タイは熱帯の国であり留学先や旅行先として、東南アジアの中でも女性の旅行者に人気の高い国だ。
直行便を利用した場合、半日ほどで到着することが可能だ。
そのため、日本からは気軽に行ける距離の国ではなく、ゴールデンウィークなどの長期連休を利用して旅行に行く人も多い国となっている。
そして、タイでのスリや盗難といった犯罪率は決して低くなく、突発的なトラブルである交通事故の多さは世界でもトップクラス。
しかし、海外旅行ではショッピングや宿泊費など支払いを行わなければならない機会は多い。
その点を踏まえたうえで、今回はタイのクレジットカード利用の現状や使用可能な国際ブランド、支払いやキャッシングなどのカード使用時の注意点などに触れ、タイに渡航する際に持っておきたいおすすめのクレジットカードを紹介していく。
タイでは主に使用されている国際ブランドは、JCB・VISA・Mastercardだ。
JCBは欧州であれば制限される所も多いものの、タイではJCBが使用出来る範囲が比較的広いと言える。
そして、クレジットカードの作成を考えている方には以下がおすすめのカードだと言える。
- セディナカードjiyu!da
- 三井住友カード
- エポスカード
- 楽天カード
キャッシュレスは限定的
タイにおける観光客を狙った犯罪率は非常に高い。
スリや置き引きなどに関しては、現地に住んでいる人々ですらも気を張って生活しなければならないほどだ。
実際のところ、観光地のみであればタイでクレジットカードを使用することは問題ない。
しかし、発展途上国であることから設備がいまだに整っていない場所があるため、観光地以外では現金が必要となることも多い。
また、現在では国民のクレジットカードの発行が規制されている。
中央銀行によれば6000万人の人口に対して、2000万枚のクレジットカードが発行されており、人口の3割ほどは保有しているという計算だ。
規制を設けた理由としてはカードの使い過ぎによって、財政が傾くほどの債務超過状態に陥りつつあるため。
仮にタイ国内に住んでいる方であればクレジットカードの保有条件に対してかなり厳しい規制がかけられており、収入がある程度高くなければ保持することすら難しい状況にある。
その為、普及率に関して言えば、現状では決して高くなく、発行することから難しい面もある。
しかしながら、旅行者はこういったタイ国内の規制を気にする必要はない。
タイ国内におけるクレジットカード事情を把握しておくことによって、現金よりもクレジットカードで支払う方が安全であり、観光地では問題なく使用できることが多いといったことは念頭においておこう。
クレジットカードの使える店と使えない店
使える店はホテル、デパート、観光客向けのレストランなど
タイでは、バンコクやパタヤなどの観光地では、問題なくクレジットカードによって支払いが行える場所が多い。
タイでクレジットカード使用できる場所は、ホテルやデパート及び観光客が集まるようなレストラン、バスの定期券の購入などだ。
また、タイのコンビニではVISAであれば、300バーツ以上の買い物でクレジットカードを使うことが可能だ。
観光地で使うとなれば問題はないだろう。
加えて言えば、バンコクなどの観光地では、レストランなどの入口に利用可能なカードのブランドが表示されており、クレジットカードが使用できるかどうかをよく確認すれば迷うことはないだろう。
特に、ホテルなどの場合は身分証明書よりもクレジットカードの提示が非常に重要となる。
理由としては、クレジットカードを保有していることによって、その人の信頼性に直結すると判断される為だ。
加えて言えば、クレジットカードがなければ、デポジットと呼ばれる保証金が確実に必要になる。
デポジットの金額に関しては、宿泊料金の2倍から3倍ほどの金額が必要されることも多い。
そのため、タイで宿泊する場合にはクレジットカードを用意しておけば困ることは少ないと言えるだろう。
利用できない場所は屋台やバス、タクシー
また、タイではクレジットカードを利用できない場所がある。
小規模のレストランや屋台、電車、バス・タクシーなどはクレジットカードを使える場所は限られる。
観光地であれば使える場所も増加するものの、一時的な移動などであればクレジットカードを使えない場面も少なくはない。
また、支払いの際にサインを求められた場合は、ローマ字ではなく日本語でサインを行うことをおすすめする。
そして、カードそのものの注意点として、日本では磁気タイプのクレジットカードであっても使用できることがある。
しかし、タイでは磁気カードを使用するリスクが高く、ATMがあったとしてもスキミングを行う装置が仕組まれたATMが多く存在している為、ICカードタイプのクレジットカードの保有をお勧めする。
決してタイのATMのセキュリティ性は高くないことを踏まえつつ、IC カードタイプのクレジットカードを使用することによってスキミングの対策を行い、セキュリティ性も向上することになる。
キャッシングの利用方法
タイでは観光地であれば、訪れる場所によってはクレジットカードだけで支払いを済ませる事もあるだろう。
もっとも、現金が全く必要としないわけには行かない。
その場合は、クレジットカードの海外キャッシング機能を使用して現地の通貨を手に入れてみよう。
タイでキャッシングを行う際には、ATMの横に「Plus」と「Cirrus」のマークがあるものを選ぼう。
