2019年11月19日(火)より、スマホ決済サービスのd払いが電子マネーiDによる「かざす」決済ができるようになった。
全国のiD加盟店が対象店舗になっており、第一段階として今回はドコモのAndroidスマートフォンでの電話料金合算払いのみに対応している。
また予定されている第二段階では、iPhoneでの導入のほかにも、ドコモ以外のスマホユーザー向けにサービスを拡大。
より多くのd払いユーザーに「かざす」決済を利用してもらうことで、キャッシュレス決済自体の利便性を向上させていく狙いがある。
「d払い(iD)」の設定方法
今回のiDを利用した「かざす」決済の導入では、「dカード mini」と呼ばれるサービスをアップデートする形で実現した。
「dカード mini」とは、全国のiD加盟店における電話料金合算払いでiD決済ができる、ドコモのAndroidスマートフォン向けの決済サービスのこと。
つまり既存の「dカード mini」ユーザーは新たに申込みをする必要はないが、それ以外のユーザーは「d払い(iD)」を利用するために設定を行う必要がある。
具体的な設定方法は上記の図の通りで、まずはAndroid版のd払いアプリ内になるウォレット機能から、iDアプリへのリンクを追加。
追加した後はd払い(iD)の設定や確認が行えるようになっているので、iDアプリに表示される券の画面が「d払い」になっていれば完了だ。
電子マネーで決済できるスマホ決済アプリも続々登場
今までスマホ決済サービスのメリットといえば20%以上に及ぶ大型のキャンペーンだった。
しかし電子マネーでも非常にお得なキャンペーンが乱立したこともあり、スマホ決済アプリ各社は弱みであった決済スピードの改善に取り組んでいる。
実際に今回紹介したd払い以外にも、現時点(2019年11月19日)ではメルペイと楽天ペイが電子マネーとの協力を発表済み。
- d払い:iDを利用した決済が可能
- メルペイ:iDを利用した決済が可能
- 楽天ペイ:Suicaとの連携を発表
今までスマホ決済サービスというと、ポイント還元はお得だがタッチ決済と比較して支払いが遅いというデメリットがあった。
しかしスマホ決済アプリ各社が電子マネーと協力することで、お互いの弱みをカバーする形でアップグレードしていくことが予想される。
楽天ペイとSuicaの連携
楽天ペイとSuicaはどちらもビッグタイトルなので、両者の連携については詳細に解説しておく。
- スタート時期:2020年春を予定
- 対応機種:Android端末
- 内容:楽天ペイアプリ内でSuicaの発行やチャージに対応し、5,000の鉄道駅や50,000のバス、また電子マネーとして約60万店舗で利用できる
簡単にまとめると上記の通りで、イメージ的には「楽天ペイ」アプリ内でバーチャルSuicaが利用できるようになると思ってくれれば問題ない。
似たようなサービスにはGoogle PayやApple Payが存在し、今後の楽天ペイは様々キャッシュレス決済を管理できるウォレットアプリの側面を兼ね備えていく可能性が高い。
またウォレットアプリ化は楽天ペイだけにとどまらず、他の代表的なスマホ決済サービスも順次導入していくことが予想される。
スマホ決済サービスが抱えていた決済スピードという課題が改善されることになるので、利便性の向上とともにキャッシュレス決済が普及していくことは間違いない。
サービスは普及しきった後よりも途中のほうがお得なキャンペーンが多いので、今のうちにスマホ決済サービスのいずれかを試しておくことをおすすめする。
最終更新日:2024/07/23