Pontaポイントは、株式会社ロイヤリティ マーケティングが運営するポイント。
ローソンやリクルート系サービスを始めとして、多くの提携店でポイントを貯め、使うことのできる共通ポイントだ。QRコード決済のau PAYでも利用できる。
本記事ではPontaポイントについて、貯め方と使い方、その特徴や注意点、また合わせて使いたいおすすめのクレジットカードを徹底解説する。
目次
Pontaポイントの貯め方
加盟店で貯める
Pontaポイントは、加盟店においてPontaカード・Pontaアプリの提示・利用で貯めることができる。Pontaカード、Pontaアプリの発行は無料。
加盟店により、100円または200円につき1ポイントが貯まり、1ポイント=1円相当なので還元率は0.5%~1.0%。代表的な加盟店を以下に紹介する。
コンビニ・スーパー | ローソン、ローソンストア100、ライフなど |
---|---|
グルメ・飲食 | ケンタッキー・フライド・チキン、ココス、すき家、はま寿司、ピザハット、ビッグボーイ、モリバコーヒーなど |
ガソリンスタンド・レンタカー | 昭和シェル石油、オリックスレンタカー、日産レンタカー(*1)など |
音楽・映像・ゲーム | ゲオ(GEO)、HMV、三洋堂書店など |
家電 | ビックカメラ、コジマ、ソフマップなど |
*1:ポイントを貯めるのみで、使うことはできない。
※2020年6月時点
ローソン、リクルート系サービスの利用がお得
Pontaポイントの提携店として代表的なのがローソンだ。
利用金額と利用時間によって以下のようにポイントが貯まる(※2020年7月7日より利用時間に応じて貯まるポイントが変更になった)。
0:00~15:59 → 200円(税抜)ごとに1ポイント
16:00~23:59 → 200円(税抜)ごとに2ポイント
1ポイント=1円として1円単位で利用できるため、小さなポイントも買い物に使える。
また、リクルート系のネットサービスである、じゃらん、ホットペッパービューティー、ポンパレモールなどでポイントが貯まり、利用できるのも特徴だ。
たとえば、ホットペッパービューティーやじゃらんなどは予約した上で来店・利用すると、数日後にPontaポイントが付与される。
利用金額が大きい分、貯まるPontaポイントも多くなりやすい。ちなみに筆者は美容院を毎回ホットペッパービューティーで予約し、その度に80~100ポイントを受け取っている。
予約のために美容院に電話する手間が省けてPontaポイントも貯まるので、お得なサービスだ。
au Payで貯める
スマホ決済アプリau Payでは、利用金額に応じてPontaポイントを貯まり、au PAYでの支払いに使うことができる。
Pontaカード提示によるポイント付与に加えて、au Pay(コード支払い)利用200円(税込)ごとに1ポイントのPontaポイントが付与されるのだ。
また、ローソンでの利用では200円(税込)ごとに6ポイントが貯まるキャンペーンが開催されている(2021年4月1日~期間未定)。
貯まったポイントはau Pay残高にチャージしてau Pay(コード支払い)での決済に充てることができる。
Suicaで貯める
2022年3月22日より、au PAYアプリ(Android版)とSuicaが連携を開始した。
これにより、au PAYアプリ(Android版)上でSuicaの新規発行またはモバイルSuicaとの連携が可能になり、au PAYアプリ(Android版)上でSuicaへのチャージできるようになった。
au PAYからSuicaへのチャージでは、200円ごとに1ポイントが貯まる。つまり、Suica利用に合わせてPontaポイントを貯めることができる。
ローソンのボーナスポイント対象商品を買う
ローソンをよく利用する人におすすめなのが、ボーナスポイントの対象商品を購入すること。お店の棚で「20P」「30P」などのカードが付けられている商品のことだ。
Pontaカードを提示して買うだけで、通常とは別にボーナスポイントがもらえる。
対象商品は定期的に入れ替わるので、見逃さないようにチェックしよう。ローソンの公式サイトにも情報が掲載されている。
他社ポイントから交換する
提携している他社ポイントをPontaポイントに交換することで、まとまったポイントが手に入りやすくなる。
貯まっているがあまり使っていないポイントがあるなら、Pontaポイントへ集約してみてはいかがだろうか。
なお、Pontaポイントはリクルート系サービスと関係が深く、リクルートポイントと100ポイント単位・1:1の等価での相互交換ができる。
Pontaポイントに交換できる他社ポイントと交換レートまとめ
ポイント名 | Pontaポイントへの交換レート |
