nanaco(ナナコ)とは、セブンイレブンやイトーヨーカドーといった、セブン&アイグループの店舗で利用できる電子マネーの一つである。
小銭を使わずスピーディーに支払いができ、同時に利用額200円ごとにnanacoポイントが1ポイント貯まるというのが最大の魅力。
貯めたポイントは1ポイント1円として利用することができる。
さて、そのnanacoを使うためには、事前にnanacoカードやnanacoモバイルといったシステムにお金をチャージ(入金)しておかなければならならい。
さらに、チャージの方法は複数に分かれており、どの方法が最もお得なのかがわかりにくい。
そこで、本記事では、nanacoのチャージ方法一覧と、知っておいて損はないお得なチャージ方法を解説する。
チャージ(入金)の方法
nanacoカードやnanacoモバイルを持っていても、チャージをしていなければ店舗で利用することはできない。
まずはnanacoへの入金方法をしっかりおさえておこう。
チャージの方法は大き分けて以下の4パターンに分けられる。
1.現金でチャージ
店舗のレジやセブン銀行のATM、nanacoチャージ機などで直接現金でチャージすることができる。
店舗であればセブン&アイグループ、ATMであればセブンイレブンに設置がされているので、チャージ場所が見つからずに困るということはないだろう。
一番オーソドックスなチャージ方法だ。
2.クレジットカードからチャージ
クレジットカードと連携させることで、以下の2通りの方法でnanacoにチャージをすることもできる。
- オートチャージ
- クレジットカードチャージ
→支払い後の残高が設定金額未満の場合に自動的にクレジットカードからチャージする方法。
→必要なときにそのつどクレジットカードからチャージできる方法。
なお、2020年3月12日以降、リアルカードのnanacoにチャージできるクレジットカードは以下のセブンカードのみとなっている。
- セブンカード・プラス【一体型・紐付型】
- セブンカード・プラス(ゴールド)【一体型・紐付型】
- セブンカード
- セブンカード(ゴールド)
ただし、2021年10月21日より対応開始したApple Payのnanacoであれば、Mastercard、JCB、アメックスのカードでチャージが可能だ。
3.nanacoギフトからチャージ
nanacoギフトを持っていれば、そのままチャージし、支払いに使うこともできる。
チャージの際は、nanaco会員メニューにてnanacoギフトIDを登録し、セブンイレブンやセブン銀行で入金を行うだけで良い。
nanacoギフトは以下のケースで手に入ることが多い。
- nanacoギフトカードの購入
- 提携先のポイント交換
- キャンペーンへの参加
手に入る機会が多いため、しっかりと覚えておきたい。
4.nanacoポイントを電子マネーに交換
nanacoを使うことで貯まるnanacoポイントを、電子マネーに交換することも可能だ。
1ポイントを電子マネー1円に交換して利用できる、セブン&アイグループの店舗のレジへ行けば、交換作業をしてもらえる。
交換手数料などは掛からないので安心して欲しい。
チャージはクレジットカードがお得
大きく分けて4つの方法があるnanacoへのチャージだが、その中でも一番おすすめなのが、「2.クレジットカードからチャージ」だ。
クレジットカードによるチャージの場合は、チャージ金額に応じたポイント還元を受けることができる。
つまり、nanacoを使うことで得られるnanacoポイントと、クレジットカードでのポイント還元の両方を、一回の買い物で得られる。いわゆるポイントの二重取りが可能なのだ。
リアルカードのnanacoにチャージできるセブンカードは、カード利用金額に応じてnanacoポイントが貯まるため、nanaco利用と合わせて効率的にnanacoポイントを貯めることが可能。
Apple Payのnanaoを利用する場合は、チャージに利用するクレジットカードがnanacoチャージをポイント付与対象としているかチェックしよう。
nanacoチャージに最適なクレジットカード
前述のように、nanacoチャージはクレジットカードがお得だ。しかし、ポイント付与の対象や還元率は、カードのブランドや発行元によって異なる。
つまり、nanacoをよりお得に利用していくためには、nanacoチャージでポイントが有利に貯められるクレジットカードを選択することが重要なのだ。
もっとも確実なのが、リアルカードのnanacoにもチャージできるセブンカードシリーズだ。
セブンカード・プラス
セブンカード・プラスは、イトーヨーカドー、セブン-イレブン、デニーズ、西武百貨店、そごう、ヨークマートなどセブン&アイグループの店舗で利用する際の還元率が高く、nanacoポイントが貯まりやすいクレジットカードである。
国際ブランドはJCB、年会費は永年無料。他のクレジットカードと異なり、クレジットカードの利用額に応じてnanacoポイントが直接貯まる仕組みとなっているのが大きな特徴。
ポイントを移行する手間が省けるのは、ありがたい点だ。
