これから大きな成長を目指す企業で、決済機能に優れた法人カードを探している経営者の方におすすめなのがUPSIDERカードだ。
利用限度額最大10億円、追加カードの発行枚数に制限がないなど、これまでの法人カードではなかなか見られなかった特徴を備えている。
この記事ではUPSIDERカードの機能や利用するメリットを詳しく解説する。事業拡大中の企業経営者の方は参考にしてほしい。
- 年会費・利用料は無料
- 利用限度額は最大10億円
- Web上でカードを何枚でも発行できる
- 手続きはすべてWeb上で完結
- ETCカードは発行できない
- 旅行保険や空港ラウンジの無料利用などの特典が付帯しない
UPSIDERカードの基本情報
UPSIDERカードの基本情報を以下の表にまとめた。
年会費 | 無料 |
---|---|
月額利用料 | 無料 |
国際ブランド | Visa |
利用限度額 | 最大10億円 |
発行枚数上限 | なし |
旅行傷害保険 | なし |
ポイントの種類 | UPSIDERカードポイント |
ポイント利用期限 | 付与日から半年間 |
付帯特典 | Boost Your Business |
UPSIDERカードは年会費無料の法人カードで、国際ブランドはVisa。リアルカード・バーチャルカードを、上限なしに何枚でも申し込める。
ポイント還元もあり、カードの利用によってUPSIDERカードポイントが付与される。基本還元率は1.0%で、一部のWeb広告などでは利用額に応じて還元率が上昇する。
ポイントは、毎月1日に前月決済確定分が付与され、自動でポイント分を差し引いた額の請求が行われる。ポイントの利用期限は付与から半年間だ。
UPSIDERカードのおすすめの特徴・メリット
UPSIDERカードには下記のような特徴がある。
- 年会費無料
- 利用限度額が最大10億円
- 発行枚数の上限がない
- 最短即日で利用可能
年会費無料
UPSIDERカードは年会費無料で利用できるカードだ。追加カードを発行しても、すべて年会費無料となっている。
法人カードの中には、追加カードの発行で年会費がさらにかかり、結果としてコストが増えてしまうこともある。
そのようなケースと比較して、UPSIDERカードはコストを抑えながら法人カードを利用したい経営者に向いている。
ただし、2カ月目以降、会社単位での月間の利用金額が50,000円を下回ると、月額利用料が発生することに注意が必要だ。
利用限度額が最大10億円
成長中の企業にとって、法人カードを選ぶときには利用限度額の高さも重要だ。
規模の拡大に伴い、仕入れや備品の購入など毎月の支払いも大きくなるため、100万円程度の利用限度額ではすぐに使い切ってしまう企業も多いだろう。
企業としての運営年数やカードの契約年数によって利用限度額の上がるカードもあるが、急成長を遂げるスタートアップのスピード感には追い付けない。
UPSIDERカードの場合、最大10億円という高い利用限度額を期待できる。実際に導入した企業の事例を見ると、最初から1,000万円の限度額が付与されたケースも見られる。
早い段階から高い利用限度額が獲得できると、スタートアップ・ベンチャーの経営者にとってのメリットは大きいだろう。
発行枚数の上限がない
法人カードのメリットの1つは、追加カードを発行して従業員に使わせ、カードの請求を集約して経費精算を効率化できることだ。
追加カードを含め複数枚のカード利用があっても、会計システムと連携して明細を取り込むことで経理の処理が簡単になる。
しかし、法人カードの中には、追加発行枚数の上限が設けられていたり、一定の枚数を超えると追加の手数料や年会費が発生したりすることがある 。
それに対してUPSIDERカードは、発行枚数の上限がなく、希望する枚数を申し込みできる。
追加カードについても年会費や発行費用はかからず、余分なコストが発生することもない。
追加カードを多く発行して経費精算の効率化に役立てたい経営者にとってメリットが大きいだろう。
最短即日で利用可能
UPSIDERカードは審査が早いのも特徴で、Web申し込みから最短即日、原則3営業日以内には審査が完了する。再審査の対応も早い。
法人カードによっては審査が厳格に行われ、1週間以上かかることもある。
待たされた挙句、審査落ちという結果になってしまうと、スタートアップにとっての時間的な損失は非常に大きい。
UPSIDERカードは迅速に対応してもらえるため、急いでカードを発行してもらいたい経営者にも向いている。
不正利用は2,000万円まで補償
クレジットカードで第三者による不正利用を心配する方も多いだろう。
ビジネスカードは限度額が高い分、高額の不正利用をされてしまうケースもある。
UPSIDERカードでは、不正利用の被害に遭ったとき、最大2,000万円の補償を受けることが可能だ。
なお、補償を受けるためには、被害届の提出などカード会社が求める手続きを行う必要があるので、不正利用に気づいたときはすぐに連絡しよう。
利用明細が即時反映
UPSIDERカードを使うと、利用明細が管理画面に即時反映される仕組みだ。カードの利用状況を即座に把握できるため、管理者にとってのメリットは大きい。
利用から反映までのタイムラグが長いと、経費の利用状況がすぐに掴めず、予算管理もしにくくなる。
UPSIDERカードなら管理画面で利用状況が逐一分かるため、使い過ぎや不適切な使用に対して迅速に対応可能だ。
UPSIDERカードのおすすめの機能
ここまで解説してきたメリットに加え、UPSIDERカードは下記のような機能も備えている。
利用履歴がSlackで通知される
クレジットカードの不正利用を防止するうえで、重要な機能の1つが利用履歴の通知だ。
不正利用への対応は、早いほど良い。利用履歴が通知されることで、身に覚えのないカード利用にすぐに気づき、適切な処置ができる。
