アメリカン・エキスプレスは対象カードについて、券面の仕様改定を順次進めると公式サイトで告知した。改定後は表面からカード番号がなくなり、裏面に印字される。
カード番号が表面から裏面へ移る仕様改定
今回の改定は、アメリカン・エキスプレスが発行する対象カードの券面デザインを変更するものだ。これまで表面に印字されていたカード番号が表面からなくなり、裏面に印字される形に切り替わる。
カード番号を裏面へ移す変更は、対面での支払い時やのぞき見によって番号を読み取られにくくするセキュリティ面の配慮によるものと一般には説明されるが、公式ページに理由の明記はないため、ここでは断定しない。券面のデザインが変わるだけで、カードの機能そのものが別物になるわけではない。
この改定にあたって、カードの月会費・年会費が変更されることはない。追加の費用負担が生じるものではない点は、対象カードの保有者にとってまず押さえておきたい。
カード別の実施スケジュール
仕様改定は全カードで一斉に始まるわけではなく、カードの種類ごとに開始時期が異なる。新しく発行・再発行されるカードと、有効期限を迎えて更新されるカードとで、切り替わるタイミングが分かれている点に注意したい。おおまかな時期は次のとおりだ。
| 対象カード | 新規・再発行 | 更新カード |
| アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード(基本・家族) | 2026年8月19日 承認・手続き分より | 有効期限が2026年10月分の方より |
| アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(基本・家族/新規受付終了) | 2026年8月19日 手続き分より | 有効期限が2026年10月分の方より |
| アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード(追加カード〔付帯特典なし〕) | 2026年9月9日 承認・手続き分より | 有効期限が2026年10月分の方より |
| アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カード(基本、追加〔付帯特典あり〕) | 2026年9月29日 承認・手続き分より | 有効期限が2026年11月分の方より |
ここに挙げたゴールド・カードは新規受付を終了している券種で、家族カードを持つゴールド・プリファード・カードとは別のカードである点に注意したい。ゴールド・プリファード・カードの家族カードは、後述の「順次更新」の対象となる。
「順次更新」となるカード
次のカードは具体的な開始時期が示されておらず、順次更新の扱いとなる。これらの発行開始時期については、2026年10月以降に案内が更新される予定だ。
- アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カードの追加カード〔付帯特典なし〕
- アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カードの追加カード〔付帯特典なし〕
- コーポレート・グリーン/ゴールド/プラチナ・カード(基本・追加)
- ゴールド・プリファード・カードの家族カード
なお、手続きの状況によっては、上記の発行開始時期より早い受付分から新デザインになる可能性がある。自分のカードがいつ切り替わるかは、あくまで目安として捉えておきたい。
券売機やガソリンスタンドで使えない場合がある
今回の改定でとくに知っておきたいのが、新デザインのカードでは一部の決済端末が使えなくなる点だ。券面に番号がなくなることで、番号を読み取る仕組みの端末が対応できなくなる場面が出てくる。
公式サイトによると、新デザインのカードは以下のような端末で、構造面・機能面により一部利用できない場合があるとされている。
- 駅の自動券売機
- ガソリンスタンド
- コインパーキングなどのオートローディング式自動精算機
こうした端末にカードを差し込んで番号を読み取らせる方式では、券面に番号がないため決済が完了しないことがある、というわけだ。ただし、タッチ決済(コンタクトレス決済)に対応した端末であれば、タッチ決済を利用すれば支払える。
日常の乗車・給油・駐車はタッチ決済への切り替えが選択肢
読者にとっての実務的な着眼点は、番号読み取り式の自動精算機が使えない場面に出くわしたとき、どう支払うかだ。駅での乗車、ガソリンの給油、駐車料金の精算といった日常的な支払いでは、カードを差し込むのではなくタッチ決済に切り替えるのが現実的な選択肢になると考えられる。
自分の使う券売機や精算機がタッチ決済に対応しているかを、切り替え前にあらかじめ確認しておくと安心だ。仕様改定によるデザイン変更自体は費用のかからない切り替えだが、支払い方法の使い分けを意識しておくことで、いざというときに戸惑わずに済む。
この情報は2026年8月時点の公式告知に基づく。順次更新の対象カードについては、今後の案内更新で発行開始時期が明らかになる見込みだ。













