法人カードは年会費を抑えたものから、様々なサービスや保険を付帯したプラチナカードまで様々な法人カードが発行されている。
一見おなじように見える法人カードでも、詳しく見ていくとそれぞれに特徴があることが分かる。
この記事ではどういう人にどういう法人カードがいいのかタイプ別に分類し、2024年おすすめの法人カードを紹介していきたいと思う。
目次
法人設立直後or個人事業開始で法人カードが欲しい
三井住友カード ビジネスオーナーズ
審査基準ワンポイント
個人事業主、設立間もない企業のためのカード!!
安心と信頼のVisaブランドの法人カードだ。国際ブランドはMastercard®も選択可能。
一般的な法人カードとは異なり、引き落とし口座に個人口座を指定でき、固定電話がなくても申し込み可能なため、設立間もない企業や個人事業主におすすめのカードだ。
申し込みにあたって登記簿謄本や決算書なども必要ない。
また、法人カードとしては珍しく分割払い、リボ払いに対応しているのもうれしい点だ。
さらに、キャッシング枠を設定することも可能なため、急に事業資金が必要になった場合に重宝する。
こんな人におすすめ
引き落とし口座を選択したい
固定電話を設置していない
低コストで法人カードが欲しい
3つのおすすめポイント
・個人事業主、設立間もない法人でも申し込みOK
申し込みにあたって登記簿謄本や決算書などが必要ないため、個人事業主や設立間もない法人でも申し込みができるのが特徴的。
また、地味ながら固定電話がなくても申し込みOKなのもうれしい。
・支払い方法を選択可能
一般的な法人カードは一括払いのみだが、本カードは分割払いとリボ払いに対応している。
キャッシュフローが厳しい場合が多いとされる創業期の法人にはメリットだろう。
・低コストの法人カード
三井住友カード ビジネスオーナーズの年会費は永年無料。気軽に持てる法人カードだ。
パートナー会員も年会費永年無料で、19枚まで追加カードを発行できる。
三井住友カード ビジネスオーナーズ
年会費 | 永年無料 |
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追加カード | 年会費永年無料 |
還元率 | 0.5%~ |
旅行傷害保険 | 海外:2,000万円(利用付帯) |
JCB法人カード
クレジットカードの代表格の一つ株式会社ジェーシービーが発行するプロパーカード。
業務の効率化、経費削減に役立つ様々なサービスを備えている。
出張のチケット優待サービスやETC複数枚発行など、移動、交通に必要な基礎的なサービスも付帯している。
年会費を抑えながらも、国内海外旅行傷害保険が3,000万円付帯しているのも特徴の一つだろう。
JCB法人カードはグレードが上のJCB法人ゴールドカードとJCB法人プラチナカードも存在する。会社の実績に応じて選ぶと良いだろう。
こんな人におすすめ
・創業、起業したばかりの方
・年会費は安いほうがいい
・とりあえず法人カードが1枚欲しい
このカードの特徴
1.カードの利用でポイントを貯める
JCB法人カードでは0.5%の還元率でポイントが付与される。貯まったポイントはJCBギフト券やAmazonなどの様々なポイントシステムと交換することが可能。
また、キャンペーンも豊富に開催されており、【有名テーマパーク】のオフィシャルスポンサーならではのうれしい特典などもある。
2.年会費が安い
このカードの魅力の一つは年会費の安さ。1,375円(税込)は法人カードの中でも最安クラスに位置している。
この価格でJCBのプロパーカードが持てるのは大きな魅力の一つだろう。今なら初年度年会費で発行可能。
3.国内・海外旅行傷害保険が付帯
年会費が安いだけではなく、国内・海外旅行傷害保険3,000万円付帯が付帯している。
国内の入院、通院、手術の費用は補償の対象外だが、それ以外の保険は一通りカバーしている。
保険の適用には「MyJチェック」という会員専用のサイトに登録(無料)しておく必要があるので注意しよう。
JCB法人カード
年会費 | 1,375円(税込) |
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還元率 | 0.5%~0.8% |
旅行傷害保険 | 最高3000万円(利用付帯) |
ライフカードビジネスライトプラス
個人事業主、設立間もない企業のためのカード!!
