2021年2月10日より、Kyashのクレジットカード等でチャージした残高利用時のポイント還元率が最大1.0%から0.2%に変更される。
合わせてポイント還元の月間上限も最大500ポイントから100ポイントに下げられるなど、まさに改悪といえる内容だ。
本記事では、今回のKyash改定内容を解説する。今後のKyashをどう利用するかも触れているので参考にしてほしい。
ポイント還元率が改悪
今回のKyashの改定は、クレジットカードを利用したポイント二重取りに大きな影響を及ぼす。
クレジットカードでチャージしたKyash残高を利用する場合、改定前後で下記のように還元率が下がる。
- Kyash Card:1.0%→0.2%
- Kyash Card Lite:0.5%→0.2%
- Kyash Card Virtual:0.5%→0.2%
改定前のKyash Cardでは、クレジットカードのからチャージした残高利用で1.0%分のKyashポイントを獲得可能。
ポイント還元率が1.0%のクレジットカードの場合、1.0%+1.0%=2.0%という計算になる。
しかし、改定後は0.2%分のKyashポイントしか獲得できず、クレジットカードと合わせても1.2%という結果に。
ポイント還元率が1.2%以上のクレジットカードもあるなかで、わざわざKayshを利用するメリットが薄くなる。
ポイント還元上限も改悪
ポイント還元の月間上限に関しても、改定後は大幅にダウンする。
クレジットカードでチャージしたKyash残高を利用する場合、改定前後で下記のようになる。
- Kyash Card:500ポイント→100ポイント
- Kyash Card Lite:250ポイント→100ポイント
- Kyash Card Virtual:250ポイント→100ポイント
例えば、Kyash Cardの改定後のポイント還元上限100ポイントは、月5万円分の利用までしかポイントが付与されないということ。
他のキャッシュレス決済と比較して、あえてKyashを選択する理由が弱くなった。
金額指定のチャージが不可に
ポイント関連の改訂に先立ち、2月4日から、Kyashではクレジットカードを利用した金額指定のチャージができなくなる。
それまでは好きなタイミングで好きな金額を登録カードからチャージできていたが、改定後は、決済時に残高不足となった場合にカードから自動入金されるカードリンク機能のみ残る。
ポイントの二重取りのためにKyashとクレジットカードを組み合わせる方法はほとんど使えなくなる。
どうしてもクレジットカードを使いたい場合、チャージを行わず残高を0円に保ち、つねにカードから自動入金されるようにする方法はあるが、利便性やポイント還元率の低さからおすすめできない。
改定後のKyashにおけるクレジットカード登録は、残高不足時の保険としての立ち位置が強くなる。
Kyashの残高の種類
Kyashは、下表のように入金方法によって残高の種類があり、利用できる範囲が異なる。
入金方法 | 決済 | 送金 | 出金 |
---|---|---|---|
銀行口座/ペイジー | 〇 | 〇 | 〇 |
コンビニ/セブン銀行ATM | 〇 | 〇 | 〇 |
クレジットカード/デビットカード | 〇 | × | × |
Kyashポイント | 〇 | × | × |
他サービスの売上金(ポイント) | 〇 | × | × |
アカウントを移行した際の繰越残高 | 〇 | × | × |
今回の改定の対象となるのは、「決済にのみ利用できる残高」で、クレジットカード以外に以下の方法でチャージした残高が対象となる。
- デビットカード
- Kyashポイント
- 他サービスの売上金やポイント
- アカウント移行時の繰越残高
一方、「決済/送金/出金に利用できる残高」に変更はない。つまり、銀行口座等からチャージした際はこれまで通りの還元率でKyashポイントを獲得できる。
クレジットカードから指定金額を入金できなくなるので、基本的には銀行口座等を利用する形になるだろう。
今後は何で支払うべきか?
ここでは、Kasyhを今後どのように利用すべきなのか、支払い方法に焦点を当てて解説する。
基本は銀行口座からの入金がおすすめだが、クレジットカードを使う場合はなるべく還元率の高いカードを登録すると良いだろう。
Visa LINE Payカード
クレジットカードからのポイント二重取りにこだわる場合、還元率の高いVisa LINE Payカードをおすすめする。
通常ポイント還元率は1.0%だが、2021年4月30日までなら3.0%で利用可能だ。
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス
QUICPayユーザーの場合、セゾンパール・アメリカン・エキスプレスもおすすめ。
対象店舗の決済に限定されるが、3.0%(セゾンカード分)のポイント還元を実現できる。
Apple PayやGoogle Payで管理可能な点も魅力的だ。
銀行口座の自動入金サービス
今回の改定に伴い、Kyashでは銀行口座からの自動入金サービスがスタートする。
事前に設定した金額を毎月指定日に入金される仕組みだ。
残高管理が手軽になることはもちろん、使いすぎを防ぐ効果も期待できる。
最終更新日:2022/08/10