QRコード決済サービスのPayPayでは、特典やキャンペーンなどでPayPayポイントを獲得できる。PayPayポイントを効率的に貯めることで、PayPayをよりお得に利用することができるだろう。
また、PayPayポイントは、他社ポイントから移行してくることも可能だ。本記事では、他社ポイントからPayPayポイントへの移行についてまとめる。
目次
PayPay残高の種類
PayPayポイントは、PayPayの支払いに利用できるポイントだ。
PayPayには、チャージ方法によって以下の3つの残高の種類があり、それぞれに特徴や役割が異なる。
名称 | PayPayマネー | PayPayマネーライト | PayPayポイント |
---|---|---|---|
内容 | 銀行口座/セブン銀行ATM/ローソン銀行ATM/ヤフオク!・PayPayフリマの売上金を利用してチャージした残高 | PayPayカード(旧ヤフーカード)/PayPayクレジット/ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いを利用してチャージした残高 | 特典やキャンペーン等の適用に伴い、PayPay残高に進呈された残高 |
本人確認 | 必要 | 不要 | 不要 |
出金(払い出し) | ◯ | ☓ | ☓ |
自治体へ請求書払い(税金など) | ◯ | ☓ | ☓ |
請求書払い(税金以外) | ◯ | ◯ | ◯ |
送る・受け取る機能 | ◯ | ◯ | ☓ |
有効期限 | 無期限 | 無期限 | 無期限 |
保有上限 | 100万円 | 100万円 | なし |
参考:PayPay残高とは
上記表のように、PayPayマネーが実質的に現金と同じ扱いで、最も使い道が広い。PayPay残高のなかでPayPayマネーのみ、指定の口座への出金も可能だ。出金手続きはPayPayアプリの「ウォレット」から行う。
PayPayマネーライトは、クレジットカードでチャージした残高を現金化できないような仕組みと考えると分かりやすい。現金に近い価値を持つが、出金や割り勘はできない。
また、本来はPayPayマネーになる残高であっても、本人確認前に銀行口座やセブン銀行ATM、ローソン銀行ATM、ヤフオク!・PayPayフリマの売上金を利用してPayPay残高にチャージした残高もPayPayマネーライトとなる。
残高が消費される優先順位は、基本的にPayPayポイント→PayPayマネーライト→PayPayマネーの順となる。
なお、PayPayポイントは、アプリ上で以下のように使い方を設定することもできる。
- 貯める:支払いやポイント運用に使わずに、まとめて使う時まで貯めておく
- 運用する:支払いに使わずに、ポイント運用に自動で追加
- 支払いに使う:支払いに自動で使われる
「支払いに使う」に設定すると、保有しているPayPayポイントがPayPay残高に反映される。
PayPayポイントへの移行対象のまとめ
PayPayでは、さまざまな他社ポイントから、PayPayポイントやPayPayマネーライトへの移行が可能だ。
ただし、PayPayポイントやPayPayマネーライトを他社ポイントへ移行することはできないので注意しよう。
また、移行により1ポイントあたりの価値が下がる場合もある。移行単位に注意して利用しよう。
PayPayポイントへ移行可能な他社ポイント
サービス名 | 移行単位 (他社ポイント→PayPayポイント) |
---|---|
LINEポイントクラブ | 25ポイント→25ポイント |
ソフトバンクポイント | 1ポイント→1ポイント |
ふるさと納税さとふる | 1ポイント→1ポイント |
モッピー | 500ポイント→500ポイント |
住友生命 Vitalityコイン | 1コイン→1ポイント |
Smile STAND | 2,000ポイント→100ポイント |
warau(ワラウ) | 1ポイント→1ポイント |
MENICOiN | 300COiN→300ポイント |
トラックポイントラリーアプリ | 1ポイント→1ポイント |
HELPO | 3ポイント→1ポイント |
CLUB TOHOガス | 100がすてきポイント→100ポイント |
アメフリ | 5,150ポイント→500ポイント |
ポモチ | 200ポイント→200ポイント |
また、セブン&アイグループの「セブンマイルプログラム」のマイルを100マイル=「PayPayギフトカード」100円分として移行可能だ。PayPayギフトカードのコードをPayPayアプリに入力すると、100円分のPayPayポイントとして残高にチャージされる。
PayPayマネーライトへ移行可能な他社ポイント
サービス名 | 移行単位 (他社ポイント→PayPayマネーライト) |
---|---|
マクロミルポイント | 500ポイント→500円分 |
ふるなび | 100コイン→98円分 |
デジタルウォレット | 10,000R→1,000円分 |
ハピタス | 300ポイント→300円分 |
ポイントインカム | 5,100ポイント→500円分 |
Powl | 1,030ポイント→100円分 |
Pex | 5,000ポイント→500円分 |
パネクロ | 1,000金塊→1,000円分 |
どっとマネーby Ameba | 300マネー→300円分 |
PayPayポイントへの移行の対象ではないポイント
以下のようなマイルやポイントは、利用者の多いサービスではあるが、PayPayポイント・PayPayマネーライトに移行することはできない。
- ANAマイル
- JALマイル
- dポイント
- Pontaポイント
