クレジットカードでは多くの提携カードが発行されているが、いったいどの提携カードを選べばいいか我々はいつも迷うもの。そういうときは、あえて提携されていないカード(プロパーカード)を選択するのがおすすめ。
プロパーカードのプロパーとは、「固有の」、「正規の」、「独自の」という意味を持ち、他社と提携したクレジットカードとは異なり、カード発行会社が単独で出すカードを意味する。
プロパーカードは、カード発行会社を代表するクレジットカードということもあり、より企業のブランド性を重視したクレジットカードとなっていることが多い。
そのため、提携クレジットカードと比べても、ステータス性が高く、見栄えがいいのが特徴と言えるだろう。
今回はプロカーカードも含めて、いわゆるスタンダードといわれるカードをピックアップして紹介する。
スタンダードカードの魅力は、高いステータス性と充実した補償サービスが魅力だろう。
また、プロパーカードであれば、ゴールドカードやプラチナカードへのインビテーションが狙えるという点でも、是非とも持っておきたい一枚である。
目次
JCBカードW
JCB CARD Wはジェーシービー自身が発行するJCBオリジナルシリーズのプロパーカードとして新たに登場したクレジットカードである。
JCBオリジナルシリーズとしては初の年会費無料、還元率1.0%を実現したカードで、さらに海外旅行保険も付帯しており、優秀なクレジットカードの仲間入りを果たしたカードと言える。
プロパーカードで年会費無料というのは非常に珍しく、ステータス性とお得さが両立したクレジットカードといえる。
シックなカードフェイスは、ジェーシービーの風格を感じさせるデザインとなっている。申込みはWEB限定で39歳以下。
こんな人におすすめ
年会費無料のクレジットカードが欲しい
ポイント還元率を重視したい
補償やサービスが充実したカードが欲しい
3つのポイント
・JCB CARD Wはずっと年会費無料
ジェーシービーは世界5大国際ブランドの1つであり、JCBオリジナルシリーズはジェーシービーを代表するクレジットカードとして位置づけられている。
従来までのJCBオリジナルシリーズは、サービスやステータス性を重視されたものがほとんどであったが、「年会費無料」「高還元率」にフォーカスをあてた、性能重視のクレジットカードとなっている。
・ポイント還元率も高い。
JCB CARD Wは還元率が1.0%と通常の2倍の高還元率となっている。
通常還元率が2倍という意味で「W」という文字が付いているが、JCBオリジナルシリーズの他のカードは通常0.5%の還元率となっているので、その2倍の1.0%還元ということになる。
JCBオリジナルパートナーであるセブンイレブン、アマゾン、スターバックスなどでポイント2倍〜10倍のポイント還元を得ることが出来る。
・補償やサービスは万遍なくトータルサポート
海外旅行傷害保険が最高2,000万円の旅行保険が付帯。
JCB CARD Wで購入した商品を90日間、最高100万円まで補償してくれるショッピングガード保険も付帯しているなど、安心してカードを利用することが出来る。
QUICPayの発行にも対応しており、ApplePayにも登録出来る。
JCB CARD W
年会費無料で還元率2倍のお得なJCBカード
サービス、還元率、保険、サポートなどクレジットカードの機能をバランスよく備えている人気のカードである。女性にはJCB CARD W plus Lもおすすめ。
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 1.0%〜5.5% ※最大還元率はJCB PREMO(or nanacoポイント)に交換した場合 |
旅行保険 | 海外:最高2,000万円(利用付帯) |
電子マネー | QUICPay、Apple Pay |
国際ブランド |
三井住友カード(NL)
カードの特徴
機能性☆☆ ステータス性☆☆ デザイン性☆☆☆ お得度☆☆
ポイントアッププログラムや旅行保険、電子マネー、家族カード、ETCカードなどクレジットカードの基本機能が一通り揃っている一枚。
カード表面・裏面ともにカード番号などカード情報の記載がないナンバーレスカードでスタイリッシュなデザイン。カード情報はアプリで管理する。
国際ブランドはVisa/Mastercardで、それぞれのタッチ決済にも対応している。海外旅行傷害保険の付帯あり。
年会費永年無料で、対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元になるというお得なカードでもある。
こんな人におすすめ!
