
クレジットカードには各鉄道各社が発行・提携するカードがあり、交通系ICカード一体型や定期券搭載可能なカードもある。
また、鉄道会社が発行するカードは、オートチャージの利用が可能で、乗車によるポイント加算などのメリットがある。
しかし、都営地下鉄ではクレジットカードを発行していないため、クレジットカード利用により都営地下鉄で何らかのサービスを受けることはできない。
そのため、都営地下鉄でクレジットカードを活用する場合、他の鉄道会社が発行・提携しているカードを活用することになる。
そういった交通系ICカード一体型のクレジットカードは、都営地下鉄でも利用可能だ。
ただし、都営地下鉄のみの定期券を搭載することはできない。
また、通常の交通系ICカードでも、都営地下鉄の定期券が搭載できるのはPASMOのみで、Suicaには搭載できない。
もし発着駅がPASMO一体型クレジットカードを発行・提携している鉄道会社の路線で、途中に都営地下鉄の路線の含む場合は、定期券搭載も可能になる。
オートチャージについては、PASMO、Suicaにそれぞれ対応しているクレジットカードがあり、そのクレジットカードを紐づけることで都営地下鉄でも利用可能だ。
PASMOに関しては、一体型のカードと、一体型ではない紐付け型のカードとを選ぶことができる。
そのため、通常のPASMOに都営地下鉄の定期券を搭載し、それにクレジットカードを紐づけてオートチャージを利用することが可能。
一方のSuicaに関しては、ビューカード発行の一体型カードのみとなる。
本記事では、そういった都営地下鉄で定期・オートチャージを利用する場合のクレジットカード活用法と、おすすめのクレジットカードを紹介する。
【2026年3月〜】クレジットカードのタッチ決済で直接乗車できるようになった
2026年3月25日より、都営地下鉄を含む関東の鉄道事業者11社局54路線729駅で、クレジットカード等のタッチ決済(NFC)による後払い乗車サービスの相互利用が始まった。
対応ブランドはVisa・Mastercard・JCB・American Express・Diners Club・Discover・銀聯。改札でスマホやカードをかざすだけで乗車でき、事前チャージが不要なのが特徴だ。
都営地下鉄(浅草線・三田線・新宿線・大江戸線)は全線・全駅が対象となる。東京メトロ・東急・東武・西武・京急・相鉄・横浜高速鉄道も対象に含まれる。
- メリット:チャージ残高の管理が不要。対応クレカを改札にかざすだけで乗車可能
- 注意点:定期券機能は搭載できない(定期利用はPASMO/Suica経由が引き続き必要)
- 注意点:乗車ごとにクレカが決済されるため、ポイント還元率はオートチャージ設定したICカードと比較して確認が必要
都営地下鉄の定期を利用
定期にPASMOが使えるか、Suicaが使えるかは、定期の区間など利用ケースによって異なっている。
| 定期券の種類 | 使えるICカード | 買える場所 |
|---|---|---|
| 都営地下鉄のみ | PASMO(Suica不可) | 都営駅窓口・券売機 |
| 都営 + JR線 | Suica または PASMO | JR窓口(Suicaの場合) |
| 都営 + 私鉄 | PASMO | 都営または私鉄窓口 |
「クレジットカード一体型カード」は注意
都営の窓口では書き込み不可
クレジットカードとPASMOが1枚になった「一体型カード」は便利だが、都営地下鉄の駅窓口や券売機では、この一体型カードに「都営線のみの定期券」を載せることはできない。
解決策は「単体PASMOへの紐付け」
物理カードで定期を利用したい場合は、まず「単体のPASMO」で定期券を作成する。その上で、オートチャージ設定として手持ちのクレジットカードを後から紐付ける(リンクさせる)のが、最も確実で失敗のない活用法である。
駅の券売機・窓口でクレカ払いをする際のルール
Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubなど、主要な国際ブランドはすべて利用可能だ。駅の定期券発売所や、自動定期券発売機でスムーズに決済できる。
クレジットカードでの支払いは、原則として「1回払い」のみとなる(リボ専用カードを除く)。分割払いやボーナス払いは選択できないため、注意が必要だ。
