AEON PayのWAON POINT 1.5%還元は、終了日未定の特典として2026年10月20日に始まった。受け取れるのは月300ポイント相当までで、上乗せの幅も使う店によって変わるため、1.5%という数字だけでは実際の恩恵をつかみにくい。
1.5%の対象は月2万円まで、受け取れるのは月300ポイント相当
イオンフィナンシャルサービスが2026年10月6日に発表した特典で、イオンカードの公式特典ページによると、AEON Payのマークのある店でコード決済を使うと、200円(税込)につき3ポイントのWAON POINTが付く。還元率にすると1.5%で、WAON POINTは対象店舗で1ポイント=1円として使える。ただし有効期限がある。
対象となるのは、毎月末時点の利用金額の合計が20,000円(税込)に達するまでである。20,000円すべてに1.5%が付くと300ポイントとなり、これが1か月に1.5%還元で受け取れる量の目安になる。2万円を超えた分は基本ポイントのみとなるため、利用額が増えるほど全体の還元率は1.5%から離れていく。たとえば、いつでも2倍の対象外店舗で月4万円を使うと、2万円分が300ポイント、残りの2万円分が100ポイントで、全体の還元率は1.0%にとどまる計算である。
200円未満の明細と端数には特典が付かない
対象は1件あたりの利用明細が200円(税込)以上のものに限られ、200円に満たない端数の金額にも特典は付かない。350円の支払いなら、特典の計算対象は200円分である。少額の支払いを何度も重ねる使い方では、額面どおりの1.5%に届かないことがある点は押さえておきたい。
いつでも2倍の対象外店舗は0.5%から1.5%へ、対象店舗は1%から1.5%へ
1.5%という結果は同じでも、上乗せの幅は店によって異なる。全国のイオン、イオンスタイル、イオンモール、ダイエー、グルメシティー、マックスバリュ、イオンスーパーセンターなどの「いつでも2倍」対象店舗では、基本ポイントが1%(200円につき2ポイント)あり、本特典で0.5%(1ポイント)が加わる。
一方、いつでも2倍の対象外店舗は基本ポイントが0.5%(200円につき1ポイント)で、本特典により1%(2ポイント)が加わる。還元率で見ると3倍に増える形である。
| 項目 | いつでも2倍対象店舗 | いつでも2倍対象外店舗 |
| 基本ポイント | 1%(200円につき2ポイント) | 0.5%(200円につき1ポイント) |
| 本特典の上乗せ | 0.5%(200円につき1ポイント) | 1%(200円につき2ポイント) |
| 合計(月2万円まで) | 1.5% | 1.5% |
| 月2万円を超えた分 | 1%(基本ポイントのみ) | 0.5%(基本ポイントのみ) |
| 月2万円分のうち本特典で増える量 | 100ポイント | 200ポイント |
月2万円を使い切った場合、受け取るポイントはどちらも300ポイントだが、本特典で増えた分はいつでも2倍対象店舗が100ポイント、対象外店舗が200ポイントと2倍の開きがある。イオン系の店舗で使う人にとっては0.5%分の上乗せであり、1.5%という表示から受ける印象より増加幅は小さい。
対象はコード決済のみ、WAONタッチは1.5%還元の対象外
対象の支払い方法はAEON Payのコード決済で、イオンカード払いとチャージ払いの2つである。WAONタッチは対象外であり、AEON Payの決済であれば何でも1.5%になるわけではない。店頭での払い方によって特典の有無が分かれるため、取り違えやすい条件といえる。
残高チャージや調剤、WAON POINT払いの分も対象外
AEON Pay残高へのチャージ、調剤の支払い、WAON POINTを使って支払った分、その他一部の商品・店舗も対象にならない。チャージ払いで決済した分は対象だが、残高にチャージする行為そのものに特典は付かないという整理になる。なお調剤の支払いは、上限20,000円の集計にも含まれない。
イオンJMBカードは対象外、請求書払いは1%分のみ
イオンJMBカードなどWAON POINTが進呈されないカードを登録したカード払いの分は対象外である。AEON Pay(カード払い)に登録できないカードも対象にならず、AEON Payを退会した場合も特典は受けられない。請求書払いは対象に含まれるが、基本ポイントは付かず、本特典の1%分のみの付与となる。
上限の集計では、複数のカードを登録している場合やチャージ払いを併用している場合の利用も合わせて計算される。一方で、家族カードの利用は合算されない。
特典ポイントの進呈は翌々月末頃、基本ポイントより遅れて届く
ポイントは2回に分かれて届く。基本ポイントは、カード払いなら毎月11日から翌月10日までの利用分が翌月の請求明細で進呈され、チャージ払いなら即時に進呈される。
これに対し本特典のポイントは、毎月1日から末日までの対象明細を集計し、翌々月末頃に進呈される。2026年11月の利用分であれば2027年1月末頃となる。利用履歴には「AEONPay1.5%特典ポイント」という名称で表示される。支払った直後に履歴を見ても1.5%分がそろっていないのはこのためで、付与漏れと早合点しないよう注意したい。
