通勤・通学定期券を購入する際、現金で購入するよりポイント還元のあるクレジットカードで購入した方が現金払いよりもお得だ。
特にJR東日本エリアの定期券に関しては、JR東日本グループで発行しているビューカードで購入することで高還元率を実現できる。
本記事では、JR東日本エリアの定期券をクレジットカードで購入する際の方法とポイント還元率アップの仕組み、おすすめのカードなどを紹介する。
目次
クレジットカードでJR東日本の定期券を購入する方法
すべての鉄道会社ではないものの、クレジットカードで定期券を購入することができる鉄道会社は多い。
定期券の利用額は年間で数万円~十数万円の金額になることも多いため、クレジットカードを利用することでポイントがもらえるメリットは大きい。
対応しているクレジットカードのブランド
JR東日本の定期券をクレジットカードで購入する際には、以下のブランドのカードが利用可能だ。
- Visa
- Mastercard
- JCB
- American Express
- Diners Club
購入できる場所
JR東日本で定期券や連絡定期券を購入できる場所は以下の通り。
定期券(JR線のみ)
- JR東日本の駅の指定席券売機
- 多機能券売機
- みどりの窓口
- モバイルSuica
連絡定期券(JR線と他社線を含む)
- JR東日本の駅の指定席券売機
- 多機能券売機
- みどりの窓口
- モバイルSuica
ただし、下記の定期券はみどりの窓口のみの販売となるため、購入の際には気をつけたい。
- 通学定期券 (中・高・大学生)
- 新幹線定期券 (FREXパル)
注意点
JR東日本の駅では、JR東日本発行のSuica以外のICカード(例:PASMOなど)に対しては、定期券を発売していない。また、他の鉄道会社線区間のみの定期券も発売していないため注意が必要だ。
JRE POINTが貯まる!ビューカードが一番お得
クレジットカードでJR東日本エリアの定期券を購入する場合に一番お得なのは、ビューカードだ。ビューカードは、JR東日本グループが発行しているクレジットカードで、利用金額に応じてJRE POINTが貯まる。
ビューカードで定期券を購入すると下表の還元率となり、モバイルSuica×ビューカードで定期券を購入するのがもっともお得だ。
ビューゴールドプラスカード | 左記以外のビューカード | |
---|---|---|
モバイルSuica で定期券購入 | 4% | 3% |
みどりの窓口・発券機 で定期券購入 | 1% | 0.5% |
さらに、モバイルSuicaをJRE POINTのWEBサイトに登録すると、上表のポイント還元とは別に50円につき1ポイントのポイント還元があり、還元率+2%となる。
つまり、モバイルSuica定期券をビューカードで購入することで、以下の還元率を実現できる。
- ゴールドカード:VIEWプラス4%+2%=6%
- ゴールドカード以外:VIEWプラス3%+2%=5%
定期券以外もビューカードがお得
また、定期券購入以外にも、下表のように「VIEWプラス」対象サービスはビューカードを利用するのがお得だ。
ゴールドカード | ゴールドカード以外 | ||
---|---|---|---|
えきねっと | JRのきっぷを予約(予約時決済) | 8% | 3% |
モバイルSuica | グリーン券を購入 | 8% | 3% |
オートチャージ・チャージ | 1.5% | 1.5% | |
Suica | オートチャージ | 1.5% | 1.5% |
その他JR東日本関連サービス | ・みどりの窓口 ・発券機 ・駅たびコンシェルジュ ・VIEW ALTTE(エキナカATM) | 1% ※チャージ、旅行商品購入等は0.5% | 0.5% |
さらに、SuicaをJRE POINTのWEBサイトに登録すれば、下記において、モバイルSuicaは50円につき1ポイント(2%)、カードタイプSuicaは200円につき1ポイント(0.5%)のポイントが加算される。
- Suica入金残金で在来線乗車
- Suicaグリーン券購入
- 「タッチでGo!新幹線」等対象サービス
JRE POINTの貯め方・使い方
ビューカード利用以外でも貯まる
JRE POINTは、ビューカードの利用の他に、以下の方法で貯めることができる。
- 登録したSuicaを鉄道利・加盟店で利用
- えきねっとでJRきっぷ等申込・利用
- 加盟店でのJRE POINTカード提示
- ショッピングモールサイト「JRE MALL」利用
- 他ポイントからの交換
- スマホアプリ利用
- キャンペーン利用
Suicaチャージなど使い方はいろいろ
JRE POINTは、以下の方法で使える。Suicaチャージで利用するのが簡単だが、その他にも利用用途はさまざまだ。
- 駅ビルの加盟店での買い物
- えきねっと特典チケット交換・座席アップグレード等
