ネットバンクの中でも知名度の高い住信SBIネット銀行では、商品やサービスの利用状況に応じた優遇プログラムがある。
このプログラムには1~4のランクがあり、ランクが上がるにつれ、月ごとにATM利用手数料と振込手数料が無料になる回数が増える。
4つのランクの中で適用を目指してほしいのが、ATM利用手数料・振込手数料が月7回無料になるランク3だ。
いくつかの条件があるが、大きなポイントは、住信SBIネット銀行口座を給与振込口座にすることと、同行のクレジットカード「ミライノカード」で月5万円以上利用することだ。
本記事では、このポイントを押さえたうえで、ATM利用手数料・振込手数料が月7回無料のランク3になる方法について、さらに詳しく解説する。
また、この優遇プログラムの全体像や、ミライノカードの特徴なども紹介する。
ミライノカードは、実質年会費無料、還元率1.0%、国内外の旅行保険が付帯するなど、持っておいて損のない高機能のカードだ。
給与の受け取りと日々のカードの使い方を少し工夫するだけでランク3の条件をクリアできるので、住信SBIネット銀行ユーザーにはぜひ知っておいてほしい。
スマートプログラムと4つのランク
住信SBIネット銀行では「スマートプログラム」という優遇プログラムを導入している。
このプログラムでは、商品やサービスの利用状況に応じて「スマプロランク」が判定される。
そして、以下のようにランク1~4に応じて月ごとに定められた回数、ATM利用手数料・振込手数料が無料になる。
- ランク1
- ランク2
- ランク3
- ランク4
ATM利用手数料無料(引き出し):月2回
他の金融機関あての振込手数料無料:月1回
ATM利用手数料無料(引き出し):月5回
他の金融機関あての振込手数料無料:月3回
ATM利用手数料無料(引き出し):月7回
他の金融機関あての振込手数料無料:月7回
ATM利用手数料無料(引き出し):月15回
他の金融機関あての振込手数料無料:月15回
今回紹介する方法で狙うのは「ランク3」だ。
ランク判定条件
最大のランク4と、それに次ぐランク3の判定条件は以下の通り。
詳細は住信SBIネット銀行の「スマートプログラム」に関する公式ページに掲載されている。
ランク4になるためには外貨預金や仕組預金といったいわゆる「投資」としての特殊な預金が高額必要で、多少条件が緩和される場合でも住宅ローンの借り入れが必要となる。
一方、ランク3になると一気に条件の幅が広がり、ランク4に比べて達成が容易なので、住信SBIネット銀行ユーザーこのランク3を目指すと良いだろう。
最大のランク4の判定条件
※1または2どちらかの条件を満たすとランク4として判定される。
- 外貨預金や仕組預金が月末時点で合計500万円以上
- 外貨預金や仕組預金が月末時点で合計300万円以上、かつ住信SBIネット銀行での住宅ローン借り入れ残高あり
ランク3の判定条件
※1〜4のいずれかの条件を満たすとランク3として判定される。
- 総預金残高が月末時点で合計300万円以上
- 総預金残高が月末時点で合計1,000円以上、かつ住信SBIネット銀行での住宅ローン借り入れ残高あり
- 総預金残高が月末時点で合計1,000円以上、かつロボアドバイザー資産運用残高月末100万円以上
- 総預金残高が月末時点で合計1,000円以上、かつ以下の条件のうち3つを満たす
□外貨預金の月末残高あり
□仕組預金の月末残高あり
□SBIハイブリット預金の月末残高あり
□純金積立月末時点で契約あり
□給与・賞与・年金受取が月内にある
□目的・不動産ローン月末残高あり
□BIG・totoの購入と公営競技入金が月内合計2万円以上
□カードローン月末残高あり(50万円以上の場合2つ分としてカウント)
□Visaデビットカード月末確定金額1万円以上(3万円以上の場合2つ分としてカウント)
□クレジットカード「ミライノカード(一般)」当月確定金額が1万円以上(5万円以上の場合2つ分としてカウント)
□純金積立月末時点で契約あり
□給与・賞与・年金受取が月内にある
3つの条件クリアでランク3
ランク3は必須条件である「総預金残高が月末時点で合計1,000円以上」と、それ以外の条件を「3つ分」クリアすれば達成できる。
そこで、注目したいのが以下の条件だ。
- 条件1つ分:給与・賞与・年金受取が月内にある
- 条件2つ分:クレジットカード「ミライノカード(一般)」当月確定金額5万円以上
