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ラグジュアリーカードが初の年会費値上げ、チタンは2万円増の7万5千円に

ラグジュアリーカード合同会社は2026年10月5日、対象カードの年会費を2027年1月から改定すると発表した。本会員の値上げ幅は年2万〜7万5,000円、率にして約28〜36%に達し、既存会員は2027年2月以降の請求分から新しい年会費になる。

2016年の発行開始以来初めて、4券種の年会費を引き上げ

ラグジュアリーカードは、Mastercardの最上位クラス「World Elite Mastercard」を日本で初めて採用したプレミアムカードブランドだ。2016年に日本でカードの発行を始めてから10年間、年会費を据え置いてきたが、2026年11月に発行開始10周年を迎えるのを機に、初めて年会費を改定する。

改定の対象は「Mastercard Titanium Card」「Mastercard Black Card」「Mastercard Gold Card」「Racehorse Owners Mastercard Black Card」の4券種で、本会員と追加(家族)会員の年会費がいずれも上がる。個人カードと法人決済用カードの両方が対象だ。

ラグジュアリーカードの券面

同社は改定の理由として、サービス品質の向上と、新たな優待や体験への継続的な投資を挙げている。ただし、今回の発表では値上げに合わせて追加される具体的な優待・サービスの内容は示されておらず、「今後も新たな優待・サービスを継続的に発表」するとしている段階だ。会員にとっては、負担増が先に確定し、見返りとなる新サービスは今後の発表を待つ形になる。

本会員は年2万〜7万5,000円の値上げ、率にして約28〜36%

改定前後の年会費(税込)は以下のとおりだ。値上げ額と値上げ率は、発表された改定前後の金額からオトクレが算出した。

カード・会員区分 改定前 改定後 値上げ額(率)
Mastercard Titanium Card 本会員 55,000円 75,000円 +20,000円(約36%)
Mastercard Titanium Card 追加(家族)会員 16,500円 22,500円 +6,000円(約36%)
Mastercard Black Card 本会員 110,000円 150,000円 +40,000円(約36%)
Mastercard Black Card 追加(家族)会員 27,500円 37,500円 +10,000円(約36%)
Mastercard Gold Card 本会員 220,000円 295,000円 +75,000円(約34%)
Mastercard Gold Card 追加(家族)会員 55,000円 73,500円 +18,500円(約34%)
Racehorse Owners Mastercard Black Card 本会員 143,000円 183,000円 +40,000円(約28%)
Racehorse Owners Mastercard Black Card 追加(家族)会員 27,500円 37,500円 +10,000円(約36%)

入門券種のチタンでも月あたり約1,667円の負担増

もっとも年会費が安いMastercard Titanium Cardでも、本会員は年2万円の値上げとなる。月あたりに換算すると約4,583円から6,250円へ、約1,667円の負担増だ。年会費の約3分の1が上乗せされる計算で、これまで年会費5万円台のメタルカードとして選んでいた人にとっては、位置づけが変わる改定といえる。

Mastercard Black Card本会員は年11万円から15万円へと4万円上がり、月換算では約9,167円から12,500円へ、約3,333円の増加となる。値上げ額が最も大きいのはMastercard Gold Card本会員で、年22万円から29万5,000円へ7万5,000円上がる。月換算では約18,333円から約24,583円へ、6,250円の増加だ。

Racehorse Owners Mastercard Black Card本会員は年14万3,000円から18万3,000円へ4万円上がる。値上げ率は約28%と4券種の本会員の中では最も低い。値上げ額は通常のMastercard Black Cardと同じ4万円のため、両者の年会費の差は改定前後とも3万3,000円で変わらない。月換算では約11,917円から15,250円へ、約3,333円の増加となる。

家族カードも同じ割合で上がり、世帯の負担は大きくなる

追加(家族)会員の年会費も、本会員とほぼ同じ約34〜36%引き上げられる。たとえばMastercard Titanium Cardを本会員と家族会員1名で持っている場合、年会費の合計は71,500円から97,500円となり、世帯で年26,000円の負担増になる。Mastercard Black Cardで同じ組み合わせなら137,500円から187,500円へ、年50,000円の増加だ。家族カードを複数枚発行している世帯ほど、値上げの影響は大きくなる。

既存会員は2027年2月以降の請求分から新年会費に

新しい年会費が適用される時期は、新規入会者と既存会員で異なる。

新規入会 2027年1月1日以降の申込から新年会費を適用
既存会員 2027年2月以降の年会費請求分から順次、新年会費を適用

自分の請求月はカード裏面の有効期限で確認できる

既存会員がいつから値上げの影響を受けるかは、年会費の請求月によって決まる。公式サイトの案内によると、年会費の請求月はカード裏面に記載された有効期限の「月」の翌々月で、たとえば有効期限が「01/30」なら3月に請求される。会員サイト「Luxury Card Online」でも確認できる。

請求月が2月以降の会員は、2027年の請求から新しい年会費になる。一方、請求月が1月の会員は、2027年1月の請求は改定前の金額で、新年会費が適用されるのは2028年1月の請求からになると読める。いずれにしても、2027年中にほぼすべての既存会員が新しい年会費の請求を受けることになるため、継続するかどうかを考える時間はあまり長くない。

年内に申し込んでも、旧年会費のメリットは限られる可能性

新規入会は「2027年1月1日以降の申込」から新年会費となるため、2026年12月31日までに申し込めば、初年度は改定前の年会費が適用されると考えられる。ただし、入会後は既存会員として扱われ、2年目以降の年会費は2027年2月以降の請求分として新しい金額になる可能性が高い。年内の申込で得られる差額は、初年度の1年分にとどまる見込みだ。

値上げ前の駆け込みを理由に申し込むよりも、改定後の年会費を払い続けても見合う使い方ができるかを基準に判断したい。

Black Diamond・JAL Luxury Cardは今回の改定の対象外

今回の改定には対象外のカードもある。招待制の最上位カード「Mastercard Black Diamond」と、日本航空との提携カード「JAL Luxury Card」「JAL Luxury Card Limited」の3券種は、年会費の改定対象に含まれていない。

これらのカードの会員は、今回の発表で年会費が変わることはない。対象券種と対象外券種の年会費の差は、改定後に変わる点も押さえておきたい。

継続するかは「年会費以上に使う特典があるか」で判断を

今回の値上げで、ラグジュアリーカードを持ち続けるためのハードルは確実に上がる。特にMastercard Titanium Cardは、年会費が5万円台から7万円台に移ることで、他社のプレミアムカードと比べられる価格帯が変わる。

継続を考えている会員は、これまで1年間に実際に使った優待・サービスを振り返り、改定後の年会費に見合っているかを確認しておくとよいだろう。家族カードを発行している場合は、家族会員分の値上げも含めた世帯全体の負担で考えたい。同社は10周年に向けて新たな優待・サービスを順次発表するとしており、自分の請求月までに追加される内容が、継続を判断する材料の一つになりそうだ。

これから入会を検討している人は、改定後の年会費を前提に、自分の利用額や使いたい特典と照らし合わせて検討するのが現実的だ。

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オトクレ編集長 池田 星太

執筆・編集

池田星太

オトクレ編集責任者。2013年より「大人のクレジットカード」を運営。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、金融全般での情報発信を行っている。また、クレジットカード専門家として、雑誌やメディアでの編集や監修も行っている。日常生活のほぼすべてをキャッシュレスで過ごす。

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