5大国際ブランドの1つであり、唯一の日本発国際ブランドの「JCB(ジェーシービー)」。
世界に3,300万件以上の加盟店を持ち、特に日本国内でのカード利用が多い人におすすめのブランドだ。
T&E(トラベル&エンターテイメント)カードとして知られ、旅行やエンタメ関連の特典やサービスが充実しているのも特徴。
同じくT&Eカードとして有名なブランドである「アメリカン・エキスプレス」と相互加盟店利用の提携をしたことで、世界中で利用可能なブランドとなった。
本記事では、JCBカードのプロパーカード、提携カードを含めた中でおすすめの5枚を紹介すると共に、JCBの特徴について紹介する。
JCBのおすすめカード5選
JCB CARD W
高還元率のプロパーカードが欲しい人はJCB CARD W!
他社との提携ではないジェーシービー自身が発行するJCBオリジナルシリーズとして2017年に新たに登場したクレジットカード。
JCBオリジナルシリーズとしては初の年会費無料、還元率1.0%を実現したカードで、さらに海外旅行保険も付帯しており、優良クレジットカードの仲間入りを果たしたカードと言える。
シックなカードフェイスは、ジェーシービーの風格を感じさせるデザインとなっている。申込みはWEB限定で39歳以下が対象。
こんな人におすすめ
- 年会費無料のクレジットカードが欲しい
- ポイント還元率を重視したい
- 補償やサービスが充実したカードが欲しい
3つのおすすめポイント
JCB CARD Wはずっと年会費無料
JCBオリジナルシリーズはジェーシービーを代表するクレジットカードとして位置づけられている。
従来までのJCBオリジナルシリーズは、サービスやステータス性を重視されたものがほとんどであったが、「年会費無料」「高還元率」にフォーカスをあてた、性能重視のクレジットカードとなっている。
ポイント還元率も高い
JCB CARD Wは還元率が1.0%と通常の2倍の高還元率となっている。
通常還元率が2倍という意味で「W」という文字が付いているが、JCBオリジナルシリーズの他のカードは通常0.5%の還元率となっているので、その2倍の1.0%還元ということになる。
補償やサービスは万遍なくトータルサポート
最高2,000万円の海外旅行保険が利用付帯。
JCB CARD Wで購入した商品を90日間、最高100万円まで補償してくれる海外ショッピングガード保険も付帯しているなど、安心してカードを利用することができる。
QUICPayの発行にも対応しており、ApplePayにも登録できる。
JCB CARD W
年会費無料で還元率2倍のお得なJCBカード
サービス、還元率、保険、サポートなどクレジットカードの機能をバランスよく備えている人気のカードである。女性にはJCB CARD W plus Lもおすすめ。
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 1.0%〜5.5% ※最大還元率はJCB PREMO(or nanacoポイント)に交換した場合 |
旅行保険 | 海外:最高2,000万円(利用付帯) |
電子マネー | QUICPay、Apple Pay |
国際ブランド |
JCBゴールド
JCBブランドの正統派ゴールドカードが欲しい人はJCBゴールド!
「JCBオリジナルシリーズ」と呼ばれるジェーシービー自身が発行するプロパーカードの一種だ。
三井住友カードと並び、クレジットカードの代表格のステータスカードとして不動の地位を築いている。
こんな人におすすめ
- 安心できる信頼性の高いカードが良い
- 充実したサービスや補償が欲しい
- 還元率も重視する
3つのおすすめポイント
安心と信頼のジェーシービープロパーカード
オリジナルシリーズはジェーシービー自身が発行するプロパーカードで、ブランド力の高いカードとして認知されている。
和を貴重としたスタンダードなカードフェイスなので、フォーマルなシーンなど大事な場面でも安心のカードである。
隙のないサービスや補償
国内、海外旅行傷害保険はもちろんのこと、買い物した商品に対するショッピング補償まで、様々な場面の補償がついているのがうれしい。QUICPayの発行にも対応しており、ApplePayにも登録出来る。
また、クレジットカードの利用によって応募出来るキャンペーンの多さも大きな魅力だろう。
還元率アップもあり
年間利用額に応じて、翌年の獲得ポイントが60%アップする。
JCBゴールド
隙のないサービスと補償、優秀な還元率とゴールドカードの新定番!
