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ANA Payのマイルチャージ上限が10倍に、本人認証済みなら月30万マイルまで

ANA X株式会社は2026年10月19日、スマートフォン決済サービス「ANA Pay」のマイルチャージ上限を、本人認証済みの会員に限り大幅に引き上げたと発表した。あわせて累計会員数が200万人を突破したことも明らかにしている。

本人認証済みならマイルチャージ上限が最大10倍に

今回の変更の核心は、貯まったマイルをANA Pay残高に移す「マイルチャージ」の上限額だ。本人認証を済ませた会員は、1回あたりと1日あたりの上限が1万マイルから10万マイルへ、1か月あたりの上限が5万マイルから30万マイルへ引き上げられた。1回・1日の上限は10倍、1か月の上限は6倍になる計算である。

一方、本人認証を済ませていない会員の上限は据え置かれた。1回・1日5,000マイル、1か月3万マイルのままであり、今回の恩恵を受けられるのは本人認証済みの会員だけだ。

ANA Payマイルチャージ上限の引き上げ前後の比較表

引き上げ前後のマイルチャージ上限一覧

引き上げ前と引き上げ後の上限を、本人認証の有無ごとに整理すると次のとおりだ。単位はマイルで、1マイル=1円相当としてチャージされる。

区分 本人認証未済(引き上げ前→後) 本人認証済み(引き上げ前→後)
1回あたり 5,000→5,000(据え置き) 10,000→100,000
1日あたり 5,000→5,000(据え置き) 10,000→100,000
1か月あたり 30,000→30,000(据え置き) 50,000→300,000

本人認証を済ませることが前提条件になる

表のとおり、本人認証未済の会員と本人認証済みの会員では、1か月あたりの上限に10倍の差がつく形になった。まとまったマイルをANA Payで使いたいと考えている人は、まず本人認証を済ませておくことが前提になる。逆に、少額のマイルを日々の買い物に充てる程度であれば、本人認証未済の上限でも足りる場合はあるだろう。

月30万円分までマイルを日常の支払いに回せるようになる

読者にとっての実利を金額で見ると、変化の大きさがわかりやすい。旧上限では、本人認証済みでも1か月にANA Payへ移せるマイルは5万マイル、つまり5万円相当までだった。新上限では月30万円相当までチャージできるため、貯め込んだマイルを短期間でまとめて決済に充てやすくなる。

1回の上限も1万マイルから10万マイルになったことで、家電や家具のようなまとまった金額の買い物でも、複数回に分けてチャージする手間が減る。ANA X自身も、これまでマイルだけでは補いきれなかったまとまった金額の買い物や旅行関連サービスでの活用を想定しているとしている。

なお、マイルの使い道としては特典航空券もある。ANA Payへのチャージは1マイル=1円相当という明快な換算である一方、特典航空券に使った場合は1マイルあたりの価値が1円相当を上回る可能性も考えられる。どちらに使うかは、手持ちのマイル数や旅行の予定とあわせて判断したい。

マイルチャージしたANA Payの主な使い道

リリースでは、上限引き上げで広がる活用シーンとして次の3つが紹介されている。

特典航空券の燃油サーチャージ・諸税の支払い

特典航空券はマイルで発券できるが、燃油サーチャージや空港使用料などの諸税は別途支払いが必要になる。この支払いに、マイルをチャージしたANA Payを使える。国際線の特典航空券では燃油サーチャージが高額になることもあり、旧上限の月5万円分では足りなかったケースでも、新上限ならマイルでまかなえる範囲が広がると考えられる。

ANAのふるさと納税への寄付

リリースによると、マイルを「ANAのふるさと納税」の寄付に充てられるのはANA Payだけだという。マイルをANA Payにチャージして寄付の支払いに使うことで、実質的にマイルでふるさと納税ができる。寄付額がまとまりやすいふるさと納税は、上限引き上げの恩恵を受けやすい使い道といえる。

スーパー・コンビニや公共交通機関での支払い

ANA PayはVisaのタッチ決済、電子マネー「iD」、QRコード決済(Smart Code)に対応している。スーパーやコンビニでの買い物に加え、タッチ決済に対応した電車やバスなどの公共交通機関でも利用できる。

マイルチャージ額はリニューアル以降で約5倍に

ANA Payは2023年のリニューアル以降、決済手段を広げながら利用者を増やし、累計会員数は200万人を突破した。マイルチャージ額もリニューアル以降で約5倍に拡大したという。

ANA Xによると、マイルの交換・償還先としてANA Payは特典航空券、ANA SKYコインに次いで3番目に多く、航空以外の生活関連サービスの中では最も多く選ばれている。今回の上限引き上げは、こうした日常でのマイル利用の伸びを受けた利便性向上策と位置づけられる。

10月31日までの登録者から抽選で4,000名に500円分

会員数200万人突破を記念し、抽選で4,000名にANA Pay残高500円分が贈られる。対象は2026年10月31日までにANA Payへ登録した人で、エントリーは不要だ。既存の利用者も新規登録者も対象になる。

  • 対象:2026年10月31日までにANA Payへ登録した人
  • 特典:ANA Pay残高500円分(抽選4,000名)
  • エントリー:不要

詳細はANA Pay公式ページに掲載されている。

マイルを日常の支払いでまとめて使いたい人に向く変更

今回の上限引き上げがとくに効いてくるのは、使い道が決まらないままマイルを貯め込んでいる人や、特典航空券の諸税・ふるさと納税などでまとまった額をマイルで払いたい人だ。こうした人は、本人認証を済ませたうえでチャージ上限の拡大を活用するとよいだろう。

一方で、本人認証をしていない場合は従来どおり月3万マイルが上限となる。少額をこまめに使う使い方であれば大きな変化はないが、まとまったマイルを動かす予定があるなら、先に本人認証の状況を確認しておきたい。

※「iD」は、株式会社NTTドコモ・フィナンシャルグループの登録商標です。

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オトクレ編集長 池田 星太

執筆・編集

池田星太

オトクレ編集責任者。2013年より「大人のクレジットカード」を運営。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、金融全般での情報発信を行っている。また、クレジットカード専門家として、雑誌やメディアでの編集や監修も行っている。日常生活のほぼすべてをキャッシュレスで過ごす。

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