nanacoはセブンイレブンをはじめ、セブン&アイグループの店舗で利用できる電子マネーだ。利用額200円(税抜)ごとにnanacoポイントが貯まり、1ポイント1円として利用できる。
コンビニのセブンイレブンの他、スーパーのイトーヨーカドーでも利用できるため便利だ。本記事を読ではnanacoポイントを効率的に貯めて、お得に使う方法を伝えていきたい。
作り方
nanacoにはカードタイプの「nanacoカード」とスマートフォンで利用できる「nanacoモバイル」がある。
セブンイレブン、またはイトーヨーカドー等で300円(税込)の手数料を払うことで発行できる。
発行手数料は不定期に行っているキャンペーンや毎月8日、18日、28日にイトーヨーカドーで発行することで無料となるので、これから新規発行する方はこのタイミングに合わせて申し込むと良いだろう。
nanacoモバイルはアプリを携帯電話にインストールするだけなのでいつでも手数料無料だ。
使い方は現金やクレジットカードでチャージした後、セブンイレブン等の支払いでカードや携帯電話をかざすと利用できる。
(公式サイトより引用)
※モバイルnanacoはおサイフケータイに対応した端末でのみ利用可能。(対応端末一覧)
ポイントの貯め方
nanacoポイントは提携店で利用額200円(税抜)ごとに1nanacoポイントが貯まり、還元率は0.5%。
ただし、税金、公共料金の支払いではポイントは貯まらない。
ポイントの使い方
nanacoは、通常1ポイント1円として提携店でのお買い物に利用できる。
使い方は提携店でポイントを電子マネーに交換して欲しいと伝えるだけだ。ポイント交換が不可能な店舗もあるので注意して欲しい。
また、店舗で利用する以外にANAマイルへの交換がある。(2016年7月時点でnanacoから移行できるのはANAマイルだけとなっている。)
ただし、500ポイントにつき250ANAマイルとなっており、交換レートは50%となっているので注意してほしい。その他、グッズに交換もできる。
ポイントが貯まる店舗一覧
nanacoポイントが貯まる店舗にはレジにてチャージ、ポイントの交換が可能な店舗、支払いのみが可能な店舗などいくつか種類がある。
それらを以下にまとめたので確認してほしい。
「ポイント交換」とは貯まったnanacoポイントをnanacoの電子マネーに交換できることを意味している。
「センター預かり分の受け取り」とは、以下の店舗で貯まったnanacoポイントを受け取り可能であることを意味している。
LOFT、ビックカメラ、ココカラファイン、コカコーラの店舗ではnanacoポイントが毎月10日のAM6:00に一括で付与される。
支払い/チャージ/ポイント交換/センター預かり分の受け取りができる店舗
- セブンイレブン
- イトーヨーカドー
- ヨークマート
- デニーズ
- 西武・そごう
- アカチャンホンポ
- デリシア
支払い/チャージ/ポイント交換ができる店舗
- ビックカメラ
- コジマ
- ソフマップ
支払いができる店舗
- オムニ7
- アリオ
- ロフト
- エッソ・モービル・ゼネラル
- ココカラファイン
- 東京駅一番街
- ANA FESTA
- ディスクユニオン
- カメレオンクラブ
- カクヤス
- サンリオピューロランド
- ミスタードーナッツ
- タイトー
- 小僧寿し
- コカコーラ自販機
- ヤマト運輸
この表に載せた店舗以外にもnanacoが貯まる店舗あるのでこちらから検索して欲しい。
nanacoが使えるお店
ポイントを効率的に貯める方法
普通に提携店でお買い物をする以上にポイントを貯める方法がいくつかあるので紹介したい。
キャンペーン期間やボーナスポイント商品を狙って購入
毎月8のつく日(8日、18日、28日)は、全国のアリオやイトーヨーカドーの専門店街でnanaco利用200円につきで4ポイントが付与され、ポイント2倍となる。
また、セブ&アイグループなどで、期間限定だがポイントが2倍のキャンペーンやボーナスポイントが付く商品があるので、タイミングを狙って購入することでさらに効率的にポイントを貯めることができる。
アプリやメールで細かくポイントをもらう
メールマガジンのnanacoニュースを登録して購読する、またイトーヨーカドーアプリのチラシを見るだけで1日1ポイント貰える。
さらに、イトーヨーカドーのお店でWi-Fiに接続しアプリでチェックインするだけで1日1回5ポイントもらうことが出来る。毎日のお買い物時に細かくためることが出来る。
家賃支払い・賃貸契約でポイント獲得
インサイトとセブン・カードサービスが行っているサービス「TAMARU」を利用すると対象物件の家賃支払い、賃貸契約時にnanacoポイントを獲得出来る。
実質、家賃や契約金の割引となるので、もし賃貸を借りる際にサービスを受けることが出来る物件なら検討してみてほしい。
税金や公共料金の支払いが可能!!