UPSIDERカードは利用履歴がビジネスチャットツール「Slack」ですぐ通知される仕組みだ。
Slackは日本でもメジャーなコミュニケーションツールで、導入している企業も多いだろう。日頃から使い慣れているツールで、カードの不正利用がないかを監視することができる。
カード別の利用限度額設定
UPSIDERカードでは、カードごとに利用限度額や利用先を設定することができる。
たとえば、上の役職者が持つカードに関しては利用限度額を大きくして、一般社員の場合は低くすることが可能だ。
また下記のように、部門ごとに利用先を限定する使い方も考えられる。
- 営業:交通費や出張費などの支払いに限定
- バックオフィス:サーバー費用、備品の購入、SaaS費用の支払いに限定
- マーケティング部門:Google広告、Yahoo広告などの広告宣伝費の支払いに限定
ビジネス用途から外れた、不適切なカード利用を防ぐのにも便利な機能だ。
会計ソフトとAPI連携可能
UPSIDERカードの明細データは、会計ソフトとAPI連携をさせることができる。本記事の執筆段階(2023年2月j時点)では、以下の会計ソフトに対応している。
- 会計freee
- マネーフォワードクラウド会計
- マネーフォワードクラウド会計プラス
カードの明細データが自動で会計ソフトに送られて反映されるため、会計ソフトでわざわざ仕分けなどを手入力する必要はない。さらに、会計処理で必要となる証憑についても、自動で回収できる機能が付いている。
経理担当者の経費処理の手間を大幅に削減することができ、他の業務に取り組む余裕が生まれる。
ログイン時の2段階認証に対応
過去にクレジットカードやスマホ決済アプリの不正利用が報道されたとき、2段階認証に対応していないことが原因の1つであったケースも見受けられた。
2段階認証とは、通常のIDとパスワードだけでなく、もう1段階追加のステップを踏むことでログインできる仕組みで、セキュリティを強化するのに役立つ。
携帯電話のSMSの認証コード、特定のメールアドレスやアプリに送信される追加の暗証番号などを利用することが多い。
UPSIDERカードは2段階認証にも対応しているため、セキュリティ面でも安心だ。SMSとアプリとの2段階での認証を行うことで、1段階だけの場合よりもセキュリティを高めることができる。
有効期限を設定できる「オンデマンドカード」
最近ではビジネス領域でもサブスクリプション型のサービスが普及している。
サブスク型ならではの便利さがある一方で、一時的にサービスを利用したい場合に、更新停止の手続きを忘れてしまい、利用していないのに自動で更新され不要な費用が発生することもある
UPSIDERカードには、そのような事態を防ぐのに役立つ機能がある。それが、バーチャルカードである「オンデマンドカード」の、有効期限を任意に設定することができる機能だ。
たとえば、サブスク契約をしているサービスがあるが、契約を継続するかどうかは更新のタイミングで都度判断したいこともあるだろう。
その場合、支払い元をオンデマンドカードにしておき、その有効期限を自動更新のタイミングの前に設定することで、サブスク契約の自動更新を防ぐことができる。
UPSIDERカードの基本機能
ここからは、UPSIDERカードが有するクレジットカードとしての基本的な機能について解説していく。
国際ブランドはVisaに対応
UPSIDERカードで選べる国際ブランドはVisaのみだ。MastercardやJCBなどを選べないことについて不安を持つ方もいるかもしれない。
しかし、国内・海外とも、利用できる加盟店の数に関しては国際ブランドのなかでVisaが最も多いので、利便性に関しては問題ない。
特に、日本国内においてクレジットカードが使える店舗ならほぼVisaに対応しているだろう。Visaが使えず、JCBやAmerican Expressのみといったケースは、国内ではあまりない。
バーチャルカードとリアルカードに対応
UPSIDERカードは、バーチャルカードとリアルカードの両方を発行できる。
リアルカードはプラスチック製で実体を伴うカード、バーチャルカードはオンライン上の決済で利用できる、カード情報のみの実体のないカードだ。
また、発行上限数が定められていないため、数百名の従業員向けにUPSIDERカードを発行することもできる。
3Dセキュア認証に対応
3Dセキュア認証とは、インターネットでの支払いを安全にするため、VISA、Mastercard、JCB、AMEXが推奨する本人認証サービスのことだ。
各国際ブランドによって名称は異なるが、総称として3Dセキュア認証と呼ばれている。利用するメリットは下記のとおりだ。
- カード情報の盗用による第三者の「なりすまし」などの不正利用を防止
- 国際ブランドが提供する世界的な認証システムという安心感
- パスワードなど必要な情報を登録するだけで簡単に利用できる
従来のオンラインでのクレジットカード決済は、カード番号と有効期限などカードに記載されている情報のみで行えたため、それらのカード情報さえ分かれば第三者によって不正利用される恐れがあった。
しかし、3Dセキュアに対応しているクレジットカードの場合、カードに記載されている情報に加え、カード会員本人だけ知っているパスワードを合わせて認証することになる。
つまり、3Dセキュア認証に対応しているクレジットカードのほうが不正利用を防止しやすい。最近では、3Dセキュア認証対応のクレジットカードでないと利用できないオンライン決済も増えている。
UPSIDERカードは3Dセキュアに対応しているため、認証が必要な支払いでも安心して利用できる。
Google Payに対応、Apple Payには未対応
Apple PayやGoogle Payは、スマホにクレジットカードを登録し、スマホだけで支払えるサービスのことだ。
