クレジットカードの解約をする際には、事前に確認すべき注意点がいくつかある。
正しい知識を持たずに、勢いで解約をしてしまうと、解約後の生活に支障が出てしまう可能性もある。
「Amazonカード」を解約する場合にも同様で、カードの利用状況等に応じて解約をすべきか判断するといいだろう。
Amazonカードに限らず、クレジットカードを解約する前におさえておきたいのは以下の5つのポイントだ。
- 利用残高が一括請求される
- 入会直後の解約は避ける
- 複数カードの解約は避ける
- ポイントを使い切る
- 付帯するサービスが利用出来なくなる
思わぬトラブルや損をするといったことがないように、解約をする際には慎重にタイミングを判断してほしい。
本記事ではAmazonカード解約時の注意点、Amazonカード以外でお得に買い物ができるカードを紹介する。
目次
使用していないカードは解約するのが安全
カードを解約するのが面倒で、「とりあえず所持しておく」という選択をするケースも少なくないだろう。
しかし、Amazonカードに限らず、使用していないカードは解約することをおすすめする。
日常的に使用しているカードと比較をすると、管理が不十分になりがちで、不正利用などの被害にあう可能性が高くなるからだ。
万が一不正利用の被害に遭っても、基本的には被害を補償する保険が適応される。
だたし、定められた期限内に申請をしなければ補償を受けることが出来ない点に注意が必要である。
使用していないカードは明細を確認する機会が少ないため、不正利用されたことに気付きにくく、期限が過ぎてしまうケースが多いのだ。
そのため、あまり利用しないカードを所持しておくのは、防犯上あまり得策ではないといえる。
さらに、解約したカードはハサミで裁断し、個人情報の漏えいや不正利用を防止しよう。
カードを解約する際の5つの注意点
Amazonカードに限らず、クレジットカードを解約する前におさえておきたいポイントが5つある。
以下のポイントを事前に確認し、思わぬトラブルなどがないようにしてほしい。
1.利用残高が一括請求される
分割払いなどの利用残高が残っている状態で解約をすると、残高が一括で請求される場合がほとんどだ。
一括請求に対応出来るだけの持ち合わせがあるかを確認してから解約をしたい。
一括の支払いが難しい場合には、リボ払いや分割払い、ボーナス払いやキャッシング返済を終了させてから解約をすると良いだろう。
Amazonで大きな買い物をしている場合や、分割払いで買い物をしている場合には特に注意が必要だ。
2.入会直後の解約は避ける
クレジットカードには魅力的な入会特典がついていることが多い。
Amazonカードも入会特典で「5,000円分のアマゾンポイントプレゼント」などを定期的に行っている。
そのため、入会特典を目当てにカードを作成する場合も少なくないだろう。
しかし、入会特典を手に入れた直後に解約、もしくは作成から6ヶ月以内の解約はクレジットカード会社からの印象が非常に悪くなることを覚えておこう。
場合によっては同じカードに申し込みをしても、再発行できない場合がある。
また、最悪の場合は同じクレジットカード会社が発行している他のカードについても、審査に通らなくなってしまうのだ。
3.複数カードの解約は避ける
信用情報に傷がつく可能性があるため、まとめて複数のカードを解約するのも控えよう。
カードを発行する際に、カード会社は個人の信用情報を照会する。
その際、複数のカードをまとめて解約した履歴がある場合「支払い能力が無くなったのでは?」と、疑われてしまうからだ。
クレジットカードの発行以外に、銀行でローンを組む際などにも影響を与えることがあるため、1枚ずつ1年~1年半程の間隔を開けて解約をしよう。
4.ポイントを使い切る
解約前にカード決済によって貯めたポイントを使い切ろう。
通常、カードを解約してしまうと、貯めたポイントは消滅してしまうからだ。
ただし、Amazonカードで貯まるAmazonポイントは、Amazonのアカウントに紐づくため、カードを解約しても貯めたポイントは消滅しない。
また、もしポイントを使い切ろうとした場合でも、Amazonの買い物に1ポイント=1円として利用できるため、使い切ることはそれほど難しくないだろう。
また、年会費は返金されないという点にも注意が必要である。
数か月しか利用していない場合でも、支払った年会費は返金されない。
5.付帯するサービスが利用出来なくなる
カードを解約すると、家族カードや、ETCカードなどの付帯カードも利用できなくなることがほとんどだ。
クイックPayやiDといった、カードと連動している電子マネーも無効になってしまう。
例えば、Amazonカードの場合は、電子マネー「iD」やETCカードのサービスが付帯している。
これらのサービスを頻繁に利用している場合は注意が必要だ。
特に、ETCカードの場合は、カードを解約してしまい、利用できない状況で高速道路に乗ってしまうと事故の原因となるので、十分注意して欲しい。
さらに、家賃、公共料金、携帯電話の料金、ローンの引き落としなど、「月々の固定費」の支払いをカード引き落としに設定している場合も、注意が必要だ。
解約前に引き落としを別のカードへ変更する必要がある。
家賃や公共料金も重要だが、携帯電話を分割払いで支払っている場合やローンの支払いは必ず変更の手続きを行おう。
カードを解約した旨は支払い先へ通知されることは無いため、引き落としができない場合は「支払いの遅延」となってしまい、信用情報に傷が付く可能性もあるのだ。
Amazonカードの解約方法
AmazonカードはAmazonの買い物代金の1.5%がAmazonポイントとして還元されるクレジットカードだ。
Amazon以外の買い物でも1%還元されるため、還元率は高いといえる。
しかし、Amazonポイントは、Amazon以外で使用不可である点、ポイント加算から1年以上使用していない場合に無効となってしまうといったデメリットもある。
年会費についても、初年度は無料だが、1年間に1度もカードを利用していない場合は翌年度の年会費がかかる。
Amazonカードの解約をする場合は、「Amazon Master Cardクラシックデスク」に電話を掛けて手続きを行おう。
フリーダイヤル:0120-975-776
営業時間は9時~17時、12月30日~1月3日を除き年中無休だ。
一連の解約手続きはオペレーターではなく自動音声で行われ、手続き自体は3分程で完了する。非常に簡単な方法で解約が出来るのだ。
解約が完了した後は、上述のようにハサミでカードを裁断することを忘れないようにしよう。
Amazonの買い物でおすすめのカード
Amazonカードを解約するのであれば、Amazonの買い物をはじめとして、高い還元率で利用出来るカードへ入会するのがおすすめだ。
以下ではAmazonの利用を前提として、還元率の高いおすすめカードを紹介する。
JCB CARD W
JCBのプロパーカードであるJCBオリジナルカード初の年会費無料のカード。申し込みはWeb限定、39歳以下までとなっている。
通常のJCBオリジナルシリーズに比べポイント2倍となっており、通常の還元率が1.0%と高還元率。
Amazonはポイントアップの対象となるJCBオリジナルシリーズパートナーであり、Amazonで本カードを利用するとポイント還元率2.0%となる。
海外旅行保険の付帯や、JCBならではの特典やサービスがあり、バランスの良いカードといえる。
JCB CARD W

