一般的にアメックスカードはステータス性が高く、それに応じて年会費も高いと言われている。
本記事では、まず、アメックスカードのプロパーカード・提携カードそれぞれについて、主要な全種類の年会費を一覧にしたうえで、アメックスカード以外のカードの年会費と比較している。
その結果、数千円~数万円と幅はあるものの、やはりアメックスカードの年会費は高めに設定されていることがわかる。
家族カードについても、本カードの3分の1~半分程度の年会費がかかる。
しかし、それだけの年会費を払ってでも、アメックスカードを所有する価値は十分にある。
ステータス性の高さ、独自のプロテクションやサービス、特典などで、アメックスカードは一般的な他のカードを圧倒している。
そのため、うまく活用すれば、年会費以上のメリットがあるのだ。
本記事では、主要なアメックスカード全種類の年会費の一覧とともに、アメックスカードのメリットについてまとめた。
アメックスカードの年会費一覧
現在発行されている主要なアメックスカードの年会費一覧は下記の通り。
アメックスが自社で発行している「プロパーカード」と、他社と提携して発行している「提携カード」に分けて紹介する。
一般的にはプロパーカードの方がステータス性が高いとされている。
プロパーカード
提携カード
他社カードの年会費と比較
他社の主要カードの年会費は以下の通り。
一般カード
- エポスカード:年会費無料
- 楽天カード:年会費無料
- JCB一般カード:1,375円(税込)
- 三井住友カード:1,375円(税込) 初年度無料(オンライン入会)
ゴールドカード
- 三井住友カード ゴールド:11,000円(税込) 初年度無料(オンライン入会)
- JCBゴールドカード:11,000円(税込) 初年度無料
- 楽天プレミアムカード:11,000円(税込) 初年度無料
- ANA VISA ワイドゴールドカード:15,400円(税込)
他社のカードはアメックスカードの年会費よりも安く設定されている場合が多い。
アメックスカードの年会費
現在発行されているアメックスカードは、ウォルマートカードやPARCOカードなどの一部カードを除き、ほぼすべてのカードで年会費がかかる。
年会費は数千円から数万円まで幅があるが、全体的に年会費が安いカードとは言えない。
アメックスカード以外のカードの場合、年会費永年無料や、利用金額によって年会費が無料になるカードなどが多数存在する。
アメックスカードは他のクレジットカードと比べ、全体的に年会費が高額に設定されているのだ。
年会費無料のアメックスカード
アメックスカードの中でも以下のカードは、初年度年会費無料の特典がある(2018年3月現在)。
プロパーカードとしては次の2券種。
- アメリカン・エキスプレス・カード
- アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
提携カードとしては次の2券種だ。
- セゾンパール・アメリカン・エキスプレスカード
- セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード
上記以外でも、期間限定で初年度無料キャンペーンを実施していることがあるため、入会時にはチェックしてほしい。
初年度年会費無料以外にも、マイル・ポイントプレゼントなどの入会特典があるアメックスカードもある。
年会費を支払うタイミング
アメックスカードの初年度の年会費はカード発行後の2回目の締め日の月に引き落としが行われる。
次年度以降は前年度の年会費の支払い月の一ヶ月前が年会費を支払うタイミングとなる。
アメックスカードを解約する場合、年会費支払い月の一ヶ月以前までに解約をすれば、次年度の年会費を支払う必要はなくなる。
家族カードの年会費
アメックスカードでは家族カードもほとんどの場合は年会費がかかる。
家族カードの年会費は、本カードの年会費の半分~3分の1程度であるケースが多い。
以下のカードは枚数制限があるものの、一部の家族カードの年会費が無料となる。
- アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
→家族カード1枚目無料、2枚目以降13,200円(税込) - ANA アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
→家族カード4枚まで無料
アメックスカードのメリット
他のカードに比べて年会費が高いにも関わらず、アメックスカードを持っている人、持ちたい人は多い。
年会費を支払うだけの価値があると評価される、アメックスカードのメリットとしては次のような点がある。
ステータス性が高い
アメックスカードはクレジットカードの中でもっともステータスが高いカードと考えて間違いない。
年会費が高額なアメックスカードを持っているということは、ある程度の収入があり、社会的地位があると判断される。
アメックスカードを利用することで、ホテルの部屋をアップグレードしてもらえたり、ショップでVIP待遇を受けたりした、という話も聞く。
ビジネスシーンでの利用やワンランク上の自分を演出したい場合などに最適だ。
海外旅行に強い
海外旅行へ行く機会が多い人、仕事で海外に行くことが年に数回以上ある人はアメックスカードを持つメリットが大きいと言える。
たとえば、アメリカン・エキスプレス・カードでは、海外旅行の際に以下のようなサービスが受けられる。
- 空港ラウンジサービス
- グローバル・ホットライン
- 手荷物無料宅配サービス
- 最高5,000万円の旅行損害保険
- エアポート送迎サービス
- 無料ポーターサービス
- 空港クロークサービス
- エアポート・ミール
- 海外携帯電話レンタル割引
海外で快適に過ごしたい人にとって、高い年会費を支払ってでもアメックスカードを持つ価値は十分にある。
プロテクションサービスが充実
アメックスカードには、以下の例にあげられているような、独自のプロテクションサービスがある。
それぞれに利用条件はあるものの、もしものときに安心かつ便利なサービスだ。
- オンラインプロテクション:インターネットの不正利用による損害を全額補償
- リターン・プロテクション:商品の返品不可の場合、購入日から90日以内であれば払い戻しOK
- ショッピング・プロテクション:購入から90日以内の破損・盗難を、年間最高500万円まで補償
なお、カードの発行会社ごとに補償を受けるための条件が定められているので必ず確認しよう。たとえば、クレディセゾン発行のカードでオンライン・プロテクションの保証を受けるには、以下条件がある。
- 当社(株式会社クレディセゾン)が実施する調査で不正利用による被害が確認できること
- 当社(株式会社クレディセゾン)に連絡した日を含めて61日前までさかのぼったご利用分
カードごとにさまざまな特典
その他にも、アメックスカードはカードによってさまざまな特典が利用できる。
たとえば、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの年会費は31,900円(税込)で、以下のような特典がある。
- プライオリティ・パスに無料入会&利用
→本来は年会費約1万円+利用料金がかかるサービスが無料 - ゴールド・ダイニング by 招待日和のコースメニュー1名分無料
→2名以上の利用で、本来1万円~3万円程度のコース料理が1名分無料に。年2回利用可能
タッチ決済への対応
アメックスのプロパーカードを始めとしたアメックスのタッチ決済対応カードでは、対応店舗でのタッチ決済が可能。また、ApplePayへの登録も可能。
決済端末にカードやスマホをかざすだけで支払いが完了するタッチ決済は、支払いがよりスピーディーになることに加え、衛生面の安心感もある決済方法だ。
年会費の元は取れる
ここまで紹介してきたように、アメックスカードの年会費は決して安いものではない。
家族カードに関しても本カードの年会費の半分~3分の1程度の年会費がかかる。
しかし、それだけの年会費を払ってでもアメックスカードを持ちたいという人は多い。
それは、アメックスカードのステータス性や海外旅行でのサービス、独自のプロテクション、その他特典を活用することで、十分に元を取ることが可能だからだ。
また、中にはキャンペーンや特典で初年度年会費無料や、家族カードの年会費が無料になる場合もあるので、まずはアメックスカードを試してみたいという場合はそいった機会も活用しよう。