世界有数のホテルグループであるスターウッドホテル&リゾート社が、アメックスと提携して発行するスターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード(通称:SPGアメックスと呼ばれ、ホテルユーザーやマイラーに大変人気のハイクラスクレジットカードだ。
人気の理由はズバリ、SPGのゴールド会員資格が付与される点と、年に一回カード利用継続時に無料宿泊券(2名分)がプレゼントされる点だ。
詳しくは後述するが、SPGのゴールド会員資格を取得するとボーナスポイント、部屋の無料グレードアップ、レイトチェックアウト、ウェルカム・ギフト、ポイント獲得率アップなどのお得な特典が多数受けられる。
年会費は 34,100円(税込) で決して安いとは言えないものの、上記の特典だけでも十分すぎるほどのおつりがくる計算だ。
入会と利用で30,000ポイントプレゼント!
(※条件:入会後3ヶ月以内に10万円以上のカード利用)
- SPGゴールド会員資格が付与される
- 年1回無料宿泊券がプレゼントされる
- SPG参加ホテルの直営レストラン・バーで15%オフ
- 空港ラウンジが利用可能
- ポイントのマイル交換が手数料無料
- ポイントの有効期限が実質無期限
- 年会費が34,100円(税込)と高額
- 家族カードにも年会費17,050円(税込)がかかる
- 家族カードにはSPGゴールド会員資格は適用されない
- ポイントの使い道が狭い
- 国際ブランドがアメックスのみ
ポイントを貯める・使う
還元率3.0%!
SPGアメックスは、「100円につき3Marriott Bonvoyポイント」が貯まる。
特に注目なのが、SPG参加ホテルで利用した際にポイント還元率がアップする点だ。
Marriott Bonvoy参加ホテルでの利用時には利用金額100円につき6Marriott Bonvoyポイントがたまり、さらにSPGゴールド会員資格の特典により、1米ドルにつき、12.5Marriott Bonvoyポイントが獲得できる仕組みとなっている。
通常還元率も1.0%と高水準のため、日常生活でもホテルの利用でも、効率的にポイントを貯めることができる。
マイルへの交換もお得!
ポイントの使い道はさまざまだが、ホテルの宿泊特典と交換しない場合は、航空会社のマイルへ交換がお得だ。
ANAやJALといった日本の航空会社を含む、全世界の主要航空会社のマイルへ交換可能で、一部例外を除いて交換レートが3:1となっている。
また、上述のように60,000ポイントを移行する毎に15,000ポイントのボーナスポイントがもらえるという特徴がある。
つまり60,000Marriott BonvoyポイントをANAマイルに交換する場合には、25,000マイルに交換できることになる。
海外・国内旅行保険が手厚い!
国内旅行は最高5,000万円、海外旅行は最高1億円の保険が付帯する。
国内旅行保険は利用付帯、海外旅行保険は自動付帯5,000万円 + 利用付帯5,000万円 =合計1億円となっている。
また、カード本人だけでなく家族も補償の対象となるがアメックスブランドである強みと言える。
配偶者様、カード会員と生計を共にする子供・両親などの親族が対象となる。
(6親等以内の血族、3親等以内の姻族を親族とする)
これだけの補償が家族まで対象となれば、旅行の際は非常に心強いはずだ。
空港ラウンジも利用可能!旅行関連サービス
SPGとアメックスというトラベル関連の企業が提携しているカードだけあり、旅行関連の特典も充実している。
以下が主な旅行関連の付帯サービスだ。
空港ラウンジが利用可能
カードと利用当日の搭乗券を呈示すると、国内28空港・海外1空港の空港ラウンジを利用可能だ。
また、カード会員本人だけでなく、同伴者1名様も無料で利用できるのが嬉しい。
航空便遅延補償
カード会員本人が航空便の遅延により臨時に出費した宿泊料金や食事代、手荷物の到着遅延や紛失などにより負担した衣類や生活必需品の購入費用を補償してくれる制度だ。
アメックスブランドで最もお得なカード!
