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SBI新生銀行がNISA開設で年5%上乗せ、100万円で税引後約1万円

SBI新生銀行が、SBI証券でのNISA口座開設とSBIハイパー預金の開設を条件に、預金金利を年5.00%(税引前)上乗せするキャンペーンを2026年10月5日から始めた。「年5%」という数字の実際の受取額と、すでに口座を持っている人が対象外になる条件を中心に整理する。

NISA口座とSBIハイパー預金の開設で金利を年5.00%上乗せ

株式会社SBI新生銀行は、2026年10月5日から2027年1月31日まで「NISA口座開設とSBIハイパー預金の開設で金利年5.00%(税引前)上乗せキャンペーン」(お問合せ番号:2632)を実施する。SBI証券でNISA口座を開き、SBI新生銀行のSBIハイパー預金を開設してエントリーすると、SBIハイパー預金の通常金利に年5.00%が3カ月間(92日間)上乗せされる仕組みだ。

SBIハイパー預金は、SBI新生銀行の預金とSBI証券の口座をつなぐ預金で、SBI新生銀行は投資に回す前の「待機資金」を置いておく場所として位置づけている。NISAで投資を始めるにあたり、すぐに投資しない資金を預けている間にも金利を得られるようにする、というのがキャンペーンの狙いである。

キャンペーン期間 2026年10月5日(月)~2027年1月31日(日)
対象 誕生日が2009年1月1日以前の人(2027年1月1日時点で18歳以上)
条件
  • SBI証券でのNISA口座開設(金融機関変更を含む)
  • SBIハイパー預金の開設
  • キャンペーンへのエントリー
特典 SBIハイパー預金の通常金利に年5.00%(税引後 年3.9842%)を上乗せ
上乗せ期間 3つの条件を満たした月の翌月15日から3カ月間(92日間)
上乗せ対象残高 100万円まで

年5%でも100万円で受け取れる上乗せ分は税引後約10,120円

「年5.00%」は税引前の年率で表した数字である。上乗せされるのは1年間ではなく92日間に限られ、さらに利息には約20%の税金がかかるため、100万円を預けても5万円が受け取れるわけではない。

SBI新生銀行が示している計算例は次のとおりだ。100万円に年5.00%をかけて365日で割ると1日あたりの利息は136円。ここから国税15.315%分の20円と地方税5%分の6円が差し引かれ、手取りは1日110円となる。これを92日間積み上げると、上乗せ金利分の利息相当額は約10,120円(税引後)になる。

項目 金額(100万円を92日間預けた場合)
1日あたりの上乗せ利息(税引前) 136円
差し引かれる税金(国税・地方税) 26円
1日あたりの上乗せ利息(税引後) 110円
92日間の上乗せ利息合計(税引後) 約10,120円

上乗せ対象は残高100万円までなので、100万円を超えて預けても上乗せ分は増えない。100万円より少ない残高であれば、受け取れる額はおおむね残高に比例して小さくなる。たとえば50万円なら単純計算で約5,000円程度が目安だ。なお、この金額は上乗せ分だけで、別途SBIハイパー預金の通常金利による利息が加わる。

10月5日より前にどちらかを開設済みなら対象外

このキャンペーンで最も注意したいのは対象者の範囲だ。キャンペーン開始日の2026年10月5日より前に、SBIハイパー預金またはSBI証券のNISA口座のいずれか一方でも開設済みの人は対象外となる。すでにSBI証券でNISAを利用している人や、SBIハイパー預金を使っている人は、新たにもう一方を開設しても上乗せは受けられない。

一方で、他の金融機関でNISA口座を持っている人が、SBI証券へNISA口座を金融機関変更する場合は対象に含まれる。つまり、SBI証券とSBIハイパー預金の両方とも未開設の人が、新規開設または他社からの乗り換えによってNISAをSBI証券で始めるケースが想定された対象者といえる。

