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KDDIが「au WALLET プリペイドカード」に残高不足分が即時でチャージされる「リアルタイムチャージ」機能を追加!「デビットカード」と「プリペイドカード」の機能をあわせ持つ”ハイブリットカード”が誕生!?

KDDI、沖縄セルラー、じぶん銀行は、「au WALLET プリペイドカード」にて、決済時に残高不足分のみ即時チャージする「リアルタイムチャージ」を5日より提供すると発表した。

加えて、アプリ内で電話番号と氏名カナ(2文字)を入力することで、個人間送金ができる機能と、じぶん銀行へチャージされた現金を払い出す機能も追加される。

リアルタイムチャージは、決済時に残高が不足していた際、提携したじぶん銀行口座から不足分を即時チャージして決済できる機能だ。

このような機能がプリペイドカードに搭載されるのは世界初。

そのほか、従来通り設定金額未満になった際に一定額をチャージしてくれる「一定額チャージ」も、今までどおり利用可能だ。

チャージ残高を気にすることなく利用でき、さらに口座残高=限度額となっているため、過度な使いすぎも防ぐことができる。

これまでは事前チャージが必須だったau WALLETだが、これからは決済時に口座から自動で引き落とす「デビットカード」のような使い方ができる。

さらに、「個人間送金」「払い出し」により、いったんau WALLETにチャージした残高を現金に戻したり、家族や友人間での割り勘や立て替えなどに利用したり、といったことも可能だ。

デビットカードとプリペイドカードのハイブリット

今回の機能追加で、au WALLETは「デビットカード」としても、「プリペイドカード」としても使えるようになった。

同時に、近年のスマホ決済アプリに求められる「払い出し」「個人間送金」の両方を備えてきた点でも、利便性向上に力を入れていることがわかる。

今まで、オートチャージ機能といえば、VISAプリペイドカードなど多くのカードで採用されている「設定金額を下回った際に、一定額をチャージする」機能がメインだった。

残高を気にしなくてよいという点では便利だが、数十円足りない場合でも定額がチャージされてしまうため、どうしてもオートチャージ頼りになってしまい、いくら使ったかがイマイチわかりにくくなってしまう。

今回追加された「リアルタイムチャージ」では、オートチャージはあくまで「もしもの時の不足分を埋め合わせる」ために使い、普段はプリペイドカードとして、定額チャージで計画的に使うといった使い分けができる。

つまり、買い物の際に残高を気にすることなく、手動チャージで決まった額のみ計画的に使えるのだ。

言ってみれば、デビットカードとプリペイドカードのハイブリットカードで、より便利で計画的な買い物ができる点で優秀といえるだろう。

「ソフトバンクカード」「dカードプリペイド」と比較

さて、ここで他の2キャリアが発行するプリペイドカードと比べて、au WALLETがどういう特徴を持っているのかを見てみよう。

au WALLETdカードプリペイドソフトバンクカード
ブランドMasterCardMasterCardVISA
電子マネーなしiDなし
還元率0.5%~1.0%0.5%~1.5%0.5%~1.5%
残高上限100万円30万円100万円
チャージ方法電話料金合算
じぶん銀行
クレジットカード
WALLET・auポイント
現金(auショップ・ローソン)
電話料金合算
dポイント利用
ローソンチャージ
クレジットチャージ
電話料金合算
銀行口座チャージ
口座振替チャージ
Tポイント
セブン銀行ATM
オートチャージ不可可(電話料金合算)
個人間送金不可
払い出し不可
その他スターバックスカード
オンライン入金で3.5%還元
Apple Pay対応
ローソン・マクドナルドで3%割引
Tポイントカード
として利用可能

上記表で比較してみると、ソフトバンクカードには機能面で追いついたと言って良いだろう。

さらに、iD、Apple Payが利用可能なドコモの「dカードプリペイド」に対しては、オートチャージや個人間送金といった、今回追加された機能で利便性に差をつけている。

還元率に関しては、それぞれのカードのポイントアップ対象店にどの程度立ち寄るかによって事情が変わってくるため、一概には言えないが、3社の中では「もっとも使いやすい」カードになったのではないだろうか。

デビットカードとプリペイドカードのハイブリッド的な立ち位置となったau WALLET。Auユーザーとして個人的には使ってみたいカードとなったが、この先のさらなる機能追加にも期待したい。

最終更新日:2021/08/13

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オトクレ編集長 池田 星太

執筆・編集

池田星太

オトクレ編集責任者。2013年より「大人のクレジットカード」を運営。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、金融全般での情報発信を行っている。また、クレジットカード専門家として、雑誌やメディアでの編集や監修も行っている。日常生活のほぼすべてをキャッシュレスで過ごす。

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