JR東日本グループの共通ポイントで、主に駅ビルなどのJR関連施設で貯まる・使えることで知られているJRE POINT。本記事では、JRE POINTの仕組みと活用方法を解説する。
また、JR東日本グループの共通ポイントとして、以前はSuicaポイント、ビューサンクスポイントというポイントもあったが、2017年12月にSuicaポイントが、2018年6月にビューサンクスポイントが、それぞれJRE POINTに統合された。
この統合により、従来、Suicaポイント、ビューサンクスポイントが利用できていた店舗で共通してJRE POINTが利用できるようになり、利便性が向上した。この過去の統合の経緯や変更点なども紹介する。
目次
JRE POINTの仕組み
JRE POINTはJR東日本グループの共通ポイント。基本的に1ポイント=1円相当となる。
貯め方一覧
JRE POINTを貯めるためには、次のような方法がある。
- Suica:JRE POINTサイトに登録&鉄道や加盟店での利用
- えきねっと:JR切符等対象商品の申込・利用
- JRE POINTカード:加盟店での提示
- ビューカード:ショッピング利用、対象サービス利用
- ショッピングモールサイト「JRE MALL」
- 提携ポイントからの交換
- スマホアプリ利用によるボーナスポイント
- キャンペーン活用
使い方一覧
前述の方法で貯まったJRE POINTは、次のように使うことができる。
- Suica:チャージ、グリーン券交換
- えきねっと:特典チケット交換、座席アップグレードなど
- 駅ビル対象店舗での買い物
- 商品・Suicaペンギングッズなどと交換
- ショッピングモールサイト「JRE MALL」での買い物
- スマホアプリ「Ringo Pass」でのタクシー利用
- エキナカシェアオフィス「STATION WORK」利用
- 家族間でのポイント移行
ポイントの確認方法
JRE POINTの残高は、以下の方法で確認できる。
会員向けWebサイト
JRE POINT WEBサイトにログインすると、会員ページ上部から確認できる。
ビューカード会員は以下の方法でも確認可能。
- VIEW’s NET
- ご利用代金明細書
- JRE POINT商品交換ダイヤル
JRE POINTアプリの活用
JRE POINT活用に役立つのが「JRE POINT アプリ」だ。無料でダウンロードができ、ポイント残高や利用履歴を簡単に確認できる。
キャンペーン情報なども見られるため、買い物中にリアルタイムでお得な情報を得ることが可能だ。また、特定の駅でチェックインすると、最大100ポイントが当たる福引が1回できるサービスもある。
「ポイントをゲットする機会を増やしたい」「マメにポイントの貯まり具合をチェックしたい」という人は、ぜひダウンロードしておこう。
加盟店での支払い時発行レシート
一部のポイント加盟店では、支払い時に発行されたレシートにJRE POINT残高が印字される。ただし、一部のJRE POINT Suica加盟店では、レシートに残高が印字されない。
ポイント残高の確認は、アプリや会員向けWebサイトで確認するのが確実だ。
効率的なポイントの貯め方
SuicaをJRE POINT WEBサイトに登録して利用する
JRE POINTを効率的に貯めるために、まずは手持ちのSuicaをJRE POINT WEBサイトに登録しよう。
登録したSuicaで以下のJR東日本の鉄道を利用すると、モバイルSuicaは50円ごとに1ポイント(2%)、カードタイプSuicaは200円ごとに1ポイント(0.5%)が加算される。
- 在来線乗車
- Suicaグリーン券購入
- モバイルSuica定期券購入※カードタイプ対象外
- 「タッチでGo!新幹線」等
モバイルSuicaのほうがポイント還元率が高いのでおすすめ。
また、登録したSuicaをJRE POINT Suica加盟店で利用すると、100円(税込)または200円(税込)ごとに1ポイントが貯まる。
ポイント還元率は店舗によって異なる。加盟店にはJR東日本グループの他、グループ外の街ナカの店舗も含まれている。
ビューカード利用&対象サービスで高還元率
ビューカードは、JR東日本グループが発行するクレジットカード。利用金額に応じてJRE POINTが貯まる。
ショッピング利用などは1,000円につき5ポイントが貯まり還元率は0.5%。下表のようにJR東日本の「VIEWプラス」対象サービスの利用時に高還元率となる。
ビューカード ゴールドカード | ビューカード ゴールドカード以外 | ||
---|---|---|---|
