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空港ラウンジの違いは?クレジットカード、プライオリティパス、航空会社専用の違い

空港において、混雑を避け出発までの時間をゆっくりと過ごせる空港ラウンジは、旅を快適にする要素のひとつだ。

ただし、空港ラウンジのなかにも、カード会社が運営するもの、専用のサービスに入会して利用できるもの、航空会社が運営するものといったいくつかのクラスがあり、空港ラウンジによって利用できる条件や使い勝手に違いがある。

本記事は、空港ラウンジの種類ごとに、利用できる条件やサービス内容、特徴などをまとめる。

空港ラウンジの利用を検討している人、利用できる空港ラウンジのクラスを上げたい人などは参考にしてほしい。

カード会社運営のラウンジ

空港や複数のカード会社が共同で運営している空港ラウンジ。提携カード会社の対象カードを提示することで利用できる。

クレジットカードの付帯サービスとして空港ラウンジの無料利用がある場合は、この空港ラウンジのことを指す。

空港ラウンジを利用できるサービスが付帯するクレジットカードは種類が多い。

気軽に使える空港ラウンジだが、航空会社のラウンジに比べるとサービス内容は劣る。また、利用時には次のような注意点もある。

非制限エリアにあることが多い

カード会社提携の空港ラウンジは、空港の非制限エリアにあることが多い。非制限エリアとは誰でも入ることができる、保安検査や出国検査前のエリア。

非制限エリアにあるラウンジは気軽に使えるというメリットはあるが、飛行機に乗る場合はその後に保安検査などが控えているのであまりゆっくりすることができない。

一方、保安検査や出国検査後の乗客などしか入ることのできないエリアを制限エリアという。制限エリアにあるラウンジであれば、出発直前までゆっくりと過ごすことができる。

繁忙期に混雑しやすい

カード会社運営のラウンジが利用できるサービスが付帯しているクレジットカードは多い。

それだけ気軽に利用できるということだが利用できる人が多いということでもあり、年末年始や夏休み、大型連休などの繁忙期には空港ラウンジが混雑しやすい。

プライオリティ・パスで使えるラウンジ

プライオリティ・パスは、世界140か国500都市、1,300カ所以上で使える世界最大級の空港ラウンジ・アクセス・プログラム。

3つの会員プランがあり、プランに応じた年会費を支払うことで、航空会社や搭乗クラスにかかわらず提携ラウンジを利用できる。

3つの会員プランの年会費と、ラウンジ利用時の利用料は下表の取り。プランによってはラウンジを無料で利用できる。

会員プラン年会費会員利用料同伴者利用料
スタンダード99米ドル32米ドル32米ドル
スタンダード・プラス299米ドル10回目まで無料32米ドル
11回目以降32米ドル
プレステージ429米ドル全て無料32米ドル

プライオリティ・パス付帯のカードがある

クレジットカードの中には、付帯サービスとしてプライオリティ・パスの会員資格を取得できるものがある。

カードによって取得できる会員ランクは異なるが、いずれにせよカードの年会費のみで追加料金なしでプライオリティ・パスの特典を利用できる。

スタンダード・プラス、プレステージ会員はそれなりに年会費がかかるため、これらの会員特典が付帯するクレジットカードを申し込んだほうが得な場合も多い。

カードによっては、通常のプライオリティ・パスでは利用料金がかかる同伴者のラウンジ利用も無料になることがある。

海外利用がメイン、羽田では使えない

プライオリティ・パスの提携ラウンジは、海外の空港が多く、海外旅行での利用がメインとなる。

日本国内の空港では基本的に国際線のみで利用できる。成田空港や関西国際空港では利用できるが、羽田空港では利用できない。

カード会社運営のラウンジとほぼ同等

プライオリティ・パスで利用できるラウンジも、カード会社運営のラウンジと同じく非制限エリアにあることが多く、サービス内容も同程度だ。

そのため、国内旅行がメインで海外旅行はあまり行かないという人にはプライオリティ・パスはほぼ必要ない。

一方で、海外旅行が多い人にとっては、飛行機の乗り継ぎのときなどに非常に役立つラウンジといえる。

航空会社のラウンジ(ANA/JAL)