住民税、国民年金、自動車税などの税金や電気、水道、ガスなどの公共料金は銀行口座引き落としにしていなければ、支払い用紙を利用して支払うこととなる。
コンビニ等でいつでも支払い可能だが、基本的には現金支払いのみとなっている。しかし、セブンイレブンではnanacoを使って支払うことが可能だ。
残念ながらnanacoポイントは付かないが、後述するnanacoにチャージすることが出来るクレジットカードを利用すれば、クレジットカード独自のポイントが付く分お得となるのだ。
nanacoで支払える主な税金の種類は以下の通りだ。
どの税金もまとまった金額となるため、多くのポイントを得られる。コンビニ支払いが可能な方は是非試して欲しい。
- 固定資産税
- 自動車税
- 軽自動車税
- 不動産取得税
- 所得税
- 住民税
- 国民年金
- 国民健康保険
※注意事項として一部の自治体ではコンビニ決済が不可なものもあるので事前に確認していただきたい。
クレジットカードでチャージするとお得
nanacoへのチャージはクレジットカードを使うことによって、クレジットカード独自のポイントが貯まるため現金のチャージよりお得だ。
しかし、クレジットカードからnanacoにチャージする際には少し手間が掛かる。また支払い時にも制限があり、ややこしいことが多いため以下で解説していく。
クレジットカードの事前登録
現金ならばレジやセブン銀行のATM端末で簡単にチャージできるが、クレジットカードの場合は本人認証サービスに登録する必要がある。
これは各クレジットカードによって方法が異なるため、会員サイト等を参考に登録して欲しい。
本人認証サービスへの登録が済んだらPCやスマートフォンでnanacoの会員サイトへアクセスし、利用するクレジットカードの事前登録を行う。
注意事項として、nanacoカードは発行の10日後、nanacoモバイルは入会、導入後から4日後の朝6時以降にクレジットカードの登録が可能となるで気をつけてほしい。
チャージと制限
はれて事前登録が済むと、クレジットカードからのチャージが可能となる。
チャージの方法はパソコン、携帯からアクセスできるnanacoの会員サイトから行う。(nanacoモバイルでは専用アプリから行う。)
注意して欲しいのは、チャージした後すぐに買い物には使うことが出来ないということだ。
何故なら、チャージした直後は残高がセンター預かり状態となっており、反映されていないためだ。
残高を反映させるためには「残高確認」処理が必要となっており、処理を行えるのはセブンイレブン、イトーヨーカドー等のレジやサービスカウンターとなっている。
またセブン銀行のATMでも行うことが出来るので、残高確認だけならばレジに並ばずATMで行うほうが良いだろう。
nanacoカードへのチャージ回数と金額には以下のような制限があるので注意して欲しい。
- 1回あたり2万9千円まで
- 1日3回まで
- 1ヶ月では15回まで
- 1ヶ月の合計チャージ金額は20万円まで
- nanacoの残高の上限は5万円
ちなみに、以下のnanacoカードはクレジットカードからのチャージが出来ないので注意が必要だ。
- nanaco機能付きクロネコメンバーズカード
- iPhone nanacoシール
- 株主カードnanaco
支払いに関する注意
上述したように、nanacoの残高上限は5万円となっている。
普段の買い物で5万円を越えることはあまりないと思うが、税金の支払いや大きい買い物をする際には残高が足りなくなる場合がある。
では、5万円を超える支払いが出来ないかというとそういうわけではなく、以下のような少し特殊な方法が必要となる。
センター預かり状態と残高確認を利用する
5万円を超えた金額で支払いをしたい場合、まずnanacoに5万円分をチャージし残高確認を行う。
その次の日に再度、5万円を超えた差額をnanacoにチャージする。
すると、nanacoに5万円分、センター預かりに差額分の金額がチャージされている状態だ。
この状態でレジにて支払いを行うとnanacoの残高が0になる。
その時点で店員さんに残高確認をお願いすると、nanacoに差額がチャージされ足りない金額を支払うことが出来る。
複数のnanacoを利用する
nanacoの支払いには複数枚(おサイフケータイ含む)のnanacoカードが利用できる。
これを利用してチャージ、センター預かりを上限金額までチャージすればさらに大きい金額を支払うことが出来る。