また、以前はTポイント→PayPayポイントへの移行ができていたが、2024年3月31日18:00をもってこの交換サービスは終了している。なお、Tポイントは2024年4月22日にVポイントと統合している。
Vポイントは特殊な使い方が可能
三井住友カードの利用などで貯まるVポイントはPayPayにポイント移行できないが、とあるやり方を通して使用することができる。
Vポイントには「VポイントPay」というアプリで利用できるスマホ決済サービスがある。VポイントPayでは、VISAのバーチャールカードを発行可能で、これをクレジットカードと同様にPayPayの支払い元に設定することができる。
VポイントはVポイントPayにチャージすることができ、チャージしたVポイントPayでPayPayの支払いを行うことで、間接的にVポイントをPayPayで利用できることになる。
ただし注意点として、PayPayではPayPayカード以外のクレジットカード紐付けの支払いはPayPayポイント付与対象外であるため、この方法でさらにPayPayポイントを貯めることはできない。
PayPayを利用した支払いの際にPayPayカード株式会社が発行するクレジットカード(「PayPayカード」「PayPayカード ゴールド」)以外のクレジットカードの登録ができなくなる見込み。2025年1月予定
既に「PayPayカード」「PayPayカード ゴールド」以外のクレジットカードを登録済みの方は、登録を解除される。
PayPayポイントを貯めるにはPayPayステップとキャンペーンが重要
PayPayの利用でPayPayポイントを貯めるには、PayPayステップというポイント付与の仕組みを理解しておくことが重要だ。
PayPayアプリ・PayPayカードでは、各サービスの設定状況や毎月の利用状況に応じて、還元率がアップする。具体的には、以下のようなPayPayステップの合計で合計還元率が決定する。
支払い方法 | PayPay残高 | PayPayクレジット | PayPayカード | PayPayカード ゴールド |
---|---|---|---|---|
基本付与分 | 0.5% | 1.0% | 1.0% | 1.0% |
条件達成特典 | +0.5% | +0.5% | +0.5% | +0.5% |
PayPayカード ゴールド特典 | - | +0.5% | - | +0.5% |
適用期間の合計最大付与率 | 1.0% | 2.0% | 1.5% | 2.0% |
PayPayステップの達成条件は、PayPayまたはPayPayカード/PayPayカード ゴールドで以下2つの達成が必要。
1.200円以上の支払いを30回以上
2.合計10万円以上の支払い
PayPayカード ゴールドカードの場合は、さらに0.5%の還元率がプラスされ、合計最大2.0%の還元となる。
注意点として、PayPayカード、PayPayゴールドカードがPayPayステップのポイント還元対象となるためには、PayPayクレジット利用設定が必要なので忘れずに設定しよう。
また、PayPayクレジットのPayPayカード ゴールド特典が適用されるには、PayPayカード ゴールドのPayPayクレジット利用設定が必要だ。
PayPayの利用でポイント還元率を高めるには、PayPayクレジット(クレジット)またはPayPayカードの利用が重要ということが分かる。
PayPayポイントに関するよくある質問
PayPayのポイントを残高に移す方法は?
PayPayポイントはPayPay残高のひとつの種類であり、他の残高に移すことはできない。
PayPayポイントは、店舗でPayPay残高の一部としてPayPay決済に利用できるものの、出金や割り勘、送金などができない。
PayPay ポイントは送金できますか?
PayPayポイントは、送金不可の残高だ。出金や割り勘もできない。利用できるのは、店舗でのPayPay決済と、税金以外の請求書払いのみだ。
PayPayポイントは現金化できますか?
PayPayポイントは、PayPayアプリでそのまま現金化するこはできない。
ただし、以下の方法でPayPay証券を利用して間接的に現金化する方法がある。
PayPay資産運用でPayPayポイントを使って投資信託を購入
↓
売却(このタイミングで現金になる)
↓
銀行引き出し(現金化)
この方法であればTポイントやLINEポイントを間接的に現金化することもできるので、ポイントが多く貯まっている方はやってみる価値はあるだろう。
まとめ
PayPayポイントを集中的に貯めたい場合、PayPayポイントに移行可能な他社ポイントも意識して貯めておき、PayPayポイントに集約する方法をとれば、より幅広い局面でPayPayポイントを貯めることができるだろう。
直接移行はできないポイントでも、本記事で紹介したような間接的な方法もあるので参考にしてほしい。
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※出金・譲渡不可。PayPay/PayPayカード公式ストアでも利用可能。なお、所定の手続き後にPayPay加盟店にて使用できます。手続きはこちら(https://paypay.ne.jp/help/c0021/)からご確認ください。
※ポイント付与の対象外となる場合があります。
例)「PayPay決済」「PayPay(残高)チャージ」「nanacoクレジットチャージ」「ソフトバンク通信料(ワイモバイル、LINEMOを含む)」 「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いを介してのPayPay残高チャージのご利用分」
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