SPGアメックスはそれほど知名度が高くないものの、実はアメックスブランドで最もお得なカードであると言われている。
その理由は以下の2点だ。
- 年会費の元が取りやすい
- 還元率が高い
特に「年会費の元を取る」ということで言えば、アメックスブランド随一の性能を持っていると言える。
上述したSPGゴールド会員資格のポイント獲得率アップや、無料の宿泊部屋アップグレードで簡単に元が取れる。
さらに、カード利用継続時にプレゼントされる「無料宿泊券(2名分)」は、時期によって価値が異なるものの、金額に換算すると平均して5万円程度の価値がある。
他のアメックスブランドのカードにも、旅行関連の手厚いサービスが付帯しているものの、直接的に金額換算することが難しいという弱点がる。
その点、SPGアメックスの特典は明確に「いくら分得した」ということが把握しやすい。
アメックスブランドで最もおすすめで、お得度を追求するならばSPGアメックスで決まりだ!
カード詳細情報
年会費 | 34,100円(税込) |
還元率 | 1.0%〜1.25% |
ブランド | ![]() |
電子マネー | - |
ETC | 年会費:無料 新規発行手数料:935円(税込)/1枚 |
家族カード | 17,050円(税込) |
国内保険 | 最高5,000万円(利用付帯) |
海外保険 | 最高1億円(自動付帯:5,000万円+利用付帯5,000万円) |
ポイント種類 | ポイント |
ポイント交換 | 2,000ptから |
(発行会社:アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレーテッド)
申し込み条件
20歳以上で定職・定収入のある方
※パート・アルバイトは不可
審査基準
SPGアメックスに限ったことではないが、正式な審査基準は公表されていない。
しかし、アメックスブランドであること、ゴールドカードと同等クラスであることを考慮すると、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードと同程度かそれ以上の審査基準ではないかと推測される。
ただし、SPGアメックスはアメックスゴールドと異なり下位カードが存在しない。
よって、下位カードから実績を積み上げることが不可能なため、その点を考慮して収入の安定度合いや、他社カードの利用状況などが参考にされる可能性が高いと言えるだろう。
審査スピード
2〜3週間前後
※ただし、急ぎの場合は0120-020222 9:00~21:00(土日祝休)にカード申し込みの連絡をすると、可能な限り希望に添ってもらえる可能性あり。
口コミ・評判
実際のユーザーが感じる、SPGアメックスの良い点、悪い点を大公開!
総合評価は5段階で、☆☆☆☆☆が最高。
高待遇・高還元率を受けられるカード!しかし、年会費が高いのは痛いところ
<総合評価>
★★★☆☆
<良い点>
全国各地にある有名ホテルの会員資格を取得できるため1割安くなり、ラウンジや朝食無料などのサービスもあります。また還元率がマイル交換という条件付きで1.25%と魅力的です。
航空機利用時にも手荷物宅配など各種の無料サービスが受けられ、高待遇気分を味わいました。
<悪い点>
年会費が3万円以上という高額な点です。元を取れない時が怖いです。また無料宿泊特典があるのですが、初年度は適応されません。高額の年会費を払っているので不満です。
ホテルでの宿泊が多くない年は利点も少ないと感じます。
ポイントの貯まりやすさ・使いやすさが特徴!ポイント獲得の反映が遅く、電話対応は改善が必要か
<総合評価>
★★★☆☆
<良い点>
ポイントの付与率が非常に良い。海外旅行に多く行く私にとってここまで使い勝手の良いカードは見たことがないくらいにポイントが使いやすい。特に航空券購入に感じては業界でもトップクラスだと言えますね。
<悪い点>
まずポイントがつくのが非常に遅い。航空券購入で付くはずのマイルポイントや買い物で付くはずのマイルポイントの認定が遅く、ポイントを使いたいという時期を逃してしまいそうになります。また、電話対応も悪いです。
SPG参加ホテルに泊まるなら最高の一枚!ただし、利用明細の反映が遅いという弱点あり
<総合評価>
★★★★★
<良い点>
二ヶ月に1回、ウエスティンホテルに泊まります。これからも当分宿泊し続けるのでSPGポイントが貯まるSPGアメックスカードを作ったところ、SPGポイントも、アメックスカ―ド利用によって、これまでの何倍も貯まり、無料宿泊などの特典を利用したり、航空会社のマイレージポイントに移行し、SPGアメックスカ-ドを作る前よりも、リ-ズナブルに飛行機に乗ったり、ホテルに泊まれています。これからも使っていきます。
<悪い点>
SPGアメックスカ-ドを使用したあとに、オンラインで利用明細を確認し、カ-ド利用金額を把握したいのに、オンライン利用明細画面への反映が遅く、使用状況の迅速な把握が難しい点です。よって、クレジットカ-ド利用控えで利用額を把握することにしていますが、画面で確認できた方がペ-パレスですし、便利なのに、と思うこの頃です。
※上記「口コミ・評判」は弊社が独自に調査・収集したものです。
SPGアメックスをもっと詳しく知る!
