「nanaco(ナナコ)」は、セブン-イレブンやイトーヨーカドーをはじめとした、セブン&アイグループの店舗で利用できる電子マネーだ。
利用額200円(税抜)ごとにnanacoポイン1ポイントが貯まり、1ポイント=電子マネーnanaco1円分として利用できる。
本記事では、nanacoポイントを効率的に貯めて、お得に使う方法を解説する。
目次
nanacoの作り方
nanacoには、以下の種類がある。
- nanacoカード:セブン-イレブンなど入会受付店舗で発行。発行手数料300円(税込)
- Apple Payのnanaco:iOS端末(iOS15以上・WatchOS 8以上)で発行。発行手数料無料
- nanacoモバイル for Android:Android(Android5.0以)端末で発行。発行手数料無料
- セブンカード・プラス:nanaco一体型クレジットカード。年会費無料
カードタイプの発行手数料も、キャンペーンや毎月8日・18日・28日にイトーヨーカドーで発行することで無料となる。
チャージ方法
いずれのタイプのnanacoも、決済に利用するためには事前チャージが必要だ。チャージ方法は、大きクレジットカードと現金とに分かれる。
クレジットカードでのチャージは、チャージ時のクレジットカードのポイント付与とnanaco利用時のnanacoポイント付与でポイントの二重取りができる可能性がある。
クレジットカードでチャージ
nanacoにチャージできるクレジットカードは、基本的には以下のカードとなる。本認証サービス登録も必要だ。
- セブンカード・プラス(一般/ゴールド)【一体型・紐付型】
- セブンカード(一般/ゴールド)
これらのカードは、オートチャージと都度チャージいずれも対応している。ただし、nanacoへの登録後、24時間経過しないとチャージ申込ができないので注意しよう。
nanaco利用時のポイント付与とは別に、上記カードでチャージの際には200円につき1nanacoポイントが貯まる。
なお、Apple Payのnanacoでは、上記カード以外に、Apple Payに登録済のMastercard・JCB・アメックスのクレジットカードでの都度チャージが可能。ただし、チャージでクレジットカードのポイントが貯まるかどうかは、カードによって異なる。
現金でチャージ
nanacoの現金チャージは、以下の場所で可能だ。
- セブン&アイグループ各店など対象店舗レジ
- セブン銀行ATM
- nanacoチャージ機
- ポケットチェンジ端末で外貨チャージ
nanacoチャージに関する注意点
センター預かりと残高確認処理
カードタイプのnanacoで注意してほしいのが、チャージした金額がいったん「センター預かり」状態となり、残高にすぐに反映されないということだ。
残高を反映させるためには「残高確認」処理が必要。この処理は、セブン-イレブン、イトーヨーカドーなどのレジ・サービスカウンター、またはセブン銀行ATMで可能。
チャージ上限
nanacoへのチャージには以下のような制限がある。上限金額があまり高くないので、高額利用時に端注意しよう。
- クレジットカードチャージ:1,000円単位、1回5,000円~30,000円
- 現金チャージ:1,000円単位、1回49,000円まで、上限50,000円
nanacoポイントの貯め方
nanacoは提携店での利用額200円(税抜)ごとに1nanacoポイントが貯まる。ただし、税金、公共料金の支払いではポイントは貯まらない。
効率的にポイントを貯める方法
クレジットカードチャージとの二重取り
セブンカード・プラスなど以下の対象クレジットカードでnanacoチャージを行うことで、200円チャージにつきnanacoポイントが1ポイント貯まる。
- セブンカード・プラス(一般/ゴールド)【一体型・紐付型】
- セブンカード(一般/ゴールド)
つまり、チャージとnanaco決済とでポイントの二重取りが可能だ。
Apple Payのnanacoでは、上記カード以外にMastercar/JCB/アメックスによるチャージも可能。この際、クレジットカードのポイント付与があるかどうかは、カードによって異なる。
キャンペーン期間やボーナスポイント商品の購入
毎月8のつく日(8日、18日、28日)は、全国のアリオやイトーヨーカドーの専門店街でnanaco利用200円につきで4ポイントが付与され、ポイント2倍となる。
また、セブン&アイグループなどで、期間限定でポイントアップのキャンペーンやボーナスポイントが付く商品があるので、タイミングを狙って購入することでさらに効率的にポイントを貯めることができる。
アプリやメールで細かくポイントをもらう
メールマガジンのnanacoニュースを登録して購読する、またイトーヨーカドーアプリのチラシを見るだけで1日1ポイント貰える。
さらに、イトーヨーカドーのお店でWi-Fiに接続しアプリでチェックインするだけで1日1回5ポイントもらうことが出来る。毎日のお買い物時に細かくためることが出来る。
nanacoポイントの使い方
電子マネーnanacoとして使う
nanacoポイントは、1ポイントを電子マネーnanaco1円に交換して、セブン&アイグループ各店・nanacoマークのある提携店舗での買い物に利用できる。
nanacoポイント→電子マネーnanacoへの交換は、セブン-イレブンやイトーヨーカドーなど対象店舗のレジカウンターや、nanacoチャージ機で対応している。
Apple Payのnanacoとnanacoモバイル for Androidであれば、専用アプリ上でも交換できるので便利だ。
他社ポイント・マイルに交換する
nanacoポイントは、ANAマイルへの交換が可能。手続きは会員メニューから行う。
500ポイント以上500ポイント単位で、nanacoポイント500ポイント=ANAマイル375マイルとなる。また、nanacoポイント500ポイント=ANA SKYコイン750コインに交換することも可能。
