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ラグジュアリーカードはいらない、使えないという声について、ブラックカード保持者が答えます

ラグジュアリーカード-3券種

年会費が高いことで有名?なラグジュアリーカード。

ネットで検索すると、「いい」「VIP感が味わえる」などと高評価もある一方で、「いらない」「使えない」という批判的な声もあるようだ。

今回はブラックカードを実際に持っている私が、本当に使えないカードなのかを利用者目線で紹介したいと思う。

ラグジュアリーカードの種類

ラグジュアリーカードの種類によって、使えない、使えるという議論も変わってきそうなんで、先にカードの種類を整理しておこう。

ラグジュアリーカードは、チタンカード、ブラックカード、ゴールドカードの3種類を展開しており、基本スペックは下表の通り。詳細は後述するが、カードによって利用できる特典・サービスの範囲にも違いがある。

チタンブラックゴールド
年会費(税込)55,000円110,000円220,000円
還元率(キャッシュバック時)1.0%相当1.25%相当1.5%相当
家族カード年会費(税込)16,500円27,500円55,000円
国際ブランドマスターカード
ETCカード発行手数料・年会費無料
海外旅行傷害保険最高1.2億円(自動付帯)
国内旅行傷害保険最高1億円(利用付帯)

特別にステータス性がどれが高いかについては、特別に公表されているものはないが、年会費やサービスを考えれば、ゴールドカードが一番高いということになる。

三種類のカードの違いを詳しく知りたい場合は以下記事も参考にしてほしい。

個人向けと法人向け

もう一点、ラグジュアリーカードは、個人向けと法人向けの2つの用途があり、デザインやカードの種類はどれも共通している。

<個人向け>
チタンカード
ブラックカード
ゴールドカード

<法人向け>
チタンカード
ブラックカード
ゴールドカード

特典・サービスや付帯する保険などもほぼ共通しているが、法人向けのラグジュアリーカード会員限定で、経営者の交流の場が不定期で設けられるなど、法人カードならではのサービスも展開されつつある。

また、ラグジュアリーカードに限らないが、法人決済用カードの年会費は経費計上が可能なので、法人カードのほうが年会費のかかるクレジットカードを持ちやすい。

ラグジュアリーカードはいらないのか?使えないのか?

実際私が使っているのが、人の価値感にかなり依存するのではないかというのが率直な感想だ。ちなみに私はラグジュアリーカード(ブラックカード)を相当気に入っているので、年会費を払う価値はあると思っている。

ではどのあたりで価値観が分かれるのかを推測してみたいと思う。

いらないと、使えないと思う理由の推測

推測:年会費が高い

いらないと思う理由で最初に思い浮かぶのは年会費の高さだろう。一般的な?庶民の感覚からすれば、年会費無料のクレジットカードでも十分なのに、なぜ10万円以上もするカードを持つ必要があるのか疑問に思うかもしれない。

ちなみにラグジュアリーカードは、以下のように還元率に関してはかなり高い還元率が設定されている。

ラグジュアリーカードの還元率は、カードの種類とポイントの利用方法によって下表のように変動する。

GOLD
ゴールド
BLACK
ブラック
TITANIUM
チタン
キャッシュバック還元率1.5%相当1.25%相当1.0%相当
賞品交換時の最大還元率最大3.3%最大2.75%最大2.2%
航空マイレージ1,000円利用時90マイル1,000円利用時75マイル1,000円利用時60マイル

賞品交換時に最大還元率となるのは、ワイン専門ECサイト「サムライワイン」で利用できるサムライワインポイント交換時。

航空マイレージへの交換は交換手数料無料で、JAL・ANA・ハワイアン航空・ユナイテッド航空のマイルに交換できる。マイル交換数に上限はない。

キャッシュバック時の還元率でも、下位カードのチタンカードで1.0%還元で高還元率な上、ブラックカード以上になれば、高還元率で有名なリクルートカードの1.2%還元を超える還元率となっていて魅力に映る。

