Apple PayにPASMOを登録してみた。登録可能なクレジットカードの種類、対応端末、登録方法

2020年10月6日より、PASMOがApple Payへの対応をスタートさせた。交通系ICカードではこれまでSuicaがモバイルSuicaとしてApple Payに対応していたが、ここに来てようやくPASMOも対応した形だ。

PASMOアプリでは、PASMOをApple Payとして利用できるほか、クレジットカードチャージやオートチャージ※、定期券などがモバイル上で完結する。
※オートチャージへの対応は、オートチャージに対応したクレジットカードのみ。

本記事では、登録可能なクレジットカードや対応端末など、Apple PayでPASMOを利用する方法について解説する。

PASMOアプリとWalletアプリ

Apple PayでPASMOを利用するには、PASMOアプリをインストールするか、iPhoneの標準で搭載されているWalletアプリで直接登録するかの2通りの方法がある。簡単に利用するだけならWalletアプリだけでも始めることができるが、クレジットカードや定期券購入、オートチャージを使いたい場合には、PASMOアプリをインストールする必要がある。

サービス	新規発行	カードの移行（取り込み）	オートチャージ設定	会員登録	定期券購入
PASMOアプリ	○	-※2	○	○	新規購入、継続購入、区間変更、払いもどしが可能※3
Walletアプリ	○※1	○	–	–	継続購入のみ可能

引用：公式サイト
※1 SF残額0円での発行はできません。
※2 Walletアプリが立ち上がります。
※3 新規購入、区間変更、払いもどしを行うには会員登録が必要になります。

「Apple Pay × PASMO」に対応しているスマホ端末

Apple PayのPASMOに対応しているスマホ端末は下記の通り。

iOSの最新バージョン（iOS14.0以降）を搭載したiPhone 8以降のiPhone
watchOSの最新バージョン（watchOS7.0以降）を搭載したApple Watch Series 3以降のApple Watch

なお同じPASMOをApple WatchとiPhoneで同時に使うことはできない。それぞれ別のPASMOを紐付ける必要がある。

Apple PayにPASMOを登録する方法

ここでは、PASMOアプリを利用して、Apple PayにPASMOを登録する方法について解説する。

Apple PayでPASMOを登録するには以下の3つの方法がある。

1.新しくPASMOを作る
2.新しくPASMO定期券を作る
3.お手持ちのPASMOカードで始める

新規PASMO発行

新規でPASMOを発行する場合、PASMOアプリを経由する方法とApple Payから直接登録する方法の2種類が存在する。

PASMOアプリを経由する場合、「新しくPASMOを作る」を選択した後、記名または無記名PASMOをタップ。

会員情報を入力し、「Apple Payにカードを追加」という画面でiPhoneを選択すれば登録完了だ。

またApple Payから直接PASMOを登録したいなら、追加ボタンからPASMOを選択し、1,000円以上チャージすれば登録が完了する。

既存PASMOから移行（取り込み）

すでにPASMOカードを発行している場合、Apple Payから直接PASMOを登録することができる。この場合、紐付けではなく”移行”である点に注意。既存のPASMOカードは利用不可になるので注意しよう。

Walletアプリを開いた後、追加ボタンからPASMOを選択し、「お手持ちの交通系ICカードを追加」をタップ。

PASMO IDの下4桁と生年月日を入力すれば登録完了だ。生年月日は登録している場合だけでOK。

PASMOカードは取り込んだ後は使用不可になる。既存のカードも使い続けたい場合は、PASMOアプリから新規でPASMOを作成しよう。

PASMO一体型は取り込み不可

PASMOをApple Payに取り込む場合、ソラチカカードやTOKYU CARDといった、PASMO一体型のPASMOだけを取り込むことは出来ない。Apple Payで利用する場合には、既存のPASMOを紐付ける仕組みではなく、移行する仕組みであるため、一体型PASMOの場合、PASMOだけを取り出すことはできない仕組みとなっている。