d払いは2018年4月から株式会社NTTドコモが提供している、スマホ決済サービス。ドコモユーザー以外でも利用可能だ。
専用のアプリを使って、実店舗・ネットショップそれぞれの加盟店で利用でき、支払い金額に応じてdポイントが貯まる。
本記事ではd払いの使い方や支払い方法、利用する上でのメリット・デメリットなどを詳しく紹介していく。
アプリインストールと設定
d払いを利用するには、まず、「d払い」アプリをiphone端末またはAndroid端末にダウンロードする必要がある。
ダウンロードが完了したら、dアカウントの新規アカウント作成またはすでに登録済みdアカウントでログインする。
ログイン後、支払い設定を完了すれば、d払いの利用を開始できる。
d払いの支払い元設定方法
d払いの利用料金の支払い方法は次の通り。
- 電話料金合算(ドコモユーザーのみ)
- クレジットカード(VISA/マスターカード/アメックス/JCB)
- d払い残高(事前チャージ)
- dポイント充当
電話料金合算
月々のドコモケータイ料金と合算して支払う方法で、ドコモの回線契約を持っていれば利用可能。
利用限度額は、設定可能ご利用限度額(下表参照)の範囲内で、利用者自身が1,000円単位で設定できる。
年齢 | 契約期間 | 設定可能ご利用限度額 |
---|---|---|
~19歳 | – | 10,000円/月 |
20歳以上 | 1~3カ月目 | 10,000円/月 |
4~24カ月目 | ~30,000円/月 | |
25カ月目以降 | 50,000円/月・80,000円/月・100,000円/月 |
クレジットカード・登録可能なカード
d払いに登録できるクレジットカードは、国際ブランドがVISA/マスターカード/アメックス/JCBのもの。発行会社は問わない。
ただし、事前に3Dセキュアの登録が必要だ。利用上限額は、クレジットカードの設定限度額と同じとなる。
また、dカード(dカード/dカード GOLD)以外のクレジットカードはd払い利用時のdポイント還元の対象外となる。
d払い残高・チャージ方法
d払い残高へチャージすることで、d払いの支払いに利用できる。支払い方法は以下の三通り。
- 銀行口座
- セブン銀行ATM
- コンビニ
チャージ方法によって下表のように上限金額が設定されているので注意。
銀行口座 | セブン銀行ATM | コンビニ | |
---|---|---|---|
上限金額(1回) | 10万円 | 50万円 | 10万円 |
上限金額(1月) | 30万円 | – (残高100万円まで) | 30万円 |
d払い残高へのチャージに対応している銀行は、みずほ銀行/三井住友銀行/ゆうちょ銀行/イオン銀行などの他、地方銀行でも対応しているところが増えている。
また、コンビニでは、ファミリーマート/ローソン/ミニストップ/デイリーヤマザキ・ヤマザキデイリーストア/セイコーマートが対応している。
dポイント充当
ドコモの関連サービスやd払い利用で貯まったdポイントを、1ポイント=1円としてd払いの支払いに利用できる。
ドコモユーザー以外でも、dアカウントを持っていればdポイントの利用は可能。
ただし、dポイントでのチャージはできないので、支払いの都度利用する形になる。
dポイント還元
d払いは、ネット利用では100円(税込)につき1ポイント(1%還元)、実店舗では200円(税込)につき1ポイント(0.5%還元)のdポイントが貯まる。
ポイント還元の対象となるのは、以下の支払い方法。dカード以外のクレジットカードはポイント還元対象外なので注意しよう。
- 電話料金合算払いからの支払い
- dカード(dカード/dカードGOLD)からの支払い
- d払い残高からの支払い
効率的にdポイントが貯まるdカード
効率的にdポイントを貯めるのにおすすめなのが、NTTドコモ発行のdカード/dカードゴールドだ。いずれも還元率1%で、dポイントを貯めることができる。
加盟店でのd払いの使い方
実店舗での使い方
d払いは、QRコードにより決済が完了する仕組みを利用している。d払いで決済を行う場合は、事前設定を済ませ上で、レジで「d払いで」と伝えれば良い。
店舗によって、QRコード画面を見せて店側に読み取ってもらう場合と、店が提示してるQRコードを読み込む場合とがある。後者の場合は、自分で支払い金額を入力した上で、店側に確認してもらい決済を完了させる。
ネットショップでの使い方
対象ショップで決済を行う際に、4ケタのパスワードを入力することで利用できる。