ただ、ラグジュリーカードの魅力は、還元率以外の部分もかなり大きい。

還元率だけで元を取ろうとするなら

ちなみに、ラグジュアリーカードの年会費について、キャッシュバック時の還元率だけで元を取ろうとすると以下の金額の利用が必要になる。

【年会費を元をとるために必要な利用額】
チタンカード:¥5,000,000
ブラックカード:¥8,000,000
ゴールドカード:¥13,333,333

高還元率とはいえ、ポイント還元だけで年会費元を取ろうとすると無理があるかもしれない。

また、これだけ利用金額があるならば、ステータスカードとして有名な年会費143,000円(税込)・1.5%還元のダイナースプレミアムカードはのほうがメリットが大きい可能性もある。

還元率だけでも元が取れる場合もある

ラグジュアリーカードは、個人カード・法人カードともに法人税の支払いを行えるため、高額な法人税を支払う場合、魅力があるかもしれない。

クレジットカードで国税を支払うにはYahoo!公金決済などの決済サービスを利用する必要があり、手数料0.8%が発生するが、ラグジュアリーカードはそれ以上の還元率なので、法人税を支払う選択肢は十分にありうる。

推測:サービスが使えない、使いづらい

使えない理由として、もう一つ考えられるのがサービスが使えないというものだろう。

ラグジュアリーカードで提供しているサービスは東京をメインとして、大阪など大都市圏で提供されているサービスが多い。仮に地方に住んでいる方であれば、このあたりの恩恵を受けるのが難しい場合もある。

また、ラグジュアリーカードは全体的にはお金に余裕がある人にフォーカスがあたっている印象である。

そのため、なかなか予約が取れないレストランが1人2万円で予約できます。といったように、通常の感覚よりもいい値段がするサービスも多い。

せっかく高い年会費を払っても、このあたりの追加のメリットを享受することができなければ、ラグジュアリーカードが宝の持ち腐れになる可能性もある。

ラグジュアリーカードが提供しているのは”体験”

ラグジュアリーカードのコンセプトは、体験に重きをおいている。以前ラグジュアリーカードの担当者にインタビューした際にも同様のことを伺った。

「ラグジュアリーカードは『Experience More』というキャッチコピーのもと、このカードを持つことでさまざまな新しい体験をしてほしいということをコンセプトにしています」。(ラグジュアリーカード、担当者児玉氏)

実際にラグジュアリーカードを持っていて、体験こそが素晴らしいと感じている。ラグジュアリーカードに価値を感じるかどうかは、以下の価値感に分けられるのではないか。

価値観A:ラグジュアリーカードで得られる金銭的メリット>年会費
価値観B:ラグジュアリーカードで得られる体験>年会費

価値観Bでみれば、どれだけ価値観を感じることができるのかによるだろう。

ラグジュアリーカードではどんな体験が得られるのか

ソーシャルアワー | 高級ホテルのラウンジで過ごすひととき

対象カード:ブラックカード、ゴールドカード

ソーシャルアワーは、東京と大阪で不定期に開催されている会員向けのイベントで、会費2,000円〜3,000円程度で高級ホテルのラウンジバーでワインやフィンガーフードを楽しめるというものだ。

ソーシャルアワーでは、シャンパンが定番?
ソーシャルアワーでシャンパンを飲む

通常であれば、席に座るだけで1000円、ドリンクだけでも2,000円近くするお店なので、この会費で高級ワインやシャンパンが2〜3杯、さらにフィンガーフードとパフォーマンスはかなり高い。

ソーシャルアワー、フィンガーフード

これまでに開催されたホテルは以下のような、普段なかなか訪れる機会がない都心部の高級ホテルだ。

<東京>
パークハイアット東京
CABIN(中目黒)
フォーシーズンズホテル丸の内東京
アンダーズ東京
ANAインターコンチネンタル東京

<大阪>
コンラッド大阪

実際にフォーシーズンズホテル丸の内東京を訪れたときのレポートがこちら。

バーMOTIF

Bar MOTIFを入ると、スタイリッシュなカウターから東京駅の夜景が望める。
バーMOTIF

普段なかなか味わえない雰囲気で、友人や彼氏彼女、夫婦で訪れるのもいい。

ちなみにチタンカードはソーシャルアワーの対象外となっているが、ソーシャルアワーこそラグジュアリーカードで楽しめる魅力的な特典だと思うので、チタンカードを検討している方であれば、もう少し頑張ってブラックカードは欲しいところである。