目次
ポイントを貯める
SPGアメックスでは、「100円につき3ポイント」が貯まる。
大きく分けると以下で解説する2つの貯め方がある。
特に注目してほしいのは、SPG参加ホテルで利用した際にポイント還元率がアップする点だ。
日常生活で貯める
通常のクレジットカードと同様に日常的なショッピング、月々の公共料金や携帯料金の支払いでポイントを貯めることができる。
一部例外を除き全ての用途でポイントが貯まるため、メインカードとして利用するの一つの手だ。
SPG参加ホテルでポイント還元率アップ!
SPGアメックスでポイントを貯めるならば覚えておきたいのが、SPG参加ホテルでのポイントアップだ。
SPGアメックス会員に自動的に付与されるSPGゴールド会員資格により、対象の支払いで「1米ドルにつき3ポイント」が追加で付与される。
1米ドル=100として計算すると、以下のような還元率となる。
- 通常還元率:1.0%(100円につき3ポイント)
- SPG参加ホテル:4.0%(100円につき12ポイント)
2018年12月31日まで開催のポイントアップキャンペーン
2018年12月31日までは、対象のホテルに限り「100円につき 6ポイント」が付与されるキャンペーンを開催している。
つまり、期間限定ではあるものの、SPG参加ホテルでの最高還元率は5.0%になる
ポイント有効期限は実質無期限
SPGアメックスの利用で貯まるポイントは、SPG側のアカウントに紐づいて貯まる仕組みだ。
そのため、SPGアメックスに申し込むには、SPGアカウントを所有している必要がある。
そして、ポイントはSPGアカウントが有効である限り無期限となる。
SPGアカウントが無効になってしまうのは以下の場合だ。
- 過去12ヶ月間でスターウッドのホテル/リゾートでの滞在がない
- 過去1年以上、ポイントの購入、獲得、交換または移行がない
- アカウントが既にキャンセルされている
注目すべきは2つめの条件で、1年間に1回でもポイントを獲得すればアカウントを有効状態に保つことができる。
つまり、たとえ少額でも1年に1回SPGアメックスで決済を行いポイントを獲得すれば、有効期限が実質的になくなるということだ。
後述するように、ポイントは使う時期や用途によってポイントの価値が変化する。
せっかくポイントを貯めるならば、ハイクラスホテルの上位グレードの部屋にポイントで泊まりたいと思うはずだ。
こういったユーザー側の気持ちを汲み取り、有効期限を実質無期限にしてるのは、スターウッドグループの企業努力といえるだろう。
ポイントを使う
貯めたポイントには大きく分けて2つの使い道がある。
1つ目は、ホテルの宿泊代金への充当・一部充当や、部屋のアップグレードといったSPG参加ホテルでの使い道。
2つ目は、航空会社のマイルへ移行するという使い道だ。
一応ポイントを航空券に直接変えるプログラムもあるが、後述するようにマイルへの移行でボーナスポイントがつくため、あまりおすすめはできない。
SPG参加ホテルで使う
SPG参加ホテルで使う場合は、主に以下の3パータンとなる。
無料宿泊特典に交換する
最低2,000ポイントから交換可能で、ホテルや部屋のグレードによって必要ポイントが異なる。
また、ポイントで宿泊する場合は、メインシーズンなどの宿泊費用が高くなる時期時を選択することで、相対的にポイントの価値をあげることが可能。
おおよそ1ポイントあたり1円〜3円程度の価値で宿泊することができますので、できるだけポイントの価値が高い時期を狙いたいところ。