決済にはクレジットカードの「暗証番号」の入力が必要である。また、カード会社の規約により、使用できるのは名義人本人のカードに限られる。
「モバイルPASMO」が簡単で楽
窓口に並ぶ必要なし
新規購入も継続手続きも、すべてスマホアプリ内で完結する。駅の窓口に並ぶ必要がないため、年度始めの混雑に巻き込まれることもない。
多彩な決済方法に対応
アプリに登録したクレジットカード(3Dセキュア必須)のほか、Apple PayやGoogle Pay経由での支払いも可能だ。使用するカードによって、チャージによるポイント還元の恩恵を最大限に受けることができる。
学生に嬉しい「保護者決済」機能
通学定期券に限られるが、スマホで購入手続きを行い「保護者のクレジットカード」で決済できる機能がある。学生本人が現金を用意する手間が省けるだけでなく、保護者のカードにポイントを貯められるメリットがある。
都営地下鉄でオートチャージを利用
オートチャージ機能は、PASMO・Suicaなどの交通系ICカードを利用して、残高が指定した金額を下回った場合、改札を通過する際に自動的にチャージされる機能だ。
オートチャージを利用するには、交通系ICカードにクレジットカードを連携させるか、一体型のカードを利用することになる。
都営地下鉄でもオートチャージに対応している。
交通系ICカードにクレジットカードを連携する場合、どのカードでも連携できるわけではなく、対応するクレジットカードが決まっている。
PASMOの場合、パスタウンPASMOカード、もしくは関東の私鉄各線がそれぞれ発行している交通事業者系カードが対応している。
Suicaの場合、連携ではなく、株式会社ビューカード(JR東日本)が発行・提携している一体型のカードを利用することになる。
おすすめのクレジットカード
ここまでの解説を踏まえて、ここからは、都営地下鉄で定期券購入やオートチャージ利用の際におすすめのクレジットカードを紹介する。
ANA To Me CARD PASMO(ソラチカカード)
PASMOにオートチャージするならこのカード!定期券も搭載可能
(※都営地下鉄のみ利用の定期券は搭載不可)
東京メトロやPASMOを使うことが多い方で、ANAマイルを貯めたい方におすすめ。
ANAマイルは一定マイル以上貯めると特典航空券と交換することが出来る。他のポイントシステムよりも1マイルの価値がはるかに高い。
通常のショッピングなどによるカード利用だけでなく、PASMOチャージや定期券の購入、東京メトロの乗車で高い還元率を受けることが出来る。
定期券の搭載も可能なため、東京メトロをよく利用する人にはおいしい一枚だ。(※都営地下鉄のみ利用の定期券は搭載不可)
こんな人におすすめ
東京メトロに乗る機会が多い
オートチャージ・定期券も使いたい
ANAマイルを効率的に貯めたい
3つのポイント
東京メトロに乗るだけでポイントが貯まる
メトロポイントPlusに対応しているので、東京メトロに乗るだけで自動的にポイントが加算される。
メトロポイントPlusはANAマイルに移行可能なので、お得にANAマイルを貯めることが出来る。
オートチャージ、定期券にも対応
カード券面の裏に定期券の情報を記載する枠があり、定期券としても利用することが出来る。
定期券の支払いにもポイントがつく。(※都営地下鉄のみ利用の定期券は搭載不可)
オートチャージにも対応しているので、日常的な支払いをPASMOで行う場合に便利だ。
他の交通系ICカードと相互利用を行っているため、全国で利用することが出来る。
ANAマイルが効率的に貯まる
クレジトカードの利用に応じてANAマイルが貯まりやすいのが特徴。ANAカードマイルプラス提携店やANAグループの利用では直接ANAマイルを貯めることができる。
さらに、ボーナスマイル+10%や更新時の1000マイルプレゼントなども含めると、年会費以上のメリットがある。
ソラチカカード
| 年会費 | 初年度無料 次年度より2,200円(税込) |
|---|---|
| 還元率 | 0.5% |
| 国際ブランド | ![]() |
Tokyo Metro To Me CARD Prime
東京メトロを利用するならこのカード!