還元率、保険、サポート、電子マネーとの連携などクレジットカードの機能をバランスよく備えている人気のカードである。
年会費 | 初年度無料 2年目以降:11,000円(税込) |
---|---|
還元率 | 0.50%~10.00% ※最大還元率はJCB PREMO に交換した場合 |
旅行保険 | 国内:最高5,000万円(利用付帯) 海外:最高1億円(利用付帯) |
<提携カード>
楽天カード
提携カードでもっとも人気のカードは楽天カード!
年会費無料、高還元率、海外旅行時の補償、会員ランクによっては無料のETCカード付と、あらゆる点において隙がなくお得なカード。
楽天市場で買い物をすれば還元率は3.0%にもなる。
楽天カード会員限定のキャンペーンも豊富に開催されている。キャンペーン中に楽天で買い物をするとポイント10倍などの還元率を得られる場合もあるので、キャンペーン情報は見逃さないようにしたい。
こんな人におすすめ
- 還元率の高いお得なカードが欲しい
- やっぱり年会費無料がいい
- 楽天市場をよく使う
3つのおすすめポイント
ベースとなる還元率が1.0%
楽天カードは楽天以外で使っても還元率が1.0%。
一般的なクレジットカードの場合還元率は0.5%程度なので、楽天カードはこれらの2倍近くのポイントがもらえることになる。
ポイントアップイベントが盛りだくさん
ポイント10倍優待キャンペーンなど、楽天ポイントが貯まりやすいイベントが常に複数実施されているので、楽天グループでこのカードを使っていると知らないうちにポイントがどんどん貯まっていくだろう。
楽天Edyが実店舗で使える
楽天Edyは全国38万点を超える店舗で使うことができる。コンビニなどで細かい小銭を出す必要もないので使い勝手が良い。
しかも、楽天Edyにチャージする際にも楽天ポイントが付与されるので、チャージによるポイント付与と、楽天Edyの利用によるポイントの二重取りが可能となっている。
①楽天カードからのチャージでポイント付与
②楽天Edyの使用でポイント付与
楽天カード
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 1.0% |
国際ブランド |
ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)
東京メトロ、PASMO、定期を使うならソラチカカード!
東京メトロやPASMOを使うことが多い方で、ANAマイルを貯めたい方におすすめ。
ANAマイルは一定マイル以上貯めると特典航空券と交換することが出来る。他のポイントシステムよりも1マイルの価値がはるかに高い。
通常のショッピングなどによるカード利用だけでなく、PASMOチャージや定期券の購入、東京メトロの乗車で高い還元率を受けることが出来る。
東京メトロをよく利用する人にはおいしい一枚だ。
こんな人におすすめ
- ANAマイルを効率的に貯めたい
- 東京メトロに乗る機会が多い
- オートチャージ・定期券も使いたい
3つのポイント
ANAマイルが効率的に貯まる
クレジトカードの利用に応じてANAマイルが貯まりやすいのが特徴。
ANAカードマイルプラス提携店やANAグループの利用では直接ANAマイルを貯めることができる。
さらに、ボーナスマイル+10%や更新時の1000マイルプレゼントなども含めると、年会費以上のメリットがある。
東京メトロに乗るだけでポイントが貯まる
メトロポイントPlusに対応しているので、東京メトロに乗るだけで自動的にポイントが加算される。
また、メトロポイントPlusはANAマイルに移行可能なので、お得にANAマイルを貯めることが出来る。
オートチャージ・定期券にも対応
カード券面の裏に定期券の情報を記載する枠があり、定期券としても利用することが出来る。定期券の支払いにもポイントがつく。
オートチャージにも対応しているので、日常的な支払いをPASMOで行う場合に便利だ。他の交通系ICカードと相互利用を行っているため、全国で利用することが出来る。
ANA To Me CARD PSAMO JCB(ソラチカカード)
年会費 | 初年度無料 2年目以降:2,200円(税込) |
---|---|
還元率 | 0.5% ※「10マイルコース」を選択した場合のマイル付与率は1.0% |
旅行保険 | 海外:最高1,000万円(自動付帯) |
電子マネー | PASMO |
国際ブランド |
ENEOSカード S
ENEOSでガソリンを入れるならENEOSカード S!