ライフカード株式会社が発行する年会費無料の法人カード。
決算書不要で申込ができるので、創業したばかりで売上額が大きくない法人の経営者や個人事業主・フリーランスにおすすめだ。
また、副業で個人事業主をしている人でも申込可能。
こんな人におすすめ
・創業したばかりの経営者、個人事業主
・年会費無料の法人カードを利用したい
・経費管理を一本化したい
このカードの特徴
1.年会費が永年無料
ライフカードビジネスライトプラスは年会費無料。
法人カードで年会費無料のカードはあまり多くないため、貴重なカードと言える。
また、法人カードには珍しく、分割払いやリボ払いにも対応している。
2.弁護士無料相談サービス
ライフカード提携弁護士事務所である弁護士法人港国際グループによる、無料相談サービスが付帯する。
電話や面談による弁護士の相談を1時間無料で受けることが可能だ。
3.決算書不要で申し込み可能
法人カードでは申込時に決算書の提出を求められることが多いが、このカードでは必要ない。
法人カードの中では、設立後間もない法人の経営者や個人事業主・フリーランス、副業で個人事業主として働いている人でも審査に通りやすいカードだ。
ライフカードビジネスライトプラス
年会費 | 無料 |
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ETC | 1枚まで無料で発行 |
ブランド |
還元率重視の法人カードが欲しい
EX Gold for Biz
個人事業主、設立間もない企業でも大丈夫!!
法人カードでありながら最高還元率1.2%を誇るカードだ。
初年度年会費無料(2年目以降:2,000円 税抜)、追加会員年会費無料(3枚まで)、Mastercard®タッチ決済、Visaタッチ決済をダブル搭載など、コストパフォーマンスが非常に高い法人ゴールドカードだ。
また、Master CardとVisaから国際ブランドを選択することができ、ビジネスサービスが付帯している。
どちらのブランドのサービスもゴールドカード相当のサービスとなっており、付加価値も高い。
さらに、国内・国外共に旅行保険が付帯しており、あらゆる面で隙のないカードと言える。
また、国内主要空港とハワイ・ホノルル、韓国・仁川の空港ラウンジを年中無休、無料で利用可能。
ドリンクサービス、新聞・雑誌の閲覧等のラウンジサービスが無料で利用できる。
こんな人におすすめ
法人カードでも還元率を重視する
低コストで法人カードを持ちたい
追加カードを利用したい
3つのおすすめポイント
・最高還元率1.2%
一般的に法人カードは還元率が低めに設定されているカードがほとんどのため、最高還元率1.2%は驚異の還元率と言える。
年間の利用額に応じて翌年の還元率が決定されるシステムを採用しており、1.2%還元を受けるためには年間200万円以上の利用額が必要となる。
・低コストの法人カード
初年度年会費無料で、2年目以降2,200円(税込)という破格の安さ。
また、追加会員が最大3枚まで無料で発行できるのも心強い。特に設立後まもない企業などにはうれしい点だろう。
・ゴールドカードならではのサービス
Master Card、Visaどちらの国際ブランドを選択しても、ゴールドカード相当のビジネスサービスを受けることができる。
旅行保険が付帯しているのも安心感に繋がるだろう。
EX Gold for Biz
年会費 | 初年度無料 2年目以降:2,200円(税込) |
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追加カード | 無料(3枚まで) |
還元率 | 0.6%〜1.2% |
旅行保険 | 国内:最高1,000万円(利用付帯) 海外:最高2,000万円(自動付帯) |
三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド
登記簿謄本・決算書不要で申込可能!
三井住友カード ビジネスオーナーズの上位カード。共通のスペックに加えて、さらにゴールドカードならではの特典がある。
年会費は5,500円(税込)でゴールドカードとしてはかなりリーズナブルな上、条件を達成すると年会費が永年無料になる。
※年間100万円のご利用で翌年以降の年会費永年無料
※年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。
通常のポイント還元率は0.5%だが、条件達成で別途ポイント付与や、特定の加盟店、ETCで1.5%還元になる特典があり、使い方次第でお得になるカード。
こんな人におすすめ
年間100万円以上のカード利用がある見込み
高速道路や飛行機を利用した移動機会が多い
ネット通販のビジネス利用が多い
3つのおすすめポイント
・年間100万円以上の利用があるとお得
年間100万円の利用があると、翌年度以降の年会費が永年無料となる。
※年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。
また、年間100万円の利用で、通常のポイント還元とは別に10,000ポイントが付与される。
年間100万円以上の利用が見込まれるときにぜひおすすめしたい法人クレジットカードだ。
・2枚持ちで対象サービスの利用が1.5%還元
三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールドと、対象の三井住友カードを2枚持ちすると、三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールドでの対象サービスの利用が1.5%還元になるという特典がある。
対象サービスは、高速道路各社のETC、特定の加盟店などだ。備品購入や出張での移動がお得になるだろう。
・請求書支払い代行サービス
カード決済を導入していない企業取引で、自社が受け取った請求書をカード決済することで、支払期限を実質的に延長できるというサービスを提供している。
仕組みとしては、請求書を受け取った企業に対して、三井住友カードが支払いを代行(立て替え払い)してくれる。サービスの利用料は、利用額の3%。
三井住友カードが請求先に対して支払う際の名義は、カード保有者の名義で行うため、取引先にはサービスの利用が分からないようになっている。
三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド
年会費 | 5,500円(税込) ※入会後年間100万円の利用で翌年度以降永年無料 ※対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください |
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追加カード | 年会費永年無料 |
還元率 | 0.5%~1.5% ※最大1.5%は対象の個人カードとの2枚持ちが条件。 |
旅行傷害保険 | 海外:2,000万円(利用付帯) 国内:2,000万円(利用付帯) |
充実のトラベルサービスや保険が欲しい
アメリカン・エキスプレス・ビジネスカード(グリーン)
個人事業主、設立間もない企業でも大丈夫!!