iPhoneやApple WatchなどのApple社製品はApple Pay、AndroidなどはGoogle Payを利用できる。
UPSIDERカードは現時点(2023年2月時点)でGoogle Payにのみ対応しており、Apple Payには対応していない。
しかし、Apple Payに関しても対応の準備中とのことなので、将来的に使えるようになる可能性はある。
日本ではiPhoneの利用者が多いことから、Apple Payへの対応にも期待したいところだ。
海外決済手数料は無料
UPSIDERカードは、外貨決済の手数料がかからないのもメリットだ。法人カードの場合、海外決済については2~3%程度の外貨手数料が発生することが多く、収益面で不利になる。
例えば、外貨手数料3%の法人カードで年間4000万円の外貨決済を行うとすると、120万円が手数料として取られてしまう。
UPSIDERカードで決裁すればそのコストがかからなくなるため、同じ金額の外貨決済を行った場合、120万円もお得になる。
外貨取引の多いビジネスを運営している経営者なら、この優待特典はありがたいだろう。
UPSIDERカードの特典
UPSIDERカードには「Boost Your Buisness」として、ビジネス関連の特典も付帯している。
Boost Your Business
Boost Your Businessの具体的な特典内容の例は下記のとおりだ。
企業/サービス名 | 特典内容 |
---|---|
Google Cloud | 利用料金5%OFF |
Google Workspace | 利用料金5%OFF |
AWS | AWSから最大6,500ドルのクレジット付与 |
ZOOM | 有料プラン約25%OFF+3カ月間無料 |
Notion | スタートアップ向け1,000ドル利用クレジット |
HubSpot for Startups | HubSpot製品を最大30%OFF |
Microsoft | Microsoft 365初年度10%OFF |
Dropbox | 初年度30%OFF |
HERP Hire | 初年度は利用料1か月分無料 |
YOUTRUST | 導入費用無償+月額費用の割引 |
えそら | 顧問弁護士契約が月額9,800円になる |
クラウドサイン | ライトプランが1カ月無償 |
Chatwork | 最大6カ月無料 |
クラウドワークス | スカウト300通分(16,500円相当)プレゼント |
Google Gloud、AWS、Microsoft365、Dropboxなど、ビジネスにおいてよく利用されるサービスを割引料金で利用できる。
スタートアップ向けの特典として、ビジネスでよく利用される製品を割引価格で購入できる特典もある。これから事業の規模を拡大したい企業にとって、助かる割引特典だ。
なお、上記はBoost Your Businessの一部であり、その他にも多数の特典が用意されている。自社で活用できそうなサービスを見つけたい方は、公式サイトの情報もぜひチェックしてみてほしい。
UPSIDERカードのおすすめのポイント
UPSIDERカードのその他のおすすめポイントを紹介しよう。
急成長を目指すスタートアップにフォーカス
UPSIDEカードのサービス内容は、これから事業規模の拡大を目指すスタートアップ企業向けとなっている。
カードの保有コストが安いこと、利用限度額が大きいこと、会計処理が楽になることなど、スタートアップにとってありがたい機能・サービスがそろっている。
大手企業向けの法人カードでは、審査に時間がかかる、提出書類が多数必要、最初は限度額が小さいなど、スタートアップでは不利になってしまうこともある。
設立して間もない企業でもすぐに利用できて、実用的な法人カードが欲しいなら、UPSIDERカードが適していると言えるだろう。
スピード感がある
UPSIDERカードのサービスは、申込でも利用においても、スピード感に優れている。
申込手続きはすべてWeb上で完結し、書類を郵送する手間がかからないため、カード発行までスピーディーに進む。
UPSIDERカードの担当者とは、Slackなどのツールやメールでやり取りができる。すぐに対応してほしい疑問や問題があったときに待たされることなく連絡が取れ、安心感があるのもメリットだ。
利用枠の審査も原則3営業日以内で、再審査にもスピーディーに対応してもらえる。仕入れなどで大きな決済が必要になった時も、すぐ担当者に相談できる。
デザインがかっこいい
カードデザインは、カード選びにおいて意外と重要な項目だ。ダサいデザインだとカードを発行する気になれない方もいるだろう。
特にビジネスの場では、自分が気に入らないデザインのカードを持ってしまうと、人目も気になり、カードを使うのに抵抗を感じるようになってしまうかもしれない。
UPSIDERカードのデザインはシンプルで無駄がなく、スタイリッシュなのが特徴だ。マットなブラックで落ち着きがあるため、どこで出しても恥ずかしさを感じることはないだろう。
カスタマーサポートがチャット・メールに対応
法人カードによっては、電話での問い合わせしかできないことがある。その場合、コールセンターになかなか繋がらず、迅速に対応してもらえないのではないかと不安になる方も多いだろう。
UPSIDERカードのカスタマーサポートの特徴は、チャットツールやメールでサポートしてくれることだ。
SlackやFacebookのチャットなど、顧客に合わせて使いやすいコミュニケーションツールで連絡してもらえる。
電話よりもサポート担当者に連絡しやすく、トラブルが起きた際にもスピーディーに対応してもらえるため、安心感がある。
基本還元率は1%と高還元率
UPSIDERカードの基本還元率は1%であり、法人クレジットカードとしては高還元率の水準になる。