カード会社のポイントと同時に、東京メトロの「メトロポイントPlus」(1ポイント=1円相当)も貯めることができる。
カード会社のポイントをメトロポイントPlusに集約することも可能だ。
貯まったポイントはPASMOへのチャージや、マイル、他のポイントへの移行に利用できる。
PASMO一体型と一体型でないカードとを選ぶことができる。
都営地下鉄の定期券を搭載した単独のPASMOへのオートチャージに利用する場合は、一体型でないカードを選ぶ必要があるので注意して欲しい。
こんな人におすすめ
PASMOを使っている
東京メトロを使う
オートチャージを使いたい
3つのポイント
東京メトロに乗るだけでポイントが貯まる
メトロポイントPlusに対応しているので、東京メトロに乗るだけで自動的にポイントが加算される。
メトロポイントPlusはANAマイルに移行可能なので、お得にANAマイルを貯めることが出来る。
オートチャージ、定期券にも対応
カード券面の裏に定期券の情報を記載する枠があり、定期券としても利用することが出来る。
定期券の支払いにもポイントがつく。
オートチャージにも対応しているので、日常的な支払いをPASMOで行う場合に便利だ。他の交通系ICカードと相互利用を行っているため、全国で利用することが出来る。
周辺施設がお得に使える
Echikaやメトロ食堂街では、カードを提示するだけでアイスクリームやドリンク等の無料サービスが受けらるなど受けられるので利用価値が高い。
東京メトロのユーザーにとって日樹に便利でお得なカードだ。
Tokyo Metro To Me CARD Prime PASMO
| 年会費 | 初年度無料 2年目以降:2,200円(税込) |
|---|---|
| 還元率 | 0.5%〜 |
| 国際ブランド | ![]() ![]() ![]() |
ビューカード スタンダード(旧:「ビュー・スイカ」カード)
Suicaにオートチャージするならこのカード!定期券も搭載可能
(※都営地下鉄のみ利用の定期券は搭載不可)
※2024年11月に「ビュー・スイカ」カードから「ビューカード スタンダード」へ名称変更されました。
JRを通勤・通学に利用する人や、日常的に「Suica」で支払いをする人にとっておすすめ。
クレジットカード、Suica、定期券の役割を1枚でこなせる。
さらに、最高還元率1.5%とハイスペックなカードだ。
Suicaのオートチャージにも対応しているのも大きな魅力。
こんな人におすすめ
Suicaを使っている
オートチャージを使いたい
Suicaの定期券を使いたい
3つのポイント
最高還元率1.5%
Suicaへのチャージでポイントが付くのはビューカード系列のみで、還元率1.5%と破格の還元率だ。
オートチャージ利用可能
自動改札機を通過する際に、事前に設定した残高を下回った場合に自動的にクレジットカードからチャージしてくれる。
さらに、オートチャージで1.5%のポイントが付与されるので、知らず知らずのうちにポイントが貯まっていくのは魅力的。
定期券としても使える
カード裏面に定期券の情報を印字できるので、クレジットカードの機能と同時に定期券としての機能を併せ持っている。(※都営地下鉄のみ利用の定期券は搭載不可)
財布がかさばらず、すっきりと持ち運ぶことができる。
ビューカード スタンダード
| 年会費 | 524円(税込) |
| 還元率 | 0.5%~1.5% |
| 国際ブランド |
ビックカメラSuicaカード
Suicaにオートチャージするならこのカード!
初年度年会費無料で、年1回の利用があれば2年目以降も年会費無料となる。
最大11.5%の高還元率、Suica搭載でオートチャージにも対応と、実はかなりハイスペックなカードである。
クレジットカードでSuicaにチャージし、Suicaで支払いをすることでポイントの二重取りも可能。
仮にビックカメラをあまり利用しない方であってもSuica搭載のクレジットカードとして非常におすすめな1枚だ。
こんな人におすすめ
ビックカメラで買い物をする
Suicaをチャージする機会が多い
還元率を重視したい
3つのおすすめポイント
ビックカメラで買い物をする
ビックカメラで買い物をすると、最大で11.5%の還元率が得られる。
ビックカメラSuicaカード以外のクレジットカードで支払った場合は還元率は8%となってしまう。
オートチャージで1.5%還元
ビューカードの機能付きなので、クレジットカード払いでSuicaのチャージをした場合や、JRのチケットを購入した場合に1.5%の還元率を得ることが出来る。
オートチャージにも対応しているので、ポイントをもれなく貯めることが可能だ。
年1回の利用で年会費無料
初年度年会費無料で、さらに年1回の利用があれば次年度以降も年会費無料となる。
利用がない場合の年会費は524円(税込)。還元率が高いため、年会費はほとんど気にならないだろう。
ビックカメラSuicaカード
初年度年会費無料で最大11.5%の高還元率!オートチャージにも対応
Suicaを普段から使っている方でビックカメラの利用がある方にとってメリットは大きい
| 年会費 | 初年度無料 ※通常:524円(税込) |
|---|---|
| 還元率 | 1.0%~2.0% |
| 国際ブランド |
TOKYU CARD ClubQ JMB
東急グループを利用するならこのカード!