航空会社のラウンジは、制限エリアにあることが多く、カード会社運営のラウンジやプライオリティ・パスのラウンジに比べてサービスの質も高い。

その分、限られた人しか利用することができない空港ラウンジとなっており、一定クラス以上の座席利用者や、その航空会社の上級会員のみ利用できる。

航空会社のラウンジにもランクがある

航空会社のラウンジにはさらにいくつかのランクがあり、利用座席や会員種別などによって利用できるラウンジが異なる。また、国内線と国際線とで利用できるラウンジが異なる。

ANA、JALの空港ラウンジと該当する空港は以下の通り。ANAでは「ANA SUITE LOUNGE」、JALでは「ダイヤモンド・プレミア ラウンジ」「ファーストクラスラウンジ」がもっともランクの高いラウンジだ。

ANAの航空ラウンジ

国内線

  • ANA SUITE LOUNGE(羽田/新千歳/伊丹/福岡/那覇)
  • ANA LOUNGE(羽田/新千歳/仙台/小松/伊丹/関西/岡山/広島/松山/福岡/熊本/鹿児島/那覇)
  • ANA ARRIVAL LOUNGE(国内線出発ラウンジ)
  • セントレア エアライン ラウンジ(名古屋)
  • ラウンジ大淀 共用待合室(宮崎)

国際線(日本発)

  • ANA SUITE LOUNGE(羽田/成田)
  • ANA LOUNGE(羽田/成田/関西)
  • ANA ARRIVAL LOUNGE(成田)
  • スター アライアンス ラウンジ(名古屋)
  • スター アライアンス加盟航空会社のラウンジ

国際線(海外発)

  • ANA SUITE LOUNGE(ホノルル空港)
  • ANA LOUNGE(ホノルル空港)
  • スター アライアンス加盟航空会社のラウンジ
  • スター アライアンスに加盟していない航空会社等との契約ラウンジ

JALの航空ラウンジ

国内線

  • ダイヤモンド・プレミア ラウンジ(新千歳/羽田/伊丹/福岡/那覇)
  • サクララウンジ(新千歳/仙台/成田/羽田/小松/関西/伊丹/岡山/広島/松山/福岡/熊本/鹿児島/那覇)
  • 共有ラウンジ(青森/中部/宮崎)

国際線(日本発)

  • JALファーストクラスラウンジ(成田/羽田)
  • サクララウンジ(成田/羽田/中部/関西)
  • その他のラウンジ(羽田)

国際線(米州地区発)

  • サクララウンジ(ホノルル/サンフランシスコ)
  • その他のラウンジ(ニューヨーク/シカゴ/ダラス・フォートワース/ボストン/ロサンゼルス/サンディエゴ/シアトル/バンクーバー)

国際線(欧州地区発)

  • JALファーストクラスラウンジ(フランクフルト)
  • サクララウンジ(フランクフルト)
  • その他のラウンジ(ロンドン/パリ/ヘルシンキ/モスクワ)

国際線(アジア地区発)

  • サクララウンジ(バンコク/マニラ)
  • その他のラウンジ(デリー/ジャカルタ/金浦/プサン/シンガポール/台北(桃園・松山)/高雄/広州/浦東/虹橋/大連/天津/北京/香港/ハノイ/ホーチミンシティ/クアラルンプール)

国際線(オセアニア南西太平洋地区発)

  • その他のラウンジ(シドニー/メルボルン/グアム)

ANAのラウンジを利用する方法

ANAの空港ラウンジは、ANAグループ運航便・コードシェア便にANA便名で搭乗の場合、以下いずれかの条件を満たすことで利用できる。

  • ステータスが「ダイヤモンドサービス」メンバー/「プラチナサービス」メンバー/「ブロンズサービス」メンバー/スーパーフライヤーズ会員/ミリオンマイラー/スター アライアンスゴールド会員のいずれか
  • 搭乗クラスがプレミアムクラス
  • ANAカード プレミアムを所有している
  • 有料ラウンジサービスを利用する

上記を満たしていない場合でも、成田・羽田・ホノルル(ダニエル.K.イノウエ国際)空港 国際線おおび羽田空港国内線の「ANA LOUNGE」については、有料での利用が可能だ。

成田・羽田の国際線では、事前予約で4,000円/人、当日カウンターでの申し込みで6,000円/人、ホノルル空港は事前ウェブ予約のみで40米ドルとなる。羽田の国内線では、事前予約のみで3,100円/人だ。

