PayPayカードには、3つのリボ払いの方法がある。いずれも実質年率は同様だが、リボ払いを指定するタイミングと支払いのタイミングが異なる。
リボ払いは手数料が発生するため、積極的には利用しないほうが良いサービスだ。利用する場合は、リボ払いの仕組みを理解した上で、できるだけ手数料を抑えられる方法で利用することをおすすめする。
本記事では、リボ払いの基本をおさえた上で、PayPayカードの3つのリボ払い方法について解説する。
知らないと怖いリボ払いの仕組み
リボ払いとは、毎月の支払額を一定にできるサービス。分割払いは支払い回数を指定するが、リボ払いは毎月の支払額を指定する。
一見便利なサービスに見えるが、リボ払いの怖さは、支払い期間が長引きやすく、その分どんどん手数料が増えていくところにある。「リボ払い=借金」といっても過言ではない。積極的には利用しない方が賢明だ。
支払い期間が長引く理由
リボ払いを複数回使うと、「返済総額が分かりにくい」「借金残高が減らない」という状況になり、いくら返済しても支払いが終わらないループにハマりやすい。
たとえば、リボ払いで50,000円利用し、2か月で10,000円返済した場合でも、翌月に30,000円利用したら50,000円ー10,000円+30,000円=70,000円が元金になる。
毎月一定金額しか返済しないため、なかなか元金が減らず、新たにリボ払いを利用すると元金が増えていってしまう。
そして、手数料は元金をベースに決まる。前述の例では、最初の利用は50,000円だったのに、利用を続けるうちに70,000円をベースとした手数料になっているのだ。
また、返済総額が分かりにくいということは、返済計画を立てにくいということで、これも支払い期間が長引く要因となる。
PayPayカードのリボ払い
PayPayカードのリボ払いには、通常のリボ払いの他に、「これだけスキップリボ」「まるごとフラットリボ」というお支払いコースがある。
通常のリボ払いは、買い物時に「リボ払い」を指定したときに適用される。
「これだけスキップリボ」は、買い物の支払いを後からリボ払いに変更できるサービス、「まるごとフラットリボ」は支払いが自動的にリボ払いになるサービスだ。
コースの変更は、会員メニュー「リボ管理」から行う。毎月の支払金額は、設定したお支払いコースの元金と、前月末のリボ残高に手数料率を乗じた金額となっている。
また、余裕があるときは「おまとめ払い」によりリボ残高の一部または全額をまとめて支払うことで、合計の手数料負担を小さくすることができる。
これだけスキップリボ
これだけスキップリボは、翌月1回払い・ボーナス一括払いのショッピング利用分から指定の明細だけをリボ払いに変更できるサービスだ。ボーナス1回払いをリボ払いに変更することも可能。
手続きは会員メニュー「リボ管理」にて行う。当月分の変更は毎月20日21時59分まで可能。ただし、口座振替を設定している金融機関によっては毎月15日21時59分までとなる場合もある。
支払い月の5日までに変更を行うと、当月27日より支払い開始。支払い月の6日~20日に変更を行うと、翌月27日から支払いが始まる。また、余裕ができたら「おまとめ払い」で全額支払いも可能。
まるごとフラットリボ
まるごとフラットリボは、翌月1回払いでのショッピング利用分を自動的にリボ払いに変更するサービス。会員メニューの「リボ管理」から手続きできる。
このサービスは、買い物の都度、「リボ払い」と指定しなくても自動的にリボ払いになり、毎月の支払金額がほぼ一定になるというもの。しかし、支払い残高が減りにくく、手数料が増えるリスクが高まる。
リボ払いにする際は慎重に
一見親しみやすい名前のリボ払いだが、その仕組みはユーザー側に大きな負担を強いる内容になっている。「毎月の支払額が一定」「月々の返済が楽になる」とはいっても、肝心の元金の返済が終わらなければいつまでも借金が続く羽目に。
特にリボ払いは「借金をしている」という感覚が分かりにくくなっており、リボ地獄のように気が付けば返済できないレベルに返済金額が膨れ上がるケースもあるほど。
基本的に分割払いよりも優れている点が見当たらず、経済的・精神衛生面的にも利用しない方が賢明だ。
ただクレジットカードの中には、カード入会時にデフォルトでリボ払い設定になっているケースもあり注意が必要。あとからリボ払いに気が付いても遅いので、カードを発行する前や利用する前に、リボ払いになっていないかどうかは必ずチェックしておこう。
クレジットカードの支払い方法については、以下の記事も参考になる。
最終更新日:2023/02/17