しかし、注意事項が二つある。
- nanacoのクレジットチャージはnanaco一枚に付き個別のクレジットカードが必要
- nanacoで一度に支払うことが出来る上限金額が25万円
nanacoチャージでポイントが貯まるクレジットカード
nanacoへチャージが出来るクレジットカードは多数あるが、チャージの際にカードの独自ポイントが付与されるかどうかが重要だ。
カードの発行元やブランドによって変わってくる。
また、ポイント付与の対象カードでもnanacoチャージによる還元率はカードごとに大きく異なる。
以下ではポイント還元率が高いカードをいくつか紹介する。
2020年3月12日以降、nanacoクレジットチャージサービスに新規登録できるのは下記カードのみとなった。下記以外のカードでも、2020年3月12日以前に登録したクレジットカードは引き続きnanacoチャージに使えるが、新規登録をしてチャージすることはできない。
セブンカード・プラス【一体型・紐付型】
セブンカード・プラス(ゴールド)【一体型・紐付型】
セブンカード
セブンカード(ゴールド)
セブンカード・プラス
セブン&アイグループが発行しているクレジットカードと電子マネーnanacoの機能が一緒になったセブンカード・プラス。
他のクレジットカードと異なり、クレジットカードの利用額に応じてnanacoポイントが直接貯まる仕組みとなっており、セブンイレブン、イトーヨーカドーで使いやすいカードとなっている。
初年度は年会費無料で、次年度も前年度のクレジットカード利用額が5万円以上なら無料となる。
ポイント還元率はセブン&アイグループの対象店舗で1.0%、その他の支払いおよびnanacoへのチャージは0.5%となっている。
電子マネーとクレジットカードが一緒になっているのでカードが1枚ですみ、直接nanacoポイントが貯まるので、交換などをせずに貯めることが可能だ。
セブン&アイグループの店舗をよく利用している方にはおすすめのカードとなっている。
セブンカード・プラス
年会費 | 無料 |
還元率 | 0.5%〜1.5% |
電子マネー | nanaco |
リクルートカード
リクルートカードはnanacoチャージポイントがたまるだけでなく、ポイント還元率が1.2%という超高還元率カードだ。
通常のクレジットカードは還元率0.5%なので、2倍以上の還元率となる。
また、年会費無料で国内・海外保険にも対応しているので、海外旅行で使いたい人も安心のカードだ。
リクルートカード
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 0.5%〜1.2% |
旅行保険 | 国内:最高1,000万円(自動付帯) 国外:最高2,000万円(利用付帯) |
ファミマTカード
ファミリーマートが発行しているファミマTカードでもnanacoチャージが可能だ。
チャージの際の還元率は0.5%となっている。
ファミリーマートをよく使うが次にセブンイレブンも使うという方にはこちらをお勧めしたい。
ファミマTカード
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 0.5%~1.5% |
ポイントの種類 | Tポイント |
まとめ
nanacoポイントは一見するとTポイントやPontaと比べると利用方法の幅が少ないようにも感じるが、セブンイレブンでの支払いが可能なもの全てに利用できるのが強みと言える。
中でも、税金・公共料金の支払いでポイントがたまるというのは大きな強みだろう。
イトーヨーカドーを普段使っている人にとっては普段からのお買い物で貯まりやすくそのまま使いやすいという点も魅力だ。
本記事で紹介した知識を活用し、nanacoを利用して効率的にポイントを貯め、さらにお得にすごしてもらいたい。
クレジットカードでチャージするとポイントが貯まったnanacoだが、2020年3月12日(木)よりセブンカード以外のポイント還元が廃止される。
・2020年3月11日まで:セブンカード以外のクレジットカードでもポイント還元
・2020年3月12日から:セブンカード・プラス(一体型・紐付型)、セブンカード・プラス ゴールド(一体型・紐付型)、セブンカード、セブンカード ゴールドのみポイント還元
ただ3月12日以前に登録していたクレジットカードはそのまま利用できる。