クレジットカードを選ぶ際に何を基準にするかという質問をしたときに、最も多い回答の一つが「会費無料」という回答である。
クレジットカードの魅力を最大限に引き出すためには、年会費無料で、還元率でお得!というカードを選ぶのが一番の勝ちパターンといえるだろう。
この記事では、年会費無料のカードの中でも、とくに人気の高い5つのカードを特徴やメリットを比較しながら紹介したいと思う。
おすすめ年会費無料カード
まずは年会費無料でおすすめのクレジットカードを紹介する。ここでは、条件なしで年会費無料で還元率が高いカードを基本として選んでいる。
三井住友カード(NL)
こんな人におすすめ
- 対象のコンビニ・マクドナルドなどをよく利用する
- スマホのタッチ決済をよく利用する
- ナンバーレスカードが良い
3つのポイント
・タッチ決済でポイントアップ
三井住友カード(NL)では、通常、利用金額200円(税込)ごとにVポイントが1ポイント貯まり、還元率は0.5%。
また、対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元*となる。
【対象の店舗】
セイコーマート※1、セブン-イレブン、ポプラ※2、ミニストップ、ローソン※3、マクドナルド、モスバーガー※4、サイゼリヤ、ガスト、バーミヤン、しゃぶ葉、ジョナサン、夢庵、その他すかいらーくグループ飲食店※5、ドトールコーヒーショップ、エクセルシオール カフェ、かっぱ寿司、ケンタッキー・フライド・チキン、デイリーヤマザキ
※1:タイエー、ハマナスクラブ、ハセガワストアも対象。
※2:生活彩家も対象。
※3:ナチュラルローソン、ローソンストア100、ローソンスリーエフも対象。
※4:モスバーガー&カフェも対象。
※5:ステーキガスト、から好し、むさしの森珈琲、藍屋、グラッチェガーデンズ、魚屋路、chawan、La Ohana、とんから亭、ゆめあん食堂、桃菜、八郎そば、三〇三も対象。
*最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)
*商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
*iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。
*一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
*ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
*Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済はご利用いただけません。ポイント還元は受けられませんので、ご注意ください。
・カード表面・裏面にカード情報の記載がない完全ナンバーレスカード
三井住友カード(NL)は、表面・裏面どちらにもカード番号や有効期限などのカード情報の記載がないナンバーレスカードだ。カード情報の確認は専用の「Vpassアプリ」で行う。カード利用時にカード情報を盗み見られるリスクがないので安心だ。
・海外旅行傷害保険と選べる保険
三井住友カード(NL)には、利用付帯で最高2,000万円補償の海外旅行傷害保険が付帯している。
また、「選べる保険」というサービスがあり、海外旅行傷害保険の代わりに「日常生活安心プラン(個人賠償責任保険)」「ケガ安心プラン(入院保険(交通事故限定))」「持ち物安心プラン(携行品損害保険)」いずれかの保険を利用することもできる。
三井住友カード(NL)
Vポイントが貯まる!ナンバーレス、タッチ決済対応の三井住友カード
対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元*
*最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)
*商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
*iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。
*一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
*ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
*Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済はご利用いただけません。ポイント還元は受けられませんので、ご注意ください。
年会費 | 永年無料 |
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還元率 | 0.5~7% |
旅行傷害保険 | 海外:2000万円(利用付帯) |
JCB CARD W
こんな人におすすめ
- 若い世代向けのカードを探している