石油系カードの中では知名度、人気度共にトップクラスのカードと言える。
車に乗る方で、ENEOSでガゾリンを入れるという方であれば絶対に持っておきたい1枚だ。
ENEOSカードには3種類(S、P、C)のタイプがあり、それぞれ特徴が異っているが、審査基準という点では共通であると推測される。
初年度年会費無料、年一回の給油で翌年以降も実質年会費無料なのもうれしい。
さらに、ETCカードが無料で発行できるのは強みだ。
ENEOSのガソリンやサービスステーションの給油以外での利用では1000円につき6ポイントが付与される。1ポイントは1円相当で利用可能なので、還元率に換算すると0.6%還元になる。
こんな人におすすめ
- ENEOSでよくガソリンを入れる
- ロードサービスが必要
- 無料でETCカードを発行したい
3つのポイント
ENEOSでガソリン代が割引になる
ENEOSでの給油はガソリン・軽油代がいつでも2円引きに、灯油なら1円引きになる。ENEOSの給油に関してはポイントは付与されないが、ガソリン代が125円だとすると、2円引きで1.6%の還元率となる。
ロードサービスが無料
エネオスカードはロードサービスが無料でついてくる貴重なクレジットカード。
一般的な自動車保険に入っていれば付帯していることは多いが、人から借りた車やレンタカーなどの場合ロードサービスは通常ついていない。
もし、ロードサービスに入っていない場合、レッカーなどを呼ぶと数万円かかってしまうこともある。もしもの時に備えて1枚もっておくと安心だ。
選べる3つのカードタイプ
ENEOSカードにはあなたのライフスタイルに合わせて3つのカードタイプが用意されている。下記からあなたに合ったカードが診断できる。
ENEOSカード S
ENEOSでガソリン代がお得に!
- 実質の年会費・ETCカード無料
- ガソリン・軽油はいつでも2円/L引き
- ENEOSロードサービスで24時間365日対応
- カーコンビニ倶楽部で5%割引などサービスあり
エネオスでガソリン代をよく入れる方であれば、絶対に持っておきたいお得なカード。
年会費 | 初年度無料 2年目以降:1,375円(税込) 年1回の利用で翌年無料 |
---|---|
還元率 | 0.6%〜 |
ETCカード | 無料 |
日本生まれの国際ブランドJCB
JCBは5大国際ブランド(「VISA」「MasterCard」「JCB」「アメックス」「ダイナースクラブ」)の中で、唯一日本生まれの国際ブランドだ。
そのため、日本国内での利便性が高いクレジットカードとなっている。
クレジットカードの利用が国内メインの方には特におすすめできるブランドだ。
海外にもサービスを展開しており、世界に3,300万件以上の加盟店を持つ。
JCBはアメックス、ダイナースクラブ、ディスカバー、中国銀聯と業務提携しており、JCBの加盟店でなくてもJCBのカードを使用することができる。
海外で使いにくいイメージを持たれることもあるJCBだが、上記のように海外でも問題なく利用できる。
特に、韓国、台湾、香港などのアジア諸国や、アメリカ合衆国の都市部やハワイ、グアム(米国自治領)など日本人旅行者が訪れることの多い地域など、利用できる場所は増えている。
プロパーカードと提携カード
JCBは国際ブランドとしてクレジットカード会社にライセンスを提供する一方で、自らもカードを発行している。
国際ブランド自らが発行するクレジットカードは「プロパーカード」と呼ばれる。
JCBのプロパーカードは「JCBオリジナルシリーズ」と呼ばれ、日本を代表するステータスカードである。
今回おすすめしたカードのうち、「JCBカードW」と「JCBゴールド」はプロパーカードである」JCBオリジナルシリーズ」だ。
JCBオリジナルシリーズのカード一覧は下記の通り。