ほかにポイント還元率が高い法人カードとしては、下記のようなカードがよく利用されている。
- Orico EX Gold for Biz
- 楽天ビジネスカード
- Airカード
UPSIDERカードのデメリット
UPSIDERカードは法人カードとしてメリットが多いが、下記の点には注意が必要だ。
ETCカードは発行できない
UPSIDERカードは、ETCカードを発行できないことにも注意が必要だ。
法人カードでは、追加カードの発行枚数分、ETCカードも複数枚発行できるケースが多い。従業員が営業車両などで高速道路を利用する機会が多い場合、そういったカードが便利だ。
しかし、UPSIDERカードではETCカードに対応していないため、事業で高速道路を頻繁に使う企業は別のカードを検討する必要があるだろう。ETCカードをよく使う企業におすすめなのは以下のクレジットカードだ。
- セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
- JCB法人カード(一般)
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、ETCカードを5枚まで年会費無料で利用できる。
JCB法人カードは子カードとして、ETCスルーカードNという、ETC専用のICカードを発行できる。親カードの年会費は1,375円(税込)かかるが、ETCスルーカードNの年会費は無料だ。
旅行傷害保険、ショッピング保険の付帯がない
クレジットカードには、旅行保険やショッピング保険などの保険が付帯することも多いが、UPSIDERカードには付帯しない。
旅行や出張が多い場合、UPSIDERカードに加えて、旅行傷害保険の補償内容が手厚い個人向けのクレジットカードも保有しておくと安心だ。年会費無料で旅行傷害保険に強いクレジットカードの例として、以下が挙げられる。
クレジットカード | 年会費 | 付帯保険 |
---|---|---|
エポスカード | 無料 | 海外旅行傷害保険:最高2,000万円 |
楽天カード | 無料 | 海外旅行傷害保険:最高3,000万円 |
JCB CARD W | 無料 | 海外旅行傷害保険:最高2,000万円 |
UPSIDERカードが向いている方
ここまで解説してきたUPSIDERカードの特徴から、利用に向いているのは以下に該当する方だ。
- 上場企業を目指すスタートアップの経営者
- 従業員が10人以上いて、カードが必要
- 急ぎでカードが必要
上場企業を目指すスタートアップの経営者
UPSIDERカードの利用に向いている人として真っ先に挙げられるのは、上場できるほどの規模拡大を目指すスタートアップの経営者だ。
短期間で数千万円から最大10億円の利用限度額が付与されることもあり、事業規模拡大に合わせて積極的にカードの与信枠も大きくしたい経営者に向いている。
同じスタートアップでも、急成長を目指すことなく一定の規模を維持し続けるなら、UPSIDERカードのメリットを最大限には生かせない可能性がある。
従業員が10人以上いて、カードが必要
一般的な法人カードには追加カードを発行できる枚数に制限があり、多くても10枚までとなっているケースが多い。
それ以上発行できるカードもないわけではないが、場合によっては審査が必要となる。その場合、起業して間もないスタートアップでは信頼性が低いとみなされ、審査に通らない可能性もある。
これに対して、UPSIDERカードは追加カードに発行枚数に制限がないという特徴を持ち、多くの従業員用にカードを発行して利用させることも可能だ。
ビジネスが軌道に乗って従業員数が急速に増えても、それに応じた枚数のカードを確保できる。
急ぎでカードが必要
UPSIDERカードは申し込みから最短数営業日で利用できるようになる。
手続きはすべてWeb上で完結するため、申し込みをスピーディーに完了させることが可能だ。
カードが発行されるまでの日数が少なく、急いでカードを持ちたい経営者にもおすすめだ。
UPSIDERカードが向いていない方
スタートアップでも、UPSIDERカードの利用に向いていないケースもある。
海外出張で利用する
UPSIDERカードの機能やサービス内容を見ると、国内利用に向いていると言える。
それは、UPSIDERカードには、空港ラウンジの無料利用、手荷物無料宅配など、海外出張で便利な特典が付帯していないからだ。
特に、海外出張が多い方にとって、空港ラウンジの無料利用の特典は重要だろう。落ち着いたスペースで寛げて、PCやスマホを充電することができ、Wi-Fiに接続して仕事をすることもできる。
空港ラウンジは料金を払えば入場できるが、1回あたり1,000円~1,500円かかるため、クレジットカードの特典を活用して無料で利用したいところだ。
空港ラウンジの無料利用などができる海外出張に便利な法人カードとしては、下記が挙げられる。
- 三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド
- アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
- セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
- 楽天ビジネスカード
- ラグジュアリーカード法人 ブラック
年会費が数万円とやや高額なカードもあるが、その分、付帯するサービスは充実している。自社でどの程度サービスを使うかを考慮して選ぶと良いだろう。
発行するカードが1枚の予定
UPSIDERカードの大きな特徴は、年会費無料で追加カードを何枚も発行できることだ。
枚数の上限がなく、多くの従業員に持たせて利用させることで、経費精算を効率化させることができる。逆に言えば、法人カードを1枚しか利用しないなら、必ずしもUPSIDERカードである必要はない。