セブン&アイグループの対象店舗では200円につき2ポイントで還元率1.0%、その他の支払いでは200円につき1ポイントで還元率0.5%となっている。
1ヵ月の累計金額ごとにポイントが付与されるので、ポイントの取りこぼしもあまりないのがうれしい。
セブンイレブンやイトーヨーカドーといったセブン&アイグループの店舗が近くにあり、よく利用している方にはおすすめのカードとなっている。
セブンカード・プラス
年会費 | 無料 |
還元率 | 0.5%〜1.0% |
電子マネー | nanaco |
Apple Pay利用時に検討したいクレジットカード
Apple Payのnanacoであれば、Mastercard、JCB、アメックスのクレジットカードでのチャージも可能。この場合、なるべく還元率の高いカードを選ぶのがお得になるポイントだ。
ただし、Apple Payのnanacoへのチャージがポイント付与対象となるかは、クレジットカードにより異なる。また、Apple Payのnanacoは2021年10月21日から対応開始したため、まだ情報が出そろっていないところがある。
ここでは、検討候補として、還元率の高いお得なクレジットカードを紹介する。
リクルートカード
リクルートカードは、クレジットカードで買い物をしても、nanacoチャージをしても、どちらでもポイント還元率が1.2%になる超高還元率カードである。
通常のクレジットカードでnanacoチャージをする場合の還元率はだいたいが0.5%となっているので、お得さがより実感できるだろう。
カード利用で貯めたポイントは、Pontaポイントにも相互交換できるようになっているので、利用の幅も広がる。
年会費無料で、国内外の旅行保険にも対応しているので、旅行先で使いたいという人も安心できるカードと言えるだろう。
2018年4月16日より、電子マネーチャージによるポイント付与対象が月間3万円までになる点には注意が必要だ。
リクルートカード
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 0.5%~1.2% |
旅行保険 | 国内:最高1,000万円(利用付帯) 海外:最高2,000万円(利用付帯) |
国際ブランド |
Yahoo! JAPANカード
2018年2月28よりYahoo! JAPANカードカードの全ブランドでnanacoチャージの際にTポイントが貯まる仕様となり、利用の幅がさらに広がった。
その分還元率は従来の1.0%から0.5%へと減少してしまった点には注意しておこう。
チャージしたnanacoをセブンイレブンで使えば、実質セブンイレブンの買い物で、200円で1Tポイントを貯めることが出来る計算になるので、Tポイントを貯めている方にもおすすめだ。
また、Yahoo! JAPANカードならではの強みとして、Yahoo!ショッピングやLOHACOと言ったYahoo!のサービス利用でポイント3倍の特典を受けることができるというメリットもある。
ソフトバンクユーザーなら、さらにポイント10倍になるチャンスもあるなど、nanaco以外の部分でも受けられるメリットが大きい。
年会費無料で保有することができるので、nanacoとネット通販用として、一枚作っておくのも良いだろう。
PayPayカード
PayPayポイントが最大1.5%※還元!PayPay、ヤフー関連サービスと相性の良いカード
PayPayに唯一チャージ可能なクレジットカードで、PayPayの利用だけでなく、Yahoo!ショッピングで最大5%付与される。
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 1.0%~ ※200円(税込)ごと |
※出金・譲渡不可。PayPay/PayPayカード公式ストアでも利用可能。なお、所定の手続き後にPayPay加盟店にて使用できます。手続きはこちら(https://paypay.ne.jp/help/c0021/)からご確認ください。
※ポイント付与の対象外となる場合があります。
例)「PayPay決済」「PayPay(残高)チャージ」「nanacoクレジットチャージ」「ソフトバンク通信料(ワイモバイル、LINEMOを含む)」 「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いを介してのPayPay残高チャージのご利用分」
ファミマTカード
チャージの還元率は0.5%と、先に紹介した他のカードに比べると物足りない印象を受けるかもしれないが、ファミリーマートが発行しているファミマTカードでもnanacoチャージが可能だ。
Tポイントとの連携が強いため、TSUTAYAやクレジット機能を抜きにしたTカードとしても利用できる点が最大の強みと言えるだろう。
ファミリーマートをよく使うが次にセブンイレブンも使うという方であれば、ファミマTカードの恩恵をフルに受けつつ、そこに上積みするような形でnanacoチャージのメリットも受け取ることができるだろう。
ファミマTカード
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 0.5%~1.5% |
ポイントの種類 | Tポイント |