上述のように、有効期限が実質無期限のため、思い切って上位グレードの部屋を狙ってポイントをひたすら貯めるというのも手だ。
宿泊料の一部へ充当する
無料宿泊特典に交換する際は、全額をポイントで支払うというイメージ。
一部充当の場合は半分は現金で、半分はポイントで、といった現金とポイントの折半となる。
この仕組みを「キャッシュ&ポイント」と呼び、4,500ポイント30米ドルの組み合わせから無料宿泊特典に交換できる。
ただし、上記でも述べたように、宿泊費用が高い時期に無料宿泊特典に交換するとポイントの価値は高くなる傾向にある。
そのため、できる限りポイントを貯めて使いたいところ。
部屋をアップグレードする
最小1,000ポイントから宿泊する部屋のアップグレードが可能となっている。
アップグレードの対象にはスイートも含まれており、スイートへのアップグレードは最小3,000ポイントからとなっている。
SPGアメックスを所持することで付与されるSPGゴールド会員であれば、部屋のアップグレードサービスがはじめから付いている。
そのため、いっそのこと最上級グレードのスイートのためにポイントを使うという、贅沢な使い方もおすすめだ。
マイル移行ならボーナスポイントがつく!
ポイントの使い方として人気が高いのはマイルへ移行だ。
上述のように、60,000ポイントを移行する毎に15,000ポイントのボーナスポイントがもらえるという特徴がある。
さらに、一部例外を除いてマイルへの交換レートが3:1で、手数料もかからない。
SPG参加ホテルをよく利用するユーザーだけでなく、マイラーにもSPGアメックスが人気なのは、このマイル交換制度があるからだ。
2018年7月時点で、マイルへの交換が可能な航空会社は以下の通り。
マイレージプログラム
- エーゲ航空
- アエロメヒコ航空クラブプレミア
- アエロプラン/エアカナダ航空
- 中国国際航空コンパニオン
- ニュージーランド航空エアポインツ
- アラスカ航空マイレージプラン
- アリタリア航空ミッレミリア
- ANAマイレージクラブ(全日空)
- アメリカン航空AAdvantage
- アジア・マイル
- アシアナ航空
- ブリティッシュ・エアウェイズ・エグゼクティブクラブ
- 中国東方航空
- デルタ航空スカイマイル
- エミレーツ・スカイワーズ
- エティハド航空
- フライング・ブルー
- ゴル航空スマイルズ
- 海南航空
- ハワイアン航空
- イベリアプラス
- 日本航空(JAL)マイレージバンク
- ジェットエアウェイズ
- 大韓航空
- ラタム航空ラタムパス
- アヴィアンカ航空のLifeMiles®(ライフマイル)
- マイルズ&モア
- カタール航空
- サウジアラビア航空
- シンガポール航空クリスフライヤー
- タイ国際航空ロイヤルオーキッドプラス
- トップボーナスロイヤルティー
- ユナイテッド航空マイレージプラス
- ヴァージンアトランティック航空フライングクラブ
- ヴァージンオーストラリア
赤字の航空会社は日本の会社や、日本人にも馴染みのある会社となっている。
クレジットカードで貯めたポイントをこれらの航空会社のマイルへ交換する場合、大抵は移行手数料がかかったり、交換レートが60〜70%だったり、特定の航空会社が対象だったりすることが多い。
その点、SPGアメックスであれば交換レートも高く、交換対象となっている航空会社も桁違いに多いので使いやすい。
ポイントの使い道としておすすめしたいのは以下の2パータン。
- 無料宿泊特典と交換
- 航空会社のマイルへ交換
上記の2パターンで最もポイントの価値を高めるためには、ポイントの価値が最も高い時期に交換するということだ。