高いステータス性と充実したサービス・補償を兼ね備えた、アメリカン・エキスプレスブランドの法人カードだ。
ゴールドカードと同等レベルのサービスが付帯しており、ステータスカードとしても人気の高いカードだ。
ステータスカードとして知られるため審査に通りにくいイメージがあるが、実は設立直後の企業でも申し込み可能。発行実績も多数報告されている。
JCBと連携しているため、国内でも広く利用できるのもうれしい。
こんな人におすすめ
ステータス性が高いカードが欲しい
充実したサービスや補償が欲しい
国内や海外への出張、旅行が多い
3つのおすすめポイント
・豊富なトラベルサービス
アメックスはステータス性だけでなく、豊富なトラベルサービスに定評があり、本カードも例外ではない。
空港ラウンジが利用可能で、メンバーシップ・トラベル・サービスなどは電話一本で出張に必要な航空券の手配、ホテルの手配を代行してくれる。
・充実のビジネス関連サービス
ビジネス・コンサルティング・サービス、福利厚生サービスなどのビジネス関連サービスを無料、または優待価格で利用可能。
・国内、海外ともに旅行保険が完備
国内、海外の旅行傷害保険が最高5,000万円まで付帯している。
また、家族特約が付帯しているので、家族も補償の対象となるのも魅力的だ。
アメリカン・エキスプレス・ビジネスカード
年会費 | 13,200円(税込) |
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還元率 | 0.33%〜1.0% |
ETCカード | 発行手数料無料 年会費:550円(税込) ※年1回以上の利用で翌年無料 ※5枚まで発行可能 |
旅行保険 | 国内・海外:最高5,000万円(利用付帯) |
アメックスビジネスゴールド・カード
こんな人におすすめ
・ビジネスシーンで使えるカードが欲しい
・トラベルサービスや旅行保険が欲しい
・ビジネスサポートが欲しい
このカードの特徴
独立を果たした個人事業主や設立ばかりの法人社長の多くが憧れるクレジットカードがこのアメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールドカードだろう。スタイリシュなメタル素材を採用しており、高級感あふれるカードとなっている。
アメックスゴールドの券面はビジネスなどフォーマルなシーンでスマートに出せるので、個人事業主や経営者なら1枚は持っておきたいクレジットカード。
空港ラウンジや手荷物無料宅配サービスなど、トラベル関連のサポートが充実している。また、空港ラウンジも使える他、海外の航空会社系ラウンジを利用出来るプライオリティ・パスもついているので、海外での利用でも活躍するだろう。
メンバーシップ・トラベル・サービスなどは電話一本で出張に必要な航空券の手配、ホテルの手配を代行してくれる。その他、空港ラウンジが利用可能など様々なトラベルサービスが充実している。
また、購入した商品が返品できないときの保証であるリターン・プロテクションや急な予定や、病気で出張のキャンセルや予定していたコンサートなどのキャンセルを保証してくれるキャンセルプロテクションなど、アメックスだけの保証が充実している。
一律の限度のない利用枠が設定されており、仮に高額や出費で限度額を超えるような場合には、事前に電話相談も可能。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
年会費 | 36,300円(税込) |
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ETCカード | 発行手数料無料 年会費:550円(税込) 基本カード会員は20枚まで発行可能 |
還元率 | 0.33%〜1.0% |
旅行保険 | 海外:最高1億円(利用付帯) 国内:最高5,000万円(利用付帯) |