その他、以下のポイントへの交換もできる。
- トラノコポイント:5ポイント以上1ポイント単位。1nanacoポイント=1トラノコポイント
- BOSAI POINT:1ポイント以上1ポイント単位。1nanacoポイント=1BOSAI POINT
ポイントが貯まる店舗一覧
nanacoポイントが貯まる店舗にはレジにてチャージ、ポイントの交換が可能な店舗、支払いのみが可能な店舗などいくつか種類がある。それらを以下にまとめたので確認してほしい。
「ポイント交換」とは貯まったnanacoポイントを電子マネーnanacoに交換できることを意味している。
「センター預かり分の受け取り」とは、以下の店舗で貯まったnanacoポイントを受け取り可能であることを意味している。
LOFT、ビックカメラ、ココカラファイン、コカコーラの店舗ではnanacoポイントが毎月10日のAM6:00に一括で付与される。
支払い/チャージ/ポイント交換/センター預かり分の受け取りができる店舗
- セブンイレブン
- イトーヨーカドー
- ヨークマート
- デニーズ
- 西武・そごう
- アカチャンホンポ
- デリシア
支払い/チャージ/ポイント交換ができる店舗
- ビックカメラ
- コジマ
- ソフマップ
支払いができる店舗
- アリオ
- ロフト
- エッソ・モービル・ゼネラル
- ココカラファイン
- 東京駅一番街
- ANA FESTA
- ディスクユニオン
- カメレオンクラブ
- カクヤス
- サンリオピューロランド
- ミスタードーナッツ
- タイトー
- 小僧寿し
- コカコーラ自販機
- ヤマト運輸
この表に載せた店舗以外にもnanacoが貯まる店舗あるのでこちらから検索して欲しい。
nanacoが使えるお店
税金や公共料金の支払いが可能
住民税、国民年金、自動車税などの税金や電気、水道、ガスなどの公共料金は、支払い用紙を利用してコンビニ等で支払うことができる。
支払い方法は基本的には現金支払いのみだが、セブン-イレブンではnanacoを使って支払うことが可能だ。
残念ながらnanacoポイントはつかないが、nanacoへのチャージをクレジットカードで行えば、クレジットカードのポイント分お得だ。
nanacoで支払える主な税金の種類は以下の通り。税金はまとまった金額となるため、多くのポイントを得られる。
- 固定資産税
- 自動車税
- 軽自動車税
- 不動産取得税
- 所得税
- 住民税
- 国民年金
- 国民健康保険
※注意事項として一部の自治体ではコンビニ決済が不可なものもあるので事前に確認していただきたい。
nanacoチャージでポイントが貯まるクレジットカード
前述の通り、nanacoにチャージできるのは基本的に以下のカードだ。
- セブンカード・プラス(一般/ゴールド)【一体型・紐付型】
- セブンカード(一般/ゴールド)
このうち、もっとも使いやすいのがセブンカード・プラス(一般)だ。
セブンカード・プラス
セブン&アイグループが発行しているクレジットカードと電子マネーnanacoの機能が一緒になったセブンカード・プラス。
他のクレジットカードと異なり、クレジットカードの利用額に応じてnanacoポイントが直接貯まる仕組みとなっており、セブンイレブン、イトーヨーカドーで使いやすいカードとなっている。
年会費は永年無料。ポイント還元率はセブン&アイグループの対象店舗で1.0%、その他の支払いおよびnanacoへのチャージは0.5%となっている。
電子マネーとクレジットカードが一緒になっているのでカードが1枚ですみ、直接nanacoポイントが貯まるので、交換などをせずに貯めることが可能だ。
セブン&アイグループの店舗をよく利用している方にはおすすめのカードとなっている。
セブンカード・プラス
年会費 | 無料 |
還元率 | 0.5%〜1.0% |
電子マネー | nanaco |
高還元率となるその他のカード
Apple Payのnanacoであれば、Masgercard/JCB/アメックスのクレジットカードをnanacoチャージに利用できる。ただし、チャージ時にクレジットカードのポイントが付与されるかはカードによって異なる。
nanaco利用をお得にするには、ポイント付与対象となるカードのうち、なるべく高還元率となるカードを選ぶと良いだろう。Apple Payのnanacoは、2021年10月21日からの対応開始のため、まだ情報がでそろっていないところがある。
nanacoチャージがポイント付与対象となるかはまだ不明確だが、以下におすすめの高還元率カードを紹介する。
リクルートカード
リクルートカードはnanacoチャージポイントがたまるだけでなく、ポイント還元率が1.2%という超高還元率カードだ。通常のクレジットカードは還元率0.5%なので、2倍以上の還元率となる。
ただし、国際ブランドによって対応している電子マネーと還元率が異なり、JCBブランドではnanaco/モバイルSuicaのみの対応で還元率0.75%となるので要注意(2022年2月16日~)。電子マネーチャージのポイント還元率を重視するなら、VisaまたはMastercardがおすすめ。
また、年会費無料で国内・海外保険にも対応しているので、海外旅行で使いたい人も安心のカードだ。
リクルートカード
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 0.5%〜1.2% |
旅行保険 | 国内:最高1,000万円(自動付帯) 国外:最高2,000万円(利用付帯) |
ファミマTカード
ファミリーマートが発行しているファミマTカードでもnanacoチャージが可能だ。
チャージの際の還元率は0.5%となっている。
ファミリーマートをよく使うが次にセブンイレブンも使うという方にはこちらをお勧めしたい。
ファミマTカード
年会費 | 無料 |
---|---|
還元率 | 0.5%~1.5% |
ポイントの種類 | Tポイント |