2020年1月10日、国内のJCB加盟店においてJCBギフトカード1,000円券の偽造券が発見されたことがJCBより発表された。
JCBギフトカードとは、全国100万店以上のJCBギフトカードを取り扱いしている加盟店で利用可能な商品券。
JCBギフトカードには1,000円券と5,000円券が存在するが、今回は1,000円券の偽造券が発見された。
発見された偽造券は非常に精巧な作りで、一見すると真正券との見分けがつかない。
JCBギフトカードは以前、5,000円の偽造券が金券ショップなどで601枚発見されたことや、ゲーム機の「ニンテンドースイッチ」をJCBギフトカードの偽造券で購入しようとして逮捕者が出たこともある。
JCBはギフトカードの偽造防止に努めるとともに、偽造券の流通防止への取り組みを継続しているが、加盟店および消費者が偽造券の被害にあわないためにも、見分け方をチェックしておこう。
偽造券の3つの特徴と識別方法
今回発見された偽造券は精巧なデザインだが、真正券と比較すると主に3つの相違点が存在する。
1点目は、真正券の裏面の券番号は「4桁-8桁-2桁で8桁のところにスペースがない」のに対して、偽造券では「4桁-2桁-6桁-2桁」に分割。
2点目は、「取扱店様控え」にミシン目がないのが真正券の特徴だが、偽造券では切り取るためのミシン目がはっきりしている。
そして3点目は、真正券の表面右下を水平から近い角度で見ると「1000」の数字が浮き出るのに対して、偽造券では「1000」の表示が半分黒みを帯びており、手触りが「ざらざら」ではなく「つるつる」しているといった見分け方も。
詳細は下記の画像の通りなので、3つのチェックポイントを押さえておこう。
画像出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000355.000011361.html
真正券 | 偽造券 | |
---|---|---|
裏面券番号 | 4桁-8桁-2桁 | 4桁-2桁-6桁-2桁 |
取扱店様控え | ミシン目がない | ミシン目がはっきり |
表面右下の「1000」 | ざらざらして、水平から近い角度で(横から)見ると数字が浮き出る | つるつるして、半分黒味を帯びており、数字が浮き出ない |
偽造券を発見した場合の連絡先
前述の3つのポイントを確認して偽造券が発覚した場合、下記の連絡先に問い合わせよう。加盟店と加盟店以外の消費者とで問い合わせ先が異なる。
加盟店が問い合わせをする場合、「JCB加盟店番号」を用意しておくとスムーズだ。また、自動音声の案内で「6」を押すとオペレーターが応答する。
加盟店からの問い合わせ先(カードアシストデスク)
電話番号
東京:0422-44-2500
大阪:06-6943-7699
福岡:092-732-7500
札幌:011-271-1711
対応時間
月~金:10:00AM~6:00PM
土:10:00AM~5:00PM
日・祝・年末年始休
加盟店からのギフトカードの取り扱いに関する連絡先(JCBオーソリセンター)
電話番号
0120-850230
対応時間
24時間・年中無休
加盟店以外の問い合わせ先(JCBインフォメーションセンター)
電話番号
東京:0422-76-1700
大阪:06-6941-1700
福岡:092-712-4450
札幌:011-271-1411
対応時間
9:00AM~5:00PM・年中無休
消費者も注意!金券ショップでも被害報告あり
JCBの偽造券は加盟店だけでなく、金券ショップでも被害が報告されている。
つまり「消費者には関係ない」「金券ショップでJCBギフトカードを購入しているから安心」というわけにはいかないのだ。
もし金券ショップで購入したJCBギフトカードが偽造券で、それをそのまま使ってしまった場合、大きなトラブルを招く可能性がある。
手持ちのJCBギフトカードが偽造券だと気づかないままだと、2次被害を巻き起こしてしまうリスクがあるのだ。
今後の偽造券の流通を防止し、健全なショッピングを楽しむためにも、手持ちのJCBギフトカードが真正券か偽造券かをチェックすることをおすすめする。