UPSIDERカードの審査基準
クレジットカードといえば審査が気になる方も多いだろう。
法人カードとなると、会社としての信頼性を問われるのか、提出が必要な書類が多いのかといった点を心配する方もいる。そこでここからは、UPSIDERカードの審査について解説していく。
保証金プランなら審査なし
UPSIDERカードには、後払いプランと保証金プランの2種類がある。
後払いプランは通常のクレジットカードの機能で、月末締め・翌月払いだ。もう1つの保証金プランとは、事前に入金した金額の範囲で利用可能となるプランだ。
後払いプランでは審査を受けることになるが、保証金プランであれば審査は必要なく、申し込みから最短1営業日でカードを使えるようになる。
保証金プランはクレジットカードではなく、プリペイドカードのようなものとイメージすると良いだろう。
設立から年数の浅い企業を歓迎している
UPSIDERカードの公式ホームページでは、設立して間もない企業でもカードの申し込みができると明記されている。
その他にも「成長企業向け」などの文言が掲載されており、スタートアップやベンチャーなど新興企業を応援する雰囲気が感じられる。
このことから、後払いプランでは審査は必要なものの、設立して間もない企業だからという理由で審査に不利になるとはあまり考えられない。
企業としての運営期間がまだ短くても、申し込んでみる価値はあると言えるだろう。
UPSIDERカードの実績・評判
UPSIDERカードには数多くのメリットがあることは分かったが、実際のユーザーの口コミや評判はどうなのか気になる方もいるだろう。
そこで、UPSIDERを導入した企業担当者の体験談をいくつか紹介する。導入したことで経営上どのような効果があったのかを知ってほしい。
株式会社SODA|1年半足らずで1億円以上の利用限度額を獲得
株式会社SODAは、国内トップクラスのスニーカー&ハイブランド フリマアプリの「スニーカーダンク」を運営する企業だ。
海外展開、競合の買収、有名人を起用したテレビCMなど、事業を急拡大させている。
UPSIDERカード以前に利用していた法人カードの与信額が100万円未満で、スムーズにマーケティング費用を決済できずに非常に困っていたとのこと。
成長を加速させるため、マーケティングや設備投資に月間数千万円ほどかけたい状況だったが、創業間もないスタートアップに大きな与信枠を与えてくれるカード会社はなく、厳しい状況であった。
また、デビットカードはその仕組み上、土日に使えない期間が発生してしまう問題があり、同社の問題解決にはつながらなかった。
そこでえUPSIDERカードに申し込んだところ、たった1営業日で限度額1,000万円のカードが届き、迅速な対応とプロダクトの設計に感動したそうだ。
その後も定期的に再審査を受け、限度額もどんどん引き上げてもらうことに成功。UPSIDERカード利用を開始してから1年半足らずで、1億円以上の限度額を獲得することができた。
同社ではマーケティング費用の増加を1カ月前に決めるが、UPSIDERカードは同じスピード感で対応してくれるのがありがたいそうだ。
レンティオ株式会社|仕入れに関するお金の流れを可視化して業務を改善
レンティオ株式会社は、家電を購入する前に自宅で試せるレンタルサービス「Rentio(レンティオ)」を運営している。
一般的に、カメラや家電などの高額商品は購入までのハードルが高く、さらに、購入後にイメージしていた使用感やデザインと違っていたことで後悔するケースも多い。
こういった問題を解決するのがレンティオによる家電のレンタルサービスで、商品を気に入ったら、そのまま購入することもできる。
同社が以前利用していた法人カードは、利用限度額が十分ではなく、複数の種類の法人カードを利用していた。
しかし、カードごとに締め日や支払日がバラバラで、会計処理が複雑な状況になっており、誰がいくら利用したのかも不透明になっていた。
また、法人カードは部署の予算や管理者の権限に基づいて利用するべきところ、当時はまったくコントロールできていなかったそうだ。
UPSIDERカードを導入して、その状況を大幅に改善することができた。利用目的ごとにカードを分け、保有者を決めることで仕入れの支払い管理がしやすくなった。
また、同社は事業内容から家電などによる仕入れ額が大きいため、利用限度額も大きくなければならない。
UPSIDERカードは過去の決算ではなく、現在会社が保有しているお金も含めて判断してくれたため、通常の法人カードより大きな利用限度額を獲得できたことで助かったそうだ。
株式会社カケハシ|年間数百万円のコスト削減に成功
株式会社カケハシは、薬局と患者を結ぶクラウド型電子薬歴システムの「Musubi(ムスビ)」の開発・運営を行っている企業だ。
Musubiは薬歴の下書きを患者とコミュニケーションを取りながら自動作成することができ、薬剤師の手間を大幅に減らすことで、全国の薬局で業務効率化を支援している。
同社はエンジニアの開発ツールや人事労務など、多種多様なSaaSを利用しており、法人カードで利用料金を支払っている。利用しているSaaSの多くは海外サービスであり、ドルやユーロでの請求が多い。
UPSIDERカードの利用で実感したメリットは、専門家からスピーディーに対応してもらえることだ。
API連携などシステム関連のことを聞いてもすぐ回答してもらえ、エンジニアから直接回答をもらえたこともあったとのこと。
また、機能要望やフィードバックをしたときも、UPSIDER側では「できない」で終わらせるのではなく、開発要望として聞いてくれる。
内容によっては、他ユーザーからも多く要望があり、開発予定項目にあるとの回答を受け取ったこともあるようだ。
UPSIDERカードは、サービス品質のさらなるブラッシュアップに積極的に取り組んでいる点も、顧客から支持されていることが分かる。
