第一交通産業株式会社は、全国のタクシー約8200台にソフトバンクとヤフーが共同で進めるQRコード決済「PayPay(ペイペイ)」を順次導入することを発表。
すでに福岡・北九州エリアでは導入済みで、3月以降さらに導入エリアが拡大されていく予定とのことだ。
タクシーでPayPayを使うメリット
同社タクシーの利用者は、車内に掲示されたQRコードを「PayPay」アプリで読み取ることで、乗車運賃の支払いが可能となる。
タクシーで「PayPay」決済を利用するユーザー側のメリットは、現金のやり取りが無くなり支払いがスムーズになることはもちろんだが、それ以上に大きいのはポイント還元があることだ。
「PayPay」では、PayPay残高による支払いで0.5%、PayPayカード(旧ヤフーカード)による支払いで1.0%のPayPayポイントが還元される。さらに、前月の利用回数・金額の利用状況により、+0.5%となる還元率アップの仕組みがある。
タクシーの利用回数が多くなればなるほど、現金払いに比べて大きなメリットを感じられるだろう。
第一交通タクシーでの導入予定エリア
第一交通では久留米市を除く福岡と北九州エリアで運行するタクシーにすでに「PayPay」を導入済み(※久留米市では4月中に導入予定)。
さらに3月中には、沖縄・九州から関西、北海道までの全国各エリアでも導入が予定されている。
▼導入済みのエリア
- 福岡(※久留米市のみ4月中の導入予定)
- 北九州
▼3月中に導入予定のエリア
- 沖縄
- 大分
- 宮崎
- 熊本
- 長崎
- 鹿児島
- 広島
- 兵庫
- 大阪
- 愛知
- 山梨
- 新潟
- 宮城
- 北海道
ちなみに現時点では、東京をはじめとした首都圏での導入は未定とのことだ。
「PayPay」が使えるタクシー会社と全国エリア
以下は第一交通以外も含め、現時点で「PayPay」を導入しているタクシー会社とそのタクシー会社が利用できる都道府県の一覧だ。
「PayPay」ユーザーは参考にしてみてほしい。
▼PayPayを導入しているタクシー会社一覧(2019年2月28日現在)
- 第一交通
- 日本中央交通
- 江ノ島タクシー
- 伊予鉄タクシー
- 三和交通
- 日本中央交通
- 勝山タクシー
▼PayPay導入のタクシーを利用できる都道府県一覧(2019年2月28日現在)
- 北海道
- 宮城
- 新潟
- 山梨
- 群馬
- 東京
- 埼玉
- 神奈川
- 愛知
- 大阪
- 兵庫
- 広島
- 愛媛
- 福岡
- 大分
- 宮崎
- 熊本
- 長崎
- 鹿児島
- 沖縄
公式をサイトを見る限り、現在PayPayを導入している導入しているタクシー会社は上記のみだが、「PayPay」ユーザーの増加率を考えると今後導入するタクシー会社は増えていくのが自然だろう。
中国発のQRコード決済「ALIPAY」「WeChat Pay」も利用可能
また、第一交通のタクシーでは「PayPay」以外にも「ALIPAY」と「WeChat Pay」によるQRコード決済も導入。
こちらも「PayPay」同様に福岡と北九州地区ではすでに導入済みで、その他の地域に関しては3月以降の順次導入が予定されている。
「ALIPAY」はアリババグループの関連会社であるアントフィナンシャルサービスグループが提供するサービス。
アクティブユーザー9億人以上を抱える世界最大規模の決済プラットフォームだ。
「WeChat Pay」はテンセントグループが提供するサービス。
「WeChat」は中国で約6億人が実名登録して利用する巨大SNSで、「WeChat Pay」は日本でいう「LINE Pay」に近い存在といえる。
どちらも中国発の決済サービスであり、第一交通が2020年に開催される東京五輪などを視野に、インバウンド需要、特に中国人の訪日観光客をターゲットに含めていることが分かる。
今のうちから「PayPay」を!
昨年末からの大々的なキャンペーンなどにより一気に知名度をアップさせた「PayPay」。
しかし、「何となく知ってはいるけど実際に使ったことはない」という人もまだ多いのではないだろうか。
タクシーに限らず「PayPay」が使えるサービスや店舗は今後さらに広がっていくことは間違いない。いまのうちから少しずつ使って慣れておくと良いだろう。
最終更新日:2023/07/04