10月5日より前の状況 対象になるか
SBI証券のNISA口座・SBIハイパー預金のどちらも未開設で、NISAも未利用 対象(NISA口座開設・SBIハイパー預金開設・エントリーが必要)
他の金融機関でNISA口座を利用中(SBI証券のNISA口座・SBIハイパー預金は未開設) 対象(SBI証券への金融機関変更・SBIハイパー預金開設・エントリーが必要)
SBI証券のNISA口座を開設済み 対象外
SBIハイパー預金を開設済み 対象外

プレスリリースで対象外の条件として挙げられているのは「SBIハイパー預金」と「SBI証券のNISA口座」の2つである。SBI証券の課税口座(特定口座など)だけを持っている場合の扱いは明記されていないため、該当する人は申し込み前にキャンペーンページの参加条件を確かめておきたい。

3つの条件をそろえた翌月15日から上乗せが始まる

特典を受けるには、キャンペーン期間中にSBI証券でのNISA口座開設(または金融機関変更)、SBIハイパー預金の開設、キャンペーンへのエントリーの3つをすべて満たす必要がある。どれか1つでも欠けると対象にならないため、口座を開いたあとにエントリーを忘れないようにしたい。

上乗せ金利が付くのは、3つの条件をそろえた月の翌月15日からの92日間だ。たとえば10月中に条件をすべて満たした場合、上乗せは11月15日から始まる。条件を満たした直後から金利が上がるわけではない点は押さえておきたい。

NISA口座の開設や他社からの金融機関変更は、手続きが完了するまでに一定の日数がかかることがある。キャンペーン期間は2027年1月31日までのため、期限間際に手続きを始めると期間内に条件をそろえられない可能性がある。

SBIハイパー預金は変動金利、上乗せ終了後は通常金利に戻る

SBIハイパー預金は預金保険の対象となる預金である。ただし金利は変動金利で、預け入れ当初の金利が預け入れ中に変更される可能性がある。上乗せされる年5.00%はキャンペーン特典として92日間に限って加算されるもので、期間が終われば通常金利のみに戻る。

また、キャンペーンはNISA口座の開設を条件としているが、上乗せ金利が付くのはあくまでSBIハイパー預金の残高である。NISAで投資した商品は元本が保証されず、値下がりする可能性がある点は預金とは性質がまったく異なる。預金の上乗せ金利と投資のリスク・リターンは切り分けて考える必要がある。

2027年開始予定の「こどもNISA」向けキャンペーンも実施中

SBI新生銀行は、成人向けの今回のキャンペーンとは別に、2027年1月に開始予定の「こどもNISA」制度を見据えた「こども口座開設キャンペーン」(お問合せ番号:2628)も実施している。今回の年5.00%上乗せキャンペーンの対象は2027年1月1日時点で18歳以上の人に限られるため、子ども名義での準備を考えている家庭はこちらが別の選択肢となる。

SBI証券でNISAを始める予定の人には上乗せ分が上積みになる

今回のキャンペーンで得られる上乗せ分は、100万円を預けた場合でも税引後で約1万円であり、「年5%」という見出しの印象ほど大きな金額ではない。それでも、これからSBI証券でNISAを始めようと考えていて、SBIハイパー預金もまだ持っていない人にとっては、口座開設の手間に対して一定の上積みになる。

反対に、すでにSBI証券でNISAを利用している人やSBIハイパー預金を開設済みの人は対象外である。また、上乗せ分を得るためだけにNISA口座の金融機関を変更するかどうかは、現在の金融機関での運用状況や手続きの手間も含めて判断したいところだ。

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オトクレ編集長 池田 星太

執筆・編集

池田星太

オトクレ編集責任者。2013年より「大人のクレジットカード」を運営。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、金融全般での情報発信を行っている。また、クレジットカード専門家として、雑誌やメディアでの編集や監修も行っている。日常生活のほぼすべてをキャッシュレスで過ごす。

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