- ナンバーレスカードがほしい
- コンビニ・マクドナルドをよく利用する
- スマートに支払いができるカードがほしい
3つのおすすめポイント
・アプリでカード情報を管理する完全ナンバーレスカード
三井住友カード(NL)は、表面・裏面いずれの券面にもカード番号や有効期限などのカード情報の記載がないナンバーレスカードだ。そのため、店頭での利用時にカード情報を盗み見される心配がない。
カード情報の確認は専用の「Vpassアプリ」を利用する。Vpassアプリでは利用状況の確認・管理もできる。
「ナンバーレスカード」のなかには、カード番号が表面ではなく裏面に記載されているものもあるが、本カードは完全ナンバーレスのカードだ。
・対象コンビニ・飲食店で最大7%還元
三井住友カード(NL)では、通常、利用金額200円(税込)ごとにVポイントが1ポイント貯まり、還元率は0.5%となる。
ここからポイントアップの機会は多く、特に対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元*になるのがお得。
【対象の店舗】
セイコーマート※1、セブン-イレブン、ポプラ※2、ミニストップ、ローソン※3、マクドナルド、モスバーガー※4、サイゼリヤ、ガスト、バーミヤン、しゃぶ葉、ジョナサン、夢庵、その他すかいらーくグループ飲食店※5、ドトールコーヒーショップ、エクセルシオール カフェ、かっぱ寿司、ケンタッキー・フライド・チキン、デイリーヤマザキ
※1:タイエー、ハマナスクラブ、ハセガワストアも対象。
※2:生活彩家も対象。
※3:ナチュラルローソン、ローソンストア100、ローソンスリーエフも対象。
※4:モスバーガー&カフェも対象。
※5:ステーキガスト、から好し、むさしの森珈琲、藍屋、グラッチェガーデンズ、魚屋路、chawan、La Ohana、とんから亭、ゆめあん食堂、桃菜、八郎そば、三〇三も対象。
*最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)
*商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
*iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。
*一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
*ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
*Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済はご利用いただけません。ポイント還元は受けられませんので、ご注意ください。
・年会費永年無料で海外旅行傷害保険が付帯
三井住友カード(NL)は、年会費が永年無料。一方で機能は充実しており、最高2,000万円補償の海外旅行傷害保険が付帯している(利用付帯)。
国際ブランドはVisa/Mastercardなので、海外でも安心して利用できる。
なお、家族カードも年会費永年無料。ETCカードは年会費550円(税込)。初年度無料、前年度に一度でもETC利用のご請求があった方は年会費が無料となる。
三井住友カード(NL)
Vポイントが貯まる!ナンバーレス、タッチ決済対応の三井住友カード
対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元*
*最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)
*商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
*iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。
*一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
*ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
*Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済はご利用いただけません。ポイント還元は受けられませんので、ご注意ください。
年会費 | 永年無料 |
---|---|
還元率 | 0.5~7% |
旅行傷害保険 | 海外:2000万円(利用付帯) |
スペック
年会費 | 永年無料 |
還元率 | 0.5~7% |
ブランド | |
Apple Pay | ○ |
Google Pay | ○ |
ETC | 550円(税込) ※初年度無料 ※前年度に一度でもETC利用のご請求があった方は年会費が無料 |
家族カード | 永年無料 |
国内保険 | - |
海外保険 | 最高2,000万円(利用付帯) |
ポイント種類 | Vポイント |
アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード(アメックスグリーンカード)
アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード(アメックスグリーンカード)は、プロパーカードの中で、一目おかれるカードであることは間違いないだろう。
ビジネスシーンやデートシーンでも多くの他の一般カードよりもアメックスグリーンカードを出す方がスマートと言えるのではないだろうか。
このカードはステータスカードとして有名なクレジットカードであるが、実は日常生活でも大活躍するクレジットカード。
