au PAYとはKDDIが運営するQRコード決済サービス。キャッシュレスで便利なことに加え、利用金額に応じてPontaポイントを貯めることができる。
auユーザー以外でもアカウントを登録すれば利用が可能。楽天ペイ加盟店でも使うことができ、利用範囲が広い。
auユーザーが特にお得になりやすい決済サービスだが、Pontaポイントの活用という点ではauユーザー以外にも使いどころがある。
本記事では、スマホ決済アプリau PAYの仕組みを徹底解説。他のQRコード決済と比較した場合のメリットや、au PAYの使い方の基本からお得な活用方法まで紹介する。
目次
KDDIが提供するスマホ決済サービス
au PAYとは、2019年4月にスタートしたスマホ決済サービスの1つ。運営元はKDDI株式会社だ。
QRコード決済と呼ばれる、スマホアプリを介したQRコードの読み取りにより支払いを行う決済方法となっている。
当初はauユーザー限定のサービスだったが、2019年8月29日よりauユーザー以外も利用可能となった。
また、2020年2月4日より1回あたりの利用上限が5万円から25万円に引き上げられるなど、利便性が増している。
200円(税込)利用ごとにPontaポイントを1ポイント貯めることができ、Pontaポイントを活用している人にとっても注目のサービスだ。
貯まったポイントはau PAYの支払いに利用できるほか、Pontaポイント加盟店での支払いや、auユーザーであれば通信料金の支払いにも利用可能となっている。
au PAYのメリット
QRコード決済にはさまざまなサービスがあるが、そのなかでau PAYのメリットとしては次の点があげられる。
Pontaポイントが貯まる、使える
au PAYでは、200円(税込)利用ごとにPontaポイントを1ポイント貯めることができ、ポイント還元率0.5%。
さらに、対象店舗で決済時にPontaカードを提示すれば、200円(税込)または100円(税込)ごとに1ポイントが加算される。
QRコード決済では、ポイント還元の対象を特定のクレジットカードやチャージ方法に限定していることもあるが、au PAYではそういった縛りはない(2021年1月時点)。
Pontaポイントはよく利用される共通ポイントのひとつで、利便性が高い。
貯まったポイントはau PAY残高にチャージしてau PAYの支払いに利用することもできるほか、auのサービスやPontaポイント加盟店でも使うことができる。
楽天ペイ加盟店でも利用可能
au PAYを運営するKDDIは楽天と業務提携を結んでおり、楽天が運営する「楽天ペイ」の加盟店でも利用可能。
スマホ決済アプリでは「加盟店の数=利用しやすさ*」になるので、120万を超える楽天ペイの加盟店でau PAYを利用できるのは大きな強みだ。
*スマホ決済アプリを利用するためには、ユーザーはアプリのインストール、店舗は決済システムの導入が求められる。
つまり加盟店の数が多いほど、ユーザー側の利用先が増えることになるので、「加盟店の数=利用しやすさ」になる。
ネットショッピングに利用できる
au PAYはネットショップの加盟店も持っており、実店舗以外での支払いにも利用できる。一例として、次のようなショップがある。
- BUYMA
- 無印良品通販
- トーホーシネマズ
特に無印良品は普段から利用している人も多いと思うので、スマホ1台で支払いまで完了するau PAYでの支払いがおすすめだ。
Suicaを発行・チャージできる
2022年3月22日より、Android版のau PAYアプリとモバイルSuicaの連携が開始された。
これにより、au PAYアプリ(Android版)上でSuicaの新規発行またはモバイルSuicaとの連携が可能となり、Suicaへのチャージや残高・利用履歴確認もau PAYアプリ(Android版)上でできるようになった。
au PAYからSuicaへチャージする場合も、200円につき1ポイントのPontaポイントが貯まり、貯まったPontaポイントをau PAY残高を経由してSuicaにチャージすることも可能。
au PAYアプリ(Android版)をよく利用しているユーザーにとって、より利便性が高まる連携だ。
au PAYの使い方
au IDが必要
au PAYを利用するためには「au ID」と呼ばれるアカウントが必要になる。
アカウント作成の手順は以下の通り。iPhoneを使った場合だが、Androidでも基本的な流れは変わらない。
【登録方法(iPhoneの場合)】
- App Storeから「My au」をインストール
- アプリを開き、「au IDログイン」を選択
- 空メールを送信
- auスマホ契約時の暗証番号を入力
