キャンセル不可のホテルをキャンセルしたい時は「キャンセル・プロテクション」の補償を活用するとお得!

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ホテル

国内や海外に旅行へ行く際には、宿泊先のホテルを事前に予約するのが一般的だ。すでに日程が決まっている場合、早い段階で予約すると早割などが適用され、通常より安く宿泊できることも多い。

しかし、出発前になって自分や家族が病気・怪我をする、身内に不幸が起きるなどのケースもある。その場合にはホテルの予約をキャンセルする必要があるが、ホテルによっては、予約後のキャンセルを不可としている所もある。

キャンセル不可の場合、基本的には宿泊料金は全額負担となる。せっかくお得に宿泊するために早めにホテルを予約したのに、結果的に損をしてしまうことになるのは避けたい。

キャンセル不可のホテルの場合、予約後のキャンセルはほぼ不可能

予約したホテルがキャンセル不可の場合でも、キャンセルが可能になることはあるのだろうか。

結論から言うと、「キャンセル不可」と定められている場合、キャンセルを行うことはほぼ不可能だ。キャンセル不可のプランの場合、通常料金よりも料金が安く設定されていることがほとんど。キャンセルせざるを得ない特別な理由があった場合、ホテル側が考慮してくれる可能性もゼロではないが、確率としては低い。

「キャンセル不可でも宿泊料金を支払わなければ良いのでは?」と思うかもしれないが、そもそもキャンセル不可のホテルの場合はクレジットカード決済が多く、その場合は事前決済となるため、現実的に宿泊料金を支払わないのは難しい。

絶対に損をしたくないのであれば、日程が変更になるかもしれない場合には、キャンセル不可のホテルを予約するのは避けた方が無難だろう。キャンセルポリシーを確認し、キャンセル条件が厳しくないホテルを予約することをおすすめする。

損害が一定額補償される

とはいえ、安い料金でお得にホテルへ宿泊できる、キャンセル不可のホテルを利用する金銭的なメリットは大きい。万が一キャンセルする可能性を考えて、クレジットカードでキャンセル不可のホテルを予約する場合に、損害を減らす方法がある。

それは、キャンセル・プロテクションが付帯したアメリカン・エキスプレスカード(アメックスカード)でホテルの予約をする方法だ。

アメックスグリーン

キャンセル・プロテクションとは、飛行機のチケットやホテルなどを予約・購入していたが、急な病気・怪我などの何らかの事情で行けなくなった場合、生じる損害の一部を補償してくれる、アメックスカード独自のサービスだ。

例えば海外旅行へ行くためにホテルを予約していたが直前に行けなくなった場合、キャンセル・プロテクションの適用条件に当てはまっていればキャンセル費用の一部が支払われるため、金銭的な負担が減る。

キャンセル・プロテクションが利用できるアメックスカードの種類

キャンセル・プロテクションが利用できるアメックスカードには、下記がある。

・アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード:年会費29,000円+税
・アメリカン・エキスプレススカイトラベラー・プレミアムカード:年会費35,000円+税
・ANAアメリカンエキスプレス・ゴールドカード:年会費31,000円+税
・ANA アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード:年会費150,000円+税
・デルタスカイマイル アメリカンエキスプレス・ゴールドカード:年会費26,000円+税
・スターウッドプリファードゲスト・アメリカンエキスプレス・ゴールドカード:年会費31,000円+税

ただし、全てのアメックスカードにキャンセル・プロテクションが付帯するわけではないため、申込みや利用時には気をつけたい。

対応していないクレジットカード

例えば下記のような提携カードには、キャンセル・プロテクションのサービスは付帯しない。

・MUFJカード・ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード
・MUFGカード・プラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
・JAL アメリカン・エキスプレス・カード CLUB-Aゴールドカード
・JAL アメリカン・エキスプレス・カード プラチナ
・《セゾン》ゴールド・アソシエ・アメリカン・エキスプレス・カード
・セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
・MileagePlusセゾン ゴールドカード

対象となるもの

キャンセル・プロテクションが適用されるものには、主に下記がある。

・国内旅行契約、海外旅行契約に基づくサービス
・旅館、ホテルなどの宿泊施設の提供およびそれに付帯するサービス
・航空機、船舶、鉄道、自動車などによる旅客の輸送
・宴会、パーティー用に供する施設の提供およびそれに付帯するサービス
・運動、教養などの趣味の指導、教授または施設の提供
・演劇、音楽、美術、映画などの公演、上映、展示、興行

対象となる具体的な例

・キャンセル・プロテクション付帯カードで事前決済をしたキャンセル不可の国内、海外のホテル
・キャンセル・プロテクション付帯カードで事前決済をした飛行機、新幹線、船などのチケット
・キャンセル・プロテクション付帯カードで購入したコンサートやライブ、演劇などのチケット
・キャンセル・プロテクション付帯カードで事前決済をしたセミナーやイベントなどの参加費

なお、夫婦でホテルやチケットなどの予約・購入をしていた場合、自分だけでなく配偶者の分も、キャンセル・プロテクションの補償対象となる。

利用時の注意点

キャンセル料金をカバーしてくれるキャンセル・プロテクションのサービスは、確かに金銭的なメリットが多い。しかし、覚えておきたい注意点もある。

1.適用されるケースや補償額は限定されている

キャンセル・プロテクションは、全てのケースで適用されるわけではない。例えば「自分や家族のスケジュールの都合でキャンセルをした」などの場合には対象外となる。年間の限度額も定められているため、限度額を超えた分のキャンセル料金は自分で負担する必要がある。

