VISA、マスターカードの国内連携状況まとめ
以下の通り、国内において、VISA、マスターカードは、それぞれが独立しており、他の国際ブランドと加盟店相互開放は行っていない。
VISAブランドの提示があるお店では、国際ブランドVisaしか利用することはできず、マスターカードやJCB、アメックス、ダイナースなどの国際ブランドを利用することはできない。
マスターカードも同様に、マスターカード以外の国際ブランドは利用することはできない。
国内に限った話でいえば、VISAとマスターカードのライセンスを受けた、アクワイアラー(加盟店契約会社)が加盟店開拓を行った影響だが、VISAとマスターカードは同時に使えるようになっている店舗がほとんどで、逆に一方だけしか使えない店舗は目にすることがあまりない。
海外においても、国際ブランドとしての相互開放は行われていない。しかし日本と同じ様に加盟店開拓の関係で、同時に利用可能になっている可能性もあるだろう。
JCBの相互開放状況まとめ
JCBは国内ではアメックス(アメリカン・エキスプレス)、ダイナースクラブ、ディスカバーの加盟店と相互開放している。
JCBとの加盟契約で、JCBカードの他、アメリカン・エキスプレスのカード、ダイナースクラブカード、ディスカバーカード、銀聯カードの取り扱いも可能になります。
加盟店向け情報にはなるが、JCBを導入することで、様々な国際ブランドの決済に対応出来るように魅力が訴求されている。
また、海外でも以下のようにJCBを利用することができる。
オーストラリア、ニュージーランド、カナダではAmericanExpressとの相互開放により、国際ブランドアメックスが利用できる店舗であれば、JCBカードが利用出来る。
アメリカでは、ディスカバーと連携しており、ディスカバーが利用可能な店舗ではJCBカードが利用できる。ディスカバー自体はアメリカを中心に展開している国際ブランドで、アメリカでは利用可能な店舗が多い。
実際に筆者もこれまでにハワイ、カリフォルニア、オレゴン、ユタに訪問したことがあるが、一部利用できない店舗があったものの、JCBは幅広く利用できた。
現地金融機関との提携で利用可能になる例も
その他、各国において、現地の金融機関と提携することで、JCBの加盟店開拓が行われているケースがあり、国際ブランドJCBとして、海外で利用できるケースも増えているようである。
2018年以降のニュースをいくつかピックアップしてみると、インドネシアの金融機関との提携やジョージアの金融機関との提携が挙げられる。これらのニュースでは、現地のATMやクレジットカード発行加盟店で、JCBが利用できるようになるという主旨のリリースが行われている。
つまり、国際ブランドの相互開放とは別に、様々な国の金融機関が加盟店開拓した店舗でもJCBが使えるようになっており、このあたりは行ってみなければわからないというのが実情ではないだろうか?
具体的な国や地域については公式サイトにも表示されておらず、実態が掴みづらいのが現状。
とはいえ、相互開放している国以外では、JCB以外のVISAやMastercardを持っておいた方が無難だろう。
【JCBが利用可能な国(一部)】
・アメリカ
・オーストラリア
・ニュージーランド
・カナダ
アメックスの相互開放状況まとめ
アメックスは国内ではJCBの加盟店と相互開放している。
JCBの古い加盟店の一部などでは、アメックスが利用できない店舗もあるようである。
ダイナースの相互開放状況まとめ
ダイナースも国内ではJCBの加盟店と相互開放している。
近年はJCBの加盟店となることで、ダイナースの取扱も可能になっている。
また、海外ではディスカバーの加盟店と相互開放しており、利用することが出来る。
銀聯の相互開放状況まとめ
銀聯も国内ではJCBの加盟店と相互開放している。
銀聯公式サイトによれば、世界1800社を超える機関との提携により、48の国と地域で発行され、168の国と地域で利用出来る。特に中国人がよく訪れるシンガポールや日本などでは普及が進んでいる。
公式サイト上でも正確な国や提携状況までは把握することができなかった。
ディスカバーの相互開放状況まとめ
ディスカバーも国内ではJCBの加盟店と相互開放している。
また、海外においては、アメリカにおいてJCBとディスカバーが加盟店の相互開放を行っている。
その他ダイナースクラブとも相互開放行っている。