えきねっと | 1.JRのきっぷを予約(予約時決済) | 8% | 3% |
モバイルSuica | 2.グリーン券を購入 | 8% | 3% |
3.定期券を購入 | 4% | 3% | |
4.オートチャージ・チャージ | 1.5% | 1.5% | |
Suica | 5.オートチャージ | 1.5% | 1.5% |
6.その他 ・みどりの窓口 ・発券機 ・駅たびコンシェルジュ ・VIEW ALTTE(エキナカATM) などの利用 | 1% ※チャージ、旅行商品購入等は0.5% | 0.5% |
JRE POINT WEBサイトに登録したSuica、モバイルSuica利用時に還元されるJRE POINTと、上表のポイント還元を合わせると、ビューカード(一般カード)で最大5%還元、ビューカード ゴールドカードで最大10%のポイント還元が実現する。
JRE CARD優待店でさらにお得なカードも
以下のビューカードは、アトレなどのJRE CARD優待店で利用すると、1,000円(税抜)につき5ポイントに加え100円(税抜)につき3ポイントが貯まり、還元率3.5%となる。
- JRE CARD
- アトレビューSuicaカード
- weビュー・スイカカード
- エスパルカード
- フェザンカード
- ペリエビューカード
- ジェクサー ビュー・スイカカード
JRE POINT加盟店でカード提示
アトレなどJR東日本沿線にあるJRE POINT加盟店では、ポイントカード提示により100円(税抜)につき1ポイントのJRE POINTが貯まる。
提示の対象となるのは、JRE POINTカード・アプリのバーコード・JRE POINT会員番号が記載されているビューカードのいずれか。
JRE POINTカードやアプリは、クレジットカードを持てない人でも利用可能なので、Suicaと合わせて活用してほしい。
JRE POINTへのポイント統合
JR東日本グループの共通ポイントとして、かつてはJRE POINTのほかに、ビューサンクスポイントとSuicaポイントというポイントがあった。しかし、2017年12月にSuicaポイントが、2018年6月にビューサンクスポイントが、それぞれJRE POINTに統合された。
これにより、どの加盟店でも共通のポイントが貯まり、使えるようになり、ユーザーにとっての利便性が向上した。
統合前のポイントの仕組み
JRE POINTに統合される前の、Suicaポイント、ビューサンクスポイントは、以下のような仕組みのポイントだった。
(※いずれも、現在は使用されていないポイントである点に注意)
ビューサンクスポイント
ビューカードの利用で貯まるポイントシステム。1,000円利用につき2ポイントが付与され、ETCカードの利用でもポイントが貯まる。
JR東日本の窓口での切符購入や定期券の購入、Suicaチャージ、Suicaオートチャージに利用した場合は、1,000円につき6ポイント貯まる。
貯まった「ビューサンクスポイント」は、400ポイントを1,000円分の「Suica電子マネー」として「Suica」にチャージできるほか、商品券や他社ポイントサービスへ、プレゼントへの交換が可能。
還元率は「400ポイントが1,000円分」と考えた場合、1.5%。
Suicaポイント
Webサイト「Suicaポイントクラブ」へ利用登録することで、「Suica電子マネー」を利用した際に貯まるポイントシステム。
ポイント付与率は利用加盟店によって異なり、100円利用につき1ポイント、または200円利用につき1ポイント(電車利用時にはポイントは貯まらない)。
貯まった「Suicaポイント」は、100ポイント以上10ポイント単位で「Suica」にチャージすることができ、1ポイントあたり1円として利用できるほか、提携する他社のポイントに交換することも可能。
貯まったポイントを全額チャージしたとして考えると、還元率は0.5%~1%。
JRE POINTが貯まる機会を活用しよう
JRE POINTは、クレジットカード機能がない通常のSuica電子マネーでも貯められる。
しかし、より効率的にポイントを貯めたいならば、ビューカード(クレジットカード機能ありのSuica)を利用したほうが圧倒的にメリットがある。
そうすることで、クレジットカードの利用でもSuica電子マネーの利用でもJRE POINTが貯まり、定期券やチャージなどの利用もポイント還元対象となる。
また、JRE POINTは、Suicaポイント、ビューサンクスポイントが統合されたことで、JR東日本関連施設でのポイント利用がしやすくなった。
鉄道という日々利用するインフラを活用して上手にポイントを貯めていこう。