セブン-イレブンやイトーヨーカドーで利用できる電子マネー「nanaco」。
nanacoでは、2017年よりオートチャージ機能が利用できるようになった。
便利なオートチャージ機能だが、設定金額や設定方法によって、オートチャージができない、反映されないということもあるようだ。
基本的に、オートチャージができないときは残高不足が原因である可能性が高い。
また、オートチャージが反映されない場合はクレジットカードの登録後24時間が経過していないのが原因であることが多い。
本記事では、nanacoオートチャージ機能を活用するためにおさえておきたいポイントをまとめた。
便利でお得なnanaco
nanacoは電子マネーの一種。
セブン-イレブンやイトーヨーカドー、西武・そごう、デニーズなど加盟店での買い物に使える。
プリペイド式で、事前にnanacoカードやnanacoモバイル(スマホアプリ)にお金をチャージしておくことで、会計の時にカードやスマホを専用の端末にかざすだけで支払いができる。
200円(税抜)ごとにnanacoポイントが1ポイント貯まり、還元率は0.5%。電子マネーに交換することで次回の買い物時にポイントを消化できる。
nanacoへのチャージ方法
nanacoへのチャージ(入金)は、以下の3つの方法で行うことができる。
- 現金
- nanacoギフト
- クレジットカード
現金でチャージする場合は、加盟店のレジやセブン銀行ATM、nanacoチャージ機を利用して入金を行う。
nanacoギフトの場合、nanaco会員メニューにアクセスしてギフトIDを入力することでチャージされる。
nanacoギフトは、キャンペーンで入手する他、加盟店で購入もできる。
クレジットカードでのチャージには、残高がなくなったら都度チャージする方法とオートチャージの2種類がある。
都度チャージする方法は、必要なときに必要な金額をクレジットカード決済で入金する方法だ。
オートチャージは、2017年よりセブン-イレブンとイトーヨーカドーでの買い物で利用できるようになった。
カード残高が一定金額を下回ると自動でクレジットカード決済により入金されるので、残高を気にすることなく買い物ができる。
オートチャージの注意点
オートチャージの金額は、以下のような設定金額を下回ると自動でチャージされる。
- 1,000円~10,000円 (1,000円単位)
- 15,000円
- 20,000円
また、一回のチャージで入金される金額は次の金額から選べる。利用金額に見合った額を設定しておこう。
- 5,000円~10,000円 (1,000円単位)
- 15,000円
- 20,000円
- 25,000円
- 30,000円
オートチャージを利用したい場合、オートチャージ対応のクレジットカードを作る必要がある。対応カードは次の通り。
- セブンカード・プラス(一体型/紐付型)
- セブンカード・プラス(ゴールド)
- セブンカード
- セブンカード(ゴールド)
nanacoでオートチャージ機能を使いたい人は、まずは対象のクレジットカードを作成しよう。
オートチャージの設定方法
オートチャージは、nanaco会員メニューまたはnanacoモバイル利用者はアプリから設定できる。
利用するためには、利用するクレジットカードを本人認証サービスに登録しておく必要がある。
セブンカードに関しては、セブンカードのサイトから登録画面に飛ぶことができる。本人認証サービスに登録できたら、次の手順で設定を行おう。
手順
- nanaco会員メニューにログイン
- 「クレジットチャージ」をクリック、パスワードを入力してクレジットチャージ画面に移動
- 「オートチャージ設定・解除」より特約内容を確認してから「特約に同意のうえ、登録」をクリック
- オートチャージの残高条件や金額など必要事項を入力
- 本人認証サービスのパスワードを入力
- 設定完了、反映可能時間が記載された設定完了メールが配信される
オートチャージできない場合
通常は残高が設定した金額を下回ると自動で入金されるが、まれにオートチャージできないケースがある。
オートチャージ後の金額が支払金額よりも低い場合だ。オートチャージは1日1回しか実行されないので、「オートチャージ後の金額<買い物金額」となると、支払いとオートチャージができない。
例えば、残高が1,000円未満になると5,000円チャージされるよう設定していた場合。
次の1と2のパターンはオートチャージと支払いが問題なくできるが、3の場合はオートチャージと支払いができない。
- 残高2,000円で1,500円の買い物をする
- 残高2,000円で3,000円の買い物をする
- 残高2,000円で10,000円の買い物をする
→残高2,000円+オートチャージ5,000円=7,000円>買い物金額1,500円
→残高2,000円+オートチャージ5,000円=7,000円>買い物金額3,000円
→残高2,000円+オートチャージ5,000円=7,000円<買い物金額10,000円
1と2は、残高2,000円+チャージ5,000円=7,000円が買い物金額より大きいので、オートチャージと支払いができた。
しかし3は、残高2,000円+チャージ5,000円=7,000円が買い物金額より小さいので、オートチャージと支払いができなかった。
以上のことから、オートチャージが実行される残高の条件やオートチャージ金額自体が低いと、高額な買い物をするときに不便だ。
日頃使う金額に見合った設定をすることが重要だ。
また、オートチャージには月あたりの上限回数と上限金額もある。
オートチャージは1日1回、1か月最大15回までとなっており、利用金額は1か月20万円までとなっている。月の利用回数や金額が上限に達している場合もオートチャージされないので注意しておこう。
オートチャージが反映されない場合
オートチャージの設定を行ったら、セブン-イレブンやイトーヨーカドーのレジ、またはnanacoチャージ機で設定反映をする必要がある。レジで手続きをする場合は、残高確認をしよう。
また、クレジットカードの事前登録を行っておらず、オートチャージ設定と一緒に登録を行った場合は、登録後24時間経ってから設定反映ができるようになる。
オートチャージが反映されない場合、まだ登録後24時間経っていないということが多い。
nanacoモバイルでは、アプリ上でも設定反映ができるので便利だ。
対象クレジットカードの作成から
nanacoでオートチャージ機能を利用したい場合は、まず対象のクレジットカードを作成しよう。
すでにnanacoカードを持っている人でも、紐付型のクレジットカードを作れば、今使っているnanacoにポイントを貯められる。
クレジットカードを手に入れたら事前登録の上、オートチャージ機能を設定し店頭もしくは専用機で反映させてから使おう。
オートチャージの金額が低い場合や、限度回数・金額オーバーでオートチャージできないケースもあるため、使用状況に見合った設定をするように気を付けたい。