- JCBオリジナルシリーズのカードを持ちたい
- スターバックス、Amazonなどをよく利用する
3つのポイント
・39歳以下限定のJCBオリジナルシリーズ
JCB CARD Wは、JCBのプロパーカードであるJCBオリジナルシリーズ。このシリーズのカードは年会費がかかるものがほとんどだが、JCB CARD Wは年会費無料。Web限定・39歳以下限定の若い世代向けのカードとなっている。
・ポイント還元率が通常の2倍
JCBオリジナルシリーズは、通常の還元率が0.5%だが、JCB CARD Wはその2倍の1.0%という高還元率カードとなっている。カード利用に応じてOkiDokiポイントを貯めることができる。
・JCBオリジナルシリーズパートナー店舗でポイントアップ
JCBオリジナルシリーズのカードは、JCBオリジナルパートナー店舗で2~10倍のポイントアップがある。ポイント還元率が特に高くなる店舗としては、たとえば、スターバックスの5.5%、Amazonの2.0%、セブン-イレブンの2.0$などがある。
新規入会・所定の設定・利用・条件達成で
最大20,000円キャッシュバック
キャンペーン期間:2024年4月1日~2024年9月30日
JCB CARD W
年会費無料で還元率2倍のお得なJCBカード
サービス、還元率、保険、サポートなどクレジットカードの機能をバランスよく備えている人気のカードである。女性にはJCB CARD W plus Lもおすすめ。
年会費 | 無料 |
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還元率 | 1.0%〜5.5% ※最大還元率はJCB PREMO(or nanacoポイント)に交換した場合 |
旅行保険 | 海外:最高2,000万円(利用付帯) |
電子マネー | QUICPay、Apple Pay |
国際ブランド |
PayPayカード
こんな人におすすめ
- PayPayをよく利用する
- Yahoo!関連サービスをよく利用する
- 旅行保険の利用予定がない
3つのポイント
・PayPayでポイント還元対象となる唯一のクレジットカード
PayPayカードは、QRコード決済「PayPay」と相性の良いクレジットカード。PayPayにチャージできるカードはPayPayカードのみで、PayPay残高にチャージし手決済したときにPayPayポイントが還元されるカードもPayPayカードのみ。PayPayカードをよく利用するなら必須のカードといえる。
・Yahoo!ショッピング・LOHACOでポイント3倍
PayPayの通常還元率は200円(税込)ごとに1.0%でPayPayポイントが貯まる。通常から高還元率なのに加え、Yahoo!ショッピング、LOHACOでの利用ではポイントが5倍の5.0%還元となる。
・カード情報の記載がない完全ナンバーレスカード
PayPayカードは、カード裏面・表面とにカード番号・有効期限・セキュリティコードの記載がないナンバーレスカードだ。カード情報はオンライン上の会員メニューで確認できる。また、各国際ブランドのタッチ決済機能を利用可能だ。
PayPayカード
PayPayポイントが最大1.5%※還元!PayPay、ヤフー関連サービスと相性の良いカード
PayPayに唯一チャージ可能なクレジットカードで、PayPayの利用だけでなく、Yahoo!ショッピングで最大5%付与される。
年会費 | 無料 |
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還元率 | 1.0%~ ※200円(税込)ごと |
※出金・譲渡不可。PayPay/PayPayカード公式ストアでも利用可能。なお、所定の手続き後にPayPay加盟店にて使用できます。手続きはこちら(https://paypay.ne.jp/help/c0021/)からご確認ください。
※ポイント付与の対象外となる場合があります。
例)「PayPay決済」「PayPay(残高)チャージ」「nanacoクレジットチャージ」「ソフトバンク通信料(ワイモバイル、LINEMOを含む)」 「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いを介してのPayPay残高チャージのご利用分」
楽天カード
こんな人におすすめ
- 楽天市場でよく買い物をする
- 楽天関連サービスをよく使う
- 申し込みやすいカードが良い
3つのポイント
・通常1%還元、楽天市場では3%還元
楽天カードの還元率は1.0%で、通常でも高還元カードだ。さらに、SPU(スーパーポイントアッププログラム)というポイントアッププログラムにより、楽天市場ではつねに3%還元となる。楽天関連サービスの利用状況によってはさらなるポイントアップも可能だ。
・楽天Edyや楽天ペイでポイント二重取り
楽天では、電子マネー「Edy」やQRコード決済「楽天Pay」などのキャッシュレス決済サービスも運営している。楽天Edyに楽天カードでチャージすると200円に1ポイントが貯まり、楽天Edyを利用すると200円に1ポイントが貯まるので、合計で還元率1%となる。
