新型コロナウイルスの感染防止対策として実施される「特別定額給付金」。
10万円が1人1人に給付されることは知っていても、マイナンバーカードを持っているとオンランで申請できるということはご存じだろうか。
本記事では、特別定額給付金の概要から、関連性の高いマイナンバーカードを深掘りしているので参考にしてほしい。
10万円の特別定額給付金とは
そもそも特別定額給付金とは、新型コロナウイルスの感染防止を目的として経済支援対策である。
日本に居住している1人1人に10万円が給付されるようになっており、申請方法は郵送方式とオンライン方式の2種類。
郵送方式は各市区町村から送られてくる書類を利用して申請するのに対して、オンライン方式ではマイナンバーカードが必要になる。
具体的には、スマホやパソコンからマイナポータルにアクセスし、ICカードリーダライタなどでマイナンバーカードの情報を読み取るといった仕組みだ。
まだ準備が追い付いていない自治体が多い郵送方式に比べて、オンライン方式はすでに導入している市区町村が目立つ。
ネットになれていない人だと申請作業が難しいかもしれないが、スピード感を求めるならオンライン方式のほうがおすすめだ。
マイナンバーカードとは?
特別定額給付金のオンライン方式に必要となるマイナンバーカードだが、簡潔に表現すると身分証明書の1つになる。
日本国内の住民に対して12ケタのマイナンバーを発行し、それが印字されたプラスチックの券がマイナンバーカードだ。
よくある勘違いとして、紙でできたマイナンバー通知カードをそのままマイナンバーカードとして認識しているケースがある。
しかし、マイナンバー通知カードはマイナンバーの確認のためにしか利用できず、身分証明書としての機能はないので覚えておこう。
メリット
マイナンバーカードのメリットは、身分証明書として利用できること以外にもさまざま点が存在する。
中でも大きなメリットが、オンラインでの行政手続き。
今回の特別定額給付金の申請もそうだが、マイナンバーカードがあれば電子証明書を利用できるので、スマホやパソコンでオンライン申請が可能なのだ。
また、住民票といった各種証明書をコンビニで発行できるという点も魅力的。
わざわざ市役所などに訪れる必要がなく、手軽かつスピーディーに公的な証明書を手に入れられる。
デメリット
マイナンバーカードのデメリットとして覚えておいてほしいのは、厳しいセキュリティ対策を必要とする点だ。
基本的に同じ番号を使い続けるマイナンバーカードは、他の身分証明書よりも情報漏洩したときのリスクが高いからだ。
実際にマイナンバー関連の詐欺被害の報告がすでにあるので、決して「自分とは関係ない」という話でもない。
重要な身分証明書だからこそ、セキュリティ対策に敏感になることが求められる。
いまから申請して間に合う?
基本的に、マイナンバーカードは発行までに1ヶ月程度かかる。
今回の特別定額給付金で利用する場合、新型コロナウイルスの影響もあり、発行までにさらなる時間を要する可能性も高い。
スピード感を求めてオンライン方式を検討しても、郵送方式より申請が遅くなってしまったら本末転倒だ。
さらに特別定額給付金は、郵送方式の申請受付開始日から3か月以内が申請期限として決まっている。
マイナンバーカードの発行を待っていたら遅れてしまう懸念も生まれるので、今回は郵送方式を利用することをおすすめする。