キャンセル・プロテクションが適用されるケースと年間の限度額は下記の通り。

・自分や配偶者、1親等以内の親族(自分と配偶者の両親、自分の子、自分の子の配偶者)が31日以内に死亡または怪我・病気による入院をした場合:年間最高10万円
※カード会員本人が死亡した場合のキャンセルは、この限りではない。また、妊娠・出産による入院は対象外。

・カード会員、カード会員の配偶者、カード会員の子供が予約当日に怪我をして通院した場合:年間最高3万円
・カード会員が勤務する会社の社命出張を理由にキャンセルした場合:年間最高10万円

2.自己負担額の支払いが必要

キャンセル・プロテクションではキャンセル費用が補償されるが、自己負担額が発生するため、全額が補償されるわけではない。

自己負担額は、1,000円またはキャンセル費用の10%相当額のいずれか高い方の金額となる。

補償が適用されるケース

キャンセル・プロテクションが適用されるケースには、例として下記がある。

その1

夫婦で3泊4日の海外旅行の予定を立てていて、1泊2万円のキャンセル不可のホテルを予約していたが、旅行の2日前に転んで骨折をして入院することになり、旅行に行けなくなった。通常であれば、3泊分の宿泊料金は戻らないが、キャンセル・プロテクションを利用すれば、キャンセルした分の宿泊料金が補償される。

→このケースの場合、3泊分の宿泊料金6万円のうち5万4,000円がキャンセル・プロテクションで補償され、6,000円を自己負担として支払う計算になる。

その2

夫婦と子どもの3人で1泊2日の国内旅行へ行く予定を立てていて、1泊2万5,000円のキャンセル不可のホテルを予約していた。当日の朝に子どもが家の外でサッカーボールで遊んでいたところ、転んで頭を打ったため通院が必要になり、旅行を取りやめることになった。通常であれば、1日分の宿泊料金は戻らないが、キャンセル・プロテクションを利用すれば、キャンセルした分の宿泊料金が補償される。

→このケースの場合、1泊分の宿泊料金2万5,000円のうち2万2,500円がキャンセル・プロテクションで補償され、2,500円を自己負担として支払う計算になる。

その3

1枚1万8,000円のクラシック・コンサートのSS席のチケットを夫婦で2枚購入していたが、コンサート前日に父親が倒れて入院することになり、病院へ行くためコンサートへ行けなくなった。チケットはすでに購入しているため払い戻しはできないが、キャンセル・プロテクションを利用すれば、購入したチケット費用の一部が補償される。

→このケースの場合、2人分のチケット代金のうち32,400円がキャンセル・プロテクションで補償され、3,600円を自己負担として支払う計算になる。

補償が適用されないケース

例えば下記の場合には、キャンセル・プロテクションは適用されない。

その1

夫婦で3泊4日の海外旅行の予定を立てていて、1泊2万円のキャンセル不可のホテルを予約していたが、お互いの仕事の都合で日程を変更せざるを得なくなり、旅行を取りやめることになった。

→キャンセル・プロテクションの適用条件にあてはまらないため、キャンセルをした場合でも補償はされない。

その2

夫婦と子どもの3人で1泊2日の国内旅行へ行く計画を立てていて、1泊2万5,000円のキャンセル不可のホテルを予約していた。前日の夜から子どもが風邪を引いて体調がすぐれないため、旅行を取りやめることになった。

→キャンセル・プロテクションの適用条件にあてはまらないため、キャンセルをした場合でも補償はされない。

その3

1枚1万8,000円のクラシック・コンサートのSS席のチケットを夫婦で2枚購入していたが、コンサート当日に父親が自宅で転んで腰を痛めたと連絡を受け、様子を見に行くためコンサートへ行くことを取りやめた。

→キャンセル・プロテクションの適用条件にあてはまらないため、キャンセルをした場合でも補償はされない。

アメックスカードのキャンセル・プロテクションはいざという時に安心!

年会費は安くはないものの、キャンセル費用の負担を大幅に軽減できるアメックスカードのキャンセル・プロテクションは、いざという時に心強いサービスだ。海外のホテルを数泊分予約していた時など、キャンセル費用が高額になってしまうケースの場合でも、そのうちの9割を補償してくれるのはありがたい。

特に、自分や家族の病気・怪我などはいつ起きるか予測できない。思わぬアクシデントが起きた時のために、キャンセル・プロテクションが付帯したアメックスカードに加入しておくメリットは決して少なくないだろう。

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執筆・編集:大人のクレジットカード編集部

大人のクレジットカード編集部では、2013年のサイト開設以来、年間200枚以上のクレジットカードの情報をチェックし、記事を更新し続けています。 編集部が保有するクレジットカードの枚数は30枚以上!特に注目度の高いクレジットカードは編集部で実際に申し込み、利用することで、より読者に近い立場で情報を発信出来るようにしています。 また、クレジットカードに関する情報収集のため、クレジットカード発行会社の取材・インタビューなども積極的に行い、カード発行者の生きた情報を届けています。