2026年9月30日、Stripeのオンライン決済で国内主要コード決済5ブランドが使えるようになった。楽天ペイでの支払いには最大1.5%の楽天ポイントが還元され、支払いに楽天ポイントを使うこともできる。
Stripe導入店のネット決済で5ブランドが選べるように
Stripeは、ネットショップやWebサービスの決済画面の裏側で使われている決済基盤だ。ネットスターズの発表によると、Stripeは50か国以上で決済や請求管理、不正防止などの金融インフラを提供しており、利用企業は世界で500万社、年間の決済処理額は1.9兆ドル(約300兆円)以上にのぼる。利用者が名前を意識する機会は少ないが、スタートアップから大企業まで幅広い事業者に使われている。
今回、このStripeのオンライン決済に、AEON Pay、au PAY、d払い、メルペイ、楽天ペイの5ブランドが接続された。Stripeを利用する事業者は、これらのコード決済を自社サイトの支払い手段として導入できるようになる。利用者から見れば、Stripe導入店での支払いで、普段使っているコード決済を選べる場面が増えることになる。

接続を担うのはネットスターズの「StarPay」
今回の対応は、楽天ペイメント、メルペイ、ネットスターズの3社がそれぞれ発表しているが、仕組みの中心にいるのはネットスターズだ。同社が提供するマルチキャッシュレス決済ソリューション「StarPay」を通じて、Stripeと5ブランドがつながる構図になっている。楽天ペイメントも、楽天ペイの対応はStarPayを通じて実現すると明記している。
StarPayは、QRコード・クレジットカード・電子マネー・ポイント・ステーブルコインなど、国内外50以上の決済サービスを一括で申し込み・管理できるサービスだ。ネットスターズは日本国内におけるStripeのアグリゲーションパートナーと位置づけられており、2025年4月からStarPayを通じてStripeと国内コード決済のオンライン決済での接続を支援してきた。今回の5ブランド接続は、その取り組みを広げたものといえる。
楽天ペイ払いなら最大1.5%の楽天ポイントが貯まる
楽天ペイメントの発表によると、Stripeの決済手段として楽天ペイで支払うと、支払い金額に対して最大1.5%の楽天ポイントが還元される。決済時に楽天ポイントを使って支払うこともできるため、貯まったポイントの使い道がStripe導入店まで広がることになる。
ただし、最大1.5%の還元には条件がある。楽天ペイメントは、楽天ペイ(オンライン決済)と楽天ペイのコード決済それぞれについてポイント還元の条件を設けていると案内している。1.5%はあくまで上限であり、どの店でも一律に1.5%が付くわけではない点は押さえておきたい。
楽天ペイは対面決済にも順次対応予定
楽天ペイの対応はオンライン決済から始まり、対面決済へも順次対応する予定だ。ネットスターズも、Stripeの店頭決済端末「Stripe Terminal」について、5ブランドとの接続を予定していると発表している。対応時期は示されていないが、実現すればStripe Terminalを置く実店舗でも同じコード決済で支払えるようになる。
なお、ネットスターズは2025年9月の時点でStripe TerminalにStarPayを接続し、店頭決済でのコード決済連携を始めている。今回の5ブランドについては、現時点で接続が完了したのはオンライン決済のみだ。
| 対象ブランド | AEON Pay、au PAY、d払い、メルペイ、楽天ペイ |
| オンライン決済(Stripe) | 2026年9月30日に接続 |
| 店頭決済(Stripe Terminal) | 5ブランドとの接続を予定(時期は未発表) |
| 接続の仕組み | ネットスターズのマルチキャッシュレス決済ソリューション「StarPay」を経由 |
メルペイは9月30日からStripeのオンライン決済に対応
メルペイも、2026年9月30日からStripeでの取り扱いを開始した。Stripeのオンライン決済を利用する店で、メルペイで支払えるようになる。メルカリを使っている人にとっては、メルペイで支払える場所が増えることになる。
メルペイの発表には、Stripe経由の支払いでのポイント還元やキャンペーンについての記載はない。楽天ペイのように還元率が明示されているわけではないため、ポイント目当てで選ぶなら、楽天ペイとの違いを意識しておくとよい。

d払い・au PAY・AEON Payは個別の発表なし
5ブランドのうち、d払い、au PAY、AEON Payについては、今回の3本の発表の範囲では各社からの個別の案内は出ていない。ネットスターズの発表で接続対象として名前が挙がっている形だ。Stripe経由で支払った場合のポイント付与の扱いも示されていないため、各サービスの通常のポイント還元がそのまま適用されるかどうかは、今回の発表からは判断できない。
使えるかどうかは店ごとの導入次第
注意したいのは、Stripeを使っている店であれば自動的に5ブランドすべてで払えるようになるわけではない点だ。今回の接続で可能になったのは、Stripeを利用する事業者が5ブランドを「導入できる」状態であり、実際にどのブランドを支払い手段に加えるかは各事業者の判断になる。
そのため、Stripe導入店でも、決済画面に楽天ペイやメルペイが表示されない店は当面残ると考えられる。支払い時にはチェックアウト画面の選択肢を確かめ、使いたいコード決済が表示されているかを見るのが確実だ。
楽天ポイントを貯めたい人やクレカ入力を避けたい人に
今回の対応で恩恵が大きいのは、普段から楽天ペイを使い、楽天ポイントを貯めている人だろう。Stripe導入店での買い物でも最大1.5%の還元を狙えるうえ、手持ちの楽天ポイントを支払いに回せる。メルペイを使っている人にとっても、支払い先が増える点はメリットになる。
また、ネットショップでクレジットカード番号を入力することに抵抗がある人にとって、使い慣れたコード決済で支払えるのは安心材料になる。一方で、対応状況は店ごとに異なり、店頭での利用はまだ予定段階だ。当面はオンラインでの買い物を中心に、選択肢が増えたと捉えておくのがよいだろう。