オンラインショップでの買い物やアプリの月額課金などに対応している。
Amazonで簡単d払い
Amazonでは、支払い方法から「docomo」を選択することで、d払いの設定が可能。
この他、Amazonプライムの年会費支払いにもd払いを指定することができる。
利用明細の確認方法
d払いの利用明細は、以下いずれかの方法で確認することができる。
パソコンから確認する
NTTドコモの決済サービスご利用明細から、dアカウントのIDとパスワードを入れると利用できる。
スマートフォン(spモード)から確認する
dメニューのマイメニュー、またはお客様サポートのページにアクセスすると確認できる。
d払いが使える加盟店
実店舗
d払いの加盟店は非常に多く、さまざまなジャンルで利用できる。
たとえば、コンビニだけでも以下のように主要コンビニを始め多くの店舗で利用できる。
- ローソン/ローソンストア100
- ファミリーマート
- セブン-イレブン
- セイコーマート
- タイエー
- ハセガワストア
- ハナマスクラブ
- ポプラ
- 生活彩家
- くらしハウス
- スリーエイト
- ミニストップ
- デイリーヤマザキ
d払いの公式サイトおよびアプリから加盟店を検索できるので、よく利用する店で対応しているか調べてみよう。
ネットショップ
d払いが使えるネットショップは非常に多い。たとえば、総合通販サイトでは以下のショップで利用可能(2021年4月時点)。Amazonで利用できるのは非常に大きい。
- アイリスプラザ
- Amazon
- ショップジャパン
- ディノスオンラインショップ
- テレ朝通販ロッピング
- 投球ハンズネットストア
- TOKYO MXモール
- Mackyard Family
- ニッセンオンライン
また、フリマアプリでは以下でd払いが使える。特にメルカリとの相性が良く、d払いとメルカリの連携によるキャンペーンがよく開催されている。
- Creema
- minne
- メルカリ
- ラクマ
その他、幅広いジャンルの専門ショップでd払いに対応している。
メリット・デメリット
d払いのメリット
dポイントが貯まる
d払いでは、利用金額に応じてdポイントが貯まる。ただし、クレジットカード払いについては、dカード(dカード/dカードGOLD)以外はポイント還元の対象外となるので注意しよう。
クレジットカードなしでも利用可能
ドコモユーザーであれば、携帯料金と合算できるため、クレジットカードの登録は不要となる。この場合、審査が必要なく、簡単な初期設定のみで誰でも使うことが可能だ。
未成年や専業主婦、シニアなど、クレジットカードを作れないもしくは作りにくい人でも、気軽にキャッシュレス決済を利用できる。
その他、19歳以下の場合は上限額が10,000円までに設定されているなど、アプリから利用金額設定ができたりするため、決めた分だけ使うことができる。
ドコモユーザーでなくても利用可能
d払いは、ドコモの回線契約をしているか、dアカウントを持っていれば利用できる。
dアカウントがあれば、例えばドコモを解約して格安スマホに乗り換えた後でも、クレジットカードの登録を行えば継続して使うことができる。
d払いのデメリット
ドコモユーザー以外にはメリットが少ない
d払いはドコモユーザー以外にも開放されているとはいえ、非ドコモユーザーには少々使いづらい印象。
d払いよりもdカードが有利な場合も
街中の店舗の中ではdカードを使うことでポイントがさらに貯まる「dカード特約店」というものが存在する。
dカード特約店では最大で3倍のdポイントが貯まるが、こういったお店でd払いを選択していると、支払い元にdカードを設定していても追加のポイントが得られない。
dカード特約店ではそのままdカードを使う方がお得だ。
d払いで効率的にdポイントを貯めよう
d払いは、幅広い人がキャッシュレス・カードレス決済を使えるサービスだ。
ドコモユーザーでなくとも利用でき、クレジットカードを持っていない人、おサイフケータイの対応端末を持っていない人にもおすすめだ。
dポイントの利用範囲も広いため、ドコモユーザー以外でも、貯まったdポイントを活用できるのも嬉しい。是非一度使ってみてはいかがだろうか。
キャンペーンの時だけでもd払いを使うと◎
d払いなどのQRコード決済サービスは、キャンペーンを活用することで効率よくポイントを貯めることができる。
最新のキャンペーン情報は以下の記事で確認してほしい。