2020年4月6日より、ドン・キホーテのオリジナル電子マネー「majica(マジカ)」のサービスが、総合スーパー「アピタ」「ピアゴ」において開始することが発表された。
これにより現在アピタ・ピアゴで導入されている「uniko(ユニコ)」は終了し、「UNY majica(ユニーマジカ)」へと新たに生まれ変わる。
ユニーマジカではマジカ同様のサービスが受けられるので、マジカの実質的な会員数の増加につながり利便性が大幅に上昇。
900万人に上るマジカユーザーがさらに拡大し、スケールメリットを利用したお得なキャンペーンなどが期待できる。
「アピタ」「ピアゴ」で利用できるサービス
マジカと「アピタ」「ピアゴ」関連のサービスで注目すべきはポイント制度。
マジカアプリを登録すると1,000ポイントチャージするごとに10ポイント獲得でき、1ポイント=1円として利用できるようになっている。
また2020年5月からはマジカアプリ登録によるクーポン発券も可能になり、5%引き企画などの特典も用意。
またマジカでは年間の購入金額に応じてランクが設定され、中には3%のポイント還元率を実現できることも。
電子マネー「majica」とは
そもそも電子マネーの「majica(マジカ)」とは、ドン・キホーテやmajica加盟店での買い物をお得かつ便利にサポートしてくれるサービス。
国内のドン・キホーテと一部majica加盟店で100円(税込)で発行でき、年会費は必要ない。
最大の特徴はランク別のポイント制度。
年間の買い物金額によって一般会員からプラチナ会員まで用意され、最大で5%のポイント還元率となる。
- プラチナ会員:5%還元:達成条件不明
- ゴールド会員:3%還元:100万円以上利用
- シルバー会員:2%還元:50万円以上利用
- ブロンズ会員:1%還元:20万円以上利用
- 一般会員:1%還元:20万円まで
またポイント還元率以外にも、ブロンズ会員以上は雨天時に傘が無料提供されるなどのサービスも。
さらにシルバー会員以上はサンプル商品の提供、ゴールド会員以上は有料駐車場が24時間無料など、ランクを上げるメリットがしっかりと用意されているのが特徴だ。
発行費用として100円(税込)はかかるものの、majicaアプリを利用すれば100ポイント手に入るので、実質無料になることも覚えておいてほしい。
独自のサービスでキャッシュレスの波に乗る
majica(マジカ)ように独自のサービスでキャッシュレスの波に乗るのは珍しい。
というのもメジャーなスマホ決済などではなく、独自のキャッシュレス決済サービスで勝負するとうまくいかない可能性があるからだ。
例えば最近の例だと7Payのサービス終了が記憶に新しい。
nanacoという電子マネーでキャッシュレス決済のノウハウがあったにもかかわらず、7Payは非常に残念な結果となってしまった。
7Payの場合はセキュリティに問題があったので少し特殊かもしれないが、それだけ独自のキャッシュレス決済サービスを運営するのは難しいということ。
現にリリースはしたものの知名度やユーザー数が少ないスマホ決済サービスは多数存在する。
ただマジカの場合は上記の例とは異なり、ターゲットをかなり絞り込んだ状態。
利用可能店舗をドン・キホーテなどに限定することで、高いポイント還元率の維持にも成功済みだ。
つまりマジカは、メジャーなキャッシュレス決済に頼るのではなく、独自の市場を形成しお得度を高めることで、変化の激しいキャッシュレスの波を乗りこなしている。
最終更新日:2020/02/03