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JR東日本のteppay、決済代行2社が対応し使える店が拡大へ

JR東日本が2026年10月20日に提供を始めるコード決済「teppay(テッペイ)」に、店舗向けの決済サービスを提供する2社が相次いで対応を発表した。10月20日に全国の店舗で一斉に使えるようになるわけではないが、既存の決済の仕組みを使って加盟店がteppayを受け入れられる環境が整い、使える店が増えていく下地ができたといえる。

teppayとStarPayの接続イメージ

teppayの開始に合わせて決済代行2社が受け入れ体制を整備

2026年10月6日、株式会社ネットスターズと株式会社トランザクション・メディア・ネットワークス(TMN)が、それぞれteppayへの対応を発表した。ネットスターズはマルチキャッシュレス決済ソリューション「StarPay」とteppayを接続し、TMNは「TMN決済ゲートウェイサービス」の対応決済にteppayを加える。

両社はいずれも、店舗に対して複数のキャッシュレス決済をまとめて提供する事業者だ。店舗が決済手段を1つずつ個別に契約・導入するのではなく、これらのサービスを通じて新しい決済手段を追加できる。新しいコード決済が普及するうえで課題になりやすいのが「使える店の少なさ」であり、利用者にとっては、こうした事業者の対応が使える店の増え方を左右する要素になる。

TMN決済ゲートウェイは全国120万台超の端末と接続

TMNの「TMN決済ゲートウェイサービス」は、電子マネー、クレジットカード、QR・バーコード決済などに対応するサービスだ。スーパー、コンビニ、ドラッグストアをはじめとする全国の小売店などに設置された120万台超の決済端末と接続しており、TMNは年間約5.5兆円の決済を支えているとしている。

今回、2026年10月20日に提供が始まるteppayを対応ラインアップに追加し、全国のTMN加盟店がteppayを導入できるよう支援する。

すでに導入済みの店舗は負担を抑えて追加できる

TMNによると、すでにTMN決済ゲートウェイサービスを導入している加盟店は、導入コストや現場の負担を最小限に抑えてteppayを導入できる。新たに専用の端末を置くといった大がかりな対応をせずに済むのであれば、スーパーやドラッグストアなど日常的に利用する店舗で導入が進みやすくなると考えられる。

StarPayは全国70万拠点の加盟店から申込受付を開始

ネットスターズの「StarPay」は、国内外70以上の決済サービスに対応するマルチキャッシュレス決済ソリューションで、全国70万拠点の加盟店に提供されている。今回、teppayとの接続により、StarPayを導入済みの加盟店は既存の決済環境を活用しながら、teppayを新たな支払い手段として受け入れられるようになる。

ネットスターズは、teppayのサービス開始に合わせて加盟店からの申込受付を始めた。teppayの発表後、加盟店からの問い合わせや導入相談が増えていたという。今後は対応加盟店の拡大に向けて、申込受付と接続を進めていくとしている。

120万台・70万拠点のすべてで10月20日から使えるわけではない

今回の発表で注意したいのは、数字の意味だ。120万台超(TMN)や70万拠点(StarPay)は、それぞれのサービスがつながっている端末・加盟店の規模を示すもので、teppayが使える店の数ではない。

特にネットスターズの発表は「加盟店からの申込受付を開始した」という内容であり、実際にteppayが使えるようになるのは、各店舗が申し込み、接続が完了してからになる。TMNの発表も「加盟店における導入を支援する」というもので、どの店舗でいつから使えるかは店舗ごとに異なる。

サービス名 StarPay TMN決済ゲートウェイサービス
提供会社 株式会社ネットスターズ 株式会社トランザクション・メディア・ネットワークス
規模 全国70万拠点の加盟店 全国の小売店等に設置された120万台超の決済端末と接続
今回の対応 teppayと接続し、加盟店からの申込受付を開始 対応ラインアップにteppayを追加し、加盟店の導入を支援
既存加盟店の扱い 既存の決済環境を活用してteppayを受け入れ可能 導入コストや現場の負担を最小限に抑えて導入可能

なお、加盟店が負担する手数料などの導入条件は、両社の発表では明らかにされていない。利用者にとっては、10月20日の開始直後は使える店が限られる可能性があり、対応店舗は時間をかけて増えていくと見ておくのが現実的だろう。

teppayはモバイルSuicaのアプリ内で使えるコード決済

teppayは、JR東日本が提供する、モバイルSuicaおよびモバイルPASMOのアプリ内で使える新しいコード決済サービスだ。teppayの公式サイトによると、店頭ではバーコードを見せる、または読み取って支払う仕組みで、チャージは銀行などの金融機関、ビューカード、ATMなどから行える。teppay残高を送り合える機能も用意されている。

モバイルPASMOでのサービス開始は2027年春の予定で、10月20日の時点で使えるのはモバイルSuicaのアプリとなる。普段からモバイルSuicaを使っている人にとっては、新たに別の決済アプリを入れずにコード決済を使えるようになる点が特徴だ。

モバイルSuica利用者は対応店の広がりに注目

teppayは、モバイルSuicaを日常的に使っている人にとって身近な選択肢になる可能性がある。今回、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどに端末を持つTMNと、多くの加盟店を抱えるStarPayが対応したことで、日常の買い物でteppayを使える場面が広がっていくことが期待される。

一方で、開始当初から既存のコード決済と同じように使える店が揃っているとは限らない。teppayを使ってみたい人は、よく行く店舗が対応しているかを確かめながら、既存の支払い手段と併用していくのが無理のない使い方といえる。

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オトクレ編集長 池田 星太

執筆・編集

池田星太

オトクレ編集責任者。2013年より「大人のクレジットカード」を運営。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、金融全般での情報発信を行っている。また、クレジットカード専門家として、雑誌やメディアでの編集や監修も行っている。日常生活のほぼすべてをキャッシュレスで過ごす。

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