ファミリーマートは18日、ファミリーマートが展開する全国の店舗(セルフレジは除く)で以下の決済サービスが利用できるようになると発表した。
- LINE Pay
- 楽天ペイ
- d払い
- PayPay
- Alipay(支付宝)
- WeChat Pay(微信支付)
LINE PayからPayPayまでの4サービスは2018年11月より一部店舗から順次対応していき、12月4日(火)には全店舗で利用可能となる見込み。
Alipay、WeChat Payは2019年1月の対応となる。
近年、相次ぐ新サービスの参入で競争状態にある「QR/バーコード決済」サービスだが、コンビニ業界においてローソン以外が正式に対応するのは今回が初。
現在、国内のファミリーマートの店舗数は16,715店舗だ。
これにより、各サービスの利便性は大きく増したと言っていい。
QRコード決済アプリの支払いは、各アプリでコード払い画面を表示し、バーコードをレジで読み取ってもらうことで完了する。
SuicaやiDなど従来の電子マネーとは違い、端末がFeliCa(おサイフケータイ)に対応していなくても使用できるのが特徴だ。
なお、ファミリーマートでは2016年8月にAlipay、2018年2月にWeChat Payを一部店舗で導入している。
今回の全店舗への対応は、東京オリンピックによる外国人観光客増加も見込まれていると予想できる。
「QRコード/バーコード決済」の特徴
今回、ファミリーマートで全面的に導入された「コード決済」。
前述の通り、コンビニ業界ではローソンが先駆けて導入してきたが、ファミリーマートの参入により全国への普及が現実的なものとなりつつあるだろう。
コード決済は国外では日常的に利用されており、以下のような特徴を持つ決済手段だ。
- アプリでコードを表示し、読み取ってもらうだけで支払える
- スマートフォンだけで決済が可能
- ポイント還元率が高い
- カードを店員に渡す必要がなく、スキミング被害に遭わない
- FeliCa(おサイフケータイ)に対応していない端末でも利用できる
- 専用端末やPOSレジの改修が必要ないので、導入コストが非常に低い
「スマホだけ、現金いらずで決済可能」「スキミング被害を防げる」などは電子マネーと同じだ。
ただ、クレジットカード払いや電子マネーと比べるとポイント還元率が高いのがメリット。
現在展開されているサービスのうち「楽天ペイ」「d払い」「PayPay」は、カードの還元に0.5%の還元率が加算される。
LINE Payに至っては、来年の7月までコード決済なら還元率3.5%~5.0%だ。
まず、電子マネーやカード払いと比較すると、この還元率の高さが大きなメリットといえるだろう。
続いて、大きく違うのが「FeliCa未搭載の端末でも使える」という点。
近年普及しているSIMフリー端末では、FeliCaが搭載されていないことが多い。
したがって、EdyやiDなどの電子マネーは端末によっては縁の無いものだった。
しかし、コード決済アプリでは端末のバージョンが古すぎなければ基本的にどの端末でも利用可能だ。
この対象者の広さは、普及のしやすさという側面で大きなメリットといえるだろう。
3つ目は、タブレット端末さえあれば導入できてしまう点。
コード決済は、POSレジの改修や専用端末の導入が必要なく、小規模の小売店でも低コストで導入できる。
したがって、大手チェーン店から個人経営の店舗まで幅広く普及する土壌があるのだ。
この3つのメリットは、今後普及するうえで大きなポイントとなるだろう。
現在は「LINE Pay」がおすすめ
ファミリーマートが導入したコード決済のメリットについては、先ほど述べたとおり。
このうち、おすすめしたいのが「LINE Pay」だ。
LINE Payはプリペイド型の電子マネーで、コンビニや63の銀行口座からのチャージに対応している。
クレジットカード払いに抵抗があるユーザーでも、手軽に利用できるのが強みだ。
加えて、現在LINE Payでは7月末までコード決済の還元率が3.5%~5.0%となっている。
他のアプリと比較してもケタ違いの還元率なので、利用する価値は充分にあるだろう。
一方、クレジットカード派は「楽天ペイ」をおすすめする。
楽天ペイはポストペイ(後払い)型の決済アプリで、基本的な使用感はiDやQUICPayと同じ。
ただ、0.5%の楽天スーパーポイントが加算されるので、還元率はこちらの方が上だ。
加えて、楽天ペイには「期間限定ポイント」も利用できるという特徴があり、余ったポイントの消化にも便利。
どれを使うか迷っている人は、この2つのアプリをファミリーマートで利用してみると良いだろう。
なお、国内の主要なアプリのうち「Origami Pay」のみファミリーマートに導入されない。
Origamiユーザーにとっては残念だが、導入を待つしかないようだ。
最終更新日:2019/12/11