首都圏の私鉄各社が発行しているクレジットカードには、PASMO機能を登載したPASMO一体型のカードがある。
PASMO登載クレジットカードのメリットは、ポイントの貯まりやすさにある。クレジットカードのポイントに加え、鉄道各社のポイントが貯まり、さらに、オートチャージの際にもポイントが貯まる。
特に大きくポイントが貯まるのが、定期券の登載だ。PASMO登載クレジットカードには、そのカードを発行・提携している鉄道会社の路線の定期券情報を登載することができる。この際、定期代に対してもポイントが付くのが大きい。
なお、クレジットカード自体の申込は、カード会社に行うが、定期券情報の登載は、定期券を取り扱っている窓口もしくは券売機で行う。
本記事では、PASMO登載クレジットカードの中から、おすすめのカードを3つ紹介する。
東京メトロ「To Me CARD Prime」
東京メトロ「To Me CARD Prime」は、東京地下鉄株式会社のクレジットカードである。
東京メトロ「To Me CARD Prime」を利用することにより、カード会社のポイントと同時に、東京メトロの「メトロポイント」(1ポイント=1円相当)も貯めることができる。カード会社のポイントをメトロポイントに集約することも可能だ。
貯まったポイントはPASMOへのチャージや、マイル、他のポイントにも移行できる。
東京メトロ「To Me CARD Prime」は、PASMO一体型と一体型でないカードとを選ぶことができる。東京メトロ「To Me CARD Prime」のPASMO機能を使って東京メトロに乗るだけで、1乗車あたり 10~20メトロポイントが貯まるので、東京メトロの利用機会が多い人は、PASMO一体型がおすすめだ。
また、PASMO一体型のカードでは、オートチャージによりカード会社のポイントを貯めることができる。オートチャージはPASMOエリアのみならず、JR東日本の「Suica」エリアでも対応している。
定期券を載せることもでき、定期券購入時にはメトロポイントも貯まる。通勤・通学で東京メトロをよく利用する人にとっては、非常にポイントが貯まりやすく、利便性も高いカードだ。
また、メトロポイントPlus加盟店でPASMOを利用することにより、100円~200円利用につき1メトロポイントも加算される。
そして、本カードは年間の利用実績に応じて、以下のようにボーナスポイントが付与される。
- 年間30万円利用→100メトロポイント
- 年間50万円利用→300メトロポイント
- 年間100万円利用→1000メトロポイント
東京メトロ「To Me CARD Prime PASMO」
年会費 | 初年度無料 2年目以降:2,200円(税込) |
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還元率 | 0.5%〜 |
国際ブランド |
TOKYU CARD ClubQ JMB
「TOKYU CARD ClubQ JMB」は、東急カードが発行する、JALと提携したカードである。東急グループのTOKYU POINTを貯めることはもちろん、JALのマイレージカード機能もあり、JALの飛行機搭乗やマイレージ提携店での利用でJALマイルも貯めることができる。
貯まったポイントは、PASMOへのチャージや、1ポイント=1円相当で東急グループ施設で利用できる他、JALマイルやANAマイルにも移行可能と、利用の幅がひろい。
「TOKYU CARD ClubQ JMB」はPASMO機能が登載された一体型カードであり、TOKYU POINTについては、東急の電車やバスの乗車時に専用端末にタッチするだけで、1日あたり10ポイント、午前7時までに東急線の改札を通ると1日1回、5ポイントがもらえる。
東急線の定期券を登載することもでき、定期券購入で1%分のポイントがつく。オートチャージでもポイントがつくので、通勤・通学で東急線を利用することの多い人には、お得で利便性の高いカードとなっている。
さらに、交通機関だけでなく、東急グループ店舗での利用についても、以下のようにポイントが貯まりやすい。
東急百貨店:3~10%
東急プラザ:3%
東急ハンズ:1%
東急ホテルズ:1%
東急リバブル:500~2万ポイント
東急ストア:1.5%+ボーナス
東急グループ以外にも、加盟店があり、加盟店ポイントがもらえる。また、一般のお店では、200円ごとに2ポイントの「プレミアムポイント」(1ポイント=1円相当)が付与される。ポイント還元率は1%と、他の鉄道系カードよりも高還元率だ。
TOKYU CARD ClubQ JMB
年会費 | 初年度無料、次年度も前年1回以上の利用で無料※利用がない場合は263円(税込) |
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還元率 | 1.0%~ |
ブランド |
ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)
JCBが発行する、ANAと東京メトロの提携カード。クレジットカードの利用に応じたポイント、東京メトロのメトロポイント、ANAマイルの3つのポイントが貯まるお得なカードとなっている。
東京メトロの利用に関しては、To Me Metroポイントに対応しており、東京メトロを利用するだけでポイントが加算される。また、オートチャージでもポイントがつくので、東京メトロを普段から利用する人にはうってつけだ。
定期券登載ももちろん可能で、定期券代にもポイントがつくので、通勤・通学で東京メトロを利用する機会が多い人にとって、ポイントを貯めやすく利便性の高いカードとなっている。
ソラチカカードの大きな特徴は、やはり、ANAカードの機能が利用できる点だ。To Me Metroポイントは100ポイント=90マイルでANAマイルに移行可能で、日頃のメトロ利用の中でANAマイルを貯めることが出来る。このマイルの価値は、その他のポイントシステムよりも高い。
また、ANAカードマイルプラス提携店やANAグループの利用では直接ANAマイルを貯めることができる。
さらに、ボーナスマイル+10%や更新時の1000マイルプレゼントなども含めると、年会費以上の大きなメリットを得ることができるだろう。
ソラチカカード
年会費 | 初年度無料、次年度より2,200円(税込) |
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還元率 | 0.5%~ |
ブランド |