nanacoは、株式会社セブン&アイ・ホールディングスが展開する国内でもメジャーな電子マネーのひとつだ。
nanacoは基本的にはプリペイド方式になっており、事前にチャージをしておき、そこから引き落とす形で支払いを行う。
チャージにはいくつかの方法があるが、もっともお得になるのがクレジットカードからのチャージだ。
nanacoは利用に応じてポイントが貯まるが、一部のクレジットカードではチャージの際にクレジットカードのポイントも貯まり、ポイントの二重取りが可能になるのだ。
このお得な方法を利用するためには、nanacoチャージでポイントが貯まるクレジットカードを選ぶ必要がある。
本記事では、nanacoチャージでポイントが貯まるお得なクレジットカードを紹介すると共に、nanacoチャージの方法や注意点も解説する。
目次
チャージでお得なカードとは
nanacoは、対象店舗でのnanaco利用額に応じてポイントが貯まる仕組みになっている。これは、どのようなチャージ方法でも共通している。
クレジットカードでのチャージがお得なのは、カードによっては、チャージ利用額に応じてカードのポイントも貯まり、ポイントの二重取りができるからだ。
ただし、カードタイプのnanacoにチャージできるのは、以下のクレジットカードに限定されている。
- セブンカード・プラス【一体型・紐付型】
- セブンカード・プラス(ゴールド)【一体型・紐付型】
- セブンカード
- セブンカード(ゴールド)
このなかでおすすめのカードが「セブンカード・プラス」だ。
※2021年10月21日よりApple Payがnanacoに対応開始したため、カード登録すればMastercard、JCB、アメックスのカードでチャージが可能に。ただし、チャージ時のnanacoポイント還元はないため、二重取りはできない。
セブンカード・プラス
セブンカード・プラスは、セブン・カードサービスが発行するクレジットカード。
全国のセブンイレブンやイトーヨーカドーといったセブン&アイ・ホールディングスの系列店での利用でお得にポイントが貯まるのが最大の特徴だ。
セブンイレブンの店舗数は全国で約1万9000店舗で、現在も増え続けており、日本全国さまざまな場所で利用できると言えるだろう。
セブンカード・プラスは、通常のショッピング利用でnanacoポイントが貯まるだけでなく、クレジットカード経由のチャージでもnanacoポイントを貯めることができる。
チャージによるポイント還元率は200円につき1ポイントで還元率0.5%。チャージ分を利用してnanacoで買い物をすれば200円(税抜)ごとに1ポイントが貯まり還元率0.5%。
実質合計1.0%の還元となる。
また、nanacoポイントは公共料金や税金などの支払いにも対応しているため、あらゆる場面で取りこぼしなくポイントを貯めることができるのだ。
セブンカード・プラス
年会費 | 無料 |
還元率 | 0.5%〜1.0% |
電子マネー | nanaco |
セブンカード以外の選択肢
2021年10月21日から対応開始した、Apple Payのnanacoであれば、Apple Payに登録済のMastercard、JCB、アメックスのカードでチャージが可能だ。
この場合、なるべく還元率の高いカードを選ぶことで、ポイントの二重取りでお得になる。ただし、Apple Payのnanacoはサービスを開始して間もないため、チャージがそのクレジットカードのポイント付与の対象となるか不明確な部分がある。
ポイント還元率が高いという点でおすすめできるとすれば、次のカードがある。チャージがポイント付与の対象となるかは、カード毎に確認してほしい。
リクルートカード
リクルートカードは、人材業界大手のリクルートグループが手掛けるクレジットカードだ。
毎月の利用額合計に対し、1.2%という高還元率でポイントが付与されるのが最大の特徴。
0.5%がポイント還元率の基準となっているクレジットカード業界においてはかなり大きな強みを持ったカードと言える。
クレジットカードの年会費が無料というのもありがたい。持っておいて損のないカードと言えるだろう。
また、Apple Payや楽天Edy、モバイルSuica、SMART ICOCAといったnanaco以外の電子マネーにも対応している。
ただし、国際ブランドごとに対応している電子マネーが異なるので要注意。JCBブランドでは、nanaco/モバイルSuicaのみで、2022年2月16日からはチャージ時の還元率が0.75%と低くなる。
さらに、2018年4月より、チャージによるポイント付与に上限が設けられている。
合計30,000円までがポイント付与の対象となるため、使い過ぎには気をつけたい。
リクルートカード
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 0.5%~1.2% |
旅行保険 | 国内:最高1,000万円(利用付帯) 海外:最高2,000万円(利用付帯) |
国際ブランド |
ファミマTカード
セブンイレブンと同じコンビニ大手のファミリーマート。
このファミリーマートが発行しているファミマTカードでもnanacoチャージによるポイントの獲得が可能になっている。
チャージの際の還元率は0.5%となっており、その点においては他のカードとの差はあまりない。
年会費は無料でETCカードや家族カードの発行も無料という、家計にやさしい設計になっているので、持っておいて損をすることはないだろう。
セブンイレブンよりもファミリーマートのほうが生活圏に多い場合などは、このカードを持つようにすると良い。
ファミマTカード
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 0.5%~1.5% |
ポイントの種類 | Tポイント |
注意!楽天カードとヤフーカード
楽天カードとヤフーカードは、いずれも年会費無料で通常のポイント還元率が1.0%とお得で、利用者も多いカード。
楽天カードのJCBブランドとヤフーカードでは、かつてはnanacoチャージでポイントが貯まる仕様となっていた。
しかし楽天カードは2017年10月、ヤフーカードは2019年12月に、nanacoチャージ時のポイント付与が廃止された。
nanacoをよく利用する人で、これらのカードの活用を考えていた人、活用してきた人は注意してほしい。
ただ、楽天カードは楽天関連サービス、ヤフーカードはヤフー関連サービスで引き続きお得な点が多いので、積極的に活用してほしい。
PayPayカードの詳細はこちら>>
nanacoチャージの方法
nanacoチャージには、大きく分けて4つの方法がある。
現金チャージ
一つは現金によるチャージ。セブン銀行やセブンイレブンなどの店舗でチャージすることが可能だ。
クレジットカードチャージ
二つ目が今回紹介したようなクレジットカードからのチャージ。クレジットカードからnanacoにチャージをする際は、会員サイトやアプリでの手続きが必要となる。
この際に気を付けてほしいのが、会員サイトでチャージした分はセンター預かりという扱いになり、すぐに使うことができないという点。
チャージの手続きをした後は、セブン銀行のATMでnanacoに反映させる手続きが必要だ。
ギフトチャージ
三つ目がnanacoギフトでのチャージ。これはiTunesカードやAmazonギフト券などの使い方をイメージするとわかりやすいだろう。
ポイントチャージ
すでに貯まっているnanacoポイントをそのまま現金として交換するやり方。
チャージはクレジットカードがお得
nanacoのチャージは4種類あることを紹介したが、もっともおすすめなのはクレジットカードからのチャージだろう。
クレジットカードからチャージをすれば、nanacoの利用によって貯まるポイントと、チャージ金額に応じて貯まるクレジットカードのポイントとで、ポイントの二重取りが可能になる。
一回ごとのポイントはそこまで大きなものではないかもしれないが、利用頻度が高ければいずれ大きな額になる。
nanacoをよく利用する場合、せっかくクレジットカードを利用するのであれば、チャージでもポイントが付与されるカードを選択したい。