- JCBカードW
- JCBカードW plus L
- JCB一般カード
- JCBゴールド
- JCBプラチナ
- JCBザ・クラス
プロパーカードはクレジットカードヒストリー(利用履歴)を重ねることで、上位カードへランクアップしていくという特徴がある。
上記のうち、JCBプラチナとJCBザ・クラスに申し込むためには、インビテーション(招待)が必要だ。
一方、JCBカードWとJCBカードW plus Lは、39歳以下を対象としたカードで、年会費無料で高還元率という、お得さを重視したカードとなっている。
JCBオリジナルシリーズの他、提携カードの種類も豊富だ。
一部が今回紹介した「楽天カード」「ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカ)」「ENEOSカード」だ。
提携カードでも、多くの場合、JCBならではの特典やサービスを受けることができる。
エンタメ系のサービスが豊富
JCBは「T&E」カードと呼ばれるクレジットカードだ。
T&Eは「トラベル&エンターテイメント」の略称で、ホテルなどのトラベル関連、アミューズメント施設などのエンターテイメント関連の特典やサービスが充実している。
具体的には、次のような特典、サービスがある。
時期によりさまざまなキャンペーンも開催されているので、チェックしてみてほしい。
ハワイでお得
日本人に人気の高い旅行先の一つであるハワイ。
ハワイへ旅行に行く際は、ぜひJCBカードを持っておきたい。
JCBカードを見せるだけで、ワイキキ・トロリー(ピンクライン)の乗車賃が無料になるなど、JCB会員向けのサービスが豊富だ。
チケットサービス
コンサート、演劇、イベントなど多彩な公演のチケット情報を閲覧でき、JCBカード会員だけの先行受付や割引チケットがある。
チケットを探すところから申込まで、全てインターネット上で完了できる。
有名テーマパークのオフィシャルスポンサーならではのうれしい特典
JCBは有名テーマパークのスポンサーにもなっており、貯まったポイントをチケットに交換することも可能。
ポイントアップの機会が多い
利用金額に応じてOkiDokiポイントが貯まる。
JCBオリジナルシリーズの場合、通常はポイント還元率0.5%、JCBカードWとJCBカードW plus Lはポイント2倍(還元率1.0%)となる。
OkiDokiポイントは、ポイントアップの機会が多いのも特長。
ポイント優待サイト「Oki Doki ランド」を経由すると、2倍〜最大20倍のポイントが貯まる。
「Oki Doki ランド」には、楽天市場、Amazon.co.jp、Yahoo!ショッピングなど人気ショップも多く、約400店が参加している。
また、JCB ORIGINAL SERIESパートナーの店舗で対象のJCBカードを利用することでも、ポイントアップの機会がある。
JCB ORIGINAL SERIESパートナーとしては、セブンイレブン、スターバックス*などリアル店舗はもちろん、一休.comレストランなどネットショップも多い。
*1 店舗でのクレジットカード支払いではなく、事前にキャンペーンに登録し、オンラインでスターバックスカードへチャージする必要があるので注意。
※以前はイトーヨーカドーでもポイント3倍があったが、現在はなくなっているようだ。(2020年2月現在)
JCBはこんな人におすすめ!
JCBのおすすめカードは冒頭に紹介した通りだが、JCBがおすすめの人は、国内でのカード利用がメインの人や、海外旅行でもハワイなどJCBの特典やサービスが充実している国・地域へ行くことが多い人、そして有名テーマパークが好きな人など。
個別のおすすめカードと合わせて、JCBカードを検討してみてほしい。