毎月10日のAEON Payデーとは重複しないが、月2万円の枠は減らない
毎月10日の「AEON Payポイント10倍企画(AEON Payデー)」や、イオン直営売場でのポイント10倍など、ポイント10倍以上の各種キャンペーンと重なる場合は、そちらのポイントのみが進呈され、本特典は付かない。10倍に1.5%還元の上乗せがさらに重なることはない。
その代わり、これらのキャンペーンでの利用金額は上限の20,000円にカウントされない。毎月10日にまとまった買い物をしても、1.5%還元の対象となる月2万円の枠は残る。上限のある特典としては、利用者に有利な仕組みである。
イオンカード会員403人の調査、71.0%が1.5%還元を知らなかった
この特典の認知度については、アドバイザーナビ株式会社が2026年11月3日に発表した調査がある。対象はイオンカードの本人会員で、イオングループのスーパーで月1回以上買い物をする人である。有効回答は403名(男性197名・女性206名)で、2026年10月26日から11月2日にインターネットで実施された。
結果は「知らなかった」が71.0%、「知っているが使っていない」が19.6%、「知っていて使っている」が9.4%だった。イオンカードをメインのカードにしている人に限っても、64.2%が知らなかったと答えている。もっとも、調査は特典開始の6日後に始まっており、周知の途上にある時期の数字とも考えられる。
「いつも同じ方法で払う」が58.6%、選ぶ理由の最多はポイント
イオングループの店で一番よく使う支払い方法は、イオンカードのクレジット払いが63.3%で、AEON Payのイオンカード払いは9.9%、電子マネーWAONは9.7%だった。使い分けについては、いつも同じ方法で払う人が58.6%を占め、特典のある日だけ変える人が19.9%、お店や金額で変える人が18.4%となっている。
その支払い方法を選ぶ理由で最も多かったのは「ポイントが一番多くもらえると思うから」の59.1%である。ポイントや割引に関する6問の全問正解者は18.9%にとどまった。設問が別であるため同じ回答者が重なるとは限らないが、ポイントを重視して支払い方法を固定しているものの、その前提となる特典の内容までは把握していない層が一定数いる可能性がある。
調査の発表元は、イオンカードのクレジット払いの基本ポイントを200円(税込)ごとに1 WAON POINT、イオングループの対象店舗ではその2倍と説明している。この説明に沿うと還元率はそれぞれ0.5%と1%にあたり、月2万円までの範囲ではコード決済の1.5%を下回る計算になる。
AEON Payと電子マネーWAONの違いを説明できるのは8.4%
AEON Payと電子マネーWAONの違いについては、説明できる人が8.4%、なんとなくわかる人が40.7%、よくわからない人が45.7%、AEON Payを知らない人が5.2%だった。
対象がコード決済に限られる本特典では、この違いがそのままポイントの差につながる。WAONタッチで支払いながら1.5%が付くと考えていると、受け取るポイントは想定を下回ることになる。
出典:クレジットカードおすすめナビ(アドバイザーナビ株式会社)「イオンでの支払い方法に関する調査(2026年10月~11月)」
調査元データ(PDF)
12月10日の「どこでも2倍」終了後、グループ外の日常使いの受け皿になる可能性
イオンカードでは、毎月10日にどこで使ってもWAON POINTが基本の2倍になる「AEON CARD Wポイントデー」が2026年12月10日で終了する。イオングループ店舗でのAEON Pay 10倍は継続するが、グループ外での毎月10日の上乗せはなくなる。
これに対し本特典は日付を問わず、いつでも2倍の対象外店舗でも月2万円まで1.5%が付く。Wポイントデーの終了後、グループ外で日常的に使う支払いの受け皿になり得ると考えられる。ただし、本特典は終了日が未定である一方、予告なく変更・終了する場合があるとされており、長く続く前提で固定的に見積もることはできない。
増えるポイントは月100〜200ポイント、効果が大きいのはグループ外の利用
本特典で増えるポイントは、月2万円をすべてコード決済で使った場合で100〜200ポイントである。上乗せが大きいのは、いつでも2倍の対象外店舗でAEON Payを使う場合で、イオン系の店舗が中心なら増加幅は半分になる。月の支払いが2万円を大きく超える場合は、超えた分に基本ポイントしか付かないため、全体で見た還元率の伸びは小さくなる。
支払い方法を変えるかどうかは、増えるポイントの量に加え、WAONタッチが対象外である点や、進呈が翌々月末頃になる点も踏まえて考えることになる。普段の支払いがどの店に集中し、そのうちどれだけがコード決済なのかを把握しておくと、自分の場合に増えるポイントを見積もりやすくなるだろう。















