PayPayの支払い方法は、PayPay残高・クレジットカード・PayPayクレジットから選べる。
PayPay残高の利用には事前チャージが必要で、クレジットカードでチャージ可能なのはPayPayカード(旧ヤフーカード)のみ。それ以外のクレジットカードやプリペイドカードは使えない。また、クレジットカード以外のチャージ方法もある。
PayPay残高ではなく直接クレジットカードで支払う場合は事前にカードの登録が必要。登録できるクレジットカードは、Visa/Mastercard。プリペイドカード、海外発行のクレジットカードは登録できないことがある。
本記事では、PayPayに登録可能なクレジットカードについて解説した上で、PayPayの支払い方法として特徴的なPayPayクレジットについても解説する。
目次
PayPayに登録可能なカードはVisa/MasterCard
PayPayには、Visa/MasterCardブランドのカードを登録して支払いに利用できる。
プリペイドカードにも国際ブランド付きのものがあるが、公式サイトではプリペイドカードは「登録できないことがある」と記載されている。登録できるかどうかはカードによって異なると考えられる。
また、2025年1月以降、利用できるクレジットカードに変更がある。詳しくは後述する。
バンドルカードはPayPayに登録できる?
Visaのプリペイド決済サービス「バンドルカード」は、PayPayに登録できないようだ。
バンドルカードは、年会費無料・年齢制限なしで利用でき、専用のアプリをダウンロードしてアカウント作成後、スマホ上でSMS認証と必要情報を入力するだけですぐに発行できる便利な決済サービス。
スマホアプリ上で利用できる「バーチャルカード」とプラスチック製の「リアルカード」があるが、いずれもPayPayでは利用できないようだ。
本人認証(3Dセキュア)対応により上限金額が変わる
PayPayは不正利用防止対策の一環として、クレジットカード払いに以下のような上限金額を設けている。
本人認証前 | 決済上限5,000円/過去30日間 |
---|---|
本人認証後 | 決済上限2万円/過去24時間、5万円/過去30日間 |
本人認証後(青バッジ付き) | 決済上限25万円/過去24時間及び過去30日間 |
本人認証(3Dセキュア)をした場合、過去24時間以内の決済上限は20,000円、過去30日以内の決済上限は50,000円である。複数のクレジットカードを設定している場合は、それらの合計金額が適応される。
本人認証(3Dセキュア)は、インターネット上でクレジットカードを利用する際のセキュリティ対策として重要なので、PayPayの利用有無に関わらず設定しておくことをおすすめする。
2025年1月以降、利用できるクレジットカードに変更あり
PayPayでは、2025年1月以降、PayPayカード/PayPayカード ゴールド以外のクレジットカードを利用した決済ができなくなる予定だ。
それに先立ち、PayPayカード/PayPayカード ゴールド以外のクレジットカードの新規登録もできなくなる。こちらの予定日時はまだ発表されていない(2023年9月時点)。
PayPayでは、もともとは2023年7月初旬からPayPayカード/PayPayカード ゴールド以外のクレジットカードの新規登録停止、2023年8月1日以降決済停止の予定だったが、ユーザーからの声を受けて日程が見直された。
今後、また新たな情報が発表される可能性もあるので、PayPayユーザーはPayPayからのお知らせをチェックしておきたいところ。
PayPayを長く使いつづけるつもりなら、PayPayカード/PayPayカード ゴールドいずれかを発行しておいたほうが便利だろう。
PayPayカード
PayPayポイントが最大1.5%※還元!PayPay、ヤフー関連サービスと相性の良いカード
PayPayに唯一チャージ可能なクレジットカードで、PayPayの利用だけでなく、Yahoo!ショッピングで最大5%付与される。
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 1.0%~ ※200円(税込)ごと |
※出金・譲渡不可。PayPay/PayPayカード公式ストアでも利用可能。なお、所定の手続き後にPayPay加盟店にて使用できます。手続きはこちら(https://paypay.ne.jp/help/c0021/)からご確認ください。
※ポイント付与の対象外となる場合があります。
例)「PayPay決済」「PayPay(残高)チャージ」「nanacoクレジットチャージ」「ソフトバンク通信料(ワイモバイル、LINEMOを含む)」 「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いを介してのPayPay残高チャージのご利用分」
事前チャージ不要で支払えるPayPayクレジット
PayPayの支払い方法として特徴的なのが、PayPayクレジットだ。
PayPayのPayPayクレジットは、当月に利用した金額を翌月まとめて支払える方法だ。年会費無料で、翌月27日一回払いの場合、手数料も無料。
なお、利用代金の支払いができなかった場合や、リボ払いを利用する場合は、遅延損害金やリボ払いの手数料が発生する。