---|---|
LINEポイント | 1P→0.9P |
パッチョポイント(東京ガス) | 1P→1P |
Vポイント(三井住友カード) | 1P→0.8P |
Oki Dokiポイント(JCB) | 1P→4P |
三菱UFJポイント | 1P→4P |
DCハッピーポイントプレゼント | 1P→4P |
MUFGグローバルポイント | 1P→4P |
オリコポイント | 1P→1P |
永久不滅ポイント(セゾンカード) | 1P→4.5P |
Gポイント | 1P→1P |
PEXポイント | 1P→1P |
ポイントタウンポイント | 1P→1P |
※2020年6月時点
提携クレジットカードを利用する
Pontaポイントカード機能が付いたクレジットカードがいくつか発行されており、そのなかでおすすめのカードを本記事の最後に紹介する。
クレジット利用によるポイントもPontaポイントで貯められ、カード提示によるポイントと二重取りできるのがメリットだ。
電気・水道・ガスなどの公共料金の引き落としをPonta提携のクレジットカードに設定すれば、毎月の固定費の支払いでPontaポイントが貯まる。
ポイントの使い方
加盟店で使う
Pontaポイントのオーソドックスな使い方は、Pontaポイントをそのまま買い物で利用すること。
Pontaポイントは、たとえば以下の店では、Pontaポイントを貯める・使うが両方可能。これ以外にも利用できる店は多い。
Pontaポイントが使えるお店の例
コンビニ・スーパー | ローソン、ローソンストア100、ライフなど |
---|---|
グルメ・飲食 | ケンタッキー・フライド・チキン、ホットペッパーグルメ、すき家、ピザハットなど |
ネットショッピング | au PAYマーケット(au Wowma!)、Oisix×Pontaポイント、サンプル百貨店、ポンパレモールなど |
トラベル | じゃらんnet、Hotel.jp、ルートインホテルズ、JAL ABCなど |
※2020年6月時点
他社ポイントに交換する
Potaポイントは以下のように他のポイントに交換も可能だ。
交換先のポイント名 | 交換レート |
---|---|
JALマイレージバンク | 1P→0.5マイル |
中部電力ミライズのカテエネポイント CDエナジーダイレクトのカテエネポイント | 1P→1ポイント |
JALのマイルに交換できるのはメリットだが、交換レートが50%でポイントは半減する。
このデメリットをカバーするには、1マイルあたりの価値が高くなる利用方法をすることが重要だ。
JALのマイレージプログラムではさまざまなマイルの利用方法があるが、マイルの価値はそれぞれ異なる。
もっともおすすめなのは、特典航空券に交換することで、1マイルの価値は2円前後~20円以上にもなる。
交換するには国内線は片道5,000マイルから、国際線は片道7500マイルからが必要だ。
au PAYにチャージする
Pontaポイントの利用方法として、スマホ決済アプリであるau PAYの残高にチャージができることも見逃せない。au PAYとPontaの提携により、2020年5月から可能となった使い道だ。
au PAYはキャンペーンを開催することも多く、上手に使えばお得な買い物ができる。主な利用可能店舗を下記に紹介する。
au PAYが利用できるお店の例
コンビニ・スーパー | セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、ポプラなど |
---|---|
スーパー | サミット、東急ストア、天満屋など |
ドラッグストア | ウエルシア、サンドラッグ、ツルハドラッグ、スギ薬局、ココカラファインなど |
家電量販店 | ヤマダ電機、ビックカメラ、ジョーシン、エディオン、ノジマ、ソフマップなど |
飲食店 | 松屋、サンマルクカフェ、フレッシュネスバーガー、牛角、魚民、鳥メロなど |
※2020年6月時点
セブン-イレブンでも対応しているため、au PAYを通せば、コンビニ三大チェーンのどこでもPontaポイントを使ってショッピングができるようになる。
ローソンのお試し引換券に交換する
ローソンではお試し引換券というシステムがあり、新製品を中心にお得なポイント数で引き換えることが可能だ。
過去に実施されたお試し引換券の事例
- ハーゲンダッツバー バニラチョコレートマカデミア(税込319円):150P
- カルビー ピザポテト(税込184円):60P
- キリン氷結 レモフル500ml(税込210円):80P
Pontaポイントは1P=1円のため、商品価格を考えるとかなりお得に購入できることが分かる。