メインシーズンになるとホテルの宿泊料金や航空チケット料金は、値上がりするシステムになっている。
それに伴って必要なポイント数も変動する。
しかし、現金における値上がり率と比較すると、ポイントの値上がり率は低く設定されていることが多い。
そのため、できる限り多くのポイントを貯めて、価格が高い時期に無料宿泊特典やマイル(航空チケット)へ交換するようにしたい。
ポイントの有効期限が実質無期限という後押しもあるため、ポイントを貯めるのはそれほど苦にならないはずだ。
SPG参加のホテルブランド一覧
2018年7月時点では、日本におけるSPG参加ホテルは22軒となっている。
また、それぞれのホテルには「カテゴリー」というランクが設けられており、1〜7までのカテゴリーが存在する。
1が最も低く、7が最も高いランクとなる。
日本にはカテゴリー3以下のホテルは存在せず、カテゴリー4〜7までのホテルのみとなる。
そのため、カード利用継続特典である「無料宿泊券」を利用する場合でもカテゴリー4以上となるので安心だ。
以下はカテゴリーごとの日本のSPG参加ホテル一覧。
ホテル名 | グレード | 地域 |
---|---|---|
キロロ トリビュートポートフォリオホテル | 4 | 余市郡北海道 |
フォーポイントバイシェラトン函館 | 4 | 函館市北海道 |
シェラトン都ホテル大阪 | 4 | 大阪市大阪府 |
フォーポイントバイシェラトン名古屋 中部国際空港 (オープン予定 2018年11月1日) | 4 | 常滑市愛知県 |
ウェスティンホテル淡路リゾート&コンファレンス | 4 | 淡路市兵庫県 |
神戸ベイシェラトン ホテル&タワーズ | 4 | 神戸市兵庫県 |
ウェスティン都ホテル京都 | 5 | 京都市京都府 |
ウェスティンホテル仙台 | 5 | 仙台市宮城県 |
シェラトン北海道キロロリゾート | 5 | 余市郡北海道 |
ウェスティンホテル大阪 | 5 | 大阪市大阪府 |
シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート | 5 | 宮崎市宮崎県 |
シェラトングランドホテル広島 | 5 | 広島市広島県 |
横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ | 5 | 横浜市神奈川県 |
シェラトン都ホテル東京 | 5 | 港区東京都 |
シェラトン沖縄サンマリーナリゾート | 6 | 国頭郡沖縄県 |
シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル | 6 | 浦安市千葉県 |
ウェスティンホテル東京 | 6 | 目黒区東京都 |
ウェスティン ルスツリゾート | 6 | 虻田郡北海道 |
翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都 | 7 | 京都市京都府 |
ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町,ラグジュアリーコレクションホテル | 7 | 千代田区東京都 |
セントレジスホテル大阪 | 7 | 大阪市大阪府 |
表の通り、南は沖縄から北は北海道まで、東京や大阪を含めてSPG参加ホテルが存在している。
カード利用継続時の「無料宿泊特典」で利用できるのは、カテゴリーが6までのホテルとなるので注意してほしい。
SPGゴールド会員資格は超お得!