ATMに「Plus」のマークがあればVISA系のクレジットカード、「Cirrus」のマークがあれば「MasterCard」「JCB」系のクレジットカードが使用することが可能となる。
キャッシングの操作手順は言語が異なったとしても、日本国内でのATM操作の手順と大きな違いはないだろう。
使用上の留意点
タイでは、現金だけでなく、クレジットカードの扱いに関しても気をつける必要性がある。
観光客をターゲットとしたスキミング装置のあるATMは少なくない。
加えて言えば、コンビの中ですらもスクリーニングが行われる可能性はある。
また、人気のないATMの利用は避けるべきだと言えるだろう。
出歩く際やクレジットカードを利用する場合でも気をつけなければいけない点がいくつかある。
例えば、見知らぬ人と食事をしないこと、お酒などにより正気を失うこと、利用伝票は必ず確認することなどが挙げられる。
利用伝票の確認に関しては、店側が悪意をもって金額を記載しない可能性もあり得るためだ。
そして、場合によっては盗難補償を利用する必要性もあり、カード会社や警察に連絡する必要もある。
おすすめカード
年会費無料で海外旅行保険が付いてくる「エポスカード」
エポスカード
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 0.5% |
旅行保険 | 海外:最高500万円(自動付帯) |
電子マネー | 楽天Edy、モバイルSuica ※チャージによるポイント付与のみ |
国際ブランド | ![]() |
エポスカードは、年会費が無料で、海外旅行で助かる保険も自動付帯で500万円まで付いている。
また、エポスカードカウンター(丸井)を利用すれば、約20分で審査と発行が終わるため、急な旅行や出張の多いビジネスマンにもおすすめのクレジットカードだ。
カードブランドがVISAのため、シンガポール以外の海外でも利用できる。
学生でも作成できるカードのため「海外旅行に行きたいけど、正社員じゃないから信用がない」と考える人にもおすすめ。
楽天スーパーポイントが貯まる「楽天カード」
楽天カード
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 1.0% |
旅行保険 | 海外:最高2,000万円(利用付帯) |
電子マネー | 楽天Edy |
国際ブランド | ![]() ![]() |
楽天カードは、年会費無料のクレジットカード。
100円の支払いにつき1ポイントの楽天スーパーポイント(還元率:1%)がもらえるため、還元率の高いカードである。
対応ブランドも、AmericanExpress・MasterCard・VISA・JCBから選べるため、シンガポールで使いたい人は、VISAとMasterCardをおすすめ。
海外旅行保険については、20万円(持ち物に対する補償)~2,000万円(死亡した場合)と幅広い。
家族カード(無料)を所有している人にも保険が適用されるのだ。
また、海外旅行で貯めた楽天スーパーポイントは、ANAのマイルにも交換できる。
楽天市場やモバイルなどを利用すれば、飛行機代をお得にできるクレジットカードだ。
信頼と実績のある「三井住友カード」
三井住友カード (旧:三井住友VISAカード)

テレビCMでおなじみの信頼と実績のあるクレジットカード
クレジットカードを一枚だけ持つならば、このカードが生活の様々なシーンをカバーしてくれるだろう。
※2020年2月3日に三井住友VISAカードから名称変更、並びに券面がリニューアルされた。
年会費 | 初年度無料(オンライン入会) 2年目以降は条件により無料 <通常> 1,250円+税(三井住友カード) 1,500円+税(三井住友カードA) ※学生カードは年会費無料 |
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還元率 | 0.5%~2.5% |
電子マネー | iD、WAON、PiTaPa |
三井住友カードといえば、小栗旬が主演するCMでも知られているクレジットカード。
※2020年2月3日より、券面と名称がリニューアルされた【旧名称:三井住友VISAカード】
スタンダードなクラシックカードは、初年度の年会費会費が無料。
2年目からは年1,250円(税別)がかかる。
マイ・ペイすリボの登録と利用をすれば無料だ。
改定により、2021年2月支払い分から「マイ・ペイすリボ」を登録のうえ、年1回以上のリボ払い手数料の支払いがある事が年会費の特典条件となります。
リボ払いに抵抗がある人は、年会費の割引が受けられるウェブ明細サービスがおすすめ。
クラシックカードであれば、年500円の値引きになる。
そのため、年1,250円(税別)の年会費が750円(税別)とお得だ。
タイとクレジットカード
欧米諸国と比較した場合、タイはキャッシュレスに関しては限定的な国だと言える。
しかし、観光地などの場合であれば、クレジットカードを使用することに盗難などのリスクを著しく下げることが可能であり、手軽で安心だと言えるだろう。
首都であるバンコクではJCB・VISA ・ MasterCard を使用すれば、支払いに困ることは稀だと言える。
注意点としては、治安なども決して安全とは言えない部分がある為、ATMの扱いと共に対策を行う必要がある。
また、キャッシングではセディナカードjiyu!daのような特化した機能性があるものも多い。
用途ごとに分けて自分にあったクレジットカードを申し込み、使用していこう。