お試し引換券は、ローソンアプリか店頭のロッピーで手続きすれば入手可能だ。
ただし各商品で引換券の上限数が決まっているため、上限に達すると終了になる。
引換券の内容や開始日時は、ローソンアプリやローソン公式サイトでチェックできる。
特典商品と交換する
貯まったポイント数に応じて、さまざまな商品に交換することも可能だ。
ポンタのオリジナルグッズ、家電、食品、生活雑貨など多様なジャンルから選べる。
たくさんの商品のなかから、公式サイトのランキングに入っている人気商品を一部紹介する。
- ポンタのぬいぐるみ(大):3,180P
- くまモン×Ponta オリジナルカード:715P
- 宮崎牛 すき焼きセット:3,610P
- レコルト プレスサンドメーカー:4,950P
- ジェットストリーム ピュアモルト 3機能ペン:1,080P
- 今治タオル モンファボリ フェイスタオル:550P
ポイント運用
楽天ポイントやTポイントなど、ポイント運用サービスを提供する企業が増えたが、Pontaポイントも運用に回すことができる。
Pontaポイントは、「StockPoint for CONNECT」サービスを通じて運用に使うことができ、100種類以上の銘柄が用意されている。
「StockPoint for CONNECT」は、大和証券グループから誕生した「CONNECT」という証券会社が運営するスマホで使えるサービス。
運用ポイントからPontaポイントの交換手数料は1%で、運用ポイントが1株以上になると株式に交換して株主になることもできる。
Pontaポイントの活用に役立つサービス
Ponta WEB
Ponta WEBは、会員向けWebサービス。会員登録してログインすれば、Pontaポイントの利用状況をすぐに把握できる。
またPontaカードがなくても利用登録が可能で、オンラインで発行してもらえる。
登録手順
- 「会員登録を始める」をクリック
- リクルートIDを入力(ない場合は新規発行できる)
- 手持ちのPontaカードのIDを入力(ない場合は新規発行できる)
- 誕生日・電話番号を入力
- リクルートIDの氏名・住所などを入力
- Pontaカードの情報を確認
- メールニュースなどの配信設定
- 各種規約を確認し、情報を登録して完了
リクルートIDがない場合、上記2.でメールアドレスを入力・送信する。
届いたメールに記載されたURLにアクセスすれば、リクルートID付きでPonta WEBへの登録手続きを続行できる。
Pontaカードがない場合もオンラインでIDの新規発行ができ、後からカードを郵送してもらえる。
Pontaカードはローソンなど提携店舗に行けば無料でもらえるが、店舗に取りに行けない人はこの方法で登録しよう。
Pontaポイントを商品に交換する場合、Ponta WEBの登録が必須のため、忘れずに登録しておこう。
Apple Payと連携
Pontaカードをデジタルでさらに便利に活用したい人は、iPhoneやApple Watchで使えるApple Payに登録しよう。
カードを別に持つことなく、デバイスをかざすだけでPontaポイントを貯めたり使ったりできる。
ポイントカード機能はPontaアプリやローソンアプリにもあるが、Apple Payならアプリを立ち上げる必要がないのがメリットだ。
店頭で「ポイントカードはお持ちですか」と聞かれたら「iPhoneで」と伝えよう。iPhoneの上部をリーダーにタッチすればポイントを貯められる。
応用技として、ローソンではポイントカードの提示と決済を、Apple Payの1回タッチで両方とも同時に完了させることも可能だ。
店頭で「Apple Payで」と伝え、リーダーにiPhoneを1回かざすだけで完了する。
なおこの方法を使うには、Apple Payにクレジットカードも登録する必要があるので、事前に準備しておこう。
Pontaポイント利用時の注意点
ポイント付与のタイミング
付与タイミングは利用店舗・サービスにより異なる
Pointaポイント付与のタイミングは、提携店やサービス内容によって異なる。
たとえば、ローソンでは即時反映となるが、ポンパレモールでは20日後になるなど、時間がかかる場合もある。ネットショッピングは時間がかかりやすい。
ポイントの付与タイミングは、Pontaポイント公式サイトの提携店・サービス紹介ページにそれぞれ記載されているので、気になる場合は確認してほしい。
ボーナスポイントの付与はキャンペーンにより異なる
キャンペーンでのボーナスポイントについては、付与タイミングがキャンペーンページに別途記載されている。
ポイントの有効期限
Pontaポイントの有効期限は、おおむねポイントの最終加算・利用日から1年となっている(詳しくは後述)。
