小銭要らずで買い物ができるよ便利な電子マネー。
しかし、やや不便な点として、チャージの手間や、残高不足で利用できないことがある点があげられる。
そうした点を解決する機能が「オートチャージ」だ。
チャージ残高が一定金額以下になると自動でチャージが行われるため、残高不足の心配がなくなり、チャージの手間も省ける。
電子マネーnanacoでもオートチャージ機能を利用することができる。
nanacoはセブンイレブンやイトーヨーカドー、その他グループ店舗をよく利用する人にとって便利な電子マネーだ。
nanacoのオートチャージ機能は、セブンカードの4券種いずれかに紐づけることで利用可能になる。
カードを本人認証サービスに事前登録のうえ、nanaco会員メニューもしくは専用アプリより設定をおこなおう。
なお、nanacoオートチャージが利用できるのは、セブンイレブンとイトーヨーカドーのみなので注意が必要だ。
設定後は対象店舗のレジもしくはチャージ機で設定反映をおこなう必要がある。
ただし、オートチャージ設定とカードの本人認証登録を同時におこなった場合、登録後24時間経ってから設定反映をおこなう必要がある。
オートチャージが利用できないという場合、この点が原因となっていることが多いので注意しよう。
その他、オートチャージ利用の金額や回数の制限もあるので、利用できなくなるということがないよう、あらかじめ押さえておきたい。
本記事では、nanacoオートチャージに対応しているクレジットカードと店舗、設定方法や利用時の注意点などをまとめた。
対応クレジットカード
チャージの手間を省けるnanacoオートチャージだが、対応しているクレジットカードは限られているため注意しよう。
現状、nanacoオートチャージが利用できるクレジットカードは「セブンカード」のみとなっている(2018年10月時点)。
セブンカードはその名の通りセブン&アイ・ホールディングスの系列店で使うことでお得にポイントが貯められるカードで、以下の4種類がある。
- セブンカード
- セブンカードゴールド
- セブンカード・プラス
- セブンカード・プラスゴールド
それ以外のカードでは、クレジットカードを使ったチャージが可能なものはあるが、オートチャージ機能に対応したカードはない。
nanacoオートチャージを利用したい場合は、「セブンカード」一択となることを覚えておこう。
nanacoオートチャージ設定方法
nanacoオートチャージは、nanaco会員メニューから設定できる。
また、nanacoモバイル利用者は専用アプリから設定可能。
利用にあたっては、事前に対応クレジットカードを本人認証サービスに登録しておく必要があるので注意が必要だ。
本人認証サービスに登録できたら、次の手順で設定を行う。
オートチャージ設定手順
nanaco会員メニューにログイン
↓
「クレジットチャージ」をクリック
パスワードを入力してクレジットチャージ画面に移動
↓
「オートチャージ設定・解除」より
特約内容を確認してから「特約に同意のうえ、登録」をクリック
↓
オートチャージの残高条件や金額など必要事項を入力
↓
本人認証サービス(事前登録したもの)のパスワードを入力
↓
設定完了
反映可能時間が記載された設定完了メールが配信される
チャージ金額・回数の制限
オートチャージの設定をする際、チャージに関する金額を決めることができる。
まずは、下記3つの金額帯いずれかを下回るとチャージするという設定が可能だ。
- 1,000円~10,000円 (1,000円単位で設定可能)
- 15,000円
- 20,000円
さらに、チャージする金額に関しては、以下いずれかで設定できる。
- 5,000円~10,000円 (1,000円単位で設定可能)
- 15,000円
- 20,000円
- 25,000円
- 30,000円
この際注意してほしいのが、nanaco利用金額が「チャージ残高+チャージ金額」を上回ると、チャージもnanaco利用もできなくなるという点。
たとえば、nanacoの残高が1,000円の状態で5,000円のオートチャージ機能を付けていた場合、6,001円以上の商品をnanacoで買うことができなくなる。
電子マネーの特性上、大きな金額の利用はまれだとは思うが、いざという時に使えないのは不便なはずだ。
チャージが行われる残高や、チャージ金額については、日頃の利用金額を基準にしつつ、高めの設定をしておいた方が良いだろう。
設定は後から変更できるため、最初は高めに設定しておき、そこまで使わないようだったら低めに設定し直せば良い。
またオートチャージは金額だけでなく、回数にも制限があることを覚えておこう。
オートチャージは1日1回まで、1ヶ月に最大15回までとなっている。
ただし、オートチャージではなく手動でチャージなどを行う場合は制限を受けないため、利用状況にあわせて調節してほしい。
オートチャージが使える店舗
nanacoオートチャージ機能を使って買い物ができる店舗は現状、以下のみ(2018年10月時点)。
- セブンイレブン
- イトーヨーカドー
これ以外のセブン&アイ・グループ店舗で利用してもオートチャージはされないため注意が必要だ。
ただし、通常のnanacoのポイントを使った買い物はできる。
ポイントの2重取り
オートチャージ対応カードの中でも、「セブンカード・プラス」と「セブンカード・プラスゴールド」はチャージによるポイント加算がある。
これらのカードでnanacoへオートチャージをすると、200円につき1ポイントを獲得することができる。
さらにnanaco払いで200円につき1ポイントが加算されるため、合計で1.0%のポイント還元率となる。
クレジットカードユーザーにとって、お得にポイントが貯められるかどうかは非常に重要な判断基準となるため、うれしい要素と言えるだろう。
ただし、セブンカードやセブンカードゴールドでは、オートチャージにはは対応していてもポイント加算はできない。
オートチャージができない原因
オートチャージの設定はWeb上で行うが、設定後すぐに使えるわけではない。
設定後、セブン-イレブンやイトーヨーカドーのレジ、またはnanacoチャージ機で「設定反映」をする必要がある。
レジで手続きをする場合は、カードを出して「残高確認」を依頼すれば良い。
また、オートチャージ設定と一緒にクレジットカードの登録を行った場合は、登録後24時間経ってから設定反映ができるようになる。
オートチャージが反映できないと悩んでいる人の多くが、この24時間のルールを守れていないケースだ。
仕組みを知って便利に使う
nanacoオートチャージの方法や対象となるカードについて解説してきた。
注意点などもいくつかあるが最初の設定さえきちんとと行えば、あとの操作で難しいポイントはほとんどないので、安心してほしい。
使える店舗がセブンイレブンとイトーヨーカドーのみと限られているが、これらの店舗をよく利用する人にとってメリットは大きい。
クレジットチャージの手間も軽減でき、ポイントの2重取りが可能になるケースもあるので、前向きに検討してほしい機能だ。
利用時の注意点として、残高とチャージ金額によっては利用できないケースがあるので、金額に関する設定は、想定よりも高めに設定しておくと良い。
また、利用回数の制限もあるので、越えそうな場合は、制限を受けない手動でのチャージもおおなうようにしよう。
nanacoオートチャージを賢く使いながら、便利で快適、さらにはポイントを貯めてお得な生活を満喫してほしい。