- パスワードを設定
- 登録完了
auユーザーでない場合は、新たに暗証番号を設定してアカウントを作成する。
アプリをインストールして初期設定
au PAYの利用には、au Payアプリ(旧au WALLETアプリ)が必要だ。
au PAYを利用したいスマホにアプリをインストールして、以下の手順で初期設定を行おう。
- スマホにau Payアプリをインストール
- au IDでログイン(またはIDを新規作成)
- 利用規約に同意
- au PAY残高にチャージすれば支払い可能
チャージ方法
au PAYは、残高にチャージすることで利用できる。チャージ方法は下記の通り。
- 現金(セブン銀行ATM/ローソン銀行ATM/ローソン店頭/auショップなど)
- クレジットカード(au PAYカード/その他対象カード)
- auかんたん決済
- ポイント
- 銀行口座
- au PAYスマートローン
- au PAYチャージカード
残高の上限金額は100万円まで、auショップやコンビニ、セブン銀行での現金チャージの場合、1日の上限は50万円になる。
auかんたん決済は、毎月のau通信料金との合算でチャージ金額の支払いができる方法だ。
最も手軽にチャージできる方法はクレジットカードで、VISA・Mastercard・JCBなど主要国際ブランドにも対応済み。
チャージ可能なクレジットカード
- au PAYカード
- Mastercard
- VISA(クレディゾン/UCカード/トヨタファイナンス/エポスカード/au PAYカード)
- JCB(クレディゾン/トヨタファイナンス)
チャージ可能な銀行口座
au PAY残高にチャージ可能な銀行として、「auじぶん銀行」と「ローソン銀行」がある。
これらの銀行の口座を持っていれば、所定の手続きを行うことで、au Pay残高へのチャージを利用できる。
一般的な都市銀行や地方銀行は登録できないので注意しよう。
利用できる店舗
主要なコンビニに対応している他、スーパー、百貨店、飲食店、ドラッグストア、家電量販店、ファッションなど、加盟店は幅広い。
au PAYの加盟店に楽天ペイの加盟店とも連携しており、利用できる店舗は非常に多い。使い勝手に不安なくりようし始めることができるだろう。
au PAYのお得な活用方法
ポイントの二重取りを利用
クレジットカードを利用してau PAY残高にチャージした場合、au PAY決済時に貯まるポイントとは別に、カード利用分のポイントが加算されポイントの二重取りが可能になる。
例)au PAY残高に10,000円分をリクルートカード(還元率1.2%)でチャージ+10,000円の商品をau PAYで購入→10,000円×1.2%+10,000円×0.5%=120+50=170ポイント獲得
au PAYを利用する場合は、なるべく還元率の高いクレジットカードを用意することをおすすめする。
キャンペーンチェックも忘れずに
他のQRコード決済と同様に、au PAYは定期的にキャンペーンを開催しており、なかには大量のポイントを獲得できるチャンスがある。
最新のキャンペーン情報は以下の記事にまとめられているので、チェックしてみてほしい。
クーポンを利用
キャンペーンの他にもau PAYではau PAY加盟店で利用できるクーポンが発行され、au PAYの支払い時に活用できる。クーポンはau PAYの「クーポンを探す」から入手可能。
基本的には100円引きなどのクーポンが多いが、中には合計金額から700円引きとなるものも存在しするので、au PAYを利用するなら絶対見逃せない。
au PAYチャージにおすすめのクレジットカード
前述の通り、au PAYに還元率の高いカードでチャージを行うことで、ポイントの二重取りによりお得に利用できる。
おすすめのクレジットカードとして、以下2券種を紹介する。
au PAYカード
100円ごとにPontaポイントが1ポイント貯まる、還元率1.0%の高還元率カード。
カード利用で直接Pontaポイントを貯めることができるので効率が良い。さらに、ポイントアップ店での利用では、200円利用につき最大3ポイントが貯まる。
年会費は無料。以前は年会費無料のための条件があったが、2024年6月1日以降、無条件で無料化した。
リクルートカード
年会費無料で還元率1.2%という高還元率カード。1.0%で高還元率といわれるなか、それ以上の還元率を誇る。
ポンパレモールなどリクルート関連サービスではさらなるポイントアップの機会もある。
ポイントは毎月の利用額×還元率で付与され、リクルートポイントが貯まる。
リクルートポイントは1:1でPontaポイントに交換可能なので、Pontaポイントを貯めたい場合にも便利なカードだ。