ポイントを貯めたり使ったり何かしらアクションをしていれば、実質的に無期限になる仕組みだ。
リクルートポイントとの違い
Pontaポイントと混同されやすいのが、リクルート関連サービスで貯まり、使えるリクルートポイントだ。
一部共通するところもあるのだが、利用者の登録状況によって有効期限や貯まる・使えるサービスが異なるので以下を参考にしてほしい。
有効期限
利用者の状況 | Pontaポイント有効期限 | リクルートポイント有効期限 |
---|---|---|
Ponta会員ID登録済+ Ponta webにリクルートID登録済 | 最終利用(ポイント加算日または利用日)から1年間 | 最終のポイント加算日から12か月後の月末 |
Pontaカード所持+ リクルートID未登録 | 最終利用(ポイント加算日または利用日)から1年間 | – |
Ponta会員ID未登録+ リクルートID登録済 | 最終のポイント加算日から12カ月後の月末 | 最終のポイント加算日から12か月後の月末 |
※2020年6月時点
ポイントが貯まる・使えるサービス
利用者の状況 | Pontaポイント | リクルートポイント |
---|---|---|
Ponta会員ID登録済+ Ponta webにリクルートID登録済 | Ponta・リクルートの連携サービス双方で、貯まる・使える | リクルートの連携サービスのみ貯まる・使える |
Pontaカード所持+ リクルートID未登録 | Pontaのサービスのみ貯まる・使える | – |
Ponta会員ID未登録+ リクルートID登録済 | リクルートの連携サービスのみ貯まる・使える | リクルートの連携サービスのみ貯まる・使える |
※2020年6月時点
上表のように、Ponta会員ID登録、リクルートID登録、Pontaカード所持についての利用者の状況によって、Pontaポイント・リクルートポイントの利用可否と有効期限が分かれている。
Pontaポイントとリクルートポイントの両方をフル活用するためには、Ponta会員IDを登録した上で、リクルートIDを取得、Pointa webに登録すると良い。
リクルートポイントには期間限定ポイントがある
Pontaポイントに期間限定ポイントはないが、リクルートポイントには期間限定ポイントがある。
リクルートの期間限定ポイントは、通常ポイントとは違い、主にキャンペーンで付与されるもので用途が限定されている。
代表的なのが、じゃらん限定・ポンパレモール限定といったポイントで、他にも、リクルートポイントの参加サイトのみで使えるポイントもある。
期間限定ポイントを入手したときは、どこで使えるのか、いつまで使えるのか必ず確認しよう。
また期間限定ポイントは、Pontaに交換できないので要注意だ。当然、Ponta加盟店で利用することはできない。
Pontaポイントがたまるおすすめクレジットカード
Pontaポイントを大量に貯めたい人に向けて、おすすめのクレジットカードを3枚紹介する。
数千ポイントもらえるなど、新規入会のキャンペーンを開催していることもあるので、最新情報をチェックしてみてほしい。
リクルートカード
年会費無料、基本のポイント還元率が1.2%と、コスパに優れてポイントも貯まりやすいのがリクルートカードだ。
カード利用で貯まるのはリクルートポイントなので、簡単にPontaポイントに交換できる。
じゃらんnetやポンパレモールなど、リクルートのサービスを利用することが多い人におすすめだ。
ローソンPontaプラス
ローソンを日常的に利用する人なら、ローソンPontaプラスをチェックしておきたい。
年会費無料であり、ローソンの利用で以下のようにポイントが最大12倍になる。
ローソンで | 200円(税抜)利用ごとのお買上げポイント | |
---|---|---|
0時~15時59分 | 16時~23時59分 | |
いつでも | 2ポイント | 4ポイント |
毎月10日・20日 | 4ポイント | 8ポイント |
毎月10日・20日+ ローソンアプリエントリー | 6ポイント | 12ポイント |
ローソン以外では、200円(税込)につき2ポイント付与で還元率1.0%なので、普段から高還元率のカードでもある。
シェルPontaクレジットカード
自動車を運転することが多い人には、シェルPontaクレジットカードがおすすめだ。
出光昭和シェルのサービスステーションで給油をすると1Lにつき2ポイントが貯まるため、よく給油をする人ほどお得になる。
Ponta提携店なら、Pontaポイント・クレジットポイントの二重取りが可能だ。
年会費は1,250円だが、出光昭和シェルのサービスステーションで年に1回利用するだけで無料になるので、実質的に年会費無料で利用できるといえる。