また、空港ラウンジのランクによって利用条件がさらに限定されることがある。

ANA SUITE LOUNGEを利用する方法

ANAの国内線ラウンジでもっともランクの高いANA SUITE LOUNGEは、以下いずれかの条件を満たすことで利用できる。

  • ANAプレミアムメンバーのダイヤモンドステータスである
  • ANA Million Miler Program「LoungeaCCESS Card」を所有
  • 「ANA SUITE LOUNGE」ご利用券を利用する

ANAの空港ラウンジを利用できるカード

国内外で使える「ANAスーパーフライヤーズカード」

ANAスーパーフライヤーズカード

ANAのカードのなかでも、クレジットカード機能付の「スーパーフライヤーズカード」会員は、ANAグループ運航便およびスターアライアンス加盟航空会社運航便、スターアライアンスコネクティングパートナーへの(からの)乗り継ぎ便利時、出発空港のANAの空港ラウンジを利用できる。

さらに、「ダイヤモンドサービス」メンバー、「プラチナサービス」メンバー、スーパーフライヤーズ会員であれば、「スター アライアンス・ゴールド」メンバーとして、スターアライアンス加盟航空会社運航便搭乗時に、全世界1,000カ所以上の空港内にあるスターアライアンス加盟航空会社の空港ラウンジを利用できる。

スーパーフライヤーズカードの申し込み条件は、 ANA マイレージクラブのダイヤモンドサービスかプラチナサービスのメンバー、もしくはANAグループ運航便搭乗で100万ライフタイムマイルを獲得していること。

ダイヤモンドサービスもしくはプラチナサービスのメンバーであれば、ANAグループ運航便・コードシェア便にANA便名で搭乗の場合はそもそもANAの空港ラウンジを利用可能だ。

しかし、スーパーフライヤーズカード所有でスターアライアンス加盟航空会社運航便搭乗時にもANAの空港ラウンジが利用可能になるほか、世界各国のスターアライアンス加盟航空会社の空港ラウンジも利用できるようになる点がメリットだ。

また、カード更新や継続時にボーナスマイルが付与されたり、クレジットポイントをマイルに交換できたりするので、マイルが貯まりやすくなる。

スーパーフライヤーズカード(一般カード)の年会費は11,275円(税込)。国内・海外旅行傷害保険が付帯し、最高5,000万円の補償となる。

ANAスーパーフライヤーズカード 公式サイトはこちら

「ANAアメックス・ゴールド」はANAラウンジ利用不可

ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード

ANAアメックス・ゴールドは、カード名にANAとは入っているため勘違いされやすいが、ANAの空港ラウンジを利用することはできない。

ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードで利用できるのはアメックスが提供するカード会社のラウンジのみだ。

基本的に、カードの付帯サービスとして空港ラウンジを利用できる場合は、カード会社運営のラウンジがほとんどだ。

JALのラウンジを利用する方法

JALの空港ラウンジは、JALグループ便搭乗時、以下いずれかの条件を満たすことで、同行者1名まで出発空港のラウンジを利用できる。

さらに、ラウンジクーポンの利用でさらに同行者2名まで利用可能。この場合、国内線・国際線ラウンジクーポンは2,000マイル=1枚で入手できる。

  • JMBダイヤモンド会員
  • JGCプレミア会員
  • JMBサファイア会員
  • JALグローバルクラブ会員

このほか、JMBクリスタル会員の場合、ラウンジクーポンの利用で国内線の空港ラウンジ利用が可能。この場合、国内線ラウンジクーポンは1,000マイル=1枚で入手できる。