カード会社のポイントと同時に、東京メトロの「メトロポイントPlus」(1ポイント=1円相当)も貯めることができる。
カード会社のポイントをメトロポイントPlusに集約することも可能だ。
貯まったポイントはPASMOへのチャージや、マイル、他のポイントへの移行に利用できる。
PASMO一体型と一体型でないカードとを選ぶことができる。
都営地下鉄の定期券を搭載した単独のPASMOへのオートチャージに利用する場合は、一体型でないカードを選ぶ必要があるので注意して欲しい。
こんな人におすすめ
PASMOを使っている
東京メトロを使う
オートチャージを使いたい
3つのポイント
オートチャージに対応
PASMOのオートチャージに対応しているため、日常的な支払いをPASMOで行う場合に便利だ。他の交通系ICカードと相互利用を行っているため、全国で利用することが出来る。
PASMOのオートチャージでポイントが貯まる
PASMOへのオートチャージでも還元率1.0%でポイントが貯まるので、PASMOを日常的に利用する場合にお得。
また、PASMO定期券をクレジットカード払いで購入すると同じく1.0%のポイントが貯まる。
通常還元率も1.0%なのでポイントがどんどん貯まる。
JALマイルを貯める&移行も可能
JMB(JALマイレージクラブ)機能が付いているため、JALマイレージへの移行も可能。2,000TOKYUポイント=1,000マイルで移行できる。
また、JALグループ航空会社および、JMB提携航空会社の搭乗でJALマイルが貯まる。さらに、12,000軒以上の国内・海外のJMB提携ホテルの利用やレンタカー、宅配サービス、JALグループのパッケージツアーでもマイルが貯まる。
TOKYU CARD ClubQ JMB
| 年会費 | 初年度無料 2年目以降:1,100円(税込) |
|---|---|
| 還元率 | 1.0%〜10% |
| 国際ブランド | ![]() |
都営地下鉄のクレジットカード活用法
最後にもう一度、都営地下鉄でクレジットカードを活用する場合、どのような方法があるのかを以下にまとめた。
- 定期券をクレジットカードで購入する
- SuicaやPASMOのオートチャージを利用する
- 定期券一体型のクレジットカードを利用する(JR、私鉄経由の場合のみ可)
- 都営地下鉄の定期券をPASMOに搭載し、クレジットカードと紐付ける
- モバイルPASMOを使い、ほぼすべてのクレジットカードで都営地下鉄の定期券を購入する
- クレジットカードのタッチ決済(NFC)を改札で直接使って乗車する(2026年3月〜)
どのパターンで利用するのが最適かは個々のライフスタイルによるが、クレジットカードを利用することでお得かつ便利に都営地下鉄を利用できることは間違いない。
ぜひ自分に合った方法でお得に都営地下鉄を利用してほしい。
PASMOオートチャージ対応カード一覧(PASMO公式ページ)
Suicaオートチャージ対応カード一覧(ビューカード公式サイト)
出典:東京都交通局「クレジットカード等のタッチ決済による後払い乗車サービスの相互利用開始について」(2026年1月28日)
出典:東京都交通局「PASMOナビ」6.PASMOの定期券、東京都交通局「定期券」(クレジットカードの利用)、(株)パスモ「一体型PASMO」、モバイルPASMOサポート FAQ「定期券購入時のお支払方法について」(No.3911)、同 FAQ「モバイルPASMOに登録できるクレジットカード…」(No.154)
最終更新日:2026/04/15
























