クレジットカードを持っていない人や、申込・審査条件を満たさない人でも、気軽に利用できるプリペイドカード。
そのなかでスマホアプリ上でカードを発行できる便利なサービスとして利用者が増えているのが、バンドルカードとKyash(キャッシュ)だ。
本記事では、この2つのサービスを比較しながら解説する。
目次
バンドルカードとKyashを比較
バンドルカードとKyashは、いずれもVisa加盟店でクレジットカードの一回払いと同様に使えるプリペイド式のキャッシュレス決済サービス。
以下のようにオンライン専用のバーチャルカードと、実店舗でも使えるリアルカードがあり、専用のスマホアプリで利用に関する設定・管理ができる。
カードの種類 | 使える場所 | |
---|---|---|
バンドルカード | バーチャルカード | オンライン(国内・海外) |
リアルカード | オンライン(国内・海外) 実店舗(国内) | |
リアル+ | オンライン(国内・海外) 実店舗(国内・海外) | |
Kyash | Kyash Card Virtual | オンライン(国内・海外) |
Kyash Card Lite | オンライン(国内・海外) 実店舗(国内) | |
Kyash Card | オンライン(国内・海外) 実店舗(国内・海外) |
いずれも審査不要で発行できるが、カードの種類によっては本人確認が必要になる。
違いが分かる比較表
バンドルカード | kyash | |
---|---|---|
券面 | ※リアル+ | ※Kyash Card ※ネイビー(上画像)/シルバー/ピンクあり |
発行手数料 | バーチャルカード:無料 リアルカード:300円 リアル+600円 | Kyash Card Virtual:無料 Kyash Card Lite:600円 Kyash Card:900円 |
ポイント還元 | – | Kyash Card Virtual:0.2%~0.5% Kyash Card Lite:0.2%~0.5% Kyash Card:0.2%~1.0% |
チャージ方法 | コンビニ セブン銀行ATM 銀行ATM ネット銀行 クレジットカード ドコモ払い ビットコイン ポチっとチャージ | コンビニ セブン銀行ATM 銀行ATM クレジットカード Kyashポイント |
1ヶ月の上限額 | リアルカード:12万円 リアル+:200万 | Kyash Card Virtual:12万円 ※本人認証なし:2万円 Kyash Card Lite:12万円 Kyash Card:100万円 |
その他機能 | ・ポチっとチャージによる後払いに対応 | ・QUICPay+加盟店でも利用可能 ・送金機能 ・Visaのタッチ決済対応(Kyash Cardのみ) ・3Dセキュア対応(Kyash Cardのみ) |
どちらがおすすめ?
バンドルカードがおすすめ | Kyashがおすすめ |
---|---|
・クレジットカードでチャージしたい ・支払いを後払いで行いたい ・ビットコインでチャージしたい ・ポイント還元にこだわらない | ・送金機能を利用したい ・3Dセキュア対応が必要 ・銀行orコンビニチャージを利用予定 ・実店舗で非接触決済を利用したい |
バンドルカードとKyashを選ぶポイント
ポイント還元はKyashだけ
バンドルカードにはポイント還元がないが、Kyashにはポイント還元がある。
ポイント還元率とポイント付与上限は、以下のようにカードの種類と残高の種類によって異なる。
カードの種類 | 残高の種類 | 還元率 | 付与上限/月 |
---|---|---|---|
Kyash Card | Kyashマネー | 1.0% | 1,200ポイント |
Kyashバリュー | 0.2% | 500ポイント/月 | |
Kyash Card Lite Kyash Card Virtual | Kyashマネー | 0.5% | 600ポイント |
Kyashバリュー | 0.2% | 250ポイント |
残高の種類は、以下のようにチャージ方法によって決まる。
- Kyashマネー:銀行口座/ペイジー・コンビニ/セブン銀行ATM・他サービスの売上金・ポイントによるチャージ
- Kyashバリュー:クレジットカード/デビットカード・Kyashポイントによるチャージ・アカウント移行時の凝越残高
注意したいのが、クレジットカードでチャージした残高によるKyash払いは、還元率0.2%とあまり還元率が高くない点。
ポイントの二重取りを狙う場合、還元率が0.8%未満のクレジットカードでは、銀行口座などからのチャージのほうがお得になる。
チャージ方法が豊富で便利なバンドルカード
チャージ方法の選択肢は、Kyashよりもバンドルカードのほうが多い。ドコモ払いやビットコインでのチャージも可能。
また、クレジットカードでチャージする場合、バンドルカードのほうが利便性が高い。
Kyashでは、クレジットカードによるチャージが特殊で、事前に金額を指定してチャージすることができない。
残高不足の場合のみ、登録カードから利用金額が支払われる仕組みになっている。
そのため、ポイントの二重取りにこだわらずクレジットカードで気軽にチャージを行いたい場合、バンドルカードのほうが便利だ。
バンドルならでは、ポチっとチャージ
バンドルカードのチャージ方法のなかでも特徴的なのが、「ポチっとチャージ」という後払いだ。
これは、事前チャージ不要で買い物ができる機能で、利用金額は翌月末までにコンビニやネット銀行、銀行ATMで支払いを行えば良い。
プリペイド型のカードで後払いが選択できるのは珍しく、バンドルカード最大の特徴といえるだろう。
出金・送金機能はKyashのみ
Kyashにのみ備わっている機能として、送金機能がある。これは、Kyash利用者同士での送金ができる機能だ。
ただし、送金限度額は1回につき5万円以下、送金できる上限金額は1ヶ月間10万円、送金できる人数は1回につき1人、請求できる人数は1回につき10人、と細かく設定がされているので注意しよう。
また、2020年9月7日のアップデート以降、Kyashで送金を行うためには以下の条件を満たす必要がある。
- 本人確認アカウントに移行している
- 残高の種類がKyashマネー
さらに、Kyash残高はKyashマネーであれば出金が可能だが、バンドルカードはチャージした残高を出金することはできない。
限度額に若干の差がある
バンドルカードとKyashにはそれぞれひと月および一回ごとの利用限度額が設けられている。
リアルカードに関しては、一回ごとの利用限度額はKyashのほうが若干高いが、全体的には大きな差はない。
バンドルカード | Kyash |
---|---|
バーチャルカード:12万円/月・3万円/回 リアルカード:12万円/月・3万円/回 リアル+:200万円/月・10万円/回 | Kyash Card Virtual:12万円/月・3万円/回 ※本人認証なし:2万円/月・5千円/回 Kyash Card Lite:12万円/月・5万円/回 Kyash Card:100万円/月・30万円/回 |
後払い可能なバンドル、ポイント還元のKyash
バンドルカードとKyashの最も大きな違いをあげるとすると、バンドルカードは「ポチっとチャージ」、Kyashはポイント還元があげられる。
Kyash インストールはこちらから画期的なチャージシステム「ポチっとチャージ」
プリペイドカードは、一般的に事前チャージによる前払いが大原則だ。
そんななか、バンドルカードの後払いチャージシステム「ポチっとチャージ」は、チャージ分の金額と手数料を翌月までに支払いすればOKという画期的なシステムだ。
ただし、チャージ額によって以下の手数料が発生するので注意しよう。
- 3,000〜10,000円:手数料510円
- 11,000円〜20,000円:手数料815円
- 21,000円〜30,000円:手数料1,170円
- 31,000円〜40,000円:手数料1,525円
- 41,000円〜50,000円:手数料1,830円