- Suicaにチャージ
- (JRE POINT用)Suicaグリーン券に交換
- 商品券・Suicaペンギングッズなど商品交換
- ショッピングモールサイト「JRE MALL」での買い物
- スマホアプリ「Ringo Pass」でのタクシー利用
- エキナカシェアオフィス「STATION WORK」利用
定期券付のSuicaの種類
Suicaにはカードタイプのものとスマホアプリ(モバイルSuica)とがあり、いずれでも定期券を利用できる。
カードタイプは一体型が便利
カードタイプのSuicaには下記の種類がある。
- Suica機能が利用できるICカード
- Suica機能・定期券機能が利用できるICカード
- Suica機能が利用できるクレジットカード
- Suica機能・定期券機能が利用できる一体型クレジットカード
Suica機能・定期券一体型のクレジットカードは、ビューカード系列のカードのみとなる。
ただし、ビューカード系列でもカードによっては定期券を搭載できないものもあるので注意しよう。定期券を搭載できるビューカードは以下5券種。
- 「ビュー・スイカ」カード
- 「ビュー・スイカ」リボカード
- ビューゴールドプラスカード
- ルミネカード
- JRE CARD(Suica定期券付)
便利でお得なモバイルSuica
スマホアプリで利用できるモバイルSuicaでは、以下の機能が利用できる。
- Suica機能(電子マネー)
- 定期券
- Suicaグリーン券
- エクスプレス予約(IC連携サービス)
カードタイプのSuica機能・定期券一体型のクレジットカードも便利だが、モバイルSuicaはさらに便利な機能がそろっている。
オートチャージ機能も利用できるので、スマホひとつで交通機関の利用が非常にスムーズになる。
また、前述の通り、ビューカードを登録してチャージ・オートチャージや定期券・各種チケット購入を行うことで、高還元率となる。
定期券購入におすすめクレジットカード
次に紹介するクレジットカードは、Suica機能・定期券機能を搭載でき、Suicaオートチャージに登録可能なビューカードだ。
定期券購入、SuicaチャージはモバイルSuica利用がもっともお得で、カード利用時の還元率は1.5%。また、オートチャージはSuica・モバイルSuicaともに還元率1.5%となっている。
「ビュー・スイカ」カード
年会費524円(税込)、家族カード・ETCカードも年会費524円(税込)で発行できる。
国内旅行傷害保険が最大1,000万円で利用付帯、海外旅行傷害保険は傷害死亡・傷害後遺障害の補償が最大500万円で利用付帯。
年会費無料ではないが、年会費千円未満のバランスの良いクレジットカードといえる。
JR東日本の路線利用や沿線で買い物をする機会が多いのであれば、日常的にお得なカード。
年間利用額に応じたボーナスポイントあり
本カードは、年間利用額に応じて下表のようにボーナスポイントが付与される。
年間利用額 | ボーナスポイント |
---|---|
30万円(税込) | 250ポイント |
70万円(税込) | 1,000ポイント |
100万円(税込) | 1,500ポイント |
150万円(税込) | 2,500ポイント |
年間のカード利用額が大きくなりそうな場合は、本カードを使うことで効率的にJRE POINTを貯めることができる。
ルミネカード
初年度年会費無料、2年目以降は年会費1,048円(税込)。ETCカードは年会費524円(税込)、家族カードは追加できない。
国内旅行傷害保険が最大1,000万円で利用付帯、海外旅行傷害保険は傷害死亡・傷害後遺障害の補償が最大500万円で利用付帯。
定期券購入やSuicaチャージ・オートチャージなどVIEWプラス対象サービスでお得になるのは「ビュー・スイカ」カードと同様。
それに加えて、以下に紹介するようにルミネ系列の店舗でお得という特徴がある。これらの店舗をよく利用する人におすすめ。
ルミネ系列でお得
「ルミネ」「NEWoMan」「アイルミネ」での買い物がいつでも5%OFFになる。「ルミネ」のネット通販「アイルミネ」の買い物もいつでも5%OFF。
カード会員向けに年に数回10%OFFキャンペーンなども実施されている。
また、下表のように、ルミネ・NEWoMan・ネット通販アイルミネでの年間利用金額に応じて、「ルミネ商品券」がプレゼントされる。
年間利用額 | ボーナスポイント |
---|---|
30万円(税込) | 250ポイント |
70万円(税込) | 1,000ポイント |
100万円(税込) | 1,500ポイント |
150万円(税込) | 2,500ポイント |
さらに、ルミネのアプリ「ONE LUMINE」にルミネカードを連携し、年間利用金額50万円以上(プラチナランク以上)になると、特別優待サービス「ルミネプレミアムサービス」を利用できる。