充実した旅行保険やトラベルサービス、補償を兼ね備えている。
アメリカン・エキスプレスは海外での利用で活躍するのはもちろんのこと、国際ブランドJCBと提携しているので、国内のJCBブランドが使える店舗であればカードを利用することが出来る。(一部店舗を除く)
こんな人におすすめ
年会費に見合った特典・サービスを利用したい
旅行の機会が多い
保険・補償を重視する
3つのポイント
・ゴールドカード相当のサービス
アメックスグリーンカードは、一般カードながら空港ラウンジの利用や各種トラベルサービスが充実している。また世界中の空港ラウンジが利用できる通常約1万円相当のプライオリティパスを無料で持つことができる。
レストランの優待からさまざまな施設の割引サービスなどを受けることが出来るアメリカン・エキスプレスセレクトも魅力的だ。
・充実の補償
アメックスグリーンカードは一般カードながら、海外旅行傷害保険が最高5,000万円まで付帯している。
その他にもカードで購入した商品の返品をお店が受け付けない場合、購入日から90日以内であれば、アメックスが変わりに払い戻しに応じてくれるリターンプロテクションなどオリジナルの補償も充実している。
・メンバーシップ・リワード・プラスで1ポイントの価値が上がる
年間3,300円(税込)のメンバーシップ・リワード・プラスに参加することで、ポイントを利用したりマイルに移行したりする際の1ポイントあたりの価値が高まる。また、通常3年間のポイント有効期間が無期限に延長される。
本カードでポイントをお得に使いたいときは、メンバーシップ・リワード・プラス参加がおすすめだ。
アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード
充実のサービスと安心の補償を手に入れられる贅沢なカード
クレジットカードに最低限必要な機能はすべて備えており、プラスαのサービスが付帯している究極の一般クレジットカード。グリーンの次はゴールドカードを。
月会費 | 1,100円(税込) ※1,100円(税込)×12カ月=13,200円(税込)/年 |
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還元率 | 0.5% |
旅行保険 | 国内・海外:最高5,000万円(利用付帯) |
セゾンカードインターナショナル
セゾンカードは他のクレジットカードの券種に比べるとステータス性でいえば一歩劣るかもしれない。しかし、永久不滅ポイントはポイントの有効期限がないなど、実益面では活躍するクレジットカードとなっている。
おすすめポイント
- 年会費無料、永久不滅ポイントが魅力
- デジタル発行、ナンバーレスカード発行が可能
- nanacoポイントが二重で貯まる。
3つのおすすめ
・年会費無料、永久不滅ポイント
年会費無料で、ポイントの有効期限がないので、年間利用額が少なくてもポイントを少しずつ貯めることが出来る魅力的なカード。
普段カードを使わない方でも一枚財布にしのばせていれば手持ちがない時の突然の支払があっても安心できる。
・デジタル発行、ナンバーレスカード発行が可能
スマートフォンアプリ「セゾンPortal」により、デジタルカードを申込から最短5分で発行可能。オンラインショッピングや電子マネー決済に利用できる。
また、デジタルカードのもう込みで、後日郵送で完全ナンバーレスカードが送付される。
・nanacoポイントが二重で貯まる
セゾンカードでイトーヨーカドーやセブンイレブンで買い物をすると、セゾンカードの永久不滅ポイントに加え、nanacoのポイントが二重に貯まる。
二重に貯まった場合の還元率は約1.5%にもなるので、非常にお得に貯めることが出来る。
セゾンカードインターナショナル
年会費 | 無料 |
---|---|
海外利用 | 可能 ※旅行保険なし |
プロパーカードと提携カードはどちらがお得
プロパーカードはカード発行会社が独自で出すクレジットカードであり、サービスもカード発行会社単独で提供するサービスとなっている。
一方で提携カードはカード発行会社が提供するサービスに加えてと提携先が提供するサービスがプラスされてよりお得なサービスが受けられる。
一見すると提携カードの方が、サービスがプラスされてお得になっているように感じるが、実際は提携先の特典が追加されている分、カード発行会社が提供するサービスが少し減っていることが多い。
プロパーカードの方は、提携カードでは提供していない、質の高いサービスやサポートを用意していることが多い。
ポイント還元率だけを重視すれば、提携カードの方がお得になることもあるが、そこは利用者が求めるものを見定めることが重要になるだろう。
プロパーカードのステータス性の違い
この記事で紹介しているプロパーカードの中でもステータス性に順位をつけるとするならば、以下のような感じになるだろう。
アメックスカード(グリーン)
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三井住友カード
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JCBカードW
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セゾンカードインターナショナル
JCBのプロパーカードはJCBカードWとは別に、JCBカード(一般カード)もある。JCBカード(一般カード)の方は、ステータス性で言えば、三井住友カードと同等ランクと言えるだろう。
厳密な定めはないが、高還元率であったり、年会費無料であったり、金銭面でお得なカードほどステータス性は低く感じてしまうのが実情ではないだろうか。