新井紙材株式会社|Web明細の活用で紙の請求書を20%削減
UPSIDERカードを支持しているのは、新興企業だけではない。
新井紙材株式会社は、創業70年以上の実績を誇る老舗企業で、首都圏を中心に古紙リサイクル事業を展開している。
同社の属する古紙回収業界は、現在も電話とFAXによるコミュニケーションが主流で、経理業務では紙の処理に追われる状況で、確認や整理に多大な時間がかかっていた。
同社の取締役副社長である新井氏が家業であるビジネスに参画した頃は、契約書や請求書関連の書類が棚に山積みされているような状況だった。
業界の慣習上、請求書は先にFAXで来て、その後原本と差し替える作業が必要だった。
紙のやりとりが増えて煩雑だったため、カード払いを増やして請求書で払うものは極力減らそう、と考えてUPSIDERカードの導入を決めたそうだ。
他社の法人カードも利用していたが、セキュリティが厳しすぎて導入したSaaSの決済ができなかったこと、明細データを紙でしか確認できなかったこと、明細が届くのが2か月後と遅かったことを不便に感じていた。
UPSIDEカードに変えたことで、これらの課題はほとんど解決された。
利用明細は管理画面上においてリアルタイムで把握でき、不正利用があってもすぐ気づくことができるので、非常に安心だと感じているとのこと。
カードの発行枚数も無制限で、発行も無料のため、現在は10枚のカードを用途ごとに使い分けている。
管理画面は必要な機能だけがシンプルに備えてある印象で、使いやすいそうだ。
UPSIDERカード以外におすすめの法人カード
UPSIDERカードのメリットは理解できたが、その他の法人カードにも興味がある方というも多いだろう。
また、UPSIDERカードには付帯しない特典を備えたカードもあり、企業によってはそちらを利用するほうが大きなメリットを享受できることもある。
そこで、ここからはUPSIDERカード以外でおすすめの法人カードを紹介する。
申し込みやすさを重視する方
会社を設立したばかりで実績もあまりない場合、会社の実績を示す資料なしで、簡単に申し込める法人カードがおすすめだ。
三井住友カード ビジネスオーナーズ
法人代表者や個人事業主が申し込めるビジネスカードで、一般カードとゴールドカードの2種類がある。
法人カードを初めて保有するなら、条件なしで年会費無料の一般カードがおすすめ。申し込みで会社の登記簿謄本や決算書が必要ないため、すぐに申し込めるのもメリットだ。
三井住友カード ビジネスオーナーズはナンバーレス仕様となっており、券面にはカード番号や有効期限などの情報が印字されていない。
法人カードをお店で利用するときに、カード情報を盗み見されないか心配な方も使いやすいだろう。
ネットショッピングで使う際にカードの情報が必要な時は、専用のVpassアプリにログインすればカード番号などをすぐ確認できるので、利便性に問題はない。
Vpassアプリに登録するには、カードが届く際の「台紙」に記載された会員番号が必要なため、カード台紙は破棄せず保管しておこう。
一般カードより充実した特典が欲しい方は、ゴールドカードを選ぶのがおすすめだ。
ゴールドカードでは、全国の主要空港のラウンジを無料で利用できるため、国内出張や旅行で役に立つ。
また、三井住友カードは付帯保険を変更できるのも特徴で、旅行傷害保険以外に下記のような保険も選べる。
日常生活安心プラン(個人賠償責任保険) | 日常生活で他人に怪我をさせたり、他人の物品を壊したりしたことにより、法律上の損害賠償責任を負った場合の損害を補償 |
---|---|
ケガ安心プラン(入院保険(交通事故限定)) | 交通事故によるケガで、入院された場合や手術を受けられた際に補償を受けられる |
持ち物安心プラン(携行品損害保険) | 身の回りの持ち物が、盗難・破損・火災などの被害にあってしまった場合に補償を受けられる |
旅行や出張に行く機会があまりないなら、上記のプランに変更するのも良いだろう。
三井住友ビジネスオーナーズ ゴールドカードの年会費は5,500円(税込)かかるが、年間100万円以上決済すれば、翌年以降の年会費は永年無料となる。
年間100万円以上の条件を一度達成すれば、その後は達成しなくても年会費無料で利用し続けることができる。
JCB CARD Biz
JCB CARD Bizは、小規模な事業者や個人事業主に向いている法人カードだ。法人の本人確認書類の提出が不要で、スピーディーに申し込める。
最大の特徴は、個人名義口座の方限定で、最短5分でカード番号を発行できることだ。
最短5分で発行してもらうには、「モバ即(モバイル即時入会サービス)」で申し込む必要がある。
審査に通過するとMyJCBアプリ内にカード番号が表示され、ネットショッピングや店舗の買い物ですぐ利用できるようになる。カード本体は、申し込みから1週間程度で届く。
JCB CARD Bizには、一般カードとゴールドカードの2種類がある。
高い限度額や手厚い旅行保険が必要な方はゴールドカード、コストを抑えたい方は一般カードを選ぶと良いだろう。
JCB CARD Bizでは追加カードが発行できず、ETCカードも発行者用の1枚までだ。従業員用に複数枚発行することはできないが、自分だけが利用するなら問題ないだろう。
個人利用で使えるビジネスカードを求めている方に向いている1枚と言える。
旅行傷害保険を重視する方
UPSIDERカードは海外や国内の旅行傷害保険が付帯していない。
そこで、法人カードで旅行傷害保険の補償内容が手厚いカードを紹介する。
JCB法人カード(一般)
旅行傷害保険である程度の補償は必要だが、高額な年会費は避けたい場合におすすめなのが、JCB法人カード(一般)だ。
一般カードのため年会費は1,375円(税込)とリーズナブルで、オンライン入会をすれば初年度は年会費無料になる。