年会費無料で還元率2倍のお得なJCBカード
サービス、還元率、保険、サポートなどクレジットカードの機能をバランスよく備えている人気のカードである。女性にはJCB CARD W plus Lもおすすめ。
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 1.0%〜 |
旅行保険 | 海外:最高2,000万円(利用付帯) |
電子マネー | QUICPay、Apple Pay |
国際ブランド | ![]() |
VIASOカード
「VIASOカード」は年会費が永年無料で、さらに、「VIASO eショップ」を経由すると、ポイント還元率が1.0%~最大10.5%まで高くなる。
「VIASO eショップ」にはAmazonも含まれている。
また、ポイントは自動的にキャッシュバックされるため、ポイントの交換作業を行う手間が省けることはメリットだろう。
有効期限は1年間と定められているものの、キャッシュバックサービスにより期限を逃すことは無いと考えられる。
VIASOカード

貯まったポイントは自動でキャッシュバック!年会費無料の高還元率カード
貯まったポイントは自動で利用者の銀行口座に入金されるため、ポイント交換手続きは一切不要。特定加盟店でカードを使えばザクザクポイントが貯まり、還元率が上昇!
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 0.5%〜10% |
旅行保険 | 海外:最高2,000万円(利用付帯) |
OricoCard THE POINT(オリコカード・ザ・ポイント)
還元率が高く、優良カードとして有名な「Orico Card THE POINT」もおすすめのカードである。通常還元率が1%となっており、いわゆる高還元カードの一種だ。
Amazonカードのようにポイントの利用先が限られているというデメリットもない。
さらに、「オリコモール」と呼ばれるポイントモールを経由してAmazonで買い物をすると、還元率は2%になる。
年会費が無料である点や、入会後の6ヶ月間は最大で還元率3%となる点もメリットだ。
オリコカード・ザ・ポイント

注目度急上昇中のカード!Amazonでの買い物で還元率2.0%!!
年会費無料でありながら高還元率なので、メインカードとして活躍する1枚である。iDとQUICPayが一体型となっておりApplePayも利用可能。
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 1.0% 入会後6ヶ月間は2.0% オリコモール経由で+0.5%〜15% |
電子マネー | iD、QUICPay、Apple Pay |
国際ブランド | ![]() ![]() |
Amazonカードにこだわる必要は無い
上述のように、Amazonカードに限らず、Amazonでお得に買い物が出来るカードはある。
Amazonカードは、頻繁に使用していない場合に年会費が掛かる点や、ポイントの有効期限や使い道が限られてしまうというデメリットがある。
現在の使用状況を加味して、他のカードを使用することも検討すると良いだろう。
また、不正利用などの被害に遭うといった事も考えられるため、使用していないカードを所持していてもメリットは少ないといえる。
しかし、カードを解約する際には、今回紹介した5つの注意点に十分気をつけてほしい。