24時間対応、メールも対応してくれるコンシェルジュデスク

ラグジュアリーカードのもう一つのウリがコンシェルジュデスクである。JCB THE Class、アメックス・センチュリオン、ダイナースクラブ・プレミアムカードなどコンシェルジュデスクサービスを提供しているカード会社は他にも存在しているが、ラグジュアリーカードのコンシェルジュデスクは、その中でも最高クラスのサービスにこだわっている。

特徴的なのが
・直通の電話が可能
・メール対応が可能

という2点だろう。

特に電話についてはカード会社によっては、ナビダイヤルで担当者につなぐまでに時間がかかるものもあるが、ラグジュアリーカードは直接担当者が電話で応対してくれ、かつ登録済みの番号からの電話であれば、簡単な本人確認だけで、すぐにサービスを提供してくれるのだ。

希望を伝えると、以下のようにピックアップしたお店をメールで知らせてくれる。
ラグジュアリーカード、コンシェルジュデスク

このコンシェルジュサービスは、こういったクレジットカードを利用していなければ、馴染みがないものだと思うが、実際に利用してみるとかなり便利であることがわかる。

例えば、ちょっとした飲み会や打ち合わせ、接待のセッティングであったり、恋人との記念日に特別なお店で過ごしたいときなど、すぐに電話でお店を探してくれるのはかなり便利である。

筆者が以前会食をする際にラグジュアリーカードで予約した際には、希望の条件にマッチする素敵なお店を探し出してくれた。このあたりはコンシェルジュデスクの魅力である。

国内外で利用できる宿泊優待

ザ・リッツ・カールトン、 ハイアット、 マンダリン オリエンタルなど、 世界の3,000以上の施設でカード会員限定の旅行特典とサービスが用意されている。

特典の例としては、リゾートまたはスパのクレジット、 無料の朝食や飲み物のサービス、 客室のアップグレード、 ウェルカム特典など。実際に体験したレポートとして以下記事も参考にしてほしい。

また、「The Ryokan Collection」として、日本を代表する加盟日本旅館・小規模ホテルで、日本ならではのおもてなし文化の魅力を感じられる、特別な優待も用意されている。

対象のレストランでは送迎もしてくれる

ラグジュアリーカードが指定する特定のレストランを予約すると、ブラックカードであれば往路を、ゴールドカードであれば往路か復路のどちらかをリムジンで送迎してくれるサービスもついている。

大阪、京都、東京などの都心部限定のサービスではあるが、この地域に住んでいる方であれば、かなり活躍するサービスと言えるのではないだろうか。

個人的には行く時よりも、食事を堪能した後の復路の方がリムジンを使う価値は高いのではないかと思う。このあたりはゴールドカードのメリットと言えるだろう。

無料で使える特典

全国映画館優待

ラグジュアリーカードでも使いやすい特典が映画館優待だろう。

ラグジュアリーカードでTOHOシネマズ、イオンシネマ、ユナイテッド・シネマといった対象映画館のチケット購入(オンライン・映画館)を1,200円以上/回行うと、カードの種別に応じて以下のように「映画GIFT」を取得できる。

  • Gold会員:毎月最大3枚
  • Black会員:毎月最大2枚
  • Titanium会員:毎月最大1枚

「映画GIFT」とは、映画観賞券販売サービス「ムビチケ」および「MOVIE WALKER」アプリにおいてデジタル映画鑑賞券「ムビチケ当日券」購入に利用できるプリペイドコード。

つまり、映画観賞券購入でもれなく別の鑑賞券購入時に使える割引が入手できるという形になっている。映画をよく見に行く人にとって便利な優待だ。

美術館の無料鑑賞券

以下の施設が無料で利用可能。最近ではビジネスマンこそ美意識を高めるべきという話もあるが、ラグジュアリーカードを持つ方で美術に興味がある方であれば、価値のある特典だろう。

