2017年11月20日、株式会社NTTドコモと三井住友カード株式会社は同社が提供する「dカード プリペイド」がApple Payに対応することを発表した。
これにより、全国の「iD」加盟店約50万店舗 (*1)でApple Payによる支払いが可能になった。
Apple Payに対応しているプリペイドカードは、2017年7月4日に初めてプリペイドカードとして対応した「auWALLETプリペイドカード」と、今回対応が発表された「dカード プリペイド」のみである。
dカードにはdポイントカードをはじめとして、クレジット機能付きのdカード、dカード GOLDなどがあり、中でもdカード プリペイドは審査や年会費などもかからず手軽に利用できるのがメリットだ。
Apple Payに「dカード プリペイド」が対応するということは、どのようなメリットがあるのだろうか。
Suica以外にもクレジットカードなしでApple Payが利用可能に!
Apple Payを利用するためには、Suica、iD、QUIC Payいずれかの登録が必須である。
このうちiDとQUIC PayはWalletアプリが必須で、クレジットカードなしで利用することはできない。
つまり、これまでクレジットカードなしでApple Payを利用する場合はSuica一択という状況だった。
dカード プリペイドやauWALLETプリペイドカードがApple Pay対応となったことで、クレジットカードを持っていない場合のApple Pay利用の幅が広がったことになる。
Suica加盟店以外でもApple Payによる支払いが可能に!
Suica加盟店数は35万店舗(*2)と言われている。
一方で、上述したようにiDの加盟店数は50万店舗で、Suicaよりも15万店舗ほど多いのが現状だ。
クレジットカードを持っていないが、Apple Payをメインの支払い方法として利用するユーザーの場合、Suica、iDどちらの加盟店でもApple Payが利用できることはメリットだと言えるだろう。
dカード プリペイドはdocomoの携帯利用料と合算支払いが可能!
クレジットカードを持っていない場合にApple Payを利用する方法としてSuicaとプリペイドカードの利用を上記で紹介したが、この二つには大きな違いがある。
クレジットカードを持っていない場合、Suicaの残高チャージはコンビニ等で「現金」にて行う必要がある。
しかし、プリペイドカードであれば現金チャージに加えdocomoの携帯利用料との合算支払いが可能である。
折角電子マネーで支払いを行うのであれば、最初から最後まで現金のやり取りなしで完結させたいというユーザーも少なくないだろう。
広がるApplePayの利用者層
今回のdカード プリペイドがApple Payに対応したというニュースは、
・クレジットカードは持っていないがApple Pay(iPhone)でスマートに支払いを済ませたい
・できる限り多くの店舗でApple Pay(iPhone)による支払いを行いたい
・クレジットカードは持っていないが現金による残高チャージはせずにApple Pay(iPhone)を利用したい
という要望のユーザーには朗報と言えるのではないだろうか。
実際、MMD研究所が実施した調査「2016年4月~9月スマートフォン購入に関する定点調査」においても、2016年4月から9月にかけて、スマートフォンを購入した人の64.8%がiPhoneを購入した(*3)という結果が出ている。
世界でも屈指のiPhone大国日本において、Apple Payの利用者は今後どこまで伸びていくのだろうか。
*1 docomo公式ページ
*2 Suica公式ページ
*3 MMD研究所
最終更新日:2021/09/03