JCB法人カード(一般)の旅行傷害保険の補償額は下記のとおりだ。
■海外旅行傷害保険
- 傷害による死亡・後遺障害:最高3,000万円
- 傷害による治療費用:100万円限度
- 疾病による知用費用:100万円限度
- 賠償責任:2,000万円限度
- 携行品損害(※): 20万円限度
- 救援者費用等:100万円限度
※自己負担額1事故あたり3,000円
■国内旅行傷害保険
- 公共交通乗用具搭乗中の傷害事故:最高3,000万円
- 旅館ホテル宿泊中の火災・爆発による傷害事故:最高3,000万円
- 宿泊を伴う募集型企画旅行参加中の傷害事故:最高3,000万円
まず、海外旅行傷害保険の補償額が最高3,000万円で、一般カードとしては高めに設定されていることが特徴だ。次に、国内旅行に関しても傷害保険が付帯しているのも、JCB法人カード(一般)の特徴だ。
他社の一般カードでは、そもそも国内旅行傷害保険が付帯しないこともある。年会費を安く抑えながら、国内外の旅行や出張で万が一の事態に備えたい経営者におすすめの法人カードだ。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
年会費が高額でも、旅行保険で高い保障額が欲しい方に向いているのが、こちらのクレジットカードだ。セゾンカードとアメリカン・エキスプレスが提携して発行している、プラチナカードだ。
本会員の年会費は22,000円(税込)だが、追加カードの年会費は3,300円(税込)で、最大9枚まで発行できる。
プラチナランクのカードということもあり、旅行傷害保険は下記のように充実した内容となっている。
■海外旅行傷害保険
- 傷害による死亡・後遺障害:最高1億円
- 傷害による治療費用:300万円限度
- 疾病による知用費用:300万円限度
- 賠償責任:5,000万円限度
- 携行品損害(※): 50万円限度
- 救援者費用等:300万円限度
- 寄託手荷物遅延費用:10万円
- 寄託手荷物損失費用:10万円
- 乗継遅延費用:3万円
- 出発遅延費用:3万円
※自己負担額1事故あたり3,000円、1品あたり10万円限度
■国内旅行傷害保険
- 傷害死亡・後遺障害:最高5,000万円
- 入院日額:5,000円限度
- 通院日額:3,000円限度
海外旅行傷害保険の補償額は、一般ランクのクレジットカードのほぼ3~4倍程度と大きくなっている。
さらに、預けた手荷物の受け取りが遅延したり損失になったりした場合には最高10万円が補償される。乗継や出発が遅延した際の補償もあり、一般ランクのクレジットカードよりさらに補償が充実している。
トラベルサービスを重視する方
UPSIDERカードは、空港ラウンジなどトラベル関連の特典が付帯していない。海外出張が多い方に向けて、トラベルサービスが充実している法人カードを紹介する。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
アメックスのゴールドカードといえば、ステータスカードの代名詞のような存在だ。T&E(旅行と娯楽)分野に強いクレジットカードであり、ビジネスカードでも下記のような特典が付帯している。
- 手荷物ホテル当日宅配サービス
- 国内外29の空港にあるラウンジを同伴者1名も含めて無料利用可能
- 高級レストランの所定のコース料理を2名以上で予約すると1名分は無料
- 最高1億円まで補償される旅行傷害保険
- キャンセルプロテクションなど旅行保険以外の補償サービスも充実
手荷物ホテル当日宅配サービスとは、駅改札口を出てすぐの宅配カウンターにて、手荷物を預けることのできるサービスだ。スーツケースなど大きな手荷物を預けることができ、身軽に商談などへ出かけることができる。
手荷物を預けられるのは、東京駅、新宿駅、博多駅で、預けた荷物は宿泊ホテルへ無料で宅配してくれる。また、空港ラウンジに関しては、国内外29の空港にあるラウンジを無料利用できる。
クレジットカードで空港ラウンジを無料利用できる場合、対象はカード会員本人のみに限定されていることも多いが、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードなら、同伴者1名も対象になる。
この他にも書ききれないほどの特典が付帯しているので、クレジットカードで付帯特典を重視する方は公式サイトの情報もチェックしてほしい。
ダイナースクラブ ビジネスカード
アメックスと並んでステータスカードの代表的な存在といえば、ダイナースクラブカードだ。ビジネスカードも発行しており、27歳以上の法人代表者や個人事業主の方などが入会できる。
ダイナースクラブカードも非常に特典の種類が多いが、旅行関連の特典の例は下記のとおりだ。
- 一休.comの特別優待サービス
- 出張に関する手配・相談を電話一本でできるトラベルデスク
- 海外ラグジュアリーホテルの特別割引や特典
- ザ・ペニンシュラホテルズ特別優待
- ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド(LHW)の特別優待
- 手荷物宅配サービス
一休.comは国内約6,200の厳選されたホテル・旅館を予約できる。ダイナースクラブに入会して、キャンペーン専用サイトから登録すると、一休プレミアムサービスの「プラチナ会員」のサービスを受けられる。
その他にも、ペニンシュラホテルズ優待サービスなども用意されているので、ラグジュアリーホテルをお得に利用したい方には魅力的だろう。
また、ダイナースクラブカードの大きな特徴として、付帯カードとしてマスターカードを発行できることが挙げられる。
ダイナースの欠点である決済可能な場所の少なさを、マスターカードによって補強できる。ポイントは合算され、請求や支払い口座も同一なので、経費処理に手間がかかることはない。