所蔵作品展

東京国立近代美術館(本館・工芸館)
京都国立近代美術館
国立西洋美術館
国立国際美術館
国立映画アーカイブの7階展示室

対象カード:会員様&同伴者1名様まで無料
利用方法:窓口で提示すればOK

企画展

東京国立近代美術館(本館・工芸館)
国立新美術館

対象カード:ゴールドカード 会期中いつでも同伴者1名様まで無料
ブラックカード 会期中の金曜日限定で同伴者1名様まで無料

使い方:会員専用アプリで特典チケットを表示 

実際に使った感想

実は筆者は、以前はほとんどラグジュアリーカードに興味を持っていなかった。やはり年会費の高さに躊躇する部分があったからだ。とはいえ、あらゆるクレジットカードを使ってみたいという考えから、ブラックカードを所持してみたが、筆者の場合は満足度がかなり高い。

使えない、役に立たない、といういいかたであれば、楽天カードの方がはるかに使えるし、役に立つカードだろう。
ラグジュアリーカードに言えば、そういう表現よりは、持っていて楽しいカードという表現の方が当てはまるかもしれない。

ソーシャルアワーが楽しい

特に月に数回開催されるソーシャルアワーでは、通常では味わえない贅沢な時間を過ごすことができる。また、会費さえ払えば、高級なワインやフィンガーフードを値段を気にせず楽しむことができ。こちらもパフォーマンスが高いと満足している。

しかも、都内の様々な高級ホテルで開催されており、普段なかなか足を運ばないホテルのバーという場所で、時間を過ごせる面白さもある。

所有感がある

正直最初は所有感などどうでもいいと思っていたが、実際にブラックカードが手元に届くと、金属製の重みやマットな触りごこち、スタイリッシュさがカッコいいと感じた。

また、実際にカードを使う場面でも、いいクレジットカードを使うという気持ちの良さもある。

ラグジュアリーカードはすべてが金属製で作られており、ブラックカードは表面はマット加工が施されており、裏面にはカーボン素材が採用されている。 Mastercardロゴを含め、名前などもすべて1枚ずつレーザーによる削り出しによって作られる、高級感ただようデザインだ。

ゴールドカードにいたっては、表面はオスカー像やNASA発注品の製造会社が手がける24金コーティングが施されている。また、ラグジュアリーカードに共通する、Mastercardロゴを含めた名前などすべて1枚ずつレーザーによる削り出しとなっている。

ポイントがよく貯まる

ラグジュアリーカードは年会費が高い分、還元率だけを目的に申し込むのはおすすめしないが、ここまで紹介したような、新しいクレジットカードの体験を得るという目線で持った時に、あくまで副次的な効果ではあるが、還元率の高さが魅力に見えてくる。

チタンカード:1.0%
ブラックカード:1.25%
ゴールドカード:1.5%

私自身、楽天カードなどもカードも持っているが、どうせラグジュアリーカードを持っているならと、使ってみるとかなりのポイントが貯まっていく感覚がある。

特にクレジットカードの利用金額が多い方であれば、還元率の高さをより実感できるだろう。

例外:素敵な出会いも?

何回かソーシャルアワーに参加したが、たまに参加者同士で会話が生まれるタイミングもある。

そういった時に、少なくとも参加者同士ではラグジュアリーカードを持っているという共通点があることから、話もしやすい空気があると思う。

特にラグジュアリーカードは意外にも?女性の参加者も多い。男女を問わず、素敵な出会いが生まれる可能性も、ラグジュアリーカードの隠れた魅力なのかもしれない。

(ちなみに筆者の場合は、超レアかもしれないが、ソーシャルアワーで会った方からお仕事につながった。)

というわけで、ラグジュアリーカード一度思い切って持ってみてはいかがだろうか?

Mastercard® Titanium Card™ の詳細
Mastercard® Black Card™ 詳細
Mastercard® Gold Card™ の詳細

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オトクレ編集長 池田 星太

執筆・編集

池田星太

オトクレ編集責任者。2013年より「大人のクレジットカード」を運営。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、金融全般での情報発信を行っている。また、クレジットカード専門家として、雑誌やメディアでの編集や監修も行っている。日常生活のほぼすべてをキャッシュレスで過ごす。

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