また、空港ラウンジのランクによって利用条件がさらに限定されることがある。

JAL ダイヤモンド・プレミア ラウンジを利用する方法

JALの空港ラウンジのなかでももっともランクの高いJAL ダイヤモンド・プレミア ラウンジは、以下いずれかの条件を満たすことで、同行者1名まで利用できる。

  • 国内線・国際線のファーストクラス搭乗者
  • JMBダイヤモンド、JGCプレミア各会員
  • ワンワールドエリートステイタス「エメラルド」会員

空港ラウンジ利用におすすめのゴールドカード

クレジットカードではゴールドカード以上になると、空港ラウンジが利用できるサービスが付帯するものが出てくる。

そのなかからおすすめのゴールドカードを紹介する。基本的にはカード会社運営の空港ラウンジを利用することになるが、一部プライオリティ・パスが利用できるカードもある。

楽天ゴールドカード

楽天ゴールドカード

楽天カードのゴールドカード。年会費2,200円(税込)と、ゴールドカードにしては年会費が安め。国際ブランドは VISA/MasterCard/JCB。

一方で特典・サービスは充実しており、国内の空港のラウンジが年2回無料で利用でき、一部海外の空港ラウンジも利用可能だ。海外旅行保険も付帯している。

楽天カードらしくポイント還元率に優れているなどのお得さもあり、楽天SPUにより、楽天市場でカードを利用すると+2倍。また、SPUの対象となっている楽天関連サービスを利用することで、楽天市場で最大14倍のポイントアップが可能。※特典進呈には上限や条件があります。

  • 2021年4月1日より、SPUにおける楽天ゴールドカードのポイント倍率が+4倍→+2倍に改定されました。 詳細はこちらの記事をご確認ください。

楽天ゴールドカード公式サイトはこちら

アメックス・ゴールドカード

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード

アメックスの定番ゴールドカード。年会費は31,900円(税込)。家族カードの1枚目が年会費無料となる(2枚目以降は13,200円(税込))。

手荷物無料宅配サービスやエアポート送迎サービスなど、旅行に関するサービスが非常に充実している。

空港ラウンジに関しては、アメリカン・エキスプレスの空港ラウンジだけでなく、プライオリティ・パスのラウンジも年2回まで無料で利用できる。

海外旅行傷害保険も付帯しており、最高1億円が補償されるという充実した内容となっている。

アメックス・ゴールドカード公式サイトはこちら

三井住友カード ゴールド

三井住友カード ゴールド (ライト)

年会費11,000円(税込)だが、インターネット入会で初年度の年会費が無料になる。また、マイ・ペイすリボで前年の利用が1回以上ある場合も年会費が半額になる。

注意!!

改定により、2021年2月支払い分から「マイ・ペイすリボ」を登録のうえ、年1回以上のリボ払い手数料の支払いがある事が年会費の特典条件となります。

空港ラウンジに関しては、国内主要空港の空港ラウンジ利用が可能。国内および海外の旅行傷害保険も付帯する。ショッピングの保険も付帯しているので安心だ。

三井住友カード ゴールド公式ページはこちら

利用頻度・状況に合わせて選ぼう

本記事でまとめたように、空港のラウンジはカード会社が運営するもの、プライオリティ・パスで利用できるもの、航空会社が運営するものに分かれる。

カード会社が運営する空港ラウンジは、国内空港および一部国際空港にもあり、カード会員になるなど比較的簡単な条件で利用できる。制限エリア外にあったり繁忙期は混雑したりするなどのデメリットがある。

これらのことから、飛行機の利用が国内メインで、それほどコストをかけたくないときにおすすめ。

プライオリティ・パスは、海外の空港ラウンジがメイン。サービス内容としてはカード会社運営の空港ラウンジと同等。年会費がかかるが、プライオリティ・パスの会員資格が付帯するカードもあり、そういったカードを利用するとお得に利用できる。

国内よりも海外の飛行機利用がメインで、欧米やその他さまざまな国・地域に行く人におすすめ。

航空会社が運営する空港ラウンジは、利用条件が厳しい分、混雑しにくく、制限エリアにあることが多く、サービス内容も充実している。

国内外合わせて飛行機の利用が頻繁にある人や、空港でとにかく混雑を避けてゆっくり過ごしたい人におすすめ。

以上のように空港ラウンジごとに特徴があり、おすすめできる人が異なるので、空港ラウンジを利用したい場合、自分に合ったものを選ぶようにしよう。

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執筆・編集

オトクレ編集部

オトクレ編集部では、2013年のサイト開設以来、年間200枚以上のクレジットカード情報をチェックし、記事を更新し続けています。

編集部が保有するクレジットカードの枚数は30枚以上!特に注目度の高いクレジットカードは編集部で実際に申し込み、利用することで、より読者に近い立場で情報を発信出来るようにしています。

また、クレジットカードに関する情報収集のため、クレジットカード発行会社への取材・インタビューなども積極的に行い、生きた情報をお届けしています。

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