SPGアメックス最大の特徴であり、それだけで年会費の元がとれてしまう最強の特典が「SPGゴールド会員資格」だ。
通常は「年間10回以上の滞在、または25泊以上の宿泊」を達成した場合に与えられる資格のため、年会費31,000円(税抜)分の元はとれるはずだ。
また、SPGゴールド会員資格を持っていると、主に以下のようなサービスが宿泊のたびに無料で受けられる。
以下のサービスも合わせれば、年会費以上のメリットは確実にあると言える。
- ポイントの還元率がアップ
- チェックアウト時間の延長(レイトチェックアウト)
- エンハンスドルーム(より良い部屋)へのアップグレード
- ウェルカム・ギフト
それぞれについて詳細を見ていこう。
ポイントの還元率がアップ
通常の支払いで100円につき3
Marriott Bonvoy参加ホテルでの利用は、100円につき6 Marriott Bonvoyポイントに加え、ゴールドエリート会員資格により、宿泊1米ドルにつき12.5Marriott Bonvoyポイントが獲得できる。
チェックアウト時間の延長
部屋の混み具合にもよるが、最大で14:00までチェックアウトの時間を伸ばすことができる。
ここまでチェックアウト時間を伸ばすことができれば、旅行の最終日に観光をしてから帰るために荷物を置いておくなどが可能となる。
エンハンスドルーム(より良い部屋)へのアップグレード
エンハンスドルームとは上層部の部屋、角部屋、新規改装した部屋、眺望の良い部屋などを指す。
旅行の思い出に「少しでも良い部屋に泊まりたい」という思いを叶えてもらえるのは嬉しいはずだ。
ただし、一部ホテルでは適用されない点と、スイートはアップグレードの対象にならない点は注意が必要だ。
そのため、カード利用で貯めたポイントの使い道としては、スイートへのアップグレードもおすすめできる。
ウェルカム・ギフト
ウェルカムギフトは以下の中から一つを選択することになる。
- ボーナスポイント
- 客室内での無料のプレミアムインターネットアクセス
- 無料のドリンク
できる限り価値を出したい場合は、ボーナスポイントがお得になる。
非常にお得度の高いSPGゴールド会員だが、1点だけ注意が必要となる。
予約をする際はSPGの公式サイトから行う必要があるという点だ。
オンライン旅行会社をはじめとする、expedia.comやbooking.comなどの前払い制の第三業者を介して客室を予約した場合は、特典を受けられないので十分注意してほしい。
無料宿泊券プレゼントで毎年リッチに!
SPGゴールド会員資格と並んでSPGアメックスの最強特典の一つが、2年目のカード会員継続から毎年プレゼントされる「無料宿泊特典」だ。
1泊1室分ではあるが、「2名まで」というのが嬉しいところ。
夫婦やカップルで利用するにはもってこいの特典となる。
無料宿泊特典の対象はSPG参加ホテルのカテゴリー1〜6のホテルとなる。
最もグレードの高いカテゴリー6で、日本にあるホテルは2018年7月時点で以下となる。
- シェラトン沖縄サンマリーナリゾート(沖縄)
- シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル(千葉)
- ウェスティンホテル東京(東京)
- ウェスティン ルスツリゾー(北海道)
時期によるものの、どのホテルも最安値で1泊1室あたり5万円は下らない部屋ばかりのため、これだけで年会費の元は簡単に取れる計算となる。
注意点としては、「2年目のカード継続時」からという点だ。
つまり、1年目は年会費を払っても無料宿泊特典は受け取れない。
よって、1年目の年会費からすぐに元を撮りたいと考えるならば、SPGゴールド会員の特典で元を取るのがベストだ。
Apple Pay対応
アメックスブランドがApple Payに対応しているため、Apple Payによる支払いが可能だ。
支払いの方法はQUICPayとなるため、支払い時に「QUICPayで!」と伝えることが利用できる。
審査に通るために
上述したように、SPGアメックスの審査はアメックスゴールドと同等の審査基準である可能性が高い。
とは言え、最近のゴールドカードは一昔前と比較して審査に通りやすくなっており、ステータスがずば抜けて高いというわけでもない。
ただし、一般カードよりもハードルが高いことはまず間違いないため、以下のような点に注意しておくと良いだろう。
- 年収よりも勤続年数