また、楽天カードは楽天ペイのポイント還元対象となる唯一のクレジットカードで、楽天ペイから楽天ペイの残高である楽てキャッシュにチャージすると1%還元、楽天キャッシュでの楽天ペイ決済で0.5%還元があり、合計1.5%還元となる。
・主婦・学生、パート・アルバイトも申込可
楽天カードは申し込み基準に「満18歳以上の方(主婦、アルバイト、パート、学生も可)※高校生は除く」とあり、多くの人が利用しているクレジットカードだ。
楽天カード
楽天SPUで最大14倍還元。ポイントアップキャンペーンの多さも魅力
- 年会費無料、いつでも1%還元の高還元率
- 楽天市場なら常時3%還元
- ポイントアップキャンペーンを常時開催
- 楽天ペイなら1.5%還元
楽天経済圏の必須アイテム、カード所持だけで楽天グループの決済に+2倍される。海外保険も付帯。
年会費 | 無料 |
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還元率 | 1.0% |
旅行保険 | 海外:最高2,000万円(利用付帯) |
電子マネー | 楽天Edy |
国際ブランド |
Amazon Prime Mastercard
こんな人におすすめ
- Amazonプライム会員
- ネット通販利用はAmazonが中心
- コンビニをよく利用する
3つのポイント
・プライム会員はAmazonで2%還元
Amazon Prime Mastercardは、Amazonプライム会員が利用できるカード。申込時に会員登録状況を判定して、非会員の場合はAmazon Mastercard発行となる。通常の還元率は1.0%とこれも高還元率だが、Amazonでは2%還元(Amazon Mastercardは1.5%還元)となる。カード利用に応じてAmazonでの買い物に利用できるAmazonポイントが貯まるので、Amazonをよく利用する人にとってとてもお得なカードだ。
・セブン-イレブン、ローソンなどで1.5%還元
本カードは、全国のセブン-イレブン、ローソン店頭などでの利用で、1.5%還元となり、Amazon以外でもお得だ。
・即時審査サービスあり
カード申込に必要事項を入力してから3分程度で、利用可能枠3万円で番号のみの仮カード(Amazonテンポラリーカード)が発行される「即時審査サービス」がある。仮カードはAmazonアカウントに自動登録され、そのまま買い物に利用できる。なお、後日Amazon Mastercardが簡易書留で発送される。
Amazon Mastercard/Amazon Prime Mastercard
年会費 | 永年無料 |
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還元率 | 1.0%~2.5% |
電子マネー | iD / Apple Pay(iD) / Google Pay |
ブランド |
リクルートカード
こんな人におすすめ
- 還元率が高いカードを持ちたい
- 電子マネーへのチャージを行いたい
- 国内旅行保険を利用したい
3つのポイント
・いつでも還元率1.2%
リクルートカードの通常還元率は1.2%。高還元率といわれるカードでも1.0%が一般的なので、特に高還元率のカードといえる。リクルート関連サービスのポンパレモールなどではさらなる還元率アップが可能。
・ポイントの利用範囲が広い
リクルートカードでは、カード利用に応じてリクルートポイントが貯まる。リクルートポイントは、リクルート関連サービスで利用できるほか、さまざまな提携ポイントと交換可能。特にPontaポイントと1:1のレートで交換できるのが使い勝手が良い。
・国内旅行保険も付帯
リクルートカードには、最高1,000万円補償の国内旅行保険(利用付帯)、最高2,000万円補償の海外旅行旅行(利用付帯)が付帯している。年会費無料のカードでも海外旅行保険が付帯しているものは珍しくないが、国内旅行保険まで付帯しているのが特徴的だ。
リクルートカード
年会費 | 無料 |
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還元率 | 0.5%~1.2% |
旅行保険 | 国内:最高1,000万円(利用付帯) 海外:最高2,000万円(利用付帯) |
国際ブランド |
エポスカード
こんな人におすすめ
- 即日発行できるカードを探している
- マルイでよく買い物をする
- 優待が多いカードが良い
3つのポイント
・マルイの店舗で最短即日発行
エポスカードはWebからまたは店舗で申込可能で、マルイ店舗での受け取りが可能。マルイは池袋や渋谷など主要な駅の近くにあるため、急ぎでクレジットカードが必要な場合に役立つ。
・マルイ・モディでお得なカード
年4回開催されるカード会員限定セール「マルコとマルオの七日間」では、マルイやモディ全店・マルイのネット通販での買物が10%OFFとなる。また、カード利用に応じてマルイの店舗・通販での買い物に使えるポイントが貯まる。