還元率を重視する方
UPSIDERカードの通常の還元率は1.0%。これでも高還元率といえるが、ポイント還元率を重視する場合、下記の法人カードも選択肢に入る。
EX Gold for Biz
オリコカードが発行する、ビジネス用のゴールドカードだ。年会費は2,200円(税込)とゴールドカードでは格安で、初年度は年会費無料で利用できる。
法人代表者はfor Biz M、個人事業主は for Biz Sに入会できる。MとSの違いはほとんどないが、Sはキャッシング機能を利用できる。
Orico EX Gold for Bizの利用で貯まるのは、「暮らスマイル」というポイントで、1,000円の利用ごとに1スマイルが付与される。さらにEX Gold for Biz会員は20%加算されるため、一般ランクのカードより還元率が高い。
貯まったポイントは200ポイントから、景品またはオリコポイントに交換できる。暮らスマイルからオリコポイントへの交換レートは、1スマイル=5オリコポイントだ。
オリコポイントに交換すると、そこからANAやJALのマイル、Amazonギフトカード、dポイント、WAONポイントなどの他社ポイントに交換できるようになる。
また、年会費の安いゴールドカードではあるが、空港ラウンジの無料利用特典が付いているのも特徴だ。利用できるのは国内の主要空港で、海外はハワイのみだが、国内出張がメインの方ならほとんど問題ないだろう。
ゴールドカードは年会費の高いものも多いことを考慮すると、コストを抑えながら空港ラウンジを利用したい方にも向いている。
Airカード
Airカードはリクルートが発行している法人カードで、経費管理が楽になると同時にポイントも貯まりやすいのが特徴だ。
個人用のリクルートカードも高還元率カードとして知られているが、法人カードのAirカードもポイント還元率が1.5%と、業界トップクラスの水準となっている。
200円の利用ごとに3ポイント貯まる仕組みで、例えば月間50,000円を決済すると750ポイント、年間で9,000ポイントが貯まる。また、リクルートが運営するサービスでAirカードを利用すると、さらにポイント還元率がアップする。
通販サイトのポンパレモールは3%以上、宿・ホテル予約のじゃらん.netでは2%、飲食店予約のホットペッパーグルメでは、予約の人数×50ポイントが還元される。
貯まったポイントは上記のようなリクルート関連サービスで利用できると同時に、他社のポイントに交換することも可能だ。
交換先はdポイントとPontaポイントで、いずれも全国で普及している共通ポイントだ。コンビニやドラッグストアなど身近な店舗で利用できるため、ポイントの使い道に困ることはほとんどないだろう。
会計処理に関しては、弥生会計とfreee会計に連携している。Airカードの利用明細データを会計ソフトに取り込めるので、会計処理の手間が削減され、業務効率化につながる。
カードの利用日や場所などのデータはパソコンやスマホでいつでも確認でき、支出管理も簡単だ。
よくある質問
UPSIDERカードに関してよくある質問と回答を紹介する。
設立した直後でも申込みできますか?
審査が厳しい法人カードの場合、設立から一定の年数を経過していることを条件としたり、経営実績の資料の提出を求めたりするケースもある。
これに対して、UPSIDEDカードは設立したばかりの企業でも利用可能だ。審査に不安がある場合、保証金プランを選べば審査なしで利用することができる。
個人事業主でも申込みできますか?
年会費無料で使える法人カードということで、魅力を感じる個人事業主の方もいるかもしれない。
残念ながら、UPSIDERカードに申し込めるのは法人のみとなっており、個人事業主は対象外となっている。
ただし、発行枚数に制限がないというメリットは、自分1人でビジネスを営むことの多い個人事業主ではあまり享受できない。
個人事業主では、それほど高額な利用限度額も必要ないため、UPSIDERカード以外を選ぶほうがメリットは大きいだろう。
個人事業主に向いているビジネスカードとして、下記が挙げられる。
- 三井住友カード ビジネスオーナーズ
- NTTファイナンス Bizカード
- JCB CARD Biz
上記3枚はいずれも年会費がリーズナブルで、初めて法人カードを持つ個人事業主におすすめだ。
運営会社はどこですか?信用できますか?
UPSIDERカードを発行している会社は、株式会社UPSIDERだ。
会社のテーマは「挑戦者を支える、世界的な金融ITプラットフォームを創る(Boost Your Dream)」であり、 請求書払いの期間を延長できる「支払い.com」もクレディセゾンと共同で運用している。
前払式支払手段(第三者型)発行者として登録があり、一般社団法人日本資金決済業協会にも加盟している。 UPSIDERカードを利用している企業の多さからも、会社自体の信用性に特に問題はないと考えられる。
UPSIDERカードは急成長を見込むスタートアップにおすすめ
UPSIDERカードの特徴やメリットをおさらいすると、下記のとおりだ。
- 年会費無料
- カードを何枚でも発行できる
- 最大10億円の利用限度額を獲得することも可能
- 各カードの用途や限度額を設定できる
- Boost Your Businessでビジネス用の特典が多数用意されている
UPSIDERカードの主なメリットは、設立してからの年数が浅い企業でも、比較的高い利用限度額を獲得できること、多くの枚数のカードを利用できることだ。
中小企業が、仕入れや備品、広告費、SaaS利用料などの支払いに利用するのに向いている。
利用限度額や利用枚数が多くても、カード毎に限度額や用途を制限できるため、使い過ぎや不正利用の防止に役立つ。
今後の急成長を見込むスタートアップやベンチャーの経営者にとって、UPSIDERカードは有力な選択肢となるだろう。