2021年3月1日より、ラグジュアリーカードの映画優待の特典内容が変更された。
提供されるチケットが「TCチケット」から「ムビチケ前売券GIFT」変更となり、先着方式から条件を満たす会員全員に後日配布する方式となった。
この変更は、特典が利用しにくくなる人と利用しやすくなる人が分かれる。
本記事では、変更後のラグジュアリーカードの映画優待に関して解説する。
変更後の映画優待の内容
今回の優待内容の変更のポイントは以下の2点。
- 提供チケット:「TCチケット」から「ムビチケ前売券GIFT」に変更
- 入手方法:先着順の事前配布から、対象ユーザー全員への後日配布に変更
提供チケットがムビチケ前売券GIFTに変更されたことで、利用できる映画館は全国47都道府県に拡大した。
また、チケットを入手できる対象ユーザーは、キャンペーン登録の上、TOHOシネマズ/イオンシネマオンラインチケット購入にて、ラグジュアリーカードで1,200円以上/回のチケットを購入したユーザーのこと。
つまり、チケット購入でもれなく別のチケットが特典として入手できるという形になっている。映画をよく見に行く人にとっては利便性とお得度が増したといえるだろう。
チケットの配布枚数はカードの会員ランクによって以下のように上限が決まっており、これは従来と変わらない。
- Gold会員:3枚
- Black会員:2枚
- Titanium会員:1枚
ムビチケ前売券GIFTとは?
ムビチケ前売券GIFTとは、「ムビチケ前売券(オンライン)」(※)購入時に利用できるサービスのことだ。
コードタイプとカードタイプの2種類が存在し、具体的な利用方法は下記の通り。
- ムビチケ前売券GIFTを購入・プレゼント
- ムビチケ前売券(オンライン)の購入時に利用
- 映画館で座席を指定し発券
基本的には発効(アクティベート)より6カ月が有効期限となっているが、コードタイプは異なる場合がある。
注意点として、ムビチケ前売券GIFTはムビチケの公式サイトでのみ利用できる。各映画館やその公式サイトでは利用できないので覚えてこう。
※ムビチケ前売券(オンライン)とは、通常料金よりも最大500円引きで映画チケットを購入可能なサービス。
3月が移行期間
2021年3月は本サービスの移行期間に設定されており、従来のTCチケット方式とムビチケ前売券GIFTが並行して提供される。
ムビチケ前売券GIFTの具体的な獲得方法は下記の通り。
- 毎月1日から月末までに、Luxury Card Online(キャンペーン)から「【新方式】全国映画館優待」にエントリーする
- TOHOシネマズ・イオンシネマオンラインチケットで、1,200円以上のチケットをラグジュアリーカードで購入する
- 翌月末までにムビチケ前売券GIFTがメールで届く
注意点として、1回1,200円以上の購入金額はすべて1カウントとして扱われる。
例えば合計2,400円分のチケットをラグジュアリーカードで購入しても、配布されるムビチケ前売券GIFTは1枚のみだ。
家族会員も対象
ムビチケ前売券GIFTの獲得対象だが、ラグジュアリーカードの本会員だけでなく家族会員も含まれている。
つまり、本会員がキャンペーンにエントリーした後、家族会員が1,200円以上のチケットを購入した場合、ムビチケ前売券GIFTが配布されるということだ。
その他条件
ムビチケ前売券GIFTを獲得するためには、チケット購入とキャンペーン登録を同じ月に完了させる必要がある。
例えば3月にチケットを購入し、4月にキャンペーン登録した場合、ムビチケ前売券GIFTは配布されない。
ただ、実際に映画を鑑賞する日に関しては、チケット購入月・キャンペーン登録月の後でもOKだ。
映画優待は使いづらくなった?
ムビチケ前売券GIFTとTCチケットの間には下記のような違いがある。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
TCチケット | ・無料でチケットを入手できる ・劇場窓口でも利用可能 | ・先着順で入手できないことがある ・利用できる地域が限られている |
ムビチケ前売券GIFT | ・条件を満たせば必ず入手できる ・47都道府県に利用できる映画館がある | ・ムビチケ公式サイトでしか利用できない ・事前に対象チケットの購入が必要 |
今回の変更は、従来の特典内容における、利用できない地域や先着順ではなかなか入手できないという声を受けて行われたという。
変更後は、チケット利用こそムビチケ公式サイトに限定されるものの、利用できる映画館は47都道府県に拡大した。
また、条件を満たしたユーザーは全員、特典のチケットを獲得できる。
ただし、条件としてTOHOシネマズまたはイオンシネマオンラインチケット購入における、ラグジュアリーカード決済1,200円以上/回のチケット所有がある。
つまり、特典チケットを入手できたら映画を見に行くという気軽さはなくなり、普通にチケットを購入すると、また別の映画を見に行けるチケットを入手できるという方式だ。
無料で何か映画を見にいきたいという人にとっては特典の魅力がなくなったといえる。
一方で、映画をよく見にいく人にとっては、特典チケットの入手ハードルが低くなり、魅力が増したといえるだろう。