- 持ち家か賃貸かよりも居住年数
- キャッシング枠はできる限り少なく
ゴールドカードの審査というと、まず何よりも「高い年収」や「社会的地位」が必要になると考える方が多い。
しかし、クレジットカード会社は瞬間的な年収の高さよりも、安定してカードを使い、きちんと支払いができるかということを重視している。
そのため意識しておきたいのは、「年収の高さ」よりも「勤続年数」となる。
これはゴールドカードに限った話ではなく、クレジットカード全ての審査に共通して言えることだ。
フリーランスや個人事業主、芸能人などは、一般的に年収が高くてもクレジットカードの審査には不利と言われている。
また、年収と同様の考え方から、持ち家か賃貸かよりも、きちんと継続的に家賃もしくはローンを払うことができているかが重視される。
つまり、「居住年数」が長い方がクレジットカードの審査においては有利になる。
ただし、居住年数が同じであれば、持ち家の方が評価が高くなることは間違いないだろう。
担保として住宅があるというのは、それだけで高評価に繋がるはずだ。
クレジットカードの審査については、以下の記事も参考にして欲しい。
その他におすすめカード
国内旅行保険はSPGアメックスと同じく利用付帯ではあるものの、最高補償額は1億円とSPGアメックスよりも高額だ。
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
旅行関連サービスや特定の航空会社でマイルを貯めるという目的が強いならば、同じくアメックスブランドのANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードもおすすめだ。
ホテル関連のサービスはなくなってしまうものの、ANAをメインで利用するならばこちらの方がマイルの貯まりは早くなるだろう。
また、年会費や旅行保険も全く同じスペックのため、比較もしやすいはずだ。
SPGアメックスよりもアメックス独自の旅行関連サポートが手厚くなっているため、ホテルにこだわらず旅行を充実させたいと考えた場合はこちらがおすすめだ。
同じアメックスブランドの提携カードで、グレードもゴールドカードであるため、審査基準やステータス性もほぼ変わらない。
また、同じくJALアメリカンエキスプレスClub-AゴールドカードもJALをメインで利用する場合は候補に入ってくる。
マリオット、リッツカールトン、スターウッドでプログラムが統合!
2018年8月から、マリオット リワード、ザ・リッツ・カールトン・リワード、スターウッドプリファードゲスト (SPG®) が1つのプログラムに統合される。
2019年まで各プログラムの名称に変更はないが、その他の点については統合され、より手軽に・便利に利用できるようになる。
スターポイントやSPGといったプログラム名称ではなく、全てが統一の「ポイント」と「プログラム」に統合される。
この背景にはマリオットがスターウッドを買収したことがあり、事実上の世界最大ホテルブランドとなった。
今回の企業合併によるプログラム統合は、実はSPGアメックスユーザーにも非常に大きなメリットをもたらしている。
主なメリットは以下だ。
- 対象のホテルが29ブランド、6,500軒に拡大
- スターポイントはそのままの価値で新ポイントへ移行可能
- マイルへの交換レート・価値も維持
- 上級会員資格も適用される
- 無料宿泊特典も適用され、さらに利用範囲が拡大した
まず注目したいのが、それぞれのプログラムで上級会員資格が適用される点だ。
SPGアメックスの特典であるSPGゴールド会員資格だが、プログラムの統合により、実質的にマリオットとリッツカールトンの上級会員資格も同時に取得できることになる。
また、マイルへの交換や無料宿泊特典はそのまま維持されるため、純粋なパワーアップと言える。
しかし、一部改悪されている箇所もあり、従来SPGゴールド会員資格で提供されていたレイトチェックアウトが16:00→14:00へと変更されている。
一部の改悪要素はあるものの、そもそもSPGアメックスカードの存続すら危ぶまれていた状況だったので、一安心といったところだ。
無料宿泊特典は継続するだけでなく、対象のホテルにマリオット、リッツカールトンが追加されるのは嬉しい。
ただし、詳細は2018年7月時点では発表されていないため、無料宿泊特典の対象にマリオット、リッツカールトンのホテルがどの程度入ってくるかは定かではない。