・優待店舗が豊富
エポスカードは、マルイ以外にも優待を受けられる店舗が豊富だ。たとえば、カラオケのSHIDAXやBIG ECHOで室料割引、居酒屋のモンテローザ系列でドリンクや料理の割引など、飲食店や遊園地、カラオケ、美容院などさまざまな店舗での特典がある。
エポスカード
年会費 | 無料 |
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還元率 | 0.5% |
旅行保険 | 海外:最高3,000万円(利用付帯) |
電子マネー | 楽天Edy、モバイルSuica ※チャージによるポイント付与のみ |
国際ブランド |
イオンカードセレクト
こんな人におすすめ
- イオングループの店舗をよく利用する
- WAONをよく利用する
- イオン銀行を利用している
3つのポイント
・イオングループ対象店舗でお得
イオンカードセレクトの基本還元率は0.5%だが、イオングループ対象店舗では常時1.0%還元となる。また、毎月5のつく日「お客さまわくわくデー」にはイオングループ対象店舗でポイント2倍、毎月20日・30日「お客さま感謝デー」にはイオングループ対象店舗でのイオンカードまたはWAON利用で5%OFFになるなど、お得な設定が多い。
・電子マネーWAON機能搭載
イオンカードセレクトには電子マネーWAON機能が搭載されており、オートチャージ設定が可能。オートチャージを設定すると、200円チャージごとに1WAONポイントが付与される。イオングループでWAONを使うと最大1.0%還元となるので、合計最大1.5%還元が実現する。
・イオン銀行でお得
イオンカードセレクトには、イオン銀行のキャッシュカード機能も搭載されている。イオンカードセレクトを利用すると、イオン銀行ATMがいつでも入出金手数料無料となる。また、ゆうちょ銀行・みずほ銀行ATMでも所定時間内の手数料が無料となる。
イオンカードセレクト
年会費 | 無料 |
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還元率 | 0.5% |
ポイントの種類 | ときめきポイント |
セブンカード・プラス
こんな人におすすめ
- セブン&アイグループ対象店舗をよく利用する
- nanacoをよく利用する
- 旅行保険の利用予定がない
3つのポイント
・セブン&アイグループ対象店舗でつねに1%還元
セブンカード・プラスの通常の還元率は1%だが、セブン-イレブンやイトーヨーカドーなどのセブン&アイグループ対象店舗で利用すると2倍の還元率1%となる。
・セブン-イレブン、イトーヨーカドーで特典あり
イトーヨーカドーで毎月8日がつく日は、本カードまたはnanacoでの支払いで5%オフトなる。また、セブン-イレブンの対象商品を本カードを購入すると、通常のポイントに加え10ポイント以上のポイントが加算される。
・nanacoチャージ&支払いでポイントが貯まる
セブンカード・プラスには、電子マネーnanacoを搭載した一体型と、nanacoと連携できる紐付型とがある。本カードからnanacoにチャージすると200円につき1ポイントが貯まり、nanaco利用で200円につき1ポイントが貯まるので、ここでも還元率が合計1.0%となる。
セブンカード・プラス
年会費 | 無料 |
還元率 | 0.5%〜1.0% |
電子マネー | nanaco |
三菱UFJカード VIASOカード
こんな人におすすめ
- 貯まったポイントを使うのが面倒
- 高速道路・有料道路をよく利用する
- 携帯電話・インターネットプロバイダ料金をカードで支払いたい
3つのポイント
・ポイントを自動キャッシュバック
VIASOカード最大の特徴が、ポイントの自動キャッシュバック機能。カード利用に応じて貯まったポイントは、年に1回、1ポイント=1円の価値で自動的に利用者の口座にキャッシュバックされる。貯まったポイントを使い切れずに失効させてしまうことが多いという方におすすめしたいカードだ。
・ETC、携帯電話、インターネットプロバイダー料金などはポイント2倍
VIASOカードのポイントは通常0.5%還元だが(100円につき0.5ポイント)、ETC、携帯電話、インターネットプロバイダーの料金支払いについてはポイントが2倍となり、還元率1.0%と高還元になる。
・POINT名人.com経由でポイントアップ
インターネットモールのPOINT名人.comを経由して提携ショップでカード決済をすることで、ボーナスポイントが付与される。限定キャンペーンなどを利用することで、最大還元率12.5%を実現できることもある。
三菱UFJカード VIASOカード
貯まったポイントは自動でキャッシュバック!年会費無料の高還元率カード
貯まったポイントは自動で利用者の銀行口座に入金されるため、ポイント交換手続きは一切不要。特定加盟店でカードを使えばザクザクポイントが貯まり、還元率が上昇!