「総預金残高が月末時点で合計1,000円以上」と合わせ、上記2つの条件を同時に満たすとランク3の判定となる。
「給与・賞与・年金受取が月内にある」については、毎月の給与を住信SBIネット銀行で受け取るだけで達成できる。
ただし、現在別の金融機関が給与の受け取り口座になっている場合は変更が必要となる。
会社が給与を振り込む場合、一般的には以下の二つの方法があり、1の場合は給与受け取りとして見なされないので注意が必要だ。
- 一般的な資金送金として振り込む
- 給与振込サービスを通して振り込む
二つの違いは、振込元の名前が「会社名」になっているか、「キュウヨ」となっているかだ。
給与が振り込まれた時に口座を確認した際、振込元が「カ)〇〇」などの場合は給与受け取りではなく単なる資金送金として扱われる。
給与受け取りとして認識されるのは、振込元が「キュウヨ」と表示されている場合のみなので覚えておいてほしい。
ミライノカード利用がポイント
ランク3の条件達成のために大きなポイントとなるのが、「クレジットカード「ミライノカード(一般)」当月確定金額が5万円以上」だ。
ミライノカードで5万円以上の利用がある場合、条件2つ分としてカウントするため、上記の条件と合わせて丁度達成できるのだ。
しかし、ミライノカードで5万円の利用を毎月するかどうかわからないという方もいるだろう。
そんな方におすすめしたいのが家賃や公共料金、携帯電話利用料など、毎月支払いが発生する「固定費」をミライノカードで支払う方法だ。
特に、家賃がクレジットカードで支払えるのであれば5万円は簡単にクリアできるだろう。
ミライノカードの特徴
初年度年会費無料、2年目以降は条件付きで年会費無料となる。
また、還元率1.0%で、国内・国外どちらにも旅行保険が付帯するなど、高スペックカードであるといえる。
ETCカードの発行も無料で、電子マネーはQUICPayとApple Payに対応しているため、使い勝手も申し分ない。
こんな人におすすめ
住信SBIネット銀行を使う
還元率の高いお得なカードが欲しい
国内・海外両方の旅行保険が欲しい
3つのおすすめポイント
・住信SBIネット銀行の手数料優遇あり
ミライノカードの保有と利用など一定の条件をクリアすると、1〜15回の間で住信SBIネット銀行の手数料が無料になる。
住信SBIネット銀行を利用しているユーザーには大きなメリットとなる。
・還元率1.0%
ミライノポイントからスマプロポイントに変換する必要はあるが、還元率1.0%で住信SBIネット銀行へのキャッシュバックが可能。
単なるポイントプログラムではなく、銀行口座へのキャッシュバックなので利用しやすいのがメリット。
・最高2,000万円の旅行保険が付帯
国内・国外を問わず、最高で2,000万円の旅行保険が利用付帯するので安心できる。
初年度年会費無料や翌年以降の年会費無料条件を考慮しても、旅行時には持っておいて損はないカードといえる。
ミライノカード
年会費 | 初年度無料 ※2年目以降:990円(税込) ※年間10万円以上の利用で翌年無料 |
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還元率 | 0.5%〜1.0% |
旅行保険 | 国内・海外2000万円(利用付帯) |
手数料月7回以上を目指そう
ATM手数料や振込手数料というのは、1回ごとは大した金額ではないように思えるが、複数回利用することを考えると意外とまとまった額になる。
住信SBIネット銀行ユーザーは、ぜひ今回紹介したATM手数料、振込手数料が月7回無料になる方法を試みてほしい。
改めてまとめると、住信SBIネット銀行では、商品・サービスの利用に応じてランクが判定されるスマートプログラムという優遇プログラムがある。
スマートプログラムでは1~4のランク判定があり、ランク3になることでATM利用手数料・振込手数料がそれぞれ月7回まで無料になる。
そのための条件は、以下の通り。
- 総預金残高が月末時点で合計1,000円以上
- 住信SBIネット銀行口座で給与・賞与・年金を受け取る
- ミライノカードで月5万円以上の利用をする
いずれも簡単な条件なので、すぐにクリアできるのではないだろうか。
ミライノカードは初年度年会費無料、年10万円以上の利用で次年度以降も年会費無料となるので、上記条件をクリアする場合は実質年会費無料となる。
還元率1.0%で、国内・海外ともに旅行保険が付帯しているなど、高機能のクレジットカードなので、持っていて損はないだろう。