PayPay改悪!?他社クレジットカード不可、ポイント付与条件変更へ。2023年7月〜（期日見直し発表あり）

2023年5月1日、PayPayから利用条件に関する重要な変更がアナウンスされた。主な変更点は以下の3つ。

• 他社クレジットカード登録が不可に
• PayPayポイント付与条件の変更
• PayPayクレジット登録済み会員のPayPayカード ゴールド特典をPayPayステップに組み込み

全体としては、改悪と言える内容で、特にPayPayポイント付与条件が、これまでの利用金額に応じたポイント還元から200円単位でのポイント付与の条件となった点は実質的に還元率の低下ともいえる。

他社クレジットカード登録が不可に

2023年8月1日（予定）以降、PayPayを利用したお支払いの際にPayPayカード株式会社が発行するクレジットカード（「PayPayカード」「PayPayカード ゴールド」）以外のクレジットカードの登録ができなくなる。また、2023年7月初旬（予定）より、クレジットカードの新規登録を停止する予定。

既に「PayPayカード」「PayPayカード ゴールド」以外のクレジットカードを登録済みの方は、2023年8月1日（予定）にクレジットカードの登録を解除される。

また、「PayPayカード」「PayPayカード ゴールド」は、「PayPayクレジット」に登録する形で引き続き利用可能になる。

ただし、もともと他社クレジットカードを利用してもPayPayポイントは付与対象外であり、また他社クレジットカードではPayPay残高にチャージもできないため、他社クレジットカードが不可になっても、ほとんどの方には影響はないだろう。

PayPayが他社クレジットカードを付加にした背景としては、決済手数料の負担が考えられる。他社クレジットカードを登録して決済した場合、決済手数料を他社クレジットカードの会社に支払う必要があり、その負担が大きかったという背景もみられる[1]。

また「PayPayカード」「PayPayカード ゴールド」についてはカードとして登録する場合には、すでに「PayPayクレジット」として登録する方法のみが受付られている。PayPayクレジットは、1ヶ月の支払いを翌月27日にまとめて後から支払うという方式で、手数料は無料（遅延した場合は遅延損害金や手数料が発生）。PayPayは介しているものの、クレジットカードの支払いが翌月に行われることと同じなので、利用者としての利便性に影響はない。

「PayPayカード」「PayPayカード ゴールド」からPayPayにチャージする時も同様に、「PayPayクレジット」としてチャージし、その引き落とし先がPayPayカードからという流れになっている。

(7月1日～)PayPayポイント付与条件の変更

2023年7月1日（土）から、PayPayステップおよびPayPayカード特典をご利用金額200円（税込）ごとの付与に変更される。

これまでは、利用金額に応じてポイント付与だったが、変更後は200円単位の付与になるため、 実質的にはポイント還元率が低下することになる。

(7月1日～)Paypayステップの付与条件が変更

PayPayステップ達成条件が「200円以上の決済回数30回以上かつ決済金額10万円以上」に変更される。これまでの利用金額に応じたポイント付与から200円単位の付与に変更されるため、実質的にはポイント還元率が低下することになる。

(6月1日～)PayPayクレジット登録済み会員のPayPayカード ゴールド特典をPayPayステップに組み

PayPayカード ゴールドは、特典として、PayPayクレジットを登録して利用すると0.5%の上乗せが特典してあった。
この特典が、PayPayステップとして組み込まれることになる。

<変更前>

<変更後>

「PayPayカード」「PayPayカード ゴールド」が有利に

PayPayをよりお得に使うには、実質的に「PayPayカード」「PayPayカード ゴールド」を使うのが一番である。

ここまで紹介してきたように、カードを「PayPayクレジット」に登録することで、PayPay利用時の還元率がアップする仕組みとなっている。

今後もPayPayを利用するのであれば、少なくとも年会費無料のPayPayカードは申し込むようにしておきたい。

[1]・・・「PayPay改悪」に補助線を引く　利用者デメリットを上回る“収益改善効果”とは(IT media News)

最終更新日：2023/10/13