年会費 | 無料 |
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還元率 | 0.5%〜12.5% |
旅行保険 | 海外:最高2,000万円(利用付帯) |
年会費無料のカードの選び方
年会費無料のクレジットカードを選ぶときは、年会費の他に次の点を確認すると良いだろう。
ポイント還元率
ポイント還元率は、クレジットカードを比較する上で分かりやすい基準だ。基本的に、還元率が高いほうがお得なクレジットカードといえる。
一般的にクレジットカードはポイント還元率0.5%が標準的で、ポイント還元率1.0%以上で高還元率といえる。通常のポイント還元率が標準的でも、自分がよく利用する店舗やサイト、サービスなどで高還元率になる場合もある。
ポイントの使い道
ポイント還元率と合わせて確認したいのが、そのポイントの使い勝手だ。いくらポイントがよく貯まっても、あまり使い道がないとお得とはいえない。
自分がよく利用する店舗やサイト、サービスでポイントをそのまま使えたり、他社ポイントやマイルへ移行できたりするポイントは、使い勝手が良いといえるだろう。
他社ポイントやマイルへ移行する場合、移行レートにも注意しよう。特にポイントからマイルへの移行は、1ポイントあたりの価値が下がることが多い。
よく利用する場所での優待・特典
クレジットカードには、提携する店舗やサイト、サービスなどでポイントアップや割引などの優待・特典を利用できるカードがある。
ポイント還元の他に、こういった優待・特典を活用することも、クレジットカードをお得に利用する方法だ。自分がよく利用する店舗やサイト、サービスの優待・特典がないか、検討しているクレジットか0度を確認してみよう。
旅行保険の付帯
クレジットカードには、旅行保険が付帯するものがある。年会費無料のクレジットカードでも、海外旅行保険が付帯しているものは多い。
海外旅行でのクレジットカード利用を考えている場合は、海外旅行保険が付帯したカードを選んでおくと安心だ。
国際ブランド
はじめてのクレジットカードを作る場合、国際ブランドをVisaまたはMastercardにしておくことをおすすめする。VisaとMastercardは、国内外ともに加盟店が多く、使える場所が多い。
ただし、日本国内だけで使う場合は、JCBでもあまり困らない。JCBは日本発の国際ブランドで、日本国内に加盟店が多い。海外での利用も想定している場合は、VisaかMastercardが安心だ。
年会費無料のカードのメリット・デメリット
最大のメリットは年会費が発生しないこと
年会費無料のクレジットカードの最大のメリットは、当たり前だが年会費が発生しないこと。とりあえず申し込んでも損をすることはない。
年会費がかかるクレジットカードの場合、ポイント還元や特典・優待をしっかり使わないともったいないのだが、年会費無料のカードは気軽に申し込める。はじめてのクレジットカードとしてもおすすめだ。
デメリットは付帯サービス・保険や補償が少ないこと
年会費無用のクレジットカードは、年会費がかかるクレジットカードに比べると、付帯するサービスや保険が少ない。
たとえば、旅行で空港ラウンジを使いたい場合や、旅先でさまざまなサポートを受けたい場合は、年会費がかかるクレジットカードのほうが安心だ。
年会費無料でも海外旅行保険が付帯するクレジットカードはあるが、有料のカードに比べると補償額や補償内容は手薄に感じられる。
また、飲食店などで特別なサービスを受けたい場合は、有料のクレジットカードのほうが価値を感じられる。
年会費無料のクレジットカードを選ぶ注意点
条件付き年会費無料に注意
年会費無料とうたっていても、年会費無料になるには一定の条件を満たさなければならないクレジットカードもある。
たとえば、申込期間が限定されていたり、一定期間内にクレジットカードの利用が必要だったり、一定金額以上のクレジットカード利用が必要だったりするクレジットカードがある。
年会費無料を重視する場合、条件の有無と、条件がある場合はそれをクリアできるものなのか確認しておこう。
ETCカード、家族カードは有料の場合がある
年会費無料のクレジットカードでも、追加カードとしてETCカードや家族カードを発行する場合は発行手数料や年会費がかかることがある。
これらの追加カードを利用する予定がある場合は、本会員カード以外の手数料・年会費も確認しておこう。
ポイント還元対象外の支払いがある
クレジットカードは基本的に利用金額に応じてポイントが還元されるものだが、カードによってはポイント還元の対象外となる支払いもある。
たとえば、電子マネーへのチャージや、QRコード決済の支払いなど。これらの用途にクレジットカードを使いたい場合、ポイント還元の対象となるのかあらかじめ確認しておこう。
QRコード決済は、チャージできるのが特定のクレジットカードのみとなっていることもある。また、公共料金・税金の支払いなどがポイント還元の対象外となることもある。