PayPayのPayPayクレジットの利用設定は、PayPayカード/PayPayカード ゴールドを持っているかどうかで手順が異なる。
PayPayクレジットはPayPayカードを発行しなくても利用できる
PayPayカード/PayPayカード ゴールドを持っていない場合、PayPayクレジットを利用するには対応している支払い口座の情報が必要となる。約550行の金融機関が対応しているので、日頃利用している金融機関でまず問題ないだろう。
利用設定は、まずはPayPayアプリホーム画面の「残高」と書かれたスイッチを右へスワイプ、個人情報の取り扱い事項を確認の上、同意する。
次に、PayPayアプリ上で氏名・生年月日などを入力の上(PayPayで本人確認済なら一部項目は入力不要)、プラスチックカードの発行有無を選択、口座情報を登録すると完了する。
なお、プラスチックカードの発行を希望するとPayPayカードが発行される。PayPayにのみPayPayカードを利用する場合は、わざわざカードを発行せずともPayPayクレジットの利用設定だけで十分といえる。
PayPayクレジットはPayPay残高払いより還元率が高い
PayPayでは、PayPayステップというポイント還元の仕組みがある。ポイント還元率は支払い方法とPayPayの利用状況によって変動する。
PayPayクレジットを利用する場合、以下のように還元率がアップしていき、通常でも1.0%還元、最大で2.0%還元となる。
- 基本還元率が1.0%
- 条件達成で+0.5%→合計1.5%
- PayPayカード ゴールドのPayPayクレジット利用設定で+0.5%→合計2.0%
なお、PayPay残高で支払った場合、通常0.5%還元、条件達成で+0.5%で最大でも合計1.0%還元にとどまる。還元率を考えるなら、PayPay残高よりもPayPayクレジットで支払ったほうがお得だ。
PayPayカードユーザーは最短20秒でPayPayクレジット登録完了
PayPayカード/PayPayカード ゴールドを持っている場合、PayPayクレジットの利用設定はさらに簡単だ。
ホーム画面の「残高」と書かれたスイッチを右へスワイプ、個人情報の取り扱い事項を確認・同意の上、「PayPayアプリに登録する」をタップすると利用設定が完了する。
PayPayクレジットで支払った代金は、PayPayカード/PayPayカード ゴールドの利用料金と一緒に口座から引き落とされる。
つまり、PayPayカードユーザーにとって支払いの流れという点では、PayPayの利用代金をPayPayカードで支払ってもPayPayクレジットで支払っても違いはない。
しかし、還元率の点で、PayPayでPayPayカードを使うならPayPayクレジットの利用設定を行うことを強くおすすめする。
PayPayクレジット利用設定で還元率アップ
前述の通り、PayPayにはPayPayステップというポイント還元の仕組みがある。そして、PayPayカード/PayPayゴールドカードがPayPayステップのポイント還元対象となるためには、PayPayクレジット利用設定が必要なのだ。
その上で、PayPayステップにおけるPayPayカード/PayPayゴールドカードの基本還元率は1.0%、条件達成で+0.5%、さらにゴールドカードはゴールドカード特典として+0.5%となる。
つまりPayPayでの支払いにおいて、PayPayカードは1.0%~最大1.5%還元、PayPayカード ゴールドは1.0%~最大2.0%還元となる。これはPayPayクレジットの還元率と同様だ。
なお、PayPayステップにおける+0.5%の達成条件は、PayPayまたはPayPayカード/PayPayカード ゴールドで以下の2つを達成することとなっている。
1.200円以上の支払いを30回以上
2.合計10万円以上の支払い
QRコード決済のクレジットカード・プリペイドカード登録事情
PayPayなどのQRコード決済は、サービスリリース当初は幅広いクレジットカードやプリペイドカードを登録でき、カードの種類を問わずポイント還元の対象となることが多かった。
そのため、高還元率のクレジットカードやプリペイドカードを組み合わせ、ポイントの二重取りによりお得になるケースが多かった。また、プリペイドカード利用により、クレジットカードを持っていない人、持ちたくない人、持てない人でも、気軽にQRコード決済を利用できていた。
しかし、QRコード決済が普及するなかで、各サービスで利用できるクレジットカード・プリペイドカードの制限や、登録はできるもののポイント還元の対象外となることが増えている。
本記事で触れたバンドルカードも、年会費無料かつ年齢制限なしでVisa加盟店を利用できる便利なプリペイドカードだが、PayPayに限らずQRコード決済に利用するとなると難しいケースが多い。
一方で、PayPayではPayPayクレジットが登場するなど、代わりに便利なサービスも提供されるようになっている。QRコード決済を利用する際は、各サービスごとの